ブライスキャニオンvol.1(GC10)

2011 グランドサークル
Inspiration Point,Bryce Canyon National Park
2011 グランドサークル
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<大きな写真>

ホテルでチェックインだけ済ませて、すぐに出発。 
ブライスキャニオン国立公園のゲートです。
アニュアルパスを購入済みなので、提示するだけですぐに入れます。

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野生の鹿が、道路際まで草を食べにきていました。

ブライスキャニオンには、何箇所か展望ポイントがありますが、
最初にサンセットポイントを目指します。
名前のとおりだと夕暮れ時が良さそうだが、
地球の歩き方には別の場所が良いとのことで、先にいってみます。 

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道路からは眺望がないので、
展望ポイントにきて始めて見えてるブライスキャニオン。
いくつものフードゥーと呼ばれる尖塔群が立ち並ぶ風景は、圧巻。

渓谷から見下げるように眺めるので、
数多くの尖塔群、遠くの景色まで綺麗に見えるから美しい。

右下のほうに雷神のハンマーと呼ばれる岩がある。

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地層によって色は変化している。
色は地層と一致しているから、渓谷が侵食されできた事は容易に想像できる。

渓谷内はフードゥーが立ち並び、まるで迷路のようになっているが、
いくつかのトレイルが整備され歩くことができる。

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サンセットポイントからは、一番人気のナバホループトレイルへいけますが、
1ヶ月ほど前にトレイルが崩れたため、立ち入り禁止になっています。
九十九折りの道が右下に見えています。

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アメリカにきてから見るだけではなく、無性に歩きたくなっている。
クィーンズガーデンという別のトレイルを歩くことにした。

ここはゲート側に少し戻ったサンライズポイント近くからトレイルがのびる。

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標高は2,400mもあるので、 かなり寒くダウンジャケットを羽織って出発。
しかし空気が澄んでいて気持ちが良いし、眺めも良い。

尾根をつたって歩くが、行きはくだりなので楽。
帰りは標高差100mを登り帰すが必要があるので、しんどそうだ。 

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言葉は必要ないかも。
自然の創造性にはただ脱帽するばかり。

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ブライスキャニオン版のスリーシスターズってとこでしょうか。
特徴的な形をしていますが、名前はつけられていません。

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尖塔の間は、だいたいがこのように谷になっています。
侵食された砂が流れていってできたのでしょう。

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2つの穴が開いていますが、縦に広がって、
いずれは2つのフードゥーになるのでしょう。

ブライスキャニオンのできるまで。

グランドステアケースの中でも、ブライスキャニオンの地層は新しい。
4~5千万年前にあった巨大湖に堆積した石灰を含んだ砂や泥が、
1千万年前からコロラド大地が隆起したときに、
特にこのあたりだけが最上部になった。

川が浸食しはじめると、弱い部分が崩れ始め、
さらに雨がどんどん削っていって、フィンとよばれる崖になる。

土の中の水分が、標高2,500mの冷え込み、また寒暖の差で膨張し、
岩を割れ目を広げ始め、やがてフードゥーとよばれる尖塔になるようです。

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薄っぺらいフィンとよばれる崖の壁の横をとおります。
これが尖塔ができる前の姿です。  
ちょうど上の2枚の写真が、
その侵食の成り行きを写し出しています。

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僧侶のような形をした 白色のフードゥー。 
青い空とのコントラストが綺麗ですが、
太陽の光をあびて、眩しいほど輝いています。

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実際にはこのぐらい大きいです。

様々な尖塔が現れるので、まるで岩の美術館を歩いているようです。

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迷宮に迷い込んでいくように、
いくつものカーブを越え、下へ下へとトレイルは続いています。

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まるで高層ビル群のようです。
間近でみていた尖塔の先端部も、だいぶ見上げるようになってきました。

中央部分に整備されたトレイルがあります。

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トンネルも2箇所ありました。
岩肌の様子をみていると、
人工的に作ったのではなく、自然にできた穴に、
トレイルを整備したようです。

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クィーンズトレイルの最深部で、
奥に見ているのがクィーンズキャッスル。
高さは、20m近くありあそうです。
樹木もその間を縫うように、天に向かって伸びています。

侵食で崩れつつあるフードゥーの脆さ、
わずかな空間で天に伸びていく樹木のたくましさ。
いい対比です。

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再び同じ道を引き返します。
季節的にはまだオフシーズンなのか、
歩いている人もまばらでした。 

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同じ道を戻るだけでしたが、まったく風景が違って見えました。

それにしても気持ちいいほどに空が青く、澄み渡っています。
標高の高さが影響しているのか。

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尖塔群を眺めながらなので、
帰りの登りもそれほど苦になりませんでした。

展望台から眺めているだけとは、まったく違う世界。
ブライスキャニオンに来たのなら、歩くことをお勧めします。  

旅行日:2011年04月30日
記載日:2012年02月01日

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夕陽を見るのにガイドブックですすめられていたインスピレーションポイント。
駐車場に車を停めてから、少し歩いて上らなければなりません。

18時30分。
標高は8100feet(2,469m)なので相当冷え込んできてます。
気温は計っていませんが、氷点下になっていることは間違いなさそうです。
周辺にはほとんど人はもういません。

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展望ポイントは少しせり出していて、
サンセットポイントよりも標高が高く、見下ろすように見ることができます。
尖塔(フードゥー)の並び方が、さっきよりも整然としていました。

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反対側(南側)は、ローマ時代の円形劇場のように放射状になっています。
中央の左側の尖塔が、並び方が特にきれいです。
まるで尖塔を作り出している工場のようです。

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崖の斜面が東側で、西日は高台に邪魔されているので、
尖塔が夕陽で照らされることはなさそう。
少し残念だが、この風景を目の前に贅沢は言えない。

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中国人グループが賑やかにやってきましたが、あっという間にさっていきました。
さすがに寒かったのでしょう。
写真に写っているのは日本人のご夫婦です。

ほとんどの時間貸しきり状態でした。
みんなサンセットポイントから見ているのかもしれません。

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西の稜線に太陽が沈んでいきます。
実際には高台に沈んでいて、地平線に沈んでいるわけではないので、
空もなかなか染まりません。

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ようやく遠くの山が染まりだしました。
しかし、眼下の尖塔たちは、すでに暗闇に包まれ始めています。

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20時20分。
1時間弱、氷点下の中がんばったが、さすがに打ち切り。

期待していたサンセットショーは見ることができませんでした。
オレンジ色に染まる・・・と書かれていましたが、
地形的に考えても染まることはなさそうですね。 

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恐ろしいほどに空気が澄み渡っています。
標高も高く、空気が澄んでいるので星空が綺麗なようですが、
本当に寒くて、もう見る気が起こらない・・・。

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一度ホテルに戻って、熱いシャワーを浴びて体を温めます。

今回の旅で、一番安かったブライスビューロッジ。
ロッジという名前から、あまり期待していなかったのですが、
部屋も広くて綺麗でびっくり。
シャワールームも結構広かった。

国立公園近くで、1部屋5,700円はかなりお得。
標高が高いブライスキャニオンだけは、
寒いのでまだオフシーズン料金だったのかも。
公園内にも1つホテルがありますが、車で10分ほどの距離なので、
あまりメリットはなさそうです。

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近くにベストウエゥタン・ルビーズインというホテルがあり、
お土産店とスーパーが併設されています。
キャンプゾーンもあることから、食料品の揃えも充実していました。

レストランもありますが、閉店時間が間際だったので、
部屋で食べることにしました。
体が冷えてしまって、暖房きかせた部屋でゆっくり食べたい・・・

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ふるさとの味・・・
懐かしい味に、日本食を食べてるかのような思いです。
あと体は冷えていても、ビールはやっぱり美味しい。

少し外に出てみて夜空を眺めてみましたが、
ホテル周辺の明かりがあるので、それほどという感じでした。
さすがに寒くて車を動かす気にはなれません。

それよりも、明日の朝日鑑賞が相当気合いりそうです。
最大限の防寒をして、朝6時前には出発したいと思います。

旅行日:2011年04月30日
記載日:2012年03月07日