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vol.01 天空の神社と伊吹いりこラーメン【2025 香川】

先月使ったtabiwa広島ワイドパスが思いのほか良かったので、今回もまたtabiwaを使うことにした。今回は香川県をメインに、「岡山香川ワイドパス」で3日間うろうろする計画。3日間で3,600円。この価格が最大の動機。安いは正義。

6月末まではWESTERポイント超特典きっぷで山陽新幹線が75%割引になるので、今回も前回と同様に利用。新大阪〜岡山は1,520ポイント。先月、福山まで乗ったときは、のぞみやみずほを使うと200ポイントほど追加が必要だったが、今回は岡山まででも差はわずか30ポイント。この差なら迷う理由なし。みずほを選択。

九州直通の普通車は、実質グリーン車

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N700系7000番代・8000番代

みずほ603号 新大阪07:23発→岡山08:08着

新大阪始発の新幹線は基本的に21番線から発車。みずほは山陽・九州新幹線直通のN700系7000番代・8000番代。少し青みがかった車体で、ホームに入ってきた瞬間にそれとわかる。

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九州直通は普通車でも2×2列配置。グリーン車と同じ座席配置なのは知っていたけど、実際に座るとやっぱり広い。クッションもふかふかで、東海道新幹線の普通車とは別物という感覚。

ただし8両編成と短く、自由席が3両あるので指定席は実質4両しかない。そのため満席になりやすい。この日も隣の外国人グループが席をばらばらにしか取れなかったようで、あちこちに分かれて座っていた。「新大阪始発なんだから自由席に乗ればいいのに」と思いながら眺めていた。

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宮原総合運転所

新大阪を出てすぐ、左下に見えるのが宮原総合運転所。大阪駅発着の列車が送り込まれる車両基地で、さまざまな車両が並んでいる。この日はトワイライトエクスプレス瑞風の深緑の車体も見えた。

新神戸からも乗客が増え、指定席はほぼ満席。それでも2×2配列のおかげで席にゆとりがあり窮屈さは感じない。東海道新幹線でグリーン車を選ぶ人の気持ちが、少しだけわかった気がする。

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西明石駅→姫路駅

西明石を過ぎると、左手にふっと視界が開けて瀬戸内海が見えてくる。山陽新幹線で海が見える区間は意外と少ない。

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姫路駅通過。
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岡山駅到着。

新神戸の次はもう岡山。45分で到着。新大阪〜岡山は体感的にはほぼ通勤圏、という感覚になる。実際に新幹線通勤している知人もいるけど、半年の定期代は数十万円で会社負担らしい。新幹線で通勤できる環境、正直うらやましい。

瀬戸大橋線で香川県の西の端へ

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マリンライナー

岡山駅から瀬戸大橋線のマリンライナーで香川へ渡る。ちょうど通勤時間帯で駅はそこそこ混雑していたが、先頭に並んでいたので窓側を確保。

岡山〜茶屋町間は旧宇野線の区間で部分複線。のんびりした走り。茶屋町を過ぎると高架の複線区間に変わり、一気にトップスピードへ。体感では新快速と同じくらい、130km/h近く出ている感覚。

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下津井大橋(児島駅→坂出駅)

瀬戸大橋に入ると、一気に視界が開ける。観光客にとってはテンションが上がる場面だけど、車内はほぼ地元の通勤客ばかり。窓の外をじっと見ているのは、わずかな旅行者だけ。

瀬戸大橋上は現在、騒音対策のため速度は約95km/hに抑えられているらしい。かつてはもう少し速かったという話もあるようで、観光客にとってはゆっくり景色を楽しめてありがたい一方、地元の人には少しもどかしい区間かもしれない。

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岡山→高松方面の下りは左側のほうが海に近く、景色がいい。ただ午前中は逆光になるので右側を選択。案の定、海は遠くに見える程度。

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南備讃瀬戸大橋(児島駅→坂出駅)

橋の上からは瀬戸大橋タワーが見えた。1988年の瀬戸大橋架橋記念博覧会のときに造られた施設で、今も現役で動いているらしい。小学生のころに連れてきてもらった記憶がよみがえる。

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番の州高架橋(児島駅→坂出駅)

番の州高架橋を過ぎると線路が分岐。左が坂出・高松方面、右が宇多津・松山・高知方面。

この分岐と宇多津駅周辺の線路は三角形になっていて、特急「南風」や「しおかぜ」はこの配線を使って坂出を経由せず、岡山からそのまま観音寺方面へ抜けていく。

ただしワイドパスで乗れるのは普通列車のみ。そのため今回は坂出でいったん乗り換え。特急券を別途買えばそのまま行けるけど、そこまではしない。

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四国側に入ると、讃岐平野の中にぽつんと飯野山(標高422m)が見えてくる。きれいな円錐形の山で、「讃岐富士」とも呼ばれている。

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普通 観音寺行き

坂出で観音寺行きの普通列車に乗り換え。2両編成。

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マジで驚いた。
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多度津駅でアンパンマン塗装の特急「南風」とすれ違い、「おっ」となる。アンパンマンの作者・やなせたかしは高知県出身。その縁もあって、JR四国では観光振興の一環としてアンパンマン列車が各路線で走っている。「南風」もそのひとつで、岡山〜高知を結ぶ特急。

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海岸寺駅→詫間駅

海岸寺〜詫間間は海沿いぎりぎりを走る区間。線路のすぐ横に瀬戸内海が広がって、視界が一気に抜ける。穏やかな海と島影が続く、瀬戸内らしい風景。スピードもそこそこ出ているので、流れるように景色が過ぎていくのが気持ちいい。

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観音寺駅に到着。梅雨入り前の6月上旬とはいえ、日差しはすでに真夏のような強さ。とにかく暑い。

観音寺市は人口5万6千人、香川県で4番目の規模の街。地理好きか鉄道好きでないとピンとこない地名かもしれないけど、「天空の鳥居」といえば「あー!」となる人のほうが多い気がする。香川県の最西端で、今回のワイドパスのエリア内。

ここに来た理由はふたつ。ひとつは伊吹いりこのラーメン。観音寺沖の伊吹島で採れるいりこを使ったラーメンが美味しいと聞いていた。もうひとつが天空の鳥居。レンタカーなしでも歩いて登れるらしく、それを試してみたかった。

本当は涼しい早朝に登りたかったけど、明日はラーメン店が定休日。仕方なくこの暑さの中、日中に訪れることにした。

苦みが大人の味。伊吹いりこラーメン

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大正橋プラザ(観光案内所)

まず駅前の観光案内所で自転車を借りる。電動アシストなしで1日200円という破格の安さ。電動アシストつきは1,000円。当然200円を選択。

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目当ては観音寺港近くの讃岐らぁ麺 伊吹いりこセンター。伊吹いりことは観音寺沖の伊吹島周辺で水揚げされるカタクチイワシのことで、香川県は「いりこ(煮干し)」の名産地としても知られている。そのだしを使ったラーメンが美味しいと聞いて、ここに来た。

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平日の10時半という中途半端な時間なのに、店内はすでに8割ほど埋まっている。しかも若い客が多い。スタッフも若くて動きがよく、いわゆる昔ながらの食堂とは雰囲気が違う。伊吹いりこを前面に出した、少しベンチャー的な店という印象。

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伊吹そば780円、大盛+150円

暑さに負けて冷やしらーめんを注文。透き通ったスープに平打ち麺。

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ひと口すすってみると、いりこの苦みがしっかり残っている。子ども向けではない、大人のラーメンという感じ。麺のコシも想像以上で、思わず別府冷麺を思い出した。讃岐うどんの本場だけあって、麺へのこだわりが違うのかもしれない。

暑い中ここまで来た甲斐あり。このあと天空の鳥居まで登れそうな気がしてきた。

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伊吹島行きの定期船が停泊していた。所要時間は約25分で、1日数便運航。港は静かで、いかにも瀬戸内らしい穏やかな雰囲気。今回は時間がなくて見送ったけど、次は渡ってみたいと思う。

「天空の鳥居」は思ったより遠かった

今日のメインイベント、高屋神社の「天空の鳥居」へ向かう。自転車を漕ぎながら、田園の向こうに見える稲積山(標高404m)を目指す。山頂付近に小さく鳥居が見えるのだけど、正直、思ったより遠い。軽い気持ちで来たことを、早くも少し後悔。

自転車を漕ぎながら、田園の向こうに鳥居のある山を眺める。……正直、思ったより遠い。軽い気持ちで来たことを早くも後悔し始める。

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伊吹いりこの産地、伊吹島

伊吹島を遠くに見ながら下宮(登山口)へ向かうが、そこまでの坂が想像以上にきつい。自転車では上れず、すぐに押し歩きに切り替えた。日頃から歩いてはいるけど、自転車を漕ぐ筋肉とはまた違うらしく、登る前から足が重い。

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下宮の駐車場には、平日にもかかわらず数台の車。休日はここから先はマイカー規制でシャトルバスになるらしいけど、平日はこのまま山頂近くまで車で上れる。正直うらやましい。

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「天空の鳥居まで30〜50分」という看板を見て、「昔は3時間の山行でも朝飯前だったのに、今や30分でも気合いがいるのか」と思いながら登り始める。最初の整備された坂がいちばんきつかった。

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そこを越えると九十九折の登山道になり、急な登りはあまりない。木陰が多いのも助かる。

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運動不足の体にはなかなかの修行で、途中の眺めのいい場所で何度か休憩。振り返ると、観音寺の街並みと瀬戸内海が一気に広がる。海岸線がきれいに伸びていて、ここまで登ってきた分だけ景色もいい。

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後半は岩場が増えてくる。

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視界が開けると北側の海岸線が見えてくる。入り組んだ瀬戸内の海と島影、その向こうに「父母ヶ浜」のある市街地まで見渡せる。父母ヶ浜は干潮時に水面が鏡のようになることで知られ、SNSでもよく見かける場所。ただ今回は滞在中の潮のタイミングが合わないので、訪れるのは見送ることにした。

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ついに最後の石段が現れる。急な階段の先に鳥居の姿。

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「ここか……」というのが正直な第一印象。SNSで見すぎていたせいか、期待値が上がりすぎていたのかもしれない。これぞSNS時代の功罪。

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ただ、景色は素晴らしかった。山頂の空気も気持ちいい。問題はマナーで、鳥居の前でなかなか空きが出ない。特にアジア系の観光客は撮る枚数が多く、長く場所を占領している。数枚撮ったら譲るという配慮があればいいのだけれど。

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諦めてベンチに座り、20分ほど待ってようやくシャッターチャンス到来。平日の昼間でこれ。週末の混雑は想像したくない。

とはいえ、写真の出来よりも、この場所まで歩いて辿り着いた達成感のほうが大きかった。体が重くなった今の自分にとっては、しっかりとした達成感があった。

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右の円錐形の山が江甫草山(えぶぐさやま)

下山は最初の石段が思いのほか急で、足を滑らせたらそのまま転げ落ちそうな怖さ。慎重に下っていく。

そこからは標高153mの尖った山、江甫草山(えぶぐさやま)が近くに見えてくる。間近で見られる「鼻ご岩」への分岐があったのだけど、うっかり見逃してそのまま麓まで下りてしまった。さすがにもう戻る気にはならなかった。

銭形砂絵と猫トラップ

列車の時間まではまだ余裕があったので、琴弾公園の銭形砂絵を見に行くことにした。

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琴弾八幡宮の大鳥居横に自転車を停め、参道を歩く。琴弾公園はこの神社を中心に広がる公園で、銭形砂絵もその中にある。

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随神門の横でねこが昼寝中。かわええな……。急げば次の列車に間に合う時間だったけど、完全に足止め。猫トラップに引っかかって、急ぐのはもうやめた。

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耳がカットされていて、いわゆるさくら猫。地域猫として不妊去勢手術を受けた証で、耳の先端が桜の花びらのようにカットされている。

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琴弾八幡宮の本殿や銭形砂絵の展望台までは、長い石段が続いている。また登るのか……。ここもそれなりの段数があって、さっき下りてきたばかりの体にはなかなかきつい。

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70mの琴弾山山頂にある銭形展望台。
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山頂の展望台から見下ろすと、「寛永通宝」の砂絵が現れる。東西122m、南北90m、盛り上がりも2mほどあるらしい。ただ、全体が見渡せるぶん、展望台からだと逆に規模感はつかみにくい。

江戸時代に藩主を迎えるため、一夜で作られたという伝説も残っている。現在も地元の人たちが「砂ざらえ」と呼ばれる整備で維持しているそうだ。

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結局14時14分発の列車に3分差で乗り遅れた。猫のせい(笑)。とはいえ1時間に2本あったので助かった。

観音寺で4時間半滞在していた計算になる。車なら2時間もあれば回れそう。やっぱり車は楽だなと思う。でも久しぶりにたっぷり汗をかいて、気持ちがよかった。

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普通・高松行き

観音寺駅14:38→高松駅15:51 普通・高松行き

日陰に入ればまだまだ涼しく、ホームで列車を待つ時間が心地いい。。春は日暮れが遅いのでまだまだ遊べます。

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津嶋神社
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津島ノ宮駅

途中の津島ノ宮駅は、年間2日間しか営業しないことで知られている。近くの津嶋神社の夏季大祭のときだけ橋が渡れるようになり、それに合わせて駅も営業。

2024年は2日間で1万4千人が利用したというから、大祭のときはホームもかなりの混雑になるらしい。

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高松駅に到着。香川県は日本でいちばん面積が小さいけど、西の端・観音寺からほぼ中央の高松まででも、各駅停車で19駅・1時間13分。思っていたよりもしっかり時間がかかる。

讃岐うどん1杯目:めりけんや

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めりけんや 高松駅前店

高松駅に着いたのは16時前。この時間に営業しているうどん屋は意外と少ない。讃岐うどんの店は地元の朝食や昼食需要が中心なので、昼過ぎには閉まってしまうところが多い。

高松駅前で朝から夜まで開いているチェーン店「めりけんや」に入った。滞在中に何度もうどんを食べるつもりなので、まずは気軽に1杯目という感じ。

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釜玉うどん大510円

釜玉うどん大、510円。美味しいは美味しいんだけど、「さすが本場」という感動まではいかない。

本当に旨い讃岐うどんは、コシと柔らかさのバランスが絶妙で、噛むたびに弾力がありつつ、表面はなめらか。その感じがある。めりけんやはコシはしっかりしているけど、柔らかさの部分が少し弱い印象。

サンポート高松と高松シンボルタワー

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高松駅周辺はサンポート高松と呼ばれる再開発エリアで、高松シンボルタワーなどの高層ビルが並んでいる。もともとは本州と四国を結ぶ連絡船の発着場だった場所で、瀬戸大橋の開通(1988年)によって連絡船が廃止。その後、港の一部を埋め立てて、2001年に現在の駅が整備された。

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南東方面

シンボルタワーの29階には無料の展望スペースがある。以前はレストランが入っていたらしいけど、今は誰でも入れる開放的な空間。運営側には少し申し訳ない気もするけど、眺めは最高だった。

高松シンボルタワー展望室からの眺め(南方面)

南側を見ると、高松の市街地が想像以上に密集している。人口41万人でこの規模感。四国全体の企業の支店や統括拠点が集まる「支店経済都市」としての強みが、そのまま景色に出ているように感じる。

ただ人口は、ピークの2015年以降ほぼ横ばいとはいえ、香川県全体の人口が減る中で周辺からの流入に支えられている側面もあるらしい。目の前のビル群の活気の裏にそういう構造があるのかと思うと、少し複雑な気持ちになる。

高松シンボルタワー展望室からの眺め(東方面)

東側には高松港と瀬戸内海。これから乗るフェリーが発着するはずだけど、船の姿は見当たらない。現在ここから出る定期航路は小豆島と直島のみ。かつて本州と四国を結んでいた連絡船の役割の大きさを思うと、やはり少し寂しい。

展望台を下りて、フェリーターミナルやことでん築港駅へ向かうと、「意外と距離がある」と感じる。駅が西側に移動して、港との関係も変わった影響なのかもしれない。見た目は立派だけど、実際に歩くと少し不便に感じる。

このあたりの再開発は、瀬戸大橋の開通で連絡船がなくなったあとに進められたもの。当時の時代背景もあってか、スケールの大きさが先に立っているようにも見える。

ただ最近は、駅ビルやアリーナの整備もあって人の流れが戻ってきているらしい。少しずつ、街としてのバランスが取れてきているのかもしれない。

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西方面

高松〜小豆島、フェリーさんぽ

ワイドパスには高松〜小豆島(池田港)のフェリーも含まれている。登山と自転車で足がだいぶ疲れているので、ここは往復してのんびり船旅にする。本来のフェリーの使い方とは少し違うけど、こういう使い方ができるのもワイドパスの強み。

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これは2010年に設置された「Liminal Air -core-」という作品で、高さ約8mの柱が2本並んでいる。瀬戸内国際芸術祭にあわせて設置されたアートのひとつ。

今年は瀬戸内国際芸術祭の開催年だけど、会期は3期に分かれている。今回はその合間の期間、つまり開催期間外のタイミングを狙って来た。アートにそこまで興味があるわけでもないし、混雑も避けたい。

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高松港から小豆島へは、土庄港行きが1日15便(約60分・700円)、池田港行きが11便(約60分・700円)と本数が多い。1時間乗って700円という安さ。複数の航路があることで競争が働いているのかもしれない。

小豆島は瀬戸内海で淡路島に次いで2番目に大きな島で、橋で本土とつながっていない島としては最大。人口は約2万5千人。同じ香川県内という地理的な近さもあって、高松との行き来が多いのも納得できる。

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パンダ(第一こくさい丸)
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2階 客室

高松港16:47→小豆島池田港17:47 国際両備フェリー

乗船したのは、愛称「パンダ」と呼ばれる「第一こくさい丸」。外観はパンダにレインボーカラーで、どこか遊園地のアトラクションのような見た目。

2007年就航で、すでに18年ほど経っている船内は、えんじ色のシートが並ぶレトロな雰囲気。日中は売店でうどんも食べられるらしいけど、この時間帯はすでに終了。少し残念。

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通勤・通学客は船内にいるので、甲板に出るとほぼ貸し切り状態。海風が心地よくて気持ちいい。西日が強くなってきたので、日差しを避けながら東側の景色を眺める。

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右手には屋島。台形のきれいな形をした溶岩台地で、源平合戦の舞台として知られている。那須与一が扇の的を射たのもこのあたり。その後、敗れた平家は西へ落ち延び、最期は壇ノ浦へ。2年前に訪れた下関の赤間神宮のことを思い出した。こうして場所と歴史がつながると、少し楽しくなる。

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ふと気づいたんだけど、瀬戸内海の潮風ってそれほどべたべたしない。個人的な感覚かと思っていたけど、実際に瀬戸内海は太平洋より塩分濃度がやや低いらしい。太平洋が34〜35‰なのに対して、瀬戸内海は場所によってはそれより少し低い。

内海だから蒸発で濃くなりそうだけど、河川からの真水の流入に加えて、外洋との出入り口が限られていることもあって、その影響が残りやすいようだ。

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小豆島が見えてきた。東西約29kmの島で、平地が少なく、全体にデコボコした地形。花崗岩を中心とした地質で、隆起と侵食を繰り返してできた島らしい。遠くから見ても起伏の多さがよくわかる。

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船の前方側にも甲板があって、しかもかなり広い。前方は風や波をまともに受ける位置なので、ここまで開放されている船はあまり見かけない気がする。瀬戸内海の穏やかさあってこそ、なのかもしれない。

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池田港に到着。逆三角形のオレンジ色の屋根が、ターミナルの目印。

とんぼ返り

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小豆島池田港18:00→高松港19:00

本当は1時間ほど港周辺を歩くつもりだったけど、今日の宿が個人経営のゲストハウスなので、あまり遅くなるのも気が引ける。結局そのまま折り返すことにして、わずか10分の滞在で高松行きへ。ちなみに明日の朝のフェリーでまた来る予定(笑)

帰宅ラッシュの時間帯で船内は混んでいた。小豆島から高松へ働きに行っている人が多いと思っていたので、少し意外だった。

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帰りのフェリーの乗客は通勤、通学客が大半なので、帰りも甲板は貸切状態です。

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夕日が西に傾く中、島々が赤く染まっていく。海面にまっすぐ伸びる光の筋が印象的で、ゆっくりと日が沈んでいくのがわかる。

その先に見えるのが大槌島。島の中に岡山県と香川県の県境が引かれている珍しい場所。県境を決める際に樽を流して決めたという話が残っていて、結果的にほとんどが香川県側になったらしい。ただ、それも後から作られた話という説もあるようで、真相はよくわからない。

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19時04分。高松港に着く直前、夕日がちょうど沈みそうで、急いで岸壁側へ移動。なんとか間に合った。

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19時06分。大槌島の南側に沈んでいく。

丸亀へ

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昨年2024年にオープンしたオルネ高松。駅直結という立地もあって、売り上げは好調らしい。立ち寄りたい気持ちもあるけど、明日以降も香川県内を動く予定なので、今回は見送って丸亀へ向かう。

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高松駅19:40→坂出駅19:54 快速マリンライナー60号・岡山行き

左の普通列車なら乗り換えなしで丸亀まで行けるが、すでに立ち客が多い。後発のマリンライナーで坂出まで行ってから乗り換えることにした。

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坂出駅20:00→丸亀駅20:08 普通・多度津行き

坂出で乗り換え。ここからも乗客は多い。岡山方面からの乗り換え客が多いのかもしれない。

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丸亀駅の照明が暗すぎて駅名も分かりずらい…。

丸亀駅前のゲストハウスうえるかめ

今回の宿は丸亀駅前の「ゲストハウスうえるかめ」。3泊する。高松のほうが観光には便利だったかもしれないけど、駅から少し歩く宿が多かったので、とにかく駅近を優先。……結果的には毎日高松で1日を終えることになったので、高松にしてもよかったかな、という気もする。

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丸亀駅南口の商店街はすでに閉まっていて暗い。照明も少なく、少し寂しい雰囲気。

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男性用ドミトリー2,700円

ドミトリー素泊まり2,700円。じゃらんのクーポンとポイントを使って、3泊で1,700円に。1泊あたり約570円。シャワーは別料金で1回300円。

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カツカレー388円、レモンチューハイ182円

丸亀駅直結のエースワンで夕飯を調達。カツカレー388円、レモンチューハイ182円。閉店間際なのに値引きシールはなし。残念。

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ゲストハウスは最近のようなおしゃれさはなく、昔ながらの素朴な雰囲気。共用の談話室でご飯を食べていると、オーナーさんが来てくれて旅の話に。気がつけば2時間近く経っていた。