海外初レンタカーでセドナへ(GC3)

2011 グランドサークル
2011 グランドサークル
Phoenix Sky Harbar Airport

いったんシアトルで入国を済ませているので、
フェニックス到着時は、国内線扱いで荷物をうけとるだけ。
ここからはレンタカーを借りることになっているが、
借りる場所は別にあるので、シャトルバスで移動することになる。

フェニックスはアメリカでも、かなり南部に位置するため南国のような気候。
冬になるとメジャーリーグの一大キャンプ地ともなる。
さぞかし暑いだろうと思っていたのだが、かなり心地よい暑さ。
心地よい暑さというのは、変だけど、
気温が30度あるのに、湿度が10%ぐらいしかないため。

Rentcar Shuttle

すぐにシャトルバスがやってきた。
数社あるレンタカー会社が、空港郊外にターミナルを設けているので、
送迎するシャトルバスの本数も多い。
日本の場合と比べると、効率的にできている。
大きな都市の場合は、この方式が多いようで、今後日本も取り入れてほしい。

Phoenix Rentcar Terminal

こちらが、フェニックスのレンタカーセンター。
3階はチェックインカウンターになっていてるが、
ちょっとした地方空港ほどの規模がある。 

今回は、Budgetでレンタカーを予約していた。
理由は、希望する車種が一番安かったから。
長期にわたりレンタカーを借りるのは始めてなので、
日本語サポートが手厚く営業所が多いHertzが良かったのだが、
値段の差が大きかった。

予約しているのは、小型タイプのSUVクラス。
全行程2,000km近くになるので、燃費のよい車が良かったのだが、
オフロードの道も走る予定だったので、セダンタイプだけは避けたかった。

料金は、税金や諸費用、ガソリン満タン分と、運転手2名分の保険含め、
456.45USDで、日本円にすると約38,000円(1円=83円)と安い。
このクラスで日本で借りたら、1日8,000円ぐらいしそうだし、
ガソリン満タン分も結構大きい。

借りるときに、日産かフォードか聞かれたので、
日本車のほうが燃費のよさそうな気がしたので、日産をチョイス。
手続きを終えると、レンタカーが駐車してある1階に下りる。

NISSAN ROUGE

なかなかかっこ良い。
日本では販売していない、ROUGEという車。
偶然だけど、まさにROUGEのような綺麗なえんじ色。
走行距離もまだ8000マイル(13,000km)ほどでわりと新しい。

これから7日間お世話になります。

係員は特におらずボディーなどはセルフチェック。
鍵もささったままで、こんな簡単で良いのか、ちょっと不安。

Phoenix Rentcar Terminal

料金所のような出口で、予約シートと免許書を見せて、チェックアウトする。
アメリカでは、貸し出しするときは、チェックアウト。
返すときは、チェックイン・・・ちょっと反対っぽいので、間違いそう。

Phoenix City

フェニックス市内には特に用事はないので、
とりあえずは今日の目的地のセドナを目指します。
いつものWISHに比べて、視線が高いので眺めも良いし、
なにより天気が良いので、めっちゃ気持ちいい!
とりあえずは、出発!!

アメリカでは、カーナビは別料金で1日あたり8ドルぐらい必要。
盗難の保険もきかないので、毎回取り外すことが必要らしく、今回はパス。
ほとんどが郊外だし、わりと方向感覚はいいほうなので、迷うことはないと確信。

I-10

インターステイト10号線を少しだけ走り、 
南北に走るI-17号線に乗り換えて、北を目指します。
I-10号線をそのまま西にいくとロスアンゼルスなんですね・・・ちょっと感動。

うわさどおりアメリカの高速道路は無料でした。
さすがにフェニックス市街地を走っているときは、かなりの交通量です。
とにかく間違えないように・・・

I-17

無事I-17号線を走ります。
30分も走ると、交通量も減ってきて、とってものんびりした風景になりました。

日記記載日:2011年09月05日

フェニックスでレンタカーを借りてから、気持ちよくドライブ。

シアトルに到着前に食べた機内食以来、何も食べていなかったので、
次の出口で降りて、どこかで食べることにしました。

Taco Bell

インターステイトの出口標識には、
降りるとどんなお店や、レストラン、ホテルがあるかが掲載されている。
おもにチェーン店にはなってくるのだが、これは便利だと思う。

アメリカというとあまり食べたいもののイメージが浮かばないのだが、
その中でも一番食べたかったのが・・・いや行きたかったのが「TACOBELL」。
NBAを海外映像のまま見ているんですが、そのCMでよく流れるので、
とても気になっていたのです。

Taco Bell

ここはTACOBELLは名前でもわかるけどタコスのファーストフード店です。
日本にはないお店ですが、
アメリカではメキシコと国境が接しているので、わりとお店が多いようです。
特に、今いるアリゾナ州は、南側がメキシコと接しているので多い。

CMで流れていたお得な5USDのセットにしました。
日本円で、税金を入れても450円でこのボリュームはかなりすごいです。

Taco Bell

CRUNCKY TACO。
まずは、定番のタコスです。
コーンの皮はパリッとしていて、味付け牛肉とチーズとレタス。
一番の定番の味付けだと思いますが、なかなか美味しかったです。

Taco Bell

CRUNCHWRAP SUPERME。
トルティーヤの中に、牛肉、チーズ、レタスとトマトがはいっている。
小麦粉で作られた皮なので、かなりボリューム感たっぷり。
レタスとトマト、サワークリームがはいっていたので、
多少はあっさりに感じたけど・・・。

CRUNCHY BEEF BURRITO
日本のコンビニでもたまにうっているブリトー。
名前のとおり牛肉がメインで、チーズ、こってりしたソース。
野菜がはいっていなくて、かなりパンチのきいたテイスト。
まさにジャンクフード的な。

CINAMON TWISTS。
たっぷりとシナモンと砂糖がかかったパフ状の御菓子。
めっちゃ甘いけど、好きだな・・・この味。

あとはミドルサイズのジュースがついています。
日本人にとっては、明らかに一人分の量ではありません。
まさにアメリカンサイズの衝撃です。

I-17

お腹も満たされたところで、再びI-17号線を北上します。
道路沿いには、サワロと呼ばれる大きなサボテンが見られます。
観賞用に植えられているのではなく、自然に自生していますが、
車の大きさと比べたらわかりますが、かなり大きい。
ゆうに4mはありそうです。

このサワロも、フェニックスを出てから1時間もすると、なくなりました。
アリゾナでも南部に生育しているようで、
サワロ国立公園なるものも、あるようです。

I-17

車のメーター類ですが、
スピードメーターは、マイル表示です。
ついついスピード出してしまいそうですが、1マイルは1.6kmになるので、
日本のkm感覚で走ると、スピードがでてしまいそうになります。

しかしスピードオーバーで走っている車は、ほとんどいませんでした。
理由は、クルーズコントロールという機能があるからだと思います。
以前、自分がのっていた車にはついてたけど、
アクセルを踏まずに、ハンドル横のボタンだけで操作できる便利なシステム。

アクセルを踏むぐらいという疲れないというイメージだけど、
これが意外と楽チン。

以前にのっていた車にも装備されていたけど、
日本だとスピードセットしても、すぐにブレーキ踏んだりする場面になって、
ほとんど意味なかったなあ。
まさに広大なアメリカの為にあるようなシステム。
アメリカではほとんどの車に装備されているのがうなずける。

I-17

ということで、ハンドルを握っているだけで快適ドライブ。
この先の長距離ドライブが楽な気がしてきた。 

遠くに岩がむき出しになっている山脈が見えてきた。
セドナへは、次の出口で降りて、数キロの距離だ。

日記記載日:2011年9月6日

「アメリカ・アリゾナ州の中北部にあるセドナは、
ネイティブアメリカンの聖地として、昔から聖なる儀式と祈りの場でありました。
今ではパワースポットとして注目され、スピリチュアルな癒しを求めて
たくさんの人々が集まっています。
もちろん、「全米で最も美しい町」(USA WEEKEND Magazine2003)に
選ばれたことがあるこの町は、スピリチュアルなことに関心がなくても、
十分に楽しめるところです。」
地球の歩き方より・・・

「セドナ・・・。」

震災の影響で、1日行程が伸びるまでは、訪れる予定はなかった場所。
でも、ある芸能人カップルが旅行先でいくことで話題になり、
また近年のパワースポットブームで、名前も知られているので、
通り道ならと、選んだ場所セドナ。

Sedona

I-17から、179をしばらく北上すると、
赤い岩肌をむき出しになった独特の地形が目に飛び込んできた。
行くまではそれほど期待はしていなかったのだが、
今まで見たことない、特異な地形に思わずテンションがあがる。

セドナには4大ボルテックスと呼ばれる場所があり、
ボルテックスは、地球からのエネルギーが放出されているところを指す。
まさにパワースポット中のパワースポット。

目の前に見えてきた、まさに釣鐘型をした岩が見えてきたが、
それが4大ボルテックスのひとつ、ベルロック(Bell Rock)。
名前の通りだ。 

Bell Rock Trail

「Wellcome to Red Rock Country!!」

レンタカー「Rouge」とのカラーリングがぴったり。

Bell Rock Trail

セドナの駐車料金は、統一されていて、
1日が5ドル、1週間が15ドル払うことによって、
セドナのどこの駐車場を利用可能とのこと。

セドナ自体は入場料金も必要ないので、気持ちよく払える。
しかも午後に購入した1日券は、次の日の午前まで有効。
とっても合理的な考えだな・・・5ドル得した気分。

Bell Rock Trail

車を降りてみると、フェニックスよりも涼しくて、
湿度がほとんどないので、からっとしていて気持ちいい。
ちょうど太陽が西の空に傾いてきているので、
西に面している岩肌がさらに赤く照らされ、
東の空は異様なまでに青く、透き通っているというよりは、
のっぺらとした絵の具で塗ったかのような色になっている。

Bell Rock Trail

事前に調べていた情報だと、
ベルロックは登ることができると書いていた。
駐車場近くの案内板で確認すると、
トレイルがあるようなので、歩いてみることにした。

Bell Rock Trail

15分ほど歩いてきて、だいぶベルロックが近づいてきました。
パワーを感じるというより、
なんとなく右胸が締めつけられるような痛みが・・・

アメリカでもかなり有名なパワースポットだけに、
ちょっと不安になってきましたw

Bell Rock Trail

自然はたくましいな・・・

記載日:2011年09月08日

Bell Rock Trail

セドナに4つあるボルテックスには、エネルギーの特徴があるようで、
ベルロックは男性性だと言われている。
癒しというよりは、エネルギーが地上から放出されているようで、
決断や行動を後押ししてくれるようです。

確かに、この岩には力強さは感じられますが、
パワースポット的なものよりも、
自然の力強さを個人的に感じます。

一枚岩だと思うのですが、
まったく岩盤にしか思えないような場所にも、
少し砂がたまっているのか、そこから樹木が生えている。
雨もあまり降らないような環境の中でも、
たくましく生きている樹木に、ただ感銘させられます。

Bell Rock Trail

ベルロックは、登ることができるようですが、
特に明確なルートがあるわけではありません。
それでもしっかりとした靴さえ履いてくれば、
登ることは自体は難しくはなさそうです。
しかし、足元はサンダル・・・

さらには、西の岩陰がすでにベルロックに影を落とし始めました。
とりあえずは行けるところまで・・・

Bell Rock Trail

西側のビュート(孤立した絶壁の山)に太陽が沈んでいきます。

太陽が陰るとると、かなり涼しく感じられ、
ショートパンツに半そでの格好では、かなり寒い。

Bell Rock Trail

少し登るだけで、だいぶ眺望がよくなり、
セドナ全体が見渡せるようになってきました。
緑の中にそびえるビュートが絶妙ですね。

正面に頂上が平らな山がありますが、
そこがセドナの空港がある場所のようです。
今日の宿はその近くに予約してあります。

Bell Rock Trail

影から逃げるようにベルロックを登ってきましたが、
追いつかれるようになってきました。

駐車場まで戻る時間を考えると、そろそろ引き上げ時かな。

Bell Rock Trail

静寂に包まれていく静かなセドナを眺めていると、
昨日までの日本の喧騒がまるで、嘘のようです。

「来て良かった・・・。」

一番期待していなかったセドナに満足。
今後の行程が楽しみなものになってきました。
まだまだ先は長いぞ!

Bell Rock Trail

ベルロックの東側にそびえるCourthouse Butte。
実際にベルロックよりも、高さも規模も大きく、存在感が際立ちます。
西陽をあびて、赤茶けた岩肌がよりいっそう赤みを増してきました。

自然の造形物の存在感に圧倒されます。
急いで戻りたいのに、周辺のビュートに見とれてしまいます。

Sedona

ホテルのあるエアポートを目指しますが、
運転しつつも、カメラのシャッターを切られずにはいられない。
そんな光景が目の前に繰り広げられていきます。

Sedona

目の前に広がる赤く染まっていくセドナの風景。

”Red Rock Country”

セドナが一番美しいとき。

日記記載日:2011年9月8日

エアポートメサという4大ボルテックスのひとつから、
夕陽を見ようと思っていたが、
少し小高い山を歩いて登らないといけないし、
何しろ駐車場がいっぱいだったので、そのまま通り過ぎるしかなかった。

ホテルで大急ぎでチェックインだけすませて、部屋に荷物を置いて、
すぐ横にある展望台へ歩いて向かった。

Sunset from Airport Ridge

半ばあきらめていたサンセットだったけど、
空港自体が高台にあるのでなんとか見ることができた。

ぎりぎり間に合っただけなので、
夕陽を楽しむ余裕すらなく、到着と同時に太陽は消えていった。

Airport Ridge

エアポートメサのほうがサンセットを見る場所としては有名だが、
こちらのほうが駐車スペースも見学スペースも広いので、
たくさんの人がサンセットを見に訪れていた。

ただ太陽が沈んでしまえば、空に雲がまったくないので、
空が染まることはない。
あっという間に見物客は、減っていった。

Airport Ridge

セドナは岩山に挟まれたような場所にあるため、
太陽が沈むと暗くなるのもあっという間。
町に灯りがともり始めるのも早い。

セドナ自体が標高の高い場所(1,371m)にあるので、
気温もぐっと下がってくる。
さすがに寒さに強い欧米人たちも、ショートパンツでは寒そうにしている。

Sedona Sky Ranch Lodge

宿の名前は「SKY RANCH LODGE」。
空港の高台沿いに立てられたロッジ風の宿。

フロント等では愛想のよい女性スタッフが応対してくれて、
今日日本から出発してきたことを告げると、

「それは疲れたね。」

と声をかけてくれた。
ちょっとした一言で、宿の印象は大きく変わる。

Sedona Sky Ranch Lodge

とても暖かみのあるロッジ風の部屋。
想像以上に部屋は広くて、平屋造りなので天井も高い。
結局使い方が分からなかったけど暖炉もあって雰囲気が良い。

出発の3日前まで、どの部屋に泊まるかを悩んだ。
眺望が違うだけで、値段に倍ぐらいの差がある。

景色の良いリムビューは、1室158USD(13,000円)

眺望のないガーデンビューは1室88USD(7,200円)

せっかくの高台にある立地、
めったにこれない場所だから、景色の良いリムビューにした。
ちなみに、セドナが好きな相川七瀬も、宿泊したことあるようだ。

Sedona Sky Ranch Lodge

洗面台、バストイレ、キッチンも設置されていて、
白のカラーリングがとっても清潔感があっていい。

1泊だけでチェックアウトするのがもったいない。

じっくりとサンセットを見てしまったので、すでに20時をまわっていた。
ロッジにはレストランはないし、キッチンにはコンロもないので、
夕食は外に食べに行くことにした。

ところが、セドナの町、思っていた以上にレストランが少ない。
目当ての店などを探しておけばよかったのだろうけど、
事前にまったく調べていなかったので、単に車を走らせていると、
目に付くのはファーストフードか、入りずらそうなお店ばかり。

21時近くなってくるとファーストフード店も閉店準備を始めるし、
最悪、スーパーで何か買えばと思ってたら、すでに閉店準備。
ほとんど選択の余地もなくなったことで、
ファミリーレストラン風の一番賑わってそうな1軒のレストランに入った。
その名もベタな名前のレストラン「Red Rock BBQ」。

店内に入り英語メニューをなんとか理解しようと頭をひねります・・・
想像していたものとおりのものが来たり、
また来なかったりするのも、醍醐味のひとつですかね。

レストランにある2つのテレビでは、
NBAプレイオフの別の試合がそれぞれ放送されてました。
さすが本場。

Beef Steak

ドーン!!
まさにアメリカンサイズのステーキ。
1パウンドって書いてましたから、450gもあります。
日本ではなかなかお目にかかれないサイズ。

一人用のメニューとしては、一番高価であった「The Big Ribeye」。
22.95USDだけど、円高で2,000円弱なら安い。
最高の1パウンドと書かれているだけあって、
赤身のお肉なんだけど、とってもジューシーで柔らかい。
日本の脂身の多い牛肉より、結構好きかも。
ちゃんと中はレア状態で焼かれてました。

サラダを別注しようと思ったら、サイドメニューとして2つ選べると教えてくれて、
スモークポテトサラダとフレンチフライをチョイス。

真ん中の赤い器が、スモークポテトサラダ。
これがめっちゃうまい。
日本のフニャフニャしたようなのじゃなく、味も食感もしっかりしている。
じゃがいもの風味も抜群でした。

Fried Potato

フレンチフライ。
あれれ、付けあわせというレベルじゃなく、単品山盛りですよ。
すでにバターがたっぷり塗られたフランスパンと
オニオンリングもついてたので、もう満腹状態です。

アメリカ人恐るべし・・・

というより、普通の人は食べられないんじゃないかな。
横のテーブルのファミリーは、残った物を持って帰ってましたから。

Sedona Sky Ranch Lodge

帰り際に、サークルKで朝食と、大好きなハイネケンを買い込み、
せっかくのリムビューなので、ダウンを着込んで、
寒い中テラスでビールを飲む。

Airport Ridge

部屋から出るとセドナの夜景が一望。
うっすらとだが、背景にあるビュートも浮かび上がっている。

高台にあり、空港とこの宿しかないので、本当に静かだ。
道路も行き止まりになっているし、車も通らない。
寒いので部屋から外に景色を眺めている人もいない。

ビールをちびちび飲みながら、ぼーっと景色を眺める。

「贅沢な時間だ。」

Airport Ridge

日記記載日:2011年09月13日