旅行日:2011年06月03日(金)~04日(土)
例年より早く梅雨入りしてしまったのですが、
わりといい天気が続いているようでしたので、
山でもいこうかなと、いろいろ調べてしましたが、
6月初旬だとわりと残雪があるようで、もちろん雪装備などないので、
とりあえずロープウェイであがれて景色もよい、
西穂高の独標を目指すことにしました。
金曜日の夜ですが、いきなり飛騨高山。
振替の時間休を3時間ほど取得して、出発しましたが、
うっかり名神の集中工事にひっかかってしまい到着は午後8時。
順調にきたら滋賀からだと3時間ほどでこれると思うと結構近い。

飛騨高山といえば飛騨牛かあと調べていると、
さすがに山奥だけあって、閉店時間も早いので、高山ラーメンで我慢。
あまり夜に出歩いたことない町なんですが、
それなりにスナック街とかもあって、わりと賑やかな一面も。
そんなスナックのあつまる一番街にあった「つづみ」というお店へ。

ビールでも飲もうかと思ったら、アルコール一切おいてないし、
サブメニューもおいてない。
すげ~~ラーメン一本勝負。
大盛中華750円を注文。
昔懐かしい中華そば的なのが高山ラーメン。
絶妙なコシの残った細い縮れ麺はなかなかうまい。
しかし、場所柄なのかもしれないけど、スープがしょっぱいんです。
この時間だから飲んだ後に来るお客さんに合わせてるのか・・・

泊まりは日本ではゲストハウス初体験の「ジェイホッパーズ飛騨」。
素泊まり和室利用で2,800円でしたが、ぜんぜん普通の民宿と変わらないほど綺麗。
ドミトリー(2段ベッドの相部屋)でも2,600円ほどしてたので、
さびしい人以外は和室でいいんじゃないのという値段設定。
http://takayama.j-hoppers.com/j_index.html

とっても不思議です。
和風な民宿に英語だらけ・・・当然泊まっている人も外国人だらけ。
でも和風と土足禁止いうことをのぞけば、
どこの国にでもあるゲストハウスとは変わらないかな。
翌日は、新穂高ロープウェイの始発時間にあわせていきました。
飛騨高山からは車で約1時間。
午前8時半すぎに到着です。
靴も履き替えて、いざ出陣!
・・・・団体客があふれかえっていてる。
待合室からあふれ出しそうなほど。
新穂高ロープウェイは2つにわかれていて、第二の乗り場までは車でいける。
車で第二ロープウェイの出発点のしらかば平へ。

しらかば平の駐車場横。
新緑がとっても綺麗です。
天気も上場ですね。

第二ロープウェイは並ぶことなくあっさりと乗車。
団体は始発にあわせてきてたようでこっちはがらがら。
ちなみに新穂高ロープウェイは第二がメインとなり、
標高1,308mのしらかば平から2,156mの西穂高口まで、
標高差845mを約7分ですすみます。
あと第二ロープウェイは珍しい二階建てです。

山をのぼらなくても2,000m地点までこれて、
北アルプスの絶景をみられるので、往復2,700円は高いですが、おすすめ。
過去に仕事も含めて4回ほどは来ていますので、感動はないですが、
ロープウェイの中は、感激の声であふれかえっていました。
写真の山々は、笠ケ岳2,897mです。

念のために登山届けを提出して、登山道へ・・・
なんじゃこりゃ、一面雪だらけじゃないですか。
スノーシュー用にかったゴアテックスの靴で来たのは救いですが、
アイゼンとかまったくないけど大丈夫だろうか。
大半の登山者は、アイゼンはめてましたからわりと心配になりました。

北アルプスの穂高連峰。
中央が主峰の奥穂高岳3,190mで日本第3位。
右の同じような高さの山が2つあり、その右側が西穂高岳2,909m。
そのあたりは上級者ルートなのでとっても無理。
目指すは枝のすぐ左側、一番最初にでっぱっている西穂独標2,701m。
すでにロープウェイで2,156mまできているので、
普通なら標高差は550mなので余裕。

雪が積もっているといっても、
新雪でもないし、踏み跡のある平坦な道だったので、らくらく。
しかし、西穂山荘までのルート後半にさしかかると、
かなりの傾斜の連続。
時間帯的にもまだ早かったので、
前を通った人の跡をいくという段階でもなく、
結構けりこんで、すべらないように慎重に登っていく・・・。
おかげでゆっくりでしか登れないので、疲れはしなかったが、
すべり落ちないかが心配で、精神的に疲れた・・・

後半30分はほとんど坂道でした。
なぜか最後展望が広がる前にだけ雪の階段が・・・
めっちゃ楽ちんなんですけど。
しかし、帰りには見事になくなっていました。

日陰になっていない場所なのに、かなりの雪の量。
視界がひらけているので、写真を撮っているグループがいました。
「岳」みたい~~ってはやしゃいでいた女性グループいましたが、
登山ルートに立ち止まって写真撮ったりするのは、遠慮してほしいものです。

西穂高口からスタートして約1時間で、西穂山荘に到着です。
うっかりとしたことに、水分をすべて車に置いてきてしまって、
途中水分補給がまったくできずに・・・
最悪、雪でも食べればいいかと思ってましたが、
自動販売機で水が売っていました。
500ml350円は痛いところですが、冷たくてとっても美味しかった。
日差しがあたってとっても暖かい。
登山者も多かったのですが、年配の人が多くて落ち着いた雰囲気です。

思わず30分ほどだらだらしてしまって、
ようやく再出発です。
山荘からしばらくは雪の斜面をのぼっていきますが、
あとは雪はありません。
大きな岩が転がっている場所を登っていきます。

ハイマツがおいしげっています。
丸山という小さな丘にでてくると、ようやく穂高の山々が見えてきました。
しばらくはほぼ起伏の少ない場所を歩いていきます。

山の稜線を歩いていくのは、
眺望がよくて気持ちよいのですが、
登り坂が先まで見えてくると、さすがにちょっとなえてきます。

石道を延々と登っていきます。
登り一辺倒はしんどいですが、稜線歩きは景色が最高です。
振り返れば、絶景がまっているので、
ついつい写真を撮ってしまいペースがあまりあがらない。
おかげでそんなに疲れない・・・?

北アルプスに挟まれている上高地がよく見えてきました。
いつも向こうから、見上げていた山に登っていると思うとうれしくなります。
ロープウェイを使ってほんの2時間弱で、この絶景。
あらためてロープウェイのありがたみを感じてしまいます。
右の稜線をつたっていくと、焼岳がみえて、
さらにその奥にかすんで見える乗鞍岳がみえています。
乗鞍岳はまだ結構雪がのこっているようですね。
乗鞍岳を薄っぺらい靴で雪渓を横断したのが、懐かしい思い出です。
残念ながら、空は霞んでいるようです。
まあ梅雨だから、晴れているだけでもよしと。

稜線の道に転がる石は、誰かがもってきたのだろうか。
自然にあるにしては不思議な感じもするのだが・・・
30分ほどで見えていた稜線を上りきると、西穂独標が見えてきた。
思っていたよりも最後は険しそう。

今までと丸い石と違い、足元の石が尖り始めてきた。
西側の斜面の道を歩いていく。
笠ケ岳の上空の青空はほぼ消えて雲がひろがってきた。

いよいよ最後の西穂独標への登りです。
ちょっとわくわくしてきますね。

近づいてしまうとルートがまったく分からないので、
岩に印が書いてあるから助かります。
最後は本当に歩くというより、
崖をよじ登るといった感じでした。
鎖もありました。
前方で年配の方がかなり手間取ってらっしゃいましたが、
自分は思ったよりスイスイと登ってしまって、
あれ?もう着いたの?
って感じで、あっけなく登頂してしまった。

ものすごい地味な自分の服装。
遭難したら、見つけずらいだろうな。
そんなこんなで西穂高岳の独標2,702mです。
ロープウェイ使ってるから、ほとんど登ってないんですけど、
逆に言えばロープウェイ登ったんだったら、
ここまで来たらいいのにと思うなあ。
ロープウェイあがっただけより、ぜんぜん景色違います。

【南側】
登ってきた西穂山荘からの稜線。
その先には、焼岳2,455m、乗鞍岳3,026m。
この稜線は県境にもなっており、
右側(東側)が岐阜県、左側(西側)が長野県です。
写真左側の霞沢岳(かすみざわだけ)2,646mとの間に流れているのが、
梓川で、その周辺が上高地と呼ばれています。
みんなよじ登ってきますけど、
みんなカラフルな服装でいいですね。
カラフルなのが欲しい・・・

【西側】
笠ケ岳2,897m。
新穂高ロープウェイの西穂高口駅がある方向です。
とういことは、ここよりも高いのかあ。
どうも感覚的に低く見えてしまう。

【北側】
手前から2つめがピラミッドピークで、
3つ目のちょこっとでているのが西穂高岳2,909mです。
その先は、間ノ岳、ジャンダルムと続いて、穂高岳の主峰の奥穂高岳3,190m。
その右側に前穂高3,090m。
ちょっとあっているか自身ないですけど・・・

【東側】
岳沢と呼ばれるカール地帯がひろがり、
その先には梓川、上高地の中心地である河童橋エリア。
赤い屋根のレストランやホテルなどが見えています。
岳沢にも登山道があり、前穂高、奥穂高へ登ってくることができます。

とりあえずはサークルKで買っておいたおにぎりを食す。
韓国フェアー開催中なのだが、あまり喉が渇くものは控えたいのだが・・・
500mlしか水買ってないし。

目指せ、西穂高岳・・・
といきたいところですが、ここからは上級コースなのでパス。
ちょっと行きたい気持ちもあったのだけど、
ロープウェイの時間もあるし、違う目的の為に早めに下山を目指す。

駒ヶ根の宝剣岳よりかは、あまり恐怖感ないな・・・
斜度は高いけど、それほど切り立ってもなってないし。
いずれは、こんな縦走コースもいけるようになりたい。

前穂高岳をアップで。
いったいどこから登っていくのだろうか。

下山中。
ふと振り返ると、よく登ったなと思えるほど、くだりが続く。
ガレ場だけど、ロングの登山靴なのでわりと平気。
やっぱり、道具は大事だなと思った。

1時間ほどで、西穂山荘へ到着。
焼岳、乗鞍岳はやっぱり霞んでます。
10分ほど休憩して、西穂高口を目指す。
ここからは雪道が続く。

足をけりこみながらくだるので、結構大変。
すべりたいんだけど、そのわりに急だし、止まれなかったら怖い。
完全に中途半端な感じ・・・。
とにかくひたすらと下りていくだけで、
やたらと時間が長く感じられた。
そして後半ちょい膝に違和感。
あんまり歩いていないのになあ。
下りのロープウェイは行列ができていたが、
1本待ったぐらいで、乗ることができた。
ここまで急いできたのは、飛騨牛を夕食の混雑前に食べるため。
本来なら、温泉はいってからが希望だったのだが、
すでに午後4時。
まっすぐに飛騨高山を目指す。

もう何度目だろうか、丸明。
偽装事件でかなり問題になったのだが、
個人的には文句なしで美味しい飛騨牛が食べられる店として君臨。
以前添乗でお客さんをつれていって偽装が発覚したのだが、
「あのお肉美味しかったわ。」といまだに言ってくれる。
食べログでも結構いい評価で、TOP5000になっている。
17時に入店した段階で人はまばらだったけど、
帰るころにはひっきりなしに来店してきて、もうすぐ満席でした。

ここでケチってはいけません。
特選飛騨牛焼肉大皿 5,480円。
サーロインステーキ、サイコロステーキ、上カルビ。
あわせて300g・・・ということはグラム1,800円・・・高い!
けどめちゃ美味しい。
飛騨牛特有で脂がぜんぜんしつこくない。
空腹だったから、白ご飯がたまりません・・・
すべてはこのために・・・トレッキングもと思えるほど幸せ。
残念だったのは、コーラしか飲めないこと。
トレッキング消費のカロリーは、すべてここで補った気はします。
あとは高速で帰るだけ。
渋滞もなくすいすいでした。
今となっては休日1,000円乗り放題は本当にありがたかったなあ。
というよりも、6月上旬の週末以来、ずっと雨なんですけど。
とりあえずは軽い観光気分でも、雪さえなくなれば、
気軽に北アルプスの絶景がみられるのでおすすめのコースです。
膝なんとかしないとな・・・・これぐらいで違和感あるのは困るよ。
西穂高口駅 09:50 → 11:00 西穂山荘 11:25 → 12:35 西穂独標
13:10 → 14:00 西穂山荘 14:10 → 15:05 西穂高口駅
記載日:2011年06月22日