リトルインディア
エアコンをつけたまま寝たせいか、逆に寒くて寝れずに、ちゃんと寝たのは2時すぎだった。しかし、6時過ぎには目が覚めて、シャワーを浴びて11時まで部屋でのんびしていた。帳場のおっちゃんは24時間いるけど、いったいいつ寝ているのか不思議だ。ここのゲストハウスも共同スペースがあれば楽しくなるのだが、シンガポールという高い物価の中ではそんな悠長なことを言ってられないのだろう。


まずは昨日いくつもりだったリトルインディアへ。昨日行ったアラブ人街と違って、規模的には大きく、インド人がわんさかいる。食堂ではチャパティー(ナン)が焼かれ、カレーのいい匂いが道まで伝わってくる。インド人は金製品が好きらしいが、金を売る店が特に目に付く。


しばらく行くと寺院があるのだが、屋根の飾りは奇妙なものである。中に入ってみるが、入り口で立ち止まってしまう。きている人はきちんと祈りを捧げ、観光客が中に入っていくと失礼な感じがしたからである。他に観光客がいなかったせいもあるが。一際、住民に根付いた寺院と、その信仰深さに敬意を感じる。しかしここのインド人街は面白い。これだけインド人がうろうろしているので、シンガポールにいながら、また別の国にきたような気分になれる。
裏筋に入ると、道沿いにパーキングメーターが置いてある。しかし、お金をいれるところもない。停まっているのボンネットを見ると、日本のスピード違反取締り装置に似た機械がおいてある。それがどの車を見ても設置されている。おそらくすべての車に設置義務があって、駐車料金から高速料金までこれで払っているようだ。渋滞を緩和するために、都市部に入るのにもお金がかかるらしい。日本でも高速道路の料金所を素通りできるシステムを開発してるが、これと同じ原理だろう。渋滞の緩和にもなるし、車事情では日本よりシンガポールがすすんでいるようだ。シンガポールでは車を買うにも、政府から車購入権を買わないといけない。しかも、車自体の台数を減らすために、自動車の値段は高く設定してある。ざっと日本の3倍の値段だそうだ。インド人街は人が多いのに、MRTが通ってないと思っていたら、すでに新しいMRTを建設中だった。建設中の看板には「東北線」と書かれていた。シンガポール政府は、渋滞にはかなり神経を使っているようだ。
ビジネスマンがかっこいい街シェラトンウェイ


リトルインディアからの最寄のラベンダー駅からMRTにのり、チャイナタウンに向かうべくラッフルズシティ駅で降りた。地下街を少し歩いて、地上にでると高いビルが目に飛び込んでくる。ここはシェラトンウェイと呼ばれる超高層ビル街で、アジアの金融センターとも呼ばれシンガポールの中心的存在。歩く人は中国系の人と、欧米系の人が目立ち、みんなスーツを身にまとっている。私も12月まではスーツを着て営業していたのだが、外国人と仕事するというのはすごくかっこよく見え、あこがれる。私もこんなとこで働ければなあと夢を抱いてみる。


アイスティー1.5SD
時計は1時を過ぎていたのだが、ランチに出かけている人が多い。特にランチの時間というのは決められているわけでなく、好きな時間に出て行くのだと思う。オフィス街の中心あたりに、大きなフードコートがあった。「ラオ・パ・サ・フェスティバル・コート」と呼ばれ、その大きさ、店の多さは凄い。店内はかなり賑わっていて、空席を探すのが難しいぐらい。さすがにたくさんの国籍の料理の店が並ぶ。一番多いのは中華料理で、次にマレー料理、あとインド、タイ、西洋料理。そして日本料理もある。ほとんどが写真で掲示されていて、注文もしやすい。
見た目でおいしそうなのが、やっぱり中華料理。魚肉の団子が数種類入った、春雨風の麺を使用した「フィッシュボールヌードル」を注文した。味はかなりあっさりで、魚肉団子のふわふわした感触が楽しめた。ただ小麦粉の麺に慣れているせいか、春雨風の麺はヘルシーで少し物足りなさがあった。
整備されすぎたチャイナタウン
食事を終えて、チャイナタウンへ向かった。シンガポールは華僑が中心となって発展した街だけに、あちこちにチャイナのにおいが感じられるが、ここのチャイナタウンは違った。その風情が残っておらず、あまりにもきれいに整備されていた。その生活臭さが伝わってこない。チャイナタウンのお店といえば、観光客向けのお土産を売る店がめだった。まあはっきりいってがっかりさせられた。
シアン・ホッケン寺院


チャイナタウンの中にある唯一の中国式の寺院だろう「シアン・ホッケン寺院」。名前からも想像できるとおり、中国福建省出身の華人が、建設したらしい。飾られた神像や彫刻は中国から運ばれてきたものらしい。どこか落ち着いた感じのする。
それとは対照的に奇妙な彫刻が屋根にある「スリ・マリアマン寺院」はヒンドゥー教の寺院。その奇抜な色使い、君の悪い変にリアルな彫刻は寺そのものより屋根を見ているほうがおもしろい。


チャイナタウンを抜けて、チャイナタウンコンプレックスというショッピングセンターの前にきてはじめてチャイナタウンにきたという感じがした。デパートの前の広場で老人が集まって、碁のようなゲームをしていた。ショッピングセンターのまわりには、強烈な異臭を放つドリアンを売る店も。入り口の店はなるほど安く、納得させられたが、それより中に入らなかった。
チャイナタウンの入り口付近で座っていると、日本人が話しかけてきた。彼は道を尋ねてきたのだが、持っている地図というとすごく簡単なものでいささか感心させられた。神奈川県の学生で、わずか5日間の旅ということらしい。短い時間だったが、ひさびさに日本語を話せ、かなり楽しい時間を過ごせた。


足取りを軽くして、チャイナタウンを後にして、ファーイーストエリアのカフェに入った。ファーイーストエリアは1階がお店、2階がオフィスでとてもおしゃれなスポットであった。エアコンの効いたカフェで飲んだコーヒーシェイクはうまかった。ビルで雨宿りをしていると、ものの15分ぐらいで雨はやんだ。
ラッフルズ

オフィス街を後にして、シンガポール川沿いをラッフルズ上陸記念の地へ向かった。雨上がりで人気(ひとけ)はかなりまばらだった。ラッフルズという人物は、1819年に上陸し、シンガポールを自由港として発展させた人物である。それを記念としてたてられたラッフルズ像があるのだが、なぜだか一緒に写真を撮ろうとなり、欧米人家族といっしょに記念撮影した。彼女たちの持っていたなかなかデジカメをうまく使えず大変だった。あまり会話はできなかったのだが、最後に「Have a good afternoon!」と言葉を交わした。シンガポール川沿いを歩き、クラークキーへと向かった。

Boat QuayからClarke Quayにかけて歩いたが、まだ夕方前ということもあり、店はほとんど開いていなかった。そのため、賑やかな雰囲気を感じることはできない。ボートキーは川沿いにレストランが並ぶエリアで、仕事帰りの時間帯から徐々に活気づく場所。一方、クラークキーはバーやクラブが集まるナイトスポットとして知られ、本領を発揮するのはやはり夜。
その先に日本の百貨店大丸のリャンコート店があったので、中にあった紀伊国屋書店でしばらく立ち読みしてた。これからどうするか?セントーサ島におおきな水族館があって、そこにも行ってみたいと考えていた。しかし入場料が2000円近くするがネックだったのだが、せっかくだから行くことにした。しかしセントーサ行きのバスを待っていたのだが、10~18分毎にくるような記載なのに30分待ってもぜんぜんこない。すでに夕方なのでバスの本数が少なかったのだろうか。セントーサ行きは諦めてとオーチャードへ夕食を食べに行くことにした。
洗練された街
雨はすっかりあがって、夕陽が差してきた。少しムッとした感じがする。フォート・カンニング・パークという公園の横を歩いていった。雨に濡れて緑が映え、赤い夕陽、高層ビルの3つがうまく調和して、いい景色が広がっていた。MRTドービーゴート駅から2駅でオーチャード。オーチャード駅は相変わらず人が多い。高島屋地下にあるフードコートもかなり混雑していた。今日はタイ料理の焼きそば「パッタイ」(コーラがセットで6SD)と水餃子 3.3SDにした。そのパッタイはそんなに辛くないと思って注文したのだが、かなり辛い。きちんとタイ人向けに味付けがしてあった。水餃子はさすが華僑が多いシンガポールらしく、皮がもちもちしておいしかった。結局シンガポールでは最後までフードコードでしか食べていないことになった。しばらくウインドウショッピングをして、ラッフルズスクエアに戻った。

ラッフルズ・スクエアのあたりも綺麗に整備されていて、特にラッフルズ・シティと呼ばれるデパートはかなりおしゃれ。いつ建設されたのか分からないが、その洗練さは今日本でつくっても同じか、劣るだろうと思う。中は吹き抜けになっていて、大きな木が東南アジアを感じさせる。洋服を売る店が多く、香港などが発祥であるアジアブランドの服がわりと良い品で安く売られていた。その他化粧品、ブランド品が多く、シンガポーリアンのファッションへのこだわりを感じさせる。この日は、ラッフルズ・シティのフードコートで、生絞りレモンジュースを飲んだ。閉店間際だったけど。


向かいにはシンガポールのホテルではとりわけ有名な「ラッフルズ・ホテル」がある。外壁は白を基調としたコロニアルな建物で、気品がある。中に入ってみると、その気品の高さが伝わってくる。観光客が入れるスペースとしてショッピングアーケードがあるのだが、食事をしている宿泊者はいかにもお金持ちで清楚な括弧をしている。接客しているスタッフもきびきびと丁寧に働いていた。今度くるときはラッフルズホテルで決まり、といきたいがいったいいくらするのだろうか。
その後、歩いてゲストハウスまで戻った。もう、シンガポールは大体見て回った。あとセントーサ島やナイトサファリなど家族向けの人工的な観光地しか残っていない。人種も多いので街角で人間ウオッチングも悪くない。アジア臭さはそれほどないものの、街自体は綺麗で、住むのにはとてもいいだろう。このままぶらぶら過ごすには、物価は高いが居心地のいい街ではある。はたまたシェラトンウェイで欧米人と混じって働ければかっこよさそう。旅は始まったばかりで、先はまだ長い。タイの正月にあるソンクラーン(水掛祭り4月12~15日)も気になっていたので、明日シンガポールを出発することにした。

