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vol.13 標高4,000mのティワナク遺跡【2009 南米2か月】

ティワナク遺跡のツアーに参加します。1日ツアーで入場料と昼食は別料金ですが、65ボリ(975円)とかなりリーズナブルです。宿併設の旅行会社で申し込みました。

標高4,000mの大地から見るアンデスの峰々

今日のラパスは快晴です。雨季とは思えないような、気持ちのいい天気です。

路上ではパンを売っています。意外と朝は遅くて、だいたい7時ごろからやっと店を出し始めますが、パン屋さんだけは早いですね。

標高4,000mの大地から見るアンデスの峰々

乗客を集め終えたバスは、すり鉢状の街の外へ出るために急な坂を上っていきます。天気がいいので、アンデスの山々がとても綺麗。

標高はいっきに4,000m超え。普通に行動している分には酸素は気にならなくなりました。

ワイナ・ポトシ(6,088m)。端正なピラミッド型の山容が印象的です。

複数のピークが連なるアンコウマ山(Ancohuma6,427m)。標高4,000mのアルティプラーノ(高原地帯)の草原越しに、その雄大な姿を見せてくれました。

途中、景色のいい場所でバスを降りて写真タイム。雪をまとった峰々がくっきりと見渡せ、本当に素晴らしい景色と天気でした。

山脈の南側の遠くに、ラパス市内からも見えるイリマニ山(6,439m)。アイマラ語で「黄金のコンドル」を意味するその名の通り、雲の上からでも圧倒的な存在感です。どの山も6,000m超え、さすがアンデスです。

謎だらけの巨石文明―ティワナク遺跡

1時間半ほど走ったところで、ティワナク遺跡に到着。まずは博物館で、遺跡の歴史や出土品について学びます。ただし館内はすべて撮影禁止。入場料は遺跡と合わせて80ボリ(1200円)。

ティワナク遺跡は、紀元前200年頃から紀元後12世紀頃まで続いた文明の中心地です。最盛期の6〜10世紀にはボリビア、ペルー南部、チリ・アルゼンチン北部まで支配したとされ、インカ文明よりはるか以前に栄えた高度な文化です。巨石文化が特徴で、まだ全体の4%しか発掘されていないというのも驚きです。

遺跡の近くには線路が通っていますが、今は列車は走っておらず、住人たちの格好の遊び場になっているようです。

こちらが遺跡の全体図。これから専門ガイドの案内で見学スタートです。

このガイドさん、なかなか説明が上手でした。いろいろな小道具をポケットから取り出しながら解説してくれるので、とてもわかりやすかった。

ピラミッドを取り囲むように築かれた壁。大部分は修復されていませんが、かなりの規模のようです。

太陽の門。門の上部のビラコチャ神を中心に、48体の鳥人のレリーフが刻まれており、カレンダーの役割を果たしていたそうです。

右の壁の端にある穴が不思議で、手前からの声はよく聞こえるのに、奥から話すとスピーカーのように声が大きく響くのです。

ポンセの石像。ティワナク遺跡を象徴する石像で、現在、遺跡内に残るのは「ポンセ」と「フライレ」の2体だけ。多くは盗掘で持ち去られてしまったそうです。 7.3mの巨大なベネット石像は博物館内に展示されていました。

アカパナ(ピラミッド)の上から遺跡を見渡します。眼下に広がるのが「カラササヤ」と呼ばれる遺跡の中心部で、135m×130mもある巨大な広場。

ピラミッドの上にある不思議な石。方位磁石を近づけると方位が狂ってしまうのだという。ガイドが試してみると、確かにくるくると針が回りました。

ピラミッドの一部はまだ修復が進んでいません。過去に強引に復元してしまった結果、本来の姿を失ったらしく、手つかずのままになった箇所がたくさんありました。

石と石を精巧に組み合わせて建造物を作っていたようです。非常に硬い石をどのように加工したのか、いまだに解明されていないのだとか。

半地下神殿側からカラササヤを眺めると、門の中心にちょうどポンセの石像がすっぽりと収まって見えます。春分と秋分の日にはこの門から太陽が昇るそうで、意図して設計された配置らしい。おしゃれなことしますね。

半地下神殿の壁には、約180もの石の顔がはめ込まれています。ただ風化が進んでいるものが多く、表情がはっきりわかるものはごくわずかでした。

同じ顔は一つとしてなく、それぞれ異なる民族を表しているという説もあるそうです。しかし、なんとも奇妙な神殿ですね。

カラササヤを取り囲む長さ135mの壁。その石の加工技術は卓越していて、建築様式や宗教儀式など多くの要素が後のインカ文化に受け継がれました。ティワナク文明はまさにインカ文明の原点といえます。

未完の遺跡―プーマプンク遺跡

車に乗り、少し離れた場所にあるプマプンク遺跡へ。

プーマプンク遺跡に到着。ティワナク遺跡群の一部で、6〜8世紀を中心に建設されたが、文明の衰退とともに未完成のまま放棄されてしまった遺跡。こちらはほとんど修復されておらず、巨大な石が散乱したままの状態です。100トンを超えるものもあるらしい。

ん?
顔のように見えるこの石、果たして何を意味しているのでしょう。

Hのアルファベットに見える石。
加工技術はいまだ解明されておらず、完璧な平面や直角がどのような道具で作られたのか、インカ文明にも現代にも知られていない技術が使われたとされています。

昼食はレストランへ。夜に韓国料理を食べる予定だったので、軽くスープだけにしました。ペルーと違いパスタはなかったものの、大きなジャガイモがごろっと入っています。写真を撮っていると、かなり不思議そうな顔をされました。食事中に写真を撮る行為は、まだまだ海外では珍しいようです。ソパ10ボリ(150円)

帰りにティワナクの町の広場へ立ち寄りました。町の中にもティワナク遺跡のモチーフが取り込まれています。後ろに見えるのはサン・ペドロ教会。1580年に着工し、なんとティワナク遺跡から石を切り出して建てられたそうです。ちょっとばちあたりな話ですね。

ほんとにいい天気でした。クスコに戻ります。

車窓から見えた、廃材のスクラップで作られたチェ・ゲバラ像。なかなかかっこいい。

ラパスの街並みがきれいに見える場所に差し掛かると、ガイドがわざわざ車を停めて写真タイムを作ってくれました。気の利くガイドさんのおかげで、終始楽しいツアーでした。

すり鉢の街ラパスを散策

早めに戻ってきたので、宿の近くのサン・フランシスコ寺院へ。1784年にアンデス・バロック様式で完成した歴史ある教会で、ラパス観光の定番スポット。

坂が多いので車がないと移動が大変ですが、その分渋滞もひどい。バンコクの比じゃないですね。

ラパス市内からみえるイリマニ山(6,439m)まるでラパスはこの山に守られているように見えます。

本場の石焼きビビンバ

さて、夕食は目当ての韓国料理店へ。「コレア・タウン」という店で、鉄格子囲まれているので外見はちょっと不気味。

ラパスビールで乾杯。10ボリ(150円)味は薄め。

本格的な石焼きビビンバ、40ボリ(600円)。ちゃんと韓国人が作っていて、日本と違ってキムチなとの付け合わせもついてきます。久しぶりのキムチがうまい!石焼きビビンバもまさに本場の味でした。

夜のサン・フランシスコ寺院はライトアップされていてきれいです。周りには花屋がたくさん並んでいて、ボリビアには花を贈る習慣でもあるのかな。

寺院周辺には屋台が並び、夜23時ごろまで賑わってました。人の往来も多く、このエリアはそれほど治安も悪くなさそうです。