2001年4月15日。
センレックナームの朝食
昨晩比較的早く寝たせいか、朝9時には目が覚めた。2階で漫画を読んでいると、昨日ゴーゴーバーへ一緒に行った髪の長い人(名前を失念)が朝食へ誘ってくれた。センレックナームがおすすめということで、特に具が美味しいということだった。昨日のSさんしかり、みんなこだわりがあるようだ。いつかは僕もこんなお気に入りの店ができるのだろうか。
地元の人で賑わっていた。これは美味しいに違いない。確かに具が美味しく、魚肉団子が美味しかった。センレックナームは、米の平麺で汁ありのことを指す。ベトナム料理で言うとフォーだ。センレックナームは20バーツ(約60円)。

伊勢丹という都会のオアシス
ソンクラーン最終日。さすが3日間連続で水遊びしていると体が疲れてきている。まだ外は騒がしくなかったので、今なら濡れずに行けるだろうと、急いでバス乗り場へ行った。AC11番のエアコンバスに乗り、伊勢丹へ向かった。

伊勢丹はワールドトレードセンターの一角にあり、他にはタイのデパートのZENなども入っている。またタワーレコードやマクドナルド、31アイスクリーム、ミスタードーナツなど日本でおなじみの店も多い。
カオサンに泊まっている人はよく伊勢丹に出かける。なぜかというとまずエアコンが効いて涼しいのと、紀伊国屋書店があって日本の本が読めるからだ。カオサンの宿のほとんどがエアコンは入っていない。入っているところもあるが、宿の値段もそれなりにする。「伊勢丹は都会のオアシス」みたいなところ。


伊勢丹へ到着すると、まっさきに紀伊国屋書店で立ち読みする。日本語の書籍や雑誌が最も充実しているので、在タイ駐在員やその家族もよく見かけた。ちなみに紀伊國屋書店の日本語書籍は関税の影響か、日本で購入するより1.5倍ほどするので、タイの物価からすると驚くほど高い。バックパッカーが購入することはほぼないと思う。
デパート内をぶらぶらしてみる。お腹が空いたら昼食を食べる。たまにはおしゃれにとカフェ(Black Canyon Coffee)で食事とコーヒーなど飲めば優雅な気分に浸れた。まったく日本にいる時と変わらない行動だが、カオサンにいれば日本のような環境が特別なことであると感じる。まあ、とにかく言えることは、エアコンは最高だということ。
BTSとチャオプラヤエクスプレス


この日はちょっと気分を変えて、遠回りして帰ることにした。伊勢丹の最寄りのチットロム駅からバンコクスカイトレイン、通称BTSに乗る。BTSは高架を走るので眺めが良い。しかし路線バスに乗り慣れてくると、BTSの料金はかなり高く感じる。そのせいか車内はわりと閑散としていて、外国人観光客が大半だった。そして終点のサパーンタクシン駅で降りて、チャオプラヤエクスプレスに乗り換える。

チャオプラヤ川沿いの停船場を結ぶ路線バスみたいな交通手段だ。車掌が笛を小刻みに吹いて、着岸を誘導する。船から眺めるチャオプラヤ川と高層ビル。バンコクを象徴するような景色が広がる。
14時過ぎと中途半端な時間だったので、船内は空いていて窓側に座ることができた。時折水しぶきがかかるが、船の揺れと風がとても心地良い。昼食後ということもあり、ウトウトしているとあっという間にカオサン近くのプラアティット船着場に到着した。乗船時間はおおよそ20分。5分も歩けば宿だ。ちょっとした小旅行気分を味わって宿に戻ってこれる。

宿に戻れば、結局夕方からソンクラーンに参加した。やっぱり面白かった。最後の日だということで、いつもより盛り上がって、バカ騒ぎという言葉がぴったりなほど大騒ぎした。もちろん隣の華僑のおばちゃんはまた怒りに来た。水掛けという共通の遊びで一体感があったことで、宿の人たちともいつも以上に仲良くなったとも思う。
日本料理屋「竹亭」から朝まで語り合った
この日は10人ぐらいで、カオサンの日本料理屋「竹亭」に行った。笑えたのが、席に着くなり日本語の新聞や雑誌を読み出して、誰も話をしようとしないこと。やっぱりなんだかんだ日本のことが気になるし、日本語が落ち着くのだなと思った。松花堂弁当のような竹亭弁当160B(約480円)と少し高級だったが、久しぶりの日本食は美味しかった。ただ緑茶が別料金だったことが、少し残念というか、ここは日本ではなく外国なんだと実感した。
そして宿に帰ってからはまたみんなで話し込んだ。旅先での旅人の会話はだいたい旅の話が多いのだが、この日は日本でのまじめな話が多かった。会社のこととか、働いていた頃の話とか。わりとこういう話は僕は好きな方だった。会社外の人とこういう話をすることは少ない。旅をしているからこそ、こういう話ができるのかなとも感じる。盛り上がったわけではないが、淡々と話が続いて、終わったら朝7時半になっていた。

