2025 北海道|vol.8 花咲線はまさに地球探訪鉄道

SL冬の湿原号に乗車するために釧路に来たわけですが、この花咲線に乗ることも楽しみにしていました。花咲線は、根室本線のうち、釧路駅と根室駅を結ぶ135.4kmの区間の愛称。森林、牧場、湖、湿原、太平洋など道東ならではの壮大な景色が楽しめます。特に、厚岸湖や別寒辺牛湿原、落石海岸などの眺めは圧巻です。

目次
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釧路駅

5時35分発の花咲線の座席を確保するために早めに駅に来たのですが…

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釧路駅に着いたものの、駅舎はまだ閉まっていました。まだ5時前です。外でじっと待つのはあまりにも寒く、ホテルに戻るほどの時間でもない。近くにコンビニもないため、暖を取る場所もなく、まるで不審者のようにドアの周りをうろうろするしかありません。

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釧路駅改札口

駅の掲示通り5時20分に営業が開始されました。結果として乗客はほとんどおらず、余裕で座ることができました。

冬の始発列車の風景

花咲線・快速はなさき 根室行き
  • 05:35 根室【乗車】
  • 05:40 東釧路
  • 06:23 厚岸
  • 06:48 茶内
  • 06:56 浜中
  • 07:12 厚床
  • 07:27 別当賀
  • 07:39 落石
  • 07:43 昆布盛
  • 07:50 西和田
  • 07:58 東根室【下車】
  • 08:01 根室
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すでに列車は待機していました。キハ54形。もちろん 1両編成です。

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座席は選び放題でした。行きは海側の進行方向右側がオススメ。この車両は窓枠と座席の位置がずれているため、座席から広々と車窓を眺められる席は限られています。確か夏に指定席を設定したそうですが、窓側を予約したけど眺めの良くない場合もあるので注意が必要です。最終的に、私を含めて5人で釧路駅を出発しました。

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釧路駅を出て次の東釧路を出ると、厚岸まではすべての駅を通過します。これは根室市内の学校に通う学生たちの便を図るため、このようなダイヤになっているのでしょうか。

徐々に空が明るくなり始めました。高緯度に位置する北海道とはいえ、最東端に向かっているためか、思ったよりも早く夜が明けてきました。

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一番後ろの席に移り、窓を開けて、風を感じながら過ぎゆく景色を堪能します。

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花咲線では、本当に頻繁に鹿と遭遇します。自然豊かな路線ならではの光景ではありますが、列車との接触事故を防ぐため、時折急ブレーキがかかることがあります。

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厚岸湾(門静駅→厚岸駅)

門静駅から厚岸駅にかけての列車は厚岸湾沿いを走ります。息をのむような美しさでした。

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早朝の澄んだ空気の中でこの景色を眺められただけでも、早起きした価値があったと感じます。

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厚岸駅

主要駅の厚岸駅に到着。ひとり下車して4人になりました。

1時間半、乗降のない一番列車

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厚岸湖(厚岸駅→茶内駅)

厚岸駅を過ぎると、目の前に広がるのは厚岸湖です。この湖は海と繋がっている汽水湖で、厚岸といえばやはり牡蠣が有名ですね。厚岸湾とこの厚岸湖の両方で牡蠣が養殖されており、一年を通して新鮮な牡蠣を味わえる産地として知られています。

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厚岸湖(厚岸駅→茶内駅)

奥に進むにつれて結氷してきました。通常、海水ほどの塩分濃度だと凍ることがないので、真水が流れ込む河口が近くなってきたということかな。

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別寒辺牛湿原(厚岸駅→茶内駅)

厚岸湖に流れ込む別寒辺牛川流域に広がる別寒辺牛湿原。

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厚岸駅→茶内駅

エゾシカの出没区間が多いと、運転手は神経を使うでしょうね。エゾシカが出やすい特定のポイントを把握しているものなのでしょうか。

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茶内駅

茶内駅で根室05:31発の釧路行きとすれ違い。ほぼ同時刻出発なので、やはりここが中間駅に近いのでしょう。ちなみに、茶内駅のある浜中町は、漫画『ルパン三世』の作者であるモンキー・パンチ氏の出身地で、ラッピング車両も運行されています。

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昨夜、スーパーで買ったおにぎりです。北海道では筋子のおにぎりが必ず売っているので、つい買ってしまいます。やっぱり安定の美味しさですね。

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別棟賀駅

厚岸から先 各駅に止まっていますが 乗車してくる人も 降りる人もいません。北海道で難しい呼び方をする場合は、だいたい由来がアイヌ語だったりします。「べっとが」は、アイヌ語の「ペトゥッカ」(浅瀬)が語源だそうです。

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別当賀駅→落石駅

車窓から雄大な太平洋が眺めれれる落石海岸。鉄道写真の有名な撮影ポイントです。

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落石駅

落石駅。駅としては無人駅ですが、保線員さんがいらっしゃいました。

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西和田駅→東根室駅

思い返せば、釧路駅を出発してから、一人も乗客が増えていません。平日のため、途中駅から根室市内の学校に通う学生さんが乗車してくるかと予想していましたが、現在乗っているのは私たち観光客4名だけ。厚岸駅で一名降車したっきり乗客の変化はありません。日常的にこの列車を利用していると思われる地元の方はいないようです。

日本最東端の東根室駅から1駅歩く

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東根室駅

日本最東端の駅、東釧路駅が今年の3月で廃止されると聞き、最後に一度降りてみることにしました。

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東根室駅

降車したのは自分ひとりでした。東根室駅はカーブの途中に駅があるので、停車した車体は傾いてます。

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東根室駅

東根室駅は2ヶ月後に廃止されるますが、この看板もはずされるのでしょうか。
根室駅を8時27分に出る折り返し列車に乗車するため、現在、東根室駅から1.9km離れた根室駅まで徒歩で移動します。Googleマップによれば27分で到着する見込みですが、東根室駅到着が7時58分だったので、ゆっくりしていられません。

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東根室駅付近

花咲線の線路の下をくぐって、西側に出ると周辺は住宅街です。

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根室市昭和町

こんな時間に観光客が歩いてる観光客なんて、不審者っぽいですかね。

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道道310号線・花咲港線

自分のペースで歩けば列車に間に合うのは分かっていますが、それでもゆっくり歩いている時間はありません。それにしても吹き付ける風が冷たい。セイコーマートの看板が目に入るとつい惹かれますが、今は我慢して駅を目指します。

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根室本線の踏切をわたると、根室駅が見えてきました。やっぱり余裕で間に合いました。

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根室駅

根室駅に到着したのは08時16分。根室駅を訪れるのは今回で2度目です。駅に到着した時、ちょうど本土最東端の納沙布岬行きのバスが乗車開始するところで、釧路から同じ列車の乗客の方が乗り込んでいきました。

当初は根室市内を散策した後、2時間後の11時すぎの列車に乗るつもりでしたが、生憎の天気で、時間帯的に開いているお店も少ないため、時間を有効に使うのが難しそうだと判断し、予定を変更してすぐに折り返すことにしました。

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根室駅

気温はやはりマイナスではなかったようです。しかし、強い風が吹いていたため、体感的にはマイナスに感じられました。一般的に、風速1mあたり体感温度は約1℃低下すると言われています。

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根室駅のホーム端に立つ「日本最東端有人の駅」の看板。2ヶ月後には「有人」の2文字は必要なくなりますね。

絶対乗るべき「ゆっくり走る列車」

花咲線・普通 釧路行き
  • 08:27 根室【乗車】
  • 08:30 東根室
  • 08:38 西和田
  • 08:43 昆布盛
  • 08:48 落石
  • 09:02 別当賀
  • 09:17 厚床
  • 09:23 姉別
  • 09:34 浜中
  • 09:41 茶内
  • 10:04 厚岸
  • 10:13 門静
  • 10:21 尾幌
  • 10:30 上尾幌
  • 10:45 別保
  • 10:50 武佐(北海道)
  • 10:53 東釧路
  • 10:58 釧路【下車】
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根室駅の長いホームにポツンと1両編成。

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地球探索鉄道「花咲線」というネーミング、本当に良いですね!海岸線、湿原、牧草地など、変化に富んだ景観が連続するこの路線ほど、「地球探索」という言葉がぴったりくるものはないでしょう。ぜひ、これらの景観をゆっくりと楽しめる観光列車を走らせてほしいです。

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すでに改札が始まっており、車内には乗客が乗り込んでいました。海側の眺めの良い席はもちろんのこと、陸側の窓枠に面した良い席も埋まっていて、おおよそ15名ほどの乗客がいたようです。「大人の休日倶楽部パス」の利用期間中ということもあり、それなりの乗車需要があるのかもしれません。もし青春18きっぷのシーズンであれば、もっと混雑していたのではないでしょうか。

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先ほど息を切らして歩いてきた踏切です。急ぎ足で歩いたため体が火照っている上に、車内が蒸し暑く、もう我慢できません。暖房のない後部デッキで涼みながら、車窓を眺めています。

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東根室駅で4名の乗客が降車しましたが、その全員がインバウンド観光客でした。彼らがどのような意図で下車したのでしょう。日本最東端の駅?廃止が予定されているという情報?このようなマニアックな場所までインバウンド観光客が訪れている事実には驚かされます。

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行きには気づきませんでしたが、数頭の馬がのんびりと草を食べているのを見かけました。花咲線沿線は牧畜が盛んな地域なので、夏にはきっと牧歌的な風景が広がっていることでしょうね。

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落石湾がみえました。車窓からは見えませんが、水だこなどの水揚げが有名な落石漁港があります。

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間もなく落石海岸のビューポイントですが、このような天候にもかかわらず、鉄道写真を撮影している方がいました。並々ならぬ情熱を感じますね。

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花咲線では、1日に1往復のみ、沿線の見どころで速度を落としてくれる列車が運行されています。今回、特に意識していなかったのですが、偶然にも乗車した列車がその特別な列車でした。おかげで、落石海岸では速度を落として走行してくれたため、車窓から広がる絶景をじっくりと目に焼き付けることができました。

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「落石海岸」という名称で親しまれていますが、この海岸線は三里浜とも呼ばれていて、約12kmの広大な砂浜が続いています。実際には土手が少し高くなっている場所が多く、海岸線が見える区間はわずかですので、徐行してくれるのはありがたいです。

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「線路は続くよ~」と歌いながら旅情に浸りたいところですが、この線路の先は終着駅の根室駅で途切れてます。

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おお、急に晴れてきた!これから別寒辺牛湿原が待っている。

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別寒辺牛湿原(茶内駅→厚岸駅)
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別寒辺牛湿原(茶内駅→厚岸駅)

ほんと晴れて良かった。車両後部のロングシートで窓を開け、風を感じながら景色を満喫しています。別寒辺牛湿原も徐行運転なので、ゆっくりと景色を堪能できます。

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別寒辺牛湿原(茶内駅→厚岸駅)
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別寒辺牛湿原(茶内駅→厚岸駅)

前回花咲線に乗った12月に訪れた時は、まだ結氷していなかったため、水辺にはたくさんの白鳥が集まっており、その様子は息をのむほど美しかったです。夏の景色もきっと素晴らしいでしょうね。

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厚岸湖(茶内駅→厚岸駅)

広大な湿原の先に、穏やかな厚岸湖の景色が広がってきました。車内はかなり蒸し暑いので、窓を開けていると心地よい風が吹き込んできます。幸い、一番後ろの席なので、窓を開けていても他の乗客に気づかれることはないでしょう。

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厚岸湖(茶内駅→厚岸駅)

厚岸湖。

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厚岸駅前に到着すると、無数のエゾシカがうろついていました。駅周辺は市街地のはずですが、なぜこんなにも多くのシカが集まっているのでしょうか。

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この厚岸湾も徐行してくれるポイントです。徐行のおかげで、景色をじっくりと目に焼き付けることができます。

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まさに白と青だけの世界!その美しさは、想像以上でした。窓を開けた時の開放感と、吹き抜ける風の心地よさは忘れられない体験となりました。

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ああ、昨日のSL冬の湿原号が今日のような晴天の下で走っていたら、どんなに素晴らしかっただろうかと想像してしまいます。

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釧路川(東釧路駅→釧路駅)

釧路川を渡り終え、まもなく終点の釧路駅に到着です。本当に、この晴天に恵まれて良かった。改めて、風光明媚な花咲線は旅の醍醐味を味わえる素晴らしい路線だと感じました。おすすめです。

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釧路駅

釧路駅で折り返し、再び根室へと向かう列車になります。予想以上に多くの乗客が乗り込んできました。夏の景色の中を旅したい気持ちはありますが、この様子だと、夏に乗るためには相当な覚悟が必要になりそうですね。

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おおぞら6号は全車指定席です。空席情報を調べると札幌までは満席でしたが、帯広までは 空席が多いのでとりあえず座席未指定で乗車することにしました。帯広駅で下車すれば、帯広駅始発の特急とかち号があるので、帯広で名物の豚丼でも食べてから札幌に戻ろうかな。

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釧路駅の1階は 商店街のようになっていて 飲食店や お土産屋 惣菜売り場など があります。昭和な雰囲気があってとてもいいですね。旅の気分を盛り上げてくれます。 美味しそうな揚げたてのザンギが売っていたので購入しました。朝からおにぎり1個なので、かなり空腹です。

どこまで座れる?特急おおぞら6号で札幌へ

特急おおぞら6号 札幌行き
  • 13:49 釧路【乗車】
  • 11:39 白糠
  • 12:40 池田
  • 12:58 帯広
  • 13:32 新得
  • 13:57 トマム
  • 14:59 南千歳
  • 15:23 新札幌
  • 18:03 札幌【下車】
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出発を待つおおぞら6号。駅舎の陰がちょうど列車の全体にかかってしまい、暗い印象の写真になってしまいました。

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釧路駅の商店街で買ったザンギ、味が濃くてすごく美味しかった。これはビールに絶対合う!買っておけば良かったなぁ。ザンギは釧路市が発祥と言われています。唐揚げとの明確な違いはないそうですが、濃いめの醤油ベースでしっかりとした味付けが特徴だそうです。

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いつの間にか雪景色は消え去り、雲一つない青空だけ広がっていました。ほんとに冬の北海道なのか疑いたくなる光景です。

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白糠駅→音別駅
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音別川(白糠駅→音別駅)
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乙部川河口(音別駅→厚内駅)
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音別駅→厚内駅

オタフンベ海岸とグーグルマップに記載されてましたが、あまり情報が出てこなかった。

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浦幌駅→新吉野駅

車内を見渡すと、座席にはまだ余裕があったので、日差しが入らない右側席に移動しました。ポカポカとした陽だまりのような暖かさの中で、穏やかな時間がゆっくりと過ぎていきます。列車は内陸に入り、広大な十勝平野の東端を比較的ゆっくりと進みます。

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豊頃駅→池田駅

退屈な車窓風景が続いていたその時、遠くに白い山並みが目に飛び込んできました。見えているのは日高山脈のようです。

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利別駅を通過後、列車はわずかに南へ進路を変えたため、今度は右手に日高山脈が見えてきました。北海道の背骨とも称される、北海道を南北に連なる山脈です。

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十勝川(利別駅→幕別駅)

十勝川を渡ります。広々とした十勝平野の中央部を進んでいきますが、周囲の低い山に囲まれて、なかなか日高山脈が山が見えてきません。

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札内駅→帯広駅

帯広駅の手前で高架橋に差し掛かると、一気に視界が開け、素晴らしい眺めが展開します。進行方向左手には、北海道の背骨とも言える日高山脈が連なり、その連峰の雄大さを実感できます。そして右手には、鋭く尖った山容の芽室岳(標高1,753m)が、ひときわ目を引きます。

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帯広駅

帯広駅で降りてみたが それほど 乗車してこない。空席情報では満席だったので下車する予定でしたが、座席の様子を見渡すと 実際 3割ほどの席は空いている。何も考えずに乗っていたので 心の中で 帯広 豚丼は どうでも良かったのかもしれない 早めに札幌に着くので 再び スープカレーにチャレンジできる

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帯広駅→柏林台駅

今度は車窓右手に、雪をまとった美しい十勝連峰が見えてきました。帯広駅から一つ先の柏林駅までは高架になっているので、しばらく十勝連峰を眺めることができました。

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西帯広駅→大成駅

日高山脈の芽室岳は目立ちますね。このあたりの地名は芽室です。芽室の地名はアイヌ語の「メム・オロ・ペッ」(川の源の泉から流れ出る川)に由来し、その地を流れる芽室川上流の山が「芽室岳」と名付けられたと考えられます。

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芽室駅→御影駅

芽室駅を過ぎると、景色は一変し、建物はほとんど見られなくなり、広大な牧場や農地が広がります。一つ一つの区画がとても広いのが印象的です。

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新得駅→トマム駅

新得駅を過ぎると列車は狩勝峠を目指し、大きくカーブを描きながら標高を上げていきます。ディーゼル車とは思えないほどの力強い走りに、本当に惚れ惚れしてしまいます。

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新得駅→トマム駅

車窓から広がる雪景色こそ、列車旅の醍醐味ですよね。本当に、車窓から眺める雪景色は、列車旅ならではの贅沢ですよね。車の運転だと、美しい景色に見入ってしまうと危険ですし、雪道では常に緊張感を持ちながら運転しなければならないので、どうしても疲れてしまいます。

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新得駅→トマム駅
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広内信号場(新得駅→トマム駅)

13:48広内信号場。13:44に新得駅の到着するはずのおおぞら5号は10分ほど遅れているようです。

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新得駅→トマム駅
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新得駅→トマム駅
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新得駅→トマム駅
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狩勝トンネル手前の 信号場

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5分遅れでトマム駅に到着。アナウンス通り、かなりの乗客が乗り込んできました。見渡す限り外国の方が多く、東アジア系の旅行者が目立ちます。おそらく、高級リゾートの星野リゾートに宿泊していたのでしょう。寂しいことに、日本人の乗客はほとんどいないようです。

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満席になる予定だったにもかかわらず、一番先頭の左側の席が空いていたので、座らせていただきました。トマム駅の次は南千歳駅まで一時間ほどかかるため、立っていくことを覚悟していただけに、これは本当に幸運でした。車内は満席にも関わらずとても静かでした。

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夕張川。この列車は新夕張駅は通過します。 

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川端ダム湖で夕張川を渡ります。行きと同じところで写真撮ってますね。

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昨日乗車した北斗11号と同様に、南千歳駅で多くの外国人観光客が降りていきました。星野リゾートトマムから直接新千歳空港へ向かう方が多いのでしょう。彼らにとっては、北海道でスキーを楽しむのは一般的な旅行の選択肢なのでしょう。もはや、日本が経済的に豊かだった時代は過ぎ去ったのだと、改めて認識させられます。

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西日が強くなってきて、南千歳駅で席の余裕ができたので右側の座席に移動した 。夕張岳が見えています。

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札幌駅周辺は、タワーマンションがずいぶんと増えましたね。札幌市ですら人口が減り始めているようで、北海道の未来について、少し心配になります。

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15:38 結局5分遅れのまま札幌駅に到着。それでも比較的早く札幌に戻れたので、中途半端な時間なら食事場所も空いているだろうと考え、昼から夜まで通しで営業しているスープカレー屋さんで食事をすることにしました。

最初に駅近くのsuage4を訪れたところ、昼食時のあまりに混雑したため、一時的に店を閉めて休憩しているとのことでした。こんな案内初めて見たよ…。次に、すすきのにあるsuage2にも行ってみたのですが、こちらは営業していたものの、行列が建物の外まで続いていました。まだ16時なのに、一体どうなっているのでしょうか? これは気合を入れないと、今日もスープカレー難民になりそうです。通し営業のお店は少ないので、一旦ホテルに荷物を置きに行くことにします。

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今晩の宿は、最初に2泊したガーデンズキャビンに再び泊まります。今日から2連泊となります。

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部屋は前回と同じスタンダードキャビンにしました。荷物を置いたらすぐに、出発します。この様子だと、開店前に並ばないと厳しいと判断しました。

6軒目:和風出汁香るGARAKU札幌本店

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GARAKU札幌本店

まずGARAKU札幌本店に行ってみたところ、既に行列ができていました。まだ16時20分です。入り口には、16時30分から整理券を配布すると書かれていました。ということは、あと10分待てば整理券がもらえるのであれば、開店までずっと並ぶ必要はないわけですね。では、整理券をもらうために並ぶことにします。

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登録しておけば、LINEで呼び出してもらえるシステムとのことです。その場で待っていなくても良いのは助かりますね。でも、世界的に見ると、LINEの利用者はそれほど多くないのではないでしょうか。しかし開店時刻前なのに、どんどん人が集まってきていますね。呼び出しがあるまでは、この辺りを少しぶらぶらすることにします。

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さっぽろテレビ塔はランドマークになっているだけあって、周辺には多くの外国人観光客がいますね。開店10分ほど前に「間もなくお呼び出しいたしますので、近くでお待ちください」という連絡がありました。

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ガラク本店前に着くと、ものすごい人で大変なことになっていました。なんとか最初の1回転目で入店することができました。店内を見渡すと、9割以上が外国人のお客さんでした。

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系列店のトレジャーには行ったことがあるのですが、ガラクは初めてです。以前、冷凍のスープカレーを通販で頼んで食べたことがあり、とても美味しかったので、今日が楽しみです。

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揚げチキンレッグと野菜 1,530円

スープは通販で食べたとおりで、スパイス感よりも和風出汁の味が強く感じられました。ただちょっと醤油っぽい味が強い気もしますね。日本人的には親しみのある味わいなので、好きな人は多そうです。ただ素揚げの野菜は、ちょっと揚げ方が粗い印象を受けました。これだけの人数を捌くとなると、作り置きしておいたのかもしれませんね。

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特筆すべきは揚げチキン。本当に美味しい!外側のパリパリ感と、中のジューシーさがたまりません。これは煮込んだ鶏を揚げたのでしょうね。空腹に染み渡る美味しさです。

最後に、スープの量がもう少し多いと嬉しかったです。チキンの衣が吸ってしまった可能性もありますが、ご飯が残ってしまったことを考えると、やはり少なかったのだと思います。

店を出てみると、受付はすでに終了していました。まだ18時前だというのに。初日に訪れた際、店が閉まっていたのは、こういう事情だったのですね。いやはや、スープカレーの人気はすごいですね!

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札幌駅南口

時間もまだ早かったので、少し散歩しながらお土産でも見てみようと札幌駅に行きました。しかし、札幌駅のお土産売り場は、インバウンドのお客さんでごった返していました。ゆっくり品定めできるような状況ではなかったので、すぐに諦めました。

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サッポロファクトリー

札幌滞在時の難点は、札幌駅周辺や大通り、すすきの周辺にスーパーがないことなんですよね。スーパーで食料品を買ってきて、ホテルで手軽に食事を済ませることができません。少し離れた札幌ファクトリー近くのスーパーに行ってみましたが、食料品や鮮魚コーナーは正直あまり品揃えが良いとは言えませんでした。もしかすると、札幌市民の方はあまり魚を食べる習慣がないのかもしれない、と感じました。

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スープカレー Treasure

ガラクの系列店であるトレジャーの前を通りましたが、こちらもやはり大行列ができていました。店内は広くない上に回転率も悪そうなので、かなり待つことになりそうですね。スープカレーが、気軽に食べられるものではなくなってしまったようです。

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セイコーマートのアイスコーナーは、なかなか充実した品揃えでした。ビールとつまみを買ってホテルでダラダラします。

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スープカレーの素揚げチキンがずいぶんと食べ応えがあったので、昼食が唐揚げだけだったにもかかわらず、あまりお腹が減りませんでした。このセコマのコーンチップは、私の定番なんです。

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