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vol.18 帰国【2011 アメリカ】

無料でついてきた朝食ですが、ホリデイ・インのブランドだけあって、品数もそこそこ揃っていました。ただ、お皿もフォークもスプーンもすべてプラスチックの使い捨て。効率的といえば効率的ですが、さすがにやりすぎでは……

チェックアウトして空港へ向かうと、空港に近づいたあたりからレンタカー返却場所の案内標識が出てきて、迷うことなくたどり着けました。大手レンタカー会社が一か所に集まるレンタカーセンター方式はとても便利で、日本でも広まってほしいと感じます。

返却レーンに駐車して、貸出票のバーコードをスキャンしてもらうだけ。傷のチェックもなく、あっさりと手続き完了。8日間も一緒だと、さすがに愛着がわいてきて、少し名残惜しい気持ちになりました。赤い砂地の多いコロラド高原を走り回ったせいで、車はだいぶ汚れてしまいましたが、あの鮮やかなエンジ色はコロラド高原の景色にぴったりでした。「NISSAN ROGUE(ニッサン ローグ)」、ありがとう。

レンタカーセンターからはシャトルバスに乗り、フェニックス・スカイハーバー国際空港(Phoenix Sky Harbor International Airport)のデルタ航空が発着するターミナル3へ。

ところが、自動チェックイン機を操作しても搭乗券がまったく出てきません。近くのスタッフに聞いても原因がわからず困っていると、別のスタッフが教えてくれました。予約したデルタ航空便はコードシェア便で、実際の運航はアラスカ航空とわかりました。アラスカ航空はターミナル2からの出発とのことで、またシャトルバスに乗って移動することに。早めに空港に着いていたので事なきを得ましたが、コードシェア便かどうかは事前に確認しておくべきでした。

なお、アメリカは入国審査こそ厳しいものの、出国審査はないので、多少時間がタイトになっても心配はなさそうです。

ようやく日中にビールが飲めました。レンタカーの旅は自由で楽しいぶん、運転中は飲めないのが唯一の難点です。

フェニックス→ポートランド

アラスカ航空AS659便(DL9148便)でフェニックスを10:00に出発。乗継地のオレゴン州ポートランド(Portland, Oregon)まで、2時間51分のフライトです。

地図で見るとポートランドとシアトルは近そうだったので、行きと同じようにグランドキャニオンの上空を通らないかと期待していましたが、残念ながらそうはなりませんでした。近いと思っていたポートランドとシアトルも、実際には250kmほど離れています。アメリカの距離感は、日本の感覚とはまったく違いますね。

定刻通りポートランド国際空港(Portland International Airport)に到着。乗継時間が1時間15分しかなかったので、ひと安心です。太陽光をうまく取り入れた設計になっていて、明るく清潔感のある空港でした。

ポートランド→成田空港

デルタ航空 DL617便でポートランドを14:05に出発。成田空港まで11時間のフライトです。

ポートランドは緑に囲まれた、過ごしやすそうな都市。遠くには冠雪した山々が見えます。左からレーニア山(Mount Rainier)4,392m、セントヘレンズ山(Mount St. Helens)2,550m、アダムス山(Mount Adams)3,742m。いずれもカスケード山脈(Cascade Range)に連なる火山です。

手前のセントヘレンズ山は、1980年に大噴火を起こし、それまで2,950mあった山頂が400mも低くなってしまいました。奥に見えるレーニア山は、森永乳業のカフェラテ「Mt.Rainier」のブランド名にもなっている山。この地に移住した日系人たちが、故郷の富士山に似た姿から「タコマ富士」と呼んでいたといわれています。いずれも国立公園に指定され、豊かな自然が守られているそうです。

さすが日本発着の便、サッポロビールが選べました。

しばらくすると眼下は一面の白い雲。成田空港までずっと太平洋上を飛びます。

機内食は美味しくないと言われることが多いですが、個人的には十分美味しい。サラダはフレッシュで、海老はぷりぷり。

ぼんやりと外を眺めていると、右下を別の飛行機が飛んでいくのが見えました。広い太平洋の上で、こんな距離に2機が並ぶのはなんとも不思議な光景です。

デザートにはアイスクリームも付いてきました。

日付変更線を超えて、5月5日になりました。

アメリカにはまだまだ国立公園がたくさんあります。帰りの機内では、行きのとき以上に『地球の歩き方』を食い入るように眺めていました。

到着1時間30分前には軽食が登場。タイ料理風のトルティーヤが美味しく、フルーツも添えられていて、サービスの良さを感じました。

16:50、定刻より15分ほど早く成田空港に到着。東日本大震災からまだ2ヶ月足らずでしたが、旅の間はネットもほとんど見ていなかったため、あの大きな震災が起きていたことが、どこか夢のように感じられました。機内は満席、成田空港も帰国ラッシュで混み合っていました。

成田空港駅から、帰りも在来線の快速で品川駅へ。新幹線は早得割引のひかり号を利用して、少しでも節約します。家に着くまでまだ6時間以上かかるので、「帰ってきた!」という安堵感はまだありません。品川駅までの約100分も、なかなかの長旅です。

品川駅からは20:47発のひかり529号で京都駅へ。

夕食は品川駅構内のエキュート(ecute)にある「沼津魚がし鮨」で買った握り鮨。帰国後、最初の日本食はやっぱり鮨に限ります。

23:22、ようやく京都駅に到着。ただ在来線への乗り継ぎが悪く、家に着いたのは日付が変わった0:30過ぎ。数時間後には起きて、そのまま出勤です。

今回のグランドサークルをめぐる旅、本当に最高でした。アメリカの大自然のスケールは、まさに桁外れ。レンタカーで自由気ままに走り回れたのも、この旅の醍醐味でした。

落としたiphone4のその後。

実は旅の途中で落としたiPhone 4ですが、帰宅後に自宅のiPhone 3を起動すると、自分宛にメールが届いていました。拾ってくださった方が、ロック画面を解除してiPhone本体からメールを送ってくださったようです。パスワードロックをかけていなかったのが、結果的に良かったといえます。

どこで落とした可能性があるか、iPhoneケースの色などを伝えると、内容に相違ないとのことで、エクスプレス便で送ってくださいました。着払いでお願いしていたにもかかわらず、発払いで届き、送料をお支払いしたいと伝えると、「あなたが喜んでくれたらそれで良いですよ」と返信がありました。

送料は29.6ドル(2,516円)。決して安くはない金額です。本当に親切な方に拾っていただけて、心から良かったと思いました。大きな自然の中で過ごすと、人の心にもゆとりが生まれるのかもしれません。

まだまだアメリカには国立公園がたくさんあります。
帰りの飛行機の中では、行き以上に、
地球の歩き方を食い入るように見てました。