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vol.36 さらばパタゴニア、ブエノスアイレスへ【2009 南米2か月】

今日は午後のフライトでブエノスアイレスへ移動します。南緯40度より北へ向かうことになるので、パタゴニアともお別れ。2月25日から3月11日の今日まで、ちょうど14日間パタゴニアにいたことになります。

正直、全然足りなかったですね。もう少し日数があれば、野生動物の宝庫として知られるバルデス半島にも足を延ばしてみたかったところ。この後、ブラジルで行ってみたい場所が出てきたので、ここは気持ちを切り替えてパタゴニアを離れます。

宿にしていた藤旅館は中心街から歩いて20分ほど。決して便利な場所ではなかったけれど、6泊もお世話になったので、いざ離れるとなるとちょっと寂しいものがあります。

チェックアウトを済ませて、初めてカラファテの街を昼間にぶらぶら歩きました。みんな観光に出ているのか、夜よりもずっとのんびりした雰囲気。天気も良くて暖かく、リゾート地らしい空気が漂っています。

昼食はエンパナーダ。1個3ペソ(90円)で、中身は肉かハムチーズの2種類がスタンダード。南米ではあちこちで見かけるので、小腹が空いたときにちょうどいいんです。

それにしても、移動日に限って晴天というのは悔しい。つくづく、初日の氷河トレッキングが曇天だったことが悔やまれます。

「SODA LOS GLACIARES(ソーダ・ロス・グラシアレス)」、つまり”氷河の水”という名のウォーターサーバー配達車。荷台にはでかいボトルがずらり。観光地らしく、ホテルなどへの業務用配達なのかもしれません。車体には氷河と湖の風景が描かれていて、なかなか絵になります。

プンタアレーナス以降のパタゴニアでは、水道水をそのまま飲んでいました。カラファテではアルヘンティノ湖の水をろ過して供給しているらしく、その湖自体がペリト・モレノ氷河などを源としているので、つまりは氷河の水を飲んでいたことになります。

空港までのシャトルバスは前日までの予約制だったらしく、宿からタクシーで向かうことに。今回はひとり旅なので割り勘もできず、60ペソ(1,800円)はなかなか痛い出費でした。

ネットで予約していたものの、搭乗券を印刷せずにチェックインカウンターへ。ノートパソコンの画面をそのまま見せたら、あっさりチェックインできました。スタッフのお兄さんに「おー、いいパソコンじゃないか」と褒められたのはご愛嬌。パソコンはSONYのVAIOです。

LAN航空 LA4431便、エル・カラファテ15:55発→ブエノスアイレス18:50着。フライト時間は2時間55分です。

航空券は122ドル(11,590円)。カラファテからブエノスアイレスまでは直線でも2,000km超、稚内から鹿児島に匹敵する距離です。バスだと36時間かかる上に、料金も場合によっては飛行機より高くつくこともあるらしく、これは迷わず飛行機一択でした。

機内はガラガラ。パタゴニアの観光シーズンが終わりかけているのか、というくらい空いていました。

窓から見えたカラファテの街。一角だけがぽつんと街になっていて、本当に小さい。観光産業だけで成り立っているような街ですが、ペリト・モレノ氷河があるかぎり、訪れる人は途絶えないでしょう。

簡単な機内食が出たので食べていたら、そのままウトウト。気がついたら18時近くで、2時間近く寝ていたようです。

徐々に高度を下げて雲の下へ出てきましたが、天気はあまりよくなさそう。ブエノスアイレスはサマータイムを実施しているので、時計を1時間すすめます。

いよいよブエノスアイレスへ。ずっとパタゴニアにいたせいか、窓から建物が密集した都会の風景が見えてきただけで、なんだか感激してしまいました。奥に見えているのはラプラタ川でしょうか。世界最広級の河口域を持つ川で、対岸が見えないほどの広さだといいますが、確かに川には見えないですね。

到着したのはホルヘ・ニューベリー空港。通称「アエロパルケ」と呼ばれる国内線専用の空港で、市街地に近くきれいな空港です。

ちょうど空港バスが出た直後だったので、タクシーで宿へ。さっきまで雨が降っていたようで路面が濡れていましたが、窓の外はすっかり都会の風景。36ペソ(1,080円)で宿に到着しました。

宿は「上野山荘」という日本人宿。藤旅館に続いて2連続の日本人宿ですが、ここは立地が中心部で便利なうえに料金も安いと聞いていたので、ブエノスアイレスでは事前に予約していました。実際、本当に中心部で、滞在中は何かと重宝しました。ドミトリー1泊25ペソ(750円)で、チェックアウト時に一括払いです。

カラファテの藤旅館で一緒だった日本人旅行者と再会したので、夕食は日本料理レストラン「入り船」へ。店内は欧米人客で賑わっていました。

生ビールと突き出しの茄子のおひたし。ビール8ペソ(240円)、突き出し4ペソ(120円)。いやあ、ほっとします。

そして握り寿司の盛り合わせ。クオリティーが半端なく高くて、今まで海外で食べた日本食のなかで間違いなくナンバーワン。56ペソ(1,680円)とお値段は高級ですが、それだけの価値は十分ありました。そして寿司よりも何よりも、久しぶりの白米に感動。

そういえば、韓国人のKさんとチャルテンへ行った日本人も昨日まで上野山荘に泊まっていたようです。いびきがひどくてドミトリーで大変だったとか。