ユタ州道24号線vol.1(GC8)

2011 グランドサークル
Utah State Route 24,Wayne Country
2011 グランドサークル
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モアブの宿、Inca Innは朝食つき。
受付の横にあるスペースで、パンやフレークなど軽食が提供されている。
軽食なので、Wendy’sで買ったチキンサラダといっしょに食べた。

チェックアウトを済ませ、08時40分モアブを出発。
ひさしぶりにゆったりとした朝だった。

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モアブの街を出て、US-191号線を北上する。
アーチーズ国立公園へ分岐点をすぎると、道は長い登り坂になる。

登り坂が終わりに差し掛かると、
街の南から続いていた、街の西側にある断崖は切れ目が見えてきた。

ずっと水平に近かった地層が、道路と同様に登り始め、
最後には、空にせり出している。
これも地殻変動で起こったものだろうね。

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平坦でまっすぐな道がしばらく続く。

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クレセント・ジャンクションからI-70にのり、西の方角を目指す。
国道と高速道路のジャンクションだというのに、
お店らしきものがないのが不思議。

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無料の高速道路、インターステイト。
I-70は東海岸まで続く東西に伸びる長いインターステイト。
ただこの周辺は大きな都市もないためか、かなり交通量が少ない。

フラッグスタッフを出てからは、大きな都市を走っていないので、
一般道路でもほぼ高速道路のような状態だったが、
やはりインターステイトだと、道路が平坦だし、
二車線なので、追い越すのも追い越されるのも楽だ。

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まだガソリンは半分は入っていたが、この先大きな町がなさそうなので、
グリーンリバーという町でインターステイトから降りて、
ガソリンスタンドで給油した。

ガソリンスタンドは出口からすぐの場所にあり、
日本のサービスエリアのようなもので、
お土産も扱う売店、レストランなどが併設されている。

インターステイトの出口標識に、次の出口を降りると、
何の施設があるかを掲示しているので便利。

ここでもクレジットカードは機会では受け付けてくれず、
店内での申告、精算となった。

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再び、インターステイトにのり、EXIT149で降りる。
地図にも降りる出口番号が書かれているので、わかりやすい。

今日の最終目的地、ブライスキャニオンまでは、
このままインターステイトでいったほうが、時間的には早いのだが、
一般道を走ったほうが景色が良いということで、降りることにした。

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UT-24。ユタの州立道路を南に目指す。
あまりにも交通量が少なく、国道とのランクの違いを感じてしまう。

見えてくるものも少なく、道も緩やかで、
眠くなりそうなほど単調な道が続く。

正面に見えてきた雪をかぶった山は、Henry Moutains(ヘンリー山脈)。
最高峰のMount Ellenは、21,522feet(3,512m)。

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数キロは見渡せる相当な距離の直線道路。
しかし、対向車はまったく見当たらず。

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何もなかったUT-24で、大きな岩山が道路沿いにあったので、
リフレッシュがてら、車を停めてみる。
特に名前も書かれてはいなかったけど、かなり大きな岩だ。

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View Pointの標識があり、近づいてみると、
ビュート名の書いてある鉄棒が何本かたっていた。

名前とビュートが一致するわけない思って、
近づいてみると上に筒があって、
その筒を覗いてみると、見事にビュートがみえた。

原始的なやり方だけど、お金もかからないし、
案外利口なやり方かもしれない。

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異様な形をしたビュートを発見。
覗き穴で確認すると、名前はFactory Butte.
幾何学的な特徴のあるビュートなので、
この先、車窓からついつい探してしまうほど気になってしまった。

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Hanksvilleという小さな町を超えたあたり。
景色ががらりと変わった。

町がある時は、川沿いに緑があるときが多い。
この川もレイクパウエルへ、そしてグランドキャニオンへ続いていく。

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柔らかい岩だけが崩れて、硬い柱のようなものが残ったのか。
綺麗に円錐形をしているので、なにかの神殿のようにも見えてくる。
写真の岩山だけではなく、似たような状態のものが多かった。

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しばらくするとまた岩山の形が変わってくる。
色も赤味がなくなり、垂直の絶壁が続いている。

そしてUT-24の標識の下には、「Secnic Byway」。
Hanksvilleの町を越えて、その区間に入ったらしい。

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Factory Butte.
近づけそうな道があったので、
UT-24からそれて、オフロードの道を走って近づいてみた。

周囲は平地になっていて、Factory Butteだけがそびえたっている。
その姿、形からしてかなり異様な雰囲気をかもし出している。

ナショナルジオグラフィックスでも紹介されている。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/feature/0505/f_5_zoom4.shtml

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人工的に岩を削ったような岩山。
雰囲気的には、採掘場の砂山っぽい。
さっき見たFactory Butteと似たような形をしています。

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続いて、右に砂山、左にそそり立つ壁。
アップダウン、カーブを繰り返して道路が通っています。
Moabの町を出てから、Hanksvilleまでが単調な景色が多かったので、
このあたりからドライブが楽しくなってきました。

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前方に奇妙なモコモコとした岩が見えてきた。
Secnic Byway になってからは、景色が著しく変わります。

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岩が大地に根を生やしているかのよう・・・
象の足にも見えないこともないですが。
とにかく色のグラデーションがとっても綺麗で、
車窓の風景に見とれてしまいます。

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とうとう車を停めてしまいました。
遠回りになりましたが、
やっぱり景色のいいルートを選択して良かった。

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だんだんと周囲の岩山が、すごい迫力でせまってきた。

前方に大きなキャンピングカーが走っているが、
比べても分かるとおり、岩壁の高さはかなりのもの。

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白いドーム状の岩が目立つようになってきたが、
この白い岩自体が、キャピトルリーフ国立公園のシンボル。
すでに国立公園に入っていたようだ。

7千年前から5千年前におきた近く変動で出現した、
ウォーターポケット褶曲と呼ばれる大地のひずみは、
南北に160kmにわたり、キャピトルリーフ国立公園になっている。

その褶曲した大地が交通の往来を拒み、まるで屋根のようだったこと。
また白いドームが、国会議事堂のように見えたことから、
キャピトル(首都)リーフ(屋根)と呼ばれるようになったそうです。

キャピトルリーフ国立公園は、それほど知名度は高くはないのですが、
地層学的にはかなり重要な場所のようです。

Capitol Reef National Park (U.S. National Park Service)
Located in south-central Utah in the heart of red rock country, Capitol Reef National Park is a hidden treasure filled with cliffs, canyons, domes, and bridges in the Waterpocket Fold, a geologic mono...
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正面に見えてきたとんがり帽子が、ナバホドーム。
これが国会議事堂に見えたのか?
ナバホ砂岩と呼ばれる地質でできているだけで、
ナバホ族とは特に関係はないらしい。

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お約束の感じですね・・・

後から写真みて失笑。

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続いて先住民の絵が残っているという場所で車を停める。
西暦1,000年頃にはインディアンがすんでいたらしい。

探してみるが、なかなか見つからず、
岩の一番下のほうに書かれていた。

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細い線でうっすらと描かれていました。
動物なのはわかりますが、中央の動物の尻尾に変なものがついいる。

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宇宙人かな。
子供のいたずら書きのようにさえ、見えてきます。
いや子供が暇つぶしに書いたんじゃないでしょうかね。

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フレモント川と呼ばれる川沿いに、まわりが開けてきました。
このあたりはインディアンを追い出して、
この地を開拓したモルモン教徒の果樹園が広がっています。
お金を払うと果物狩りをできるようですが、季節的に早すぎました。

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キャピトルリーフ国立公園のビジターセンター。
The Castle と呼ばれる岩山が、背景にそびえ立っていますが、
地上からの地層の移り変わりの激しさに感動。

国立公園の入場料を払う場所がなかったので、
中で確認すると、パスをもっているとそのまま入って良いとのことでした。
無断進入とかアメリカは結構厳しいですから、一安心。

当初は素通りするつもりだったキャピトルリーフ国立公園でしたが、
地質の美しさに魅せられ、寄り道をすることにしました。

シーニック・ドライブと呼ばれる唯一の舗装路がとおっていて、
景色を眺めることができるます。
片道10マイル(約16km)なので、1時間もあれば往復できそうです。 

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ウォーターポケット褶曲でせり上がった岩が、むき出しになっています。
制限速度は、15マイル(約24km)。なので、
ゆっくりと車窓から眺めることができます。

ナバホドームらしきものもみえます。

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晴れていたので、地層の色が綺麗にみえます。
これでいったい何年分の地層なのでしょうか。
地球の歴史を垣間見るような気分です。

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この褶曲が南北に160kmも続いてるのだから、驚きです。
右側も緩やかですが傾いていて、全体的に斜めになっています。

走っては、止まっての繰り返し。
前の車も同様の行動をしていました。

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天気が良いのがなにより。
同じような写真を何枚も撮ってしまいますが、気にしてはいけません。

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シーニック・ドライブの終点近くまでくると、
岩の内部に入り込んでいきます。
この先は未舗装です。

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川の水が浸食してつくった道。
ひとたび雨が降れば、水の逃げ道がないので、大変らしい。

両側のきりたった岩壁の迫力がすごい。

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再びナバホ砂岩が見えてきました。
突き出た岩は、Golden Throneと呼ばれる黄金の玉座。

未舗装道路は2マイル(約3.2km)ほど続きますが、
ただ周囲の風景に魅せられるばかりです。

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車が通れるのはここまで。
この先はキャピトルゴージと呼ばれる
両側がきりたった岩にはさまれたトレイルになっています。
1時間ほどトレイルですが、時間がないのでこのまま引き返します。

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周囲を少し歩いてみますが、
車から降りると、まわりの岩の大きさに改めて圧倒されます。

写真の中央に、青い点が写っていますが、自分です。
ほんと米粒みたい。

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再びシーニック・ドライブを走り、戻りますが、
方向変われば、また岩の見え方も、景色も変わります。

Egyptian Temple。
茶褐色のひだ状の模様が、まさに神殿の柱を想像させてくれます。

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なかなか大きさが写真では伝わりませんが、
車との対比で、少し伝わったと思います。

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延々と続くウォーターポケット褶曲でできた岩壁。
キャピトルリーフ国立公園は、広大だが未開拓の場所が多く、
実際に観光客が見れる部分はほんの一部だけだが、
その雄大さが十分に伝わってきた。

なんといっても、期待していなかっただけに、
実際見たものとのギャップの差がすごかった。

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ビジターセンター周辺は、キャンプ場にもなっていてます。

キャピトルリーフ国立公園は、期待していなかっただけに、
かなり感動しまいました。

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写真はビジターセンター内に掲示されていたものですが、
一番上の写真はFactory Butteかな?

国立公園では19層もの地層を見ることができるようです。
何層、何色にもなる地層の変化を実際に見ることができ、
地球の歴史を見たというのが実感でした。

実施日:2011年04月30日
記載日:2012年01月13日