
シアトルで入国手続きをすでに済ませているので、フェニックスに着いてからは荷物を受け取るだけ。さぞかし暑いと思っていたが、降り立った瞬間、思いのほか心地よかった。理由は気温は30℃近くあるのに、湿度が20%前後しかないこと。日本の蒸し暑さとはまるで違う感覚。
フェニックスはアメリカの南西部に位置する砂漠都市で、夏は暑いのだが、冬は比較的暖かく快適に過ごせるので、毎年2〜3月にはMLBのスプリングトレーニングの一大舞台にもなる。
レンタカーを借りる

ここからレンタカーを借りるのだが、手続きはターミナルからシャトルバスに乗って向かう、空港郊外のレンタカーセンターで行う。複数のレンタカー会社が1か所に集約しているため、シャトルバスの本数も多く回転が早い。日本のように各社がバラバラに送迎するスタイルと比べると、はるかに合理的。大きな空港ではこの集約方式が多いらしく、日本にもぜひ取り入れてほしいと思った。

フェニックスのレンタカーセンターは、日本の地方空港ほどの規模がある立派な施設。いくつものレンタカーの受付カウンター並んでいる。
今回予約したのはBudget(バジェット)。日本語サポートが手厚く営業所も多いHertz(ハーツ)が第一候補だったが、料金の差が大きく、同じ車種なら圧倒的にBudgetが安かった。
全行程2,000km近くになるため燃費のよさそうな車が良かったのだが、一部オフロードも走る予定があったので、予約した車種は小型SUVクラス。料金は税金・諸費用・ガソリン満タン分・ドライバー2名分の保険を含めて8日間で456.45ドル(38,800円)ほどと日本よりかなり安い。同クラスを日本で借りたら10万円近くにはなりそう。(1ドル=85円換算)
カウンターで日産とフォード、どちらにするか聞かれた。燃費面で日産に分があると判断し、日産を選ぶ。手続きを終えると1階の駐車スペースへ。
旅の相棒は、日産ROGUE

目の前に現れたのは、なかなか格好いい車。日本では販売されていない日産ローグ(Rogue)で、日本でいうエクストレイルの兄弟車にあたる。走行距離はまだ8,000マイル(約13,000km)で、わりと新しい。これから7日間お世話になります。

係員は特におらず、ボディのキズ確認はセルフチェック。キーはさしたままで、この簡単さに少々拍子抜け。料金所のようなゲートで、予約シートと免許証を見せてチェックアウトする。アメリカでは貸し出す際が「チェックアウト」、返却する際が「チェックイン」。日本のホテルとは逆なので、帰りに混乱しそうだと思いながら車を走らせた。

海外で車を運転するのはこれが3回目。サイパンで2回運転したことがあるので、左ハンドルの車は最初は少し戸惑うがすぐに慣れた。
フェニックス市内には特に用事がないので、今日の目的地セドナへ向かう。マイカーのWISHと比べて視線が高く、見晴らしがいい。天気も申し分なく、気持ちのいいドライブの始まり。
カーナビはオプションで1日8ドル(680円)。しかも盗難保険の対象外のため、駐車のたびに取り外しが必要らしく、今回はパスすることにした。代わりに事前にJAFで入手しておいたAAAのロードマップが頼りの綱。AAA(アメリカ自動車協会)は日本のJAFと提携しており、JAFで購入することができる。行程のほとんどは郊外の幹線道路で、ロードマップさえあればなんとかなるだろう。※JAFでの国内取得は2016年3月に終了。

I-10号線をしばらく走り、南北に延びるI-17号線に乗り換えて北を目指す。「このままI-10を西に走り続ければロサンゼルスに着くのか」と思うと、なんとも感慨深い。
道路表示の「I」は、「インターステイト(Interstate)」の頭文字。アメリカの「州間高速道路」のことで日本の高速道路のような高規格道路を指す。日本との大きな違いは、無料だということ。
フェニックス市街地を走っている間はかなりの交通量で、車線を間違えないよう慎重に走る。

I-17号線に入って30分も走ると交通量も減り、のびやかな風景が広がってきた。
シアトル行きの飛行機で食べた機内食以来、何も口にしていなかったので、次の出口で降りて食事をとることにした。アメリカのインターステートの出口標識には、降りた先にどんな飲食店やホテル、ガソリンスタンドがあるかが表示されている。おもにチェーン店が中心にはなるが、見知らぬ土地でも迷わず選べるのはありがたい。
メキシカン・ファストフード「TACO BELL」

アメリカでとりわけ食べたかったのが、タコベル(Taco Bell)。NBAを海外放映の映像のままで観ていたため、CMでしょっちゅう流れており、ずっと気になっていた存在。メキシコ料理のファーストフードチェーンで、日本には店舗がない。アメリカはメキシコと国境を接しているためメキシコ料理の文化が根付いており、今いるアリゾナ州は南側がメキシコと隣接していることもあって、タコベルの店舗数も多いらしい。

CMで見かけていた 5ドル(425円)のセットを注文。内容は以下の4品+ミドルサイズのドリンク。

Crunchy Taco。まずは定番のタコス。コーンシェルはパリッとした食感で、中に味付け牛肉・チーズ・レタスが入っている。シンプルな組み合わせながら、なかなかの美味しさ。

Crunchwrap Supreme。小麦粉のトルティーヤで牛肉・チーズ・レタス・トマト・サワークリームを包んで焼き上げたもの。ボリュームたっぷりで、野菜とサワークリームのおかげで多少あっさりに感じるが、それでもかなり食べ応えがある。

Crunchy Beef Burrito。日本のコンビニでも見かけるブリトー。牛肉メインにチーズとこってりしたソースを組み合わせており、野菜は入っていない。パンチのきいたジャンクフード的な味わい。
Cinnamon Twists。シナモンと砂糖をたっぷりまぶしたパフ状のお菓子。甘さが強いが、これが癖になる味。

そして問題はドリンクのサイズ。「ミドルサイズ」と表記されているのに、日本人の感覚ではどう見ても一人分ではない量が出てきた。これがアメリカンサイズというものか、と実感した瞬間。税込みで450円ほどのセットでこのボリュームは、コストパフォーマンスとしてはかなりのもの。
巨大サボテン、サワロ

お腹を満たしたところで、再びI-17号線を北上。道路沿いには、サワロと呼ばれる巨大なサボテンが次々と姿を現す。観賞用に植えられたものではなく、すべて自生。隣に走る車と比べると、そのスケールがよくわかる。小さいものでも優に4mを超えており、大きな個体になると10m以上に達するものもあるというから驚きだ。しかも成長が極めて遅く、50年かけてようやく2mほどにしかならないという。つまり目の前の4mのサワロは、それだけで100年以上生きていることになる。
サワロはソノラ砂漠の固有種で、アリゾナ州南部からメキシコにかけてのごく限られたエリアにしか自生しない。フェニックスを出て1時間ほど北上すると、見事にサワロは姿を消した。気候や標高が合わなくなるためで、グランドキャニオン周辺には1本も生えていないらしい。
クルーズコントロールで快適ドライブ

スピードメーターはマイル表示。日本のkm感覚でアクセルを踏むと、あっという間にスピードが出すぎてしまう。1マイルは1.6kmなので、時速60マイルはすでに約100km、時速70マイルなら約110kmに相当する。慣れないうちは要注意。
ところが、スピード違反の車はほとんど見当たらなかった。その理由はおそらく、クルーズコントロールの普及にある。ハンドル横のボタンで速度を設定すれば、アクセルを踏まなくても一定速度を自動でキープしてくれる機能で、もともと1958年にアメリカで実用化されたもの。広大な直線道路が続くアメリカならではの装備といえる。

以前乗っていた車についていたのでクルーズコントロールは使ったことはあるが、日本では高速道路でさえカーブが多く、前の車両に追い付いたりとすぐにブレーキが必要な場面になってしまい、ほとんど役に立たなかった。それがここでは大活躍。ひたすら続く一本道で速度を設定してしまえば、あとはハンドルを握っているだけ。これほど快適なものとは思っていなかった。まさにアメリカの道路のために生まれたシステム。

ハンドルを握るだけの快適ドライブに、この先の長距離行程への不安がすっかり薄れてきた。
遠くに岩肌がむき出しの山脈が見え始めると、セドナはもうすぐ。次の出口を降りれば、数キロの距離。
セドナとは
地球の歩き方によれば、セドナはアリゾナ州中北部に位置し、古くからネイティブアメリカンの聖地として祈りと儀式の場であり続けてきたという。現在はパワースポットとして世界的に知られ、スピリチュアルな癒しを求める人々が世界各地から訪れる。2003年にはUSA Weekend誌が「アメリカで最も美しい場所」に選んだこともある地で、スピリチュアルなことに関心がなくても十分楽しめる場所だという。
「セドナ……。」
もともとこの旅の行程には入っていなかった。東日本大震災の影響で予定していた飛行機が欠航となり、日程を1日前倒しにしたことで、旅の最初に少し時間が生まれた。その時間をどこに充てるか考えたとき、新たにルートに加えることにした場所。
日本でセドナの名前が一気に広まったきっかけは、ロンブー淳と安室奈美恵のカップル報道だろう。2010年初頭、2人がセドナに1週間滞在したことが交際報道へと発展し、一躍注目を集めた。そこに当時のパワースポットブームも重なって、日本人の間での知名度はさらに高まっていた。グランドサークルの通り道でもあるし、せっかくなら、と立ち寄り先に選んだ。

SR-179を北上すると、赤い岩肌がむき出しになった独特の地形が突然目に飛び込んできた。セドナに期待値をそれほど高くしていなかった分、今まで見たことのない特異な景観に思わずテンションが上がる。
セドナには「4大ボルテックス」と呼ばれるスポットがある。ボルテックスとは、地球のエネルギーが放出されているとされる場所のことで、まさにパワースポット中のパワースポット。その4大ボルテックスのひとつ、ベルロック(Bell Rock)が早速目の前に現れた。名前のとおり、釣鐘のような形をした大きな岩だ。

車を降りると、フェニックスよりも明らかに涼しい。セドナの標高は1,370mとフェニックスより1,000m以上高く涼しい。湿度もほとんどないためからっとしていて気持ちがいい。
えんじ色のレンタカーが、この赤い大地にぴったり映える。

「Welcome to Red Rock Country!!」
セドナの駐車場は「レッドロックパス」という共通の許可証を購入する仕組みになっている。1日5ドル(425円)、7日間で15ドル(1,275円)を払えば、対象エリアの駐車場ならどこでも利用できるというもの。セドナ自体に入場料はかからないので、この料金は気持ちよく払える。しかも午後に購入した1日券は翌日の午前中まで有効とのこと。合理的な仕組みで、なんだか5ドル得した気分。
ベル・ロック(Bell Rock)
駐車場近くの案内板でベル・ロックまでのトレイルを確認し、歩いてみることにした。

太陽が西の空に傾き始める時間帯で、西に面した岩肌がいっそう赤く照らされている。一方、東の空は異様なまでに青く、透き通るというより絵の具で塗ったような、のっぺりとした深い青。この対比がセドナらしい風景をつくり出している。

15分ほど歩くと、ベルロックがぐっと近づいてきた。パワーを感じるというより、なんとなく右胸が締めつけられるような感覚が……肋間神経痛かな。アメリカ屈指のパワースポットだけに、ちょっと不安になってきた。

砂岩が崩れた隙間からも、可憐な花が咲いている。自然はたくましい。

セドナの4大ボルテックスには、それぞれエネルギーの特性があるとされている。ベルロックは「男性性」のエネルギーを持つとされ、癒しというより地中からエネルギーが放出されるタイプで、決断や行動を後押ししてくれるのだという。確かに、この岩からは力強さは感じられる。ただ個人的には、スピリチュアルなパワーというより、純粋に自然の力強さを感じる場所だと思う。
ほぼ一枚岩とも思えるような岩盤の上にも、わずかに砂が溜まったところから樹木が根を張っている。雨もほとんど降らない過酷な環境の中で、それでも生きている。そのたくましさにただ感銘を受ける。

ベルロックは誰でも登れるが、明確なルートはない。ケルン(石積み)を目印に、各自が自分のペースで登っていく形だ。しっかりとした靴さえあれば難しくはなさそう……ただ、足元はサンダル。しかも西の岩が、すでにベルロックに影を落とし始めてきた。とりあえず、行けるところまで行ってみよう。

西側のビュート(孤立した岩山)に太陽が沈んでいく。陽が陰った瞬間、体感温度がぐっと下がり、半袖・ショートパンツでは一気に寒くなった。

少し登っただけで眺望は一気に開け、セドナの全景が見渡せるようになってきた。緑の中にそびえ立つビュートが絶妙な配置で、どこを切り取っても絵になる。正面に頂上が平らな山が見えるが、あそこがセドナ空港のある場所で、4大ボルテックスのひとつ、エアポートメサでもある。今夜の宿はその近くに予約してある。

影から逃げるように登ってきたのに、もう追いつかれてきた。時計を見ると18時。駐車場まで戻る時間を考えると、そろそろ引き上げどきだろう。
静寂に包まれていくセドナを眺めていると、昨日までの日本の喧騒が嘘のよう。「来て良かった……」。一番期待していなかったセドナに、すっかり満足。この先の行程がさらに楽しみになってきた。まだまだ先は長いぞ。

ベルロックの北東にそびえるコートハウスビュート(Courthouse Butte)。高さも規模もベルロックを上回り、存在感は際立っている。西陽を浴びて赤茶けた岩肌がいっそう赤みを増し、急いで戻らなければと思いながらも、周辺のビュートに目が釘付けになってしまう。

今夜の宿のあるエアポートメサで夕陽を見れないかと急ぎながらも、ついついカメラのシャッターを切ってしまう風景が連続する。

赤く染まっていくセドナの風景が、ずっと目の前に広がり続けている。まさに「Red Rock Country」で、セドナが最も美しい時間帯なのだろう。
エアポートメサで夕陽を見ようと立ち寄ったが、駐車場は満車で通り過ぎるしかなかった。そこでホテルに急いでチェックインし、荷物を部屋に置いて、すぐ隣の展望スペースへ歩いて向かった。

半ばあきらめていたサンセットだったが、空港自体が高台にあるおかげで、再び太陽を見ることができた。ただ、ぎりぎり間に合っただけで、到着と同時に太陽は山の向こうへ消えていった。

エアポートメサはセドナ屈指のサンセットスポットとして有名だが、スカイランチロッジに隣接するこの展望スペースも駐車場・見学スペースともに広く、たくさんの人がサンセットを見に訪れていた。ただ、空に雲がまったくないため、太陽が沈んでしまうと空が焼けることはない。あっという間に、見物客は散っていった。

岩山に挟まれたセドナは、日が沈むと暗くなるのも早い。町に灯りがともり始め、夜の顔に切り替わっていく。標高1,371mならではの冷え込みで、暑がりで知られる欧米人たちもさすがにショートパンツでは寒そうにしていた。
SKY RANCH LODGE

今夜の宿、スカイランチロッジ(SKY RANCH LODGE)は、エアポートメサの高台沿いに建つロッジ風のホテル。フロントでは愛想のいい女性スタッフが迎えてくれた。どこから来たのか聞かれたので、「今日、日本から来ました」と告げると、「それは疲れたでしょう」。たった一言だったが、宿の印象がぐっと良くなった。

部屋は想像以上に広く、平屋造りで天井も高い。木の温もりを活かしたロッジ風のインテリアで、とても落ち着いた雰囲気。暖炉もついているが、使い方がわからず結局そのままだった。
予約の際、出発3日前まで部屋のカテゴリを悩んだ。眺望の違いだけで、料金に倍近い差がある。
- リムビュー(絶景側):158ドル(13,400円)
- ガーデンビュー(眺望なし):88ドル(7,500円)
めったに来られない場所だし、せっかく高台にあるホテルなのだからと、リムビューを選んだ。ちなみに、セドナを愛することで知られる相川七瀬も、このロッジに宿泊したことがあるらしい。

洗面台・バストイレ・キチネットが備わり、こちらは白を基調としたシンプルな内装が清潔感を演出している。1泊でチェックアウトするのがもったいないほどの居心地。
サンセットをじっくり眺めていたらすでに20時を過ぎていた。ロッジにレストランはなく、キチネットにコンロもないので、夕食は外へ食べに出ることにした。
Red Rock BBQ「The Big Ribeye」
ところが、セドナの町はレストランが思いのほか少ない。事前にまったく調べていなかったため、車を走らせながら探すことになったが、目に入るのはファーストフードか、一見では入りにくそうなお店ばかり。21時近くになるとファーストフード店も閉店準備を始め、最後の砦のスーパーもすでに閉まっていた。ほぼ選択の余地がなくなったところで、一番賑わっていたファミリーレストラン風の一軒に飛び込んだ。その名も「Red Rock BBQ」。セドナらしいと言えばセドナらしい、ベタな名前。
店内の2台のテレビでは、NBAプレイオフの異なる試合がそれぞれ流れていた。さすが本場。
英語のメニューを頭をひねりながらなんとか解読する。想像どおりのものが来たり、来なかったりするのも、海外旅行の醍醐味のひとつだろう。

ドーン! まさにアメリカンサイズのステーキが目の前に現れた。メニューには「1パウンド」と書いてあったので、肉だけで450gある。日本ではなかなかお目にかかれないサイズ。これは正解!
一人用メニューの中で最も高価な「The Big Ribeye」、22.95ドル(1,950円)。最高の1パウンドと謳われているだけあって、赤身ながらジューシーで柔らかく、中はしっかりレアに焼かれていた。脂身の多い日本の牛肉より、個人的にはこちらの方が好きかもしれない。すでにバターたっぷりのフランスパンとオニオンリングも付いていて、この時点で満腹確定。
サラダを別途注文しようとしたら、サイドメニューが2品選べると教えてくれた。スモークポテトサラダとフレンチフライをチョイス。スモークポテトサラダがこれまた絶品で、日本のようなふにゃふにゃとした食感ではなく、味も歯ごたえもしっかりしている。じゃがいもの風味が際立っていた。

フレンチフライが来て、思わず二度見した。付け合わせのレベルではなく、単品で山盛りが一皿。
アメリカ人恐るべし・・・
というより、普通の人には食べきれない量だろう。隣のテーブルのファミリーは、残った料理をドギーバッグに詰めて持ち帰っていた。
リムからの夜景

帰り際にサークルK(Circle K)に立ち寄り、翌朝の朝食と、大好きなハイネケンを調達。せっかくのリムビューなのだからと、ダウンを着込んで寒い中テラスへ出た。

部屋のテラスに出ると、セドナの夜景が一望できる。うっすらとではあるが、背景のビュートもシルエットで浮かび上がっている。高台に空港とこのホテルしかないため、車も通らず、本当に静かだ。寒さのせいか、外で景色を眺めている人は誰もいない。
ビールをちびちびやりながら、ぼんやりと夜景を眺める。
「贅沢な時間だ。」

