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vol.10 インカエクスプレスでプーノへ【2009 南米2か月】

今日は久しぶりの移動日です。出発の日もクスコは雨でした。

昨日宿で出会った女の子たちのタクシーにバス会社まで同乗させてもらいました。
雨の中、宿からバス会社まで2kmほど歩くのは大変だったので、本当に助かりました。

クスコを出発

クスコからプーノまでは直接移動すると約6時間ですが、今回利用するインカエクスプレスは途中の観光地に立ち寄りながら9時間半かけて移動する観光客向けのバスです。
距離は389kmと記載されています。
ツアー参加費は昼食付で料金は35USD(3325円)。

但し、入場料金は別でした。
アンダワイリリャス教会(Andahuaylillas): 5ソル
ラクチ遺跡(Raqchi): 10ソル
プカラ博物館(Pukara): 6ソル
合計: 21ソル(630円)

出発が7:30と早いので、昨日のうちにお菓子を買っておきました。これが結構おいしかったです。ミネラルウォーターと合わせて4ソル(120円)。

大型バスでの移動です。参加者は15名ほどで、みんな前方に詰めて座っていたので、一人だけ後方の席でゆっくり座りました。

壊れたベンチに無理やり座る男たち。物は考えようですかね。

山あいの道を進んでいきますが、アップダウンやカーブもそれほどきつくありません。クスコからプーノはほとんどの区間を線路と並走します。本当は列車で移動したかったのですが、週に3回しか運行しておらず、列車に乗るためにはもう1日クスコに滞在する必要があったので諦めました。

アンダワイリャス教会

最初の見学場所はアンダワイリャス教会です。17世紀にイエズス会の宣教師たちが建設した教会。

外観は質素な白壁ですが、中に入ると別世界が広がります。それほど広くはないのですが、壁や天井一面に描かれた古いフレスコ画と金箔が綺麗に残っていて、見ごたえがありました。撮影禁止ですが、思わずパシャリ(ごめんなさい)

教会の外にはお土産を売る露天が並びます。クスコとプーノを観光しながら結ぶこのルートは定番のようで、同じルートを数社のバスが運行していました。

かっこつけているわけではないと思いますが、手をかけているのがゴミ箱では様になりませんね。

だんだんと山と山の間隔が広くなってきて、サッカーもできるような広い場所が多くなってきました。雨季でなければこの芝生もないかもしれませんね。この標高では冬はかなり冷え込むでしょうから。というより、標高3,000mでサッカーってしんどくないですか。

インカ最大の建築、ラクチ遺跡

ラクチ遺跡に到着。インカの人々に崇められていたビラコチャ神を祀る神殿を中心に、食料貯蔵庫、貴族の館などで構成された遺跡です。マチュピチュやクスコの遺跡が石組みで造られているのに対し、ここでは日干しレンガが多く使われているのが特徴です。

かなりの巨大な建造物だったことがわかります。この大きな壁を中心に両端にも壁があり、屋根をつけていたようです。高さ12m、長さ92mというインカ帝国最大規模の建築物だったとは、まるで倉庫並みどころかそれ以上ですね。

屋根は復元されたものだと思いますが、ちゃんとした町だったことがうかがえるほど、綺麗に区画整理されています。

こちらは円形の石で作られた建造物です。円錐形の屋根が珍しく、どこかヨーロッパの古い建物を思わせます。

現在住人のいるラクチの村が近くにありました。遺跡と似たような色合いで、趣のある佇まいです。

羊飼いの少年。遺跡のすぐ外では、何百年も前から変わらないような普通の生活風景が繰り広げられています。

遺跡の出口にもお土産を売る露天がいっぱい。オカリナを売る店が多く、みんなで競うように吹いているのでうるさい。最後にはうるさすぎて思わず笑ってしまいました。

シクアニでランチビュッフェ

シクアニの観光レストラン「ノボ・アンディーナ」で昼食です。伝統的なアンデス料理をビュッフェ形式でいただきます。

気づいていなかったのですが、同じツアー参加者の中にオーストラリア人男性と日本人女性のカップルがいて、一緒に食事に誘ってくれました。しかしネイティブと英語で話すのは疲れるますね。

彼らは昨日もツアーに参加していて、バイキングの内容は昨日の方が良かったと言っていましたが、自分には十分満足なものでした。最近質素なものばかり食べていましたしね。

左の皿の左下の肉がアルパカです。結構固かったのですが、味は悪くなかったです。オーストラリア人の彼はアルパカを気に入ったようで、おかわりでご飯の上にアルパカを乗せてアルパカ丼のようにして持ってきていました。さすが世界有数の肉大国、肉への情熱が違いますね(笑)。

レストラン周辺は牧草地帯にもなっていて、牛や羊がのんびりと草を食んでいます。

ここからはクスコとプーノ間の最高地点、ラ・ラヤ峠を目指してバスは進みます。すでに標高は3,500mを超えています。天気もだいぶ良くなってきました。

周囲の山に雪がかぶるようになってきました。標高は4,000mを超えています。富士山(3,776m)より高いです。すでに標高の高いクスコに4泊しているせいか、それほどしんどくは感じません。

ラ・ラヤ峠、標高4,338m

最高地点4,338mのラ・ラヤ峠に到着です。ここで小休憩。クスコの標高3,400mからさらに1,000m近く上ってきたことになります。奥に見えるのは標高5,420mのクヌラナ山。

峠で標高が4,338mなので、周囲の山はゆうに5,000mを超えているのでしょう。今は夏なのでまだましですが、冬はかなり厳しい寒さになりそうです。

アルパカです。撮影するとお金を取られるので、飼い主が見ていない間にパシャリ。見た目は羊のようですが、らくだ科に属しています。その毛はウールやカシミヤより保温性が高く、高級素材として重宝されています。そして身も食べられます。さっきいただいたばかりですがね。

ここで記念撮影。できるだけ1日1枚は自分を撮るようにしています。いつまで続くやら…。

もう一つの看板には4,335mと書かれています。完全にこちらの方が高い場所にあるのに、なぜかさっきの看板より3m低い表示。そしておばちゃん、アルパカを連れて看板に張り付いて撮影代を請求するのはやめてください。

峠から少し離れた場所に行くと、子供が小さなリャマを抱えて見せに来てくれました。リャマはかなり嫌がっていますが、子供の笑顔がなんとも微笑ましいです。

なんか絵になる1枚。

再び出発し、プーノを目指します。周囲の山は森林限界を超え、頂上付近は雪をまとった岩肌がむき出しになっています。荒々しくも美しい景色です。

しばらくすると平らな草原地帯になりました。それでも標高は4,000m付近。空や雲がいつもより近く感じます。ほかの乗客は寝ていましたが、ずっと窓の外の景色に釘付けでした。

プカラ遺跡博物館

プカラ遺跡の博物館に到着です。インカよりも古い紀元前400〜500年頃のプレインカ文化の遺跡で、後のティワナク文化やインカ帝国にも影響を与えたとされています。

遺跡本体は博物館から離れているため、ツアーでは博物館のみの見学のようです。

何かに驚いているような、なんとも面白い表情の石像。撮影禁止ですが、こっそりパシャリ。だってこの顔がメインですから(笑)。

ティティカカ湖の町、プーノへ到着

ようやくティティカカ湖が見えてきました。空模様がいっきに悪くなってきました。遠くのほうでは雨が降っているがわかります。湖畔の町が目的地のプーノです。

チチカカ湖に面したバスターミナルに到着しました。街の中心までは少し離れています。

自転車タクシー(輪タク)に乗って宿まで移動しました。おじちゃん、重たくてごめんよ。宿まで10分ほど乗って2ソル(60円)でした。

宿泊は口コミで有名なマンコ・カパック・イン。ユニークな名前ですが、マンコ・カパックとはインカの初代皇帝の名前で、このティティカカ湖に降り立ったといわれています。個室で20ソル(600円)とかなり安いです。

プーノの夜散策とトゥルッチャ料理

暗くなりましたが、プーノの観光名所を散策します。まずはカテドラルとアルマス広場。あまり人がいませんね。ここで少し補足ですが、アルマス広場とは町の中心部にある広場の通称で、どの町にも必ずあります。

なんともちゃっちいライトアップ。いったい何をモチーフにしているのでしょう。クリオネの王様でしょうか?

プーノの繁華街リマ通り。歩行者天国になっていて、アルマス広場とは打って変わってそれなりの人出があります。

歩行者天国の終点、ピケ広場にはサン・ファン・バウティスタ教会があります。どの町にも必ず教会があるのは、スペインがキリスト教の布教を大義名分として南米を支配していったからで、その結果南米全体にキリスト教文化が根付いています。

ガイドブックに頼らず、地元客でにぎわっているお店に入りました。小さなお店ですがほとんど満席で、テキパキとした接客に好感度アップです。

プーノはティティカカ湖に面しているため淡水魚が名物で、中でもトゥルッチャと呼ばれるマス料理が有名です。いくつか料理法が選べましたが、アホにしました。アホとはスペイン語でにんにくのこと。にんにくソースで食べるマスがこれまた美味しかった。この店、絶対におすすめです。明日も絶対に来ます。

トゥルッチャ9.5ソル(285円)にビール5ソル(150円)で合計435円。安い店はいくらでもありますが、このクオリティーでこの値段は大満足です。

明日はティティカカ湖に浮かぶ島をめぐるツアーに参加します。