西海岸ドライブして上海へ(2012US13)

2012 ヨセミテ
カリフォルニア州道1号線
2012 ヨセミテ

目が覚めてべランダに出てみるが、昨日の到着時のようにどんよりとした空。
おまけに結構ひんやりとしている。
やっぱりアラスカ海流の影響なのだろうか。

せっかく目が覚めたので、モントレーの観光中心地、キャナリーロウを歩いてみる。

朝6時半は、さすがに朝早すぎるのか、歩いている人は皆無。
カモメが堂々と道の真ん中を横断しているぐらい。

Canning Comapny…缶詰工場。
モントレーは以前、いわしの缶詰工場として賑わった町だが、
現在はすべて閉鎖され、お土産屋、レストランなどが立ち並ぶエリアとなっている。

町の案内図にも、いわしの缶詰のイラストが使われている。
缶詰工場などひとつもないのに・・・
函館や横浜でも、レンガの倉庫をお店として使っているようなものか。

観光客や地元住民は皆無だったが、ゴミ収集やバキュームカーはピーク時間帯。
店の前にゴミ箱が出されているのを、テキパキと回収していくのだが、
バキュームカーの匂いと相成り、結構匂いがきつい。

しかし、こういう裏方作業のおかげで、綺麗な観光地が成り立っているのだ。

モントレーベイ水族館は、モントレーでは一番有名な観光スポット。
3万5千を超える海洋生物が展示されていて、
実際にモントレー湾に生えている世界最大の海草ジャイアントケルプが見れる。

http://www.montereybayaquarium.org/

当初のスケジュールでは昨日に行こうと思っていたのですが、
ヨセミテを優先してしまったため、時間的に見ることができませんでした。
開館は10時なので、今日みることもまた無理です。

滞在型の観光が多い国ならではですね。
1泊だけなので、もっとシーフード料理食べたかった。

モントレー・ベイ・インには、レストランがないので、
朝食はルームサービスになります。
前日の夜までに、希望する内容・時間にチェックしてドアノブにかけておくと、
指定の時間に配達してくれます。

せっかくなのでバルコニーで優雅に朝食を。
正直ちょっと肌寒いですが。

するとカモメが飛来してきました。
どこで見てたのか・・・

小鳥だとよいのですが、結構な大きさで圧迫感があります。
追っ払っても、このベランダを伺って飛んでいるので、とても気になるので、
朝食は、部屋の中で食べました。

モントレーを出る前に、ラッコやアシカをもう一度見たくなりました。
ホテルの前から見えていた桟橋が気になったのでいってみます。

やっぱり、アシカがいました。
ものすごく近い。

たそがれているのか、寝ているのか・・・
なんだかとっても気持ち良さそうにしています。

ちなみにアシカと、オットセイの違いですが、
アシカは、耳が少しだけ飛び出ています。
あと前足を使えるのはアシカだけなので、
写真のように立てるのは、アシカだけです。

ラッコも健在です。
ジャイアントケルプの上に乗っかるように浮いています。

豪華に蟹を食べているようです。
昨日、高いお金払ってレストランで蟹を食べていたというのに、うらやましい限り。
水族館で飼育するとえさ代がほんと大変ですね。

短い手で、器用に食べています。
この仕草が人気なのかな・・・。

先端のほうまでいくと、柵があってその先には立ち入れないようになってました。
まさにアシカの王国です。
海鳥もいますが、ものすごい数のアシカ。

寒いんでしょうか、重なるように寝ています。
茶色っぽいのはまだ子供。
大人に比べてかわいらしい顔してますね。

アシカに大きな前足があるのも、オットセイとの違いです。

近くで泳いでいたアシカがこっちに興味を示しています。
鼻の穴が全開です。
ん~ブサイク。

ちかい!

再び桟橋を歩いて帰っていると、アシカが岸壁に上陸していました。
立派な犬歯があるので、肉食系のようです。

別のラッコに遭遇。
行きに見たラッコより美味しそうな蟹を食べています。
よく顔を見ると、それほどかわいいわけでは、なさそうですね。

桟橋をぶらぶらしてたら、雲が取れてきました。
そろそろ空港に向かわないと。

サンフランシスコへほぼ直行することになりますが、
内陸側のインターステイトを走るか、海側の州道を走るかどちらが早いかを、
フロントスタッフに聞きましたが、どちらもそれほど変わらないということだったので、
眺めの良い海側の道を走ることにしました。

州道1号線を北上していきます。
モントレーの町を出てからしばらくは曇っていたのですが、
Santa Cruzという町に来る頃にはすっかり晴天になっていました。

Santa Cruzを過ぎると、サンフランシスコ近郊まで街がありませんので、
いっきに交通量が少なくなりました。
片側1車線ですが、とても気持ちよく走れます。

おっと、22マイルもオーバーしてました。
クルーズコントロールを使ってましたが、下りだったので、出すぎてたようです。

天気も良く、太平洋岸を走る州道1号線のドライブはとっても気持ち良いです。

実際には、海沿いといっても、海岸線は断崖になっている場所が多いので、
このように上から、海を眺める場合が多かった。

雰囲気的には、北海道の留萌から稚内に向けて走ったオロロンラインに似てるかな。

大まかにしか判断できませんが、
思ったより快調にきたので、ちょっと寄り道できそうです。

眺めの良さそうだった、Pescadero State Beachにて休憩。
車を降りて眺めの良さそうな場所へ歩いていきます。

海岸に押し寄せる白波が大迫力。
あれ、間近に何か動物がいる。

おっ、アシカではなくアザラシではありませんか。
しかし、まんまると太ってますな・・・
一匹は、仰向けになって寝てる。

ふと休憩に立ち寄っただけのパーキングから、アザラシを見ることができる。
ほんとにアメリカは自然豊かなんだなあ。

ん~帰りたくない。
これがアメリカ最後の記念撮影。

外国でも、TSUNAMIと表記されていました。

海沿いの道を選択して大成功。
2時間ほどでしたが、アメリカ西海岸を走る、最高のドライブを堪能しました。

州道1号線はまっすぐいくとサンフランシスコのダウンタウンへ出ますが、
空港は少し手前側になるので、
Half Moon Bay という街で、州道1号線から右折し、州道92号で東へ。

予定していたジャンクションが工事中で、I-280号線へ合流できず!
急いで地図を見ながらリルート。
多少遠回りですが、このまままっすぐすすみ、I-101号線に入れば大丈夫のようです。

無事、サンフランシスコ国際空港に到着。

しかし、レンタカーの返却場所が意外と遠く、5分ぐらいウロウロ走りました。
ここも各社の返却場所が1箇所に統一され、表示されているので、
迷うことはありませんでした。

今回の走行距離おおよそ930マイル、約1,500km。
そんなに距離を走ったように感じませんでした。
やっぱり日本で走るのと交通量も少ないし、道もまっすぐが多いし、
あとクルーズコントロールも使えるので、疲れがぜんぜん違うのでしょうね。

レンタカーセンターから空港ターミナルまでは、モノレールに乗って移動です。

広く空間が使われているサンフランシスコ国際空港のチェックインカウンター。
とてもすっきりしていますし、人も少ない。
建物は綺麗でも、人がゴミゴミした北京の空港とは大違いです。
地上スタッフもアメリカ人で、とても親切でした。

帰りの便ですが、上海で1泊しますので、上海行きに搭乗します、
しかし、北京でいったん飛行機を乗り換える扱いのため、
事前に座席指定ができませんでした。
最悪なことに、すでに空き座席が少なく、通路でも窓側でもない最悪の席のみ。

とりあえずは、今回は飛行機の遅れはないようなので、
それだけでも安堵感が半端なくありました。

時間通りに飛行機がゲートにあるのを見て、かなりホッとさせられました。

CA986便
サンフランシスコ14時50分発で、上海には翌日の22時15分着。
北京での入国審査もあって、別の飛行機に変わるので、ほぼ乗継ぎ。

なんでこんな面倒くさいことしたのかと後悔しましたが、
当初は、まだ行ったことがなかった上海に行く、絶好の機会だと思ってたから。

まずは、北京まで12時間05分のフライトです。

座席は最悪でした、中央側シートで、両側を中国人に挟まれ、
また前後もうるさい中国人ばかりでした。
身を乗り出して、人のシートにあたろうが、おかまいなしで大声で騒ぎ倒す。

彼ら、彼らの国にしたら罪は感じないのかもしれませんが、
自分の座っているシートに、ひじ掛けるし、ぶつかるしかなり迷惑です。
となりに座っていた一人客の中国人はおとなしい人でした。
なんだか群れると大騒ぎする性質があるのかな・・・
日本人も似たようなとこあるけど。

最初の機内食ですが、ビーフをチョイスしました。
牛肉をとろみがかったソースで煮込んであり、なかなか美味しかった。
ちんげんさいも入っているので、一応中華料理なんでしょうかね。
牛丼のような感覚で食べえられました。

夕食後、しばらくして消灯すると、騒いでいた中国人もおとなしくなりました。
ようやくゆっくりすることができました。

到着前に2回目の機内食。

シーフードをチョイスしたら、小さい芝海老がちょこちょこと・・・。
結構味付けはがっつりな感じでした。

日付変更線を超えているので、実際には夕食時間帯なのですが、
目が覚めたばかりで、朝食っぽいメニューが良かったかな。

定刻どおり、18時前に北京国際空港に到着しました。

自分自身で乗継ぎ、入国審査をするのかと思っていたら、
タラップを降りたところに「CA986 Shanghai」と書かれたボードを持っている係員を発見。
写真の右側にいる短髪の男性です。

乗継ぎ作業は、すべてこの人の指示ですすめられましたが、
通常とは別の入国審査、移動、搭乗手続きをするため、飛行機にのる直前まで、
ほぼ拘束された状態で、2時間もの間、まったく自由がありませんでした。
搭乗待ちの場所も、小さなコーヒーショップが1件のみで、物を買う場所もなく・・・

しかし、すべて誘導してくれるという点では、親切ではありました。
荷物の引取りは、上海でおこないます。

CA986便、北京20時00分発、上海浦東22時15分着。
機材は変わりました。

中国地図でみると、北京から上海は、ちょっと下るだけのように見えますが、
2時間15分のフライトです。
結構広いな。

国際線扱いだったのか、一応機内食がでました。
中国らしくないチキンのハンバーガー。
肉まんとかで良かったのに。

定刻よりも早く22時前に、上海浦東空港に到着しました。

入国するとまた「San Fransisco」と書かれたボードを持ったスタッフが待機。
税関手続きを終えていなかったので、
通常の乗客とは別の場所で、荷物を引取りました。
とりあえずこのシステム、航空会社の係員もめんどくさくないんですかね・・・。

まだ23時前だというにに、不便なことに、
上海市内へいくリニアも地下鉄ももう走っていません。
バスはあったのですが、ちょっとでも遅れると最終便に間に合わない。
大都市上海の国際空港にしてはちょっと貧弱な。

それはわかっていたので、送迎を頼んでおきました。
時間も時間だし、タクシーにのって、ちゃんとホテルに着けるかもわからないので。
待ち合わせには少し遅れてきて、少し焦りましたけど。

さすがに遅い時間だったので、道路はガラガラでした。
外灘も通りましたけど、すでにライトアップは終わっていました。

ホテルは、上海新城飯店(シャンハイメトロポールホテル)。
外灘、豫園、南京路にも徒歩圏内ですが、1部屋4,000円と結構安い。

近くのファミリーマートで、夜食を購入。

店員に箸をくれと言ったら、中に入っていると言っていましたが、
どうしたらこのサイズに入っているのか疑心暗鬼でしたが、
カップラーメンの中に、伸びる小さな箸が入っていました。
しかし、短くてほんと食べにくかった。

チマキが美味しかった。
日本でも肉まんとか売っているんだったら、チマキも販売してほしい。

時計は24時前、もうすぐ日付が変わります。
ついでに日付変更線も超えてきたので、もうすぐ5月6日。
もう帰国日、あっという間に時計が進んでしまった気がしました。