旅行4日目、最終日です。久しぶりに目覚ましをかけずにゆっくり寝ようと思ってたけど、悲しいかな早朝に目が覚めてしまいます。今日は午後のジャンボフェリーで高松港から神戸港へ帰るだけなので、特に予定はないのですが…
合計丸亀に3泊しましたが、毎日、早朝に出発し、そして暗くなってから帰着してたので、駅と宿の往復しただけでした。しかも、駅と宿の距離は徒歩1分です。このまま丸亀を離れるのはもったいないと地図を眺めていると近くに丸亀城があったことを思い出しました。宿から歩いて10分の距離です。
高さ日本一の石垣、丸亀城からの眺め

丸亀城は高さ66mの亀山を利用して作られた城で、4段の石垣で構成されています。実は5年前に目の前まで来たことはあるのですが、あまり時間がなかったこともたり、その高さに時間がかりそうだと判断し、天守閣まであがるのをやめました。その丸亀城の天守閣までの石垣高さは60mもあり、なんと日本一を誇るそうです。この情報はまったくノーマークでした。高いと思った第一印象に間違いはなかったようです。
公園の名前は山の名前、亀山が使われているようです。立派な大手一の門をくぐり、見返り坂というまっすぐで長い坂を登ります。宿のシャワーは有料なので、汗をかかないようにゆっくりと登ります。周囲はまだ少し薄暗いけど、散歩している人がわりといました。丸亀は健康的な人が多いのかな。

見返り坂を上り切ると、大きな石垣が目にとまります。この三の丸の石垣は丸亀城の中で最も高く20m以上もあるそうです。扇を開いたような緩やかな曲線を描いており、「扇の勾配」と呼ばれているそうです。ちなみにひとつの石垣の高さで日本一なのは、大阪城で33mあります。今見ている高石垣の1.5倍以上の高さがあるというのも驚きです。

北 三の丸東張出石垣。まるで展望台のような造りになっています。本来見張りのためのものが、現代では展望台になる嬉しい作りです。

東南東方面。、422mの雄姿を誇る飯野山がそびえています。その均整の取れた完璧な円錐形は、まさに「讃岐富士」の呼称にふさわしい、穏やかながらも凛とした美しさです。

丸亀城の三層の石垣を登り詰め、たどり着いた本丸。そこに鎮座する天守閣は、想像以上にこじんまりとしていました。遠目には小天守かと思うほどの愛らしい規模感です。しかし、この小さな天守閣こそが丸亀城の誇りの一つ。実は、この天守閣は現存する天守閣12棟の中で最も小さいという「日本一」なのです。足元にそびえ立つ日本一高い石垣の壮大さと、頂にちょこんと乗ったような日本一小さな天守閣の対比は、丸亀城ならではの光景でした。
この天守は、江戸時代に築城した後、一度は一国一城令により取り壊されましたが、後の領主である京極高和によって1660年頃に再建されました。この再建された天守が、火災や明治維新後の廃城令、さらには第二次世界大戦の戦火を奇跡的に逃れ、現代まで残った貴重な歴史遺産です。

南西方面。左の山は象頭山で中腹にこんぴらさん。
丸亀城の本丸から市街地を見下ろすと、その都市景観の特徴が際立って見えます。城の周囲には、切れ目なく住宅地が広がっていますが、高層ビルやタワーマンションといった高い建物はほとんど見当たりません。この風景が示すように、丸亀市は香川県第2の都市ではありますが、その人口は約11万人です。一方、大きなビルが立ち並ぶ県庁所在地の高松市の人口は約41万人と、その規模の差は圧倒的です。第1と第2の都市の風景を見比べると、香川県における高松市の一極集中ぶりが極めて際立っていることを思い知らされます。


周囲は朝の散歩の人で徐々に賑わってきました。
本丸の四隅は石垣の端ぎりぎりまで展望用の囲いが設けられており、高い石垣のおかげで木々も視界を遮らず、眺望がとにかく素晴らしいの一言です。曇り空が嘘のように急に青空が広がり、目の前にはまばゆい瀬戸内海が広がります。丸亀城、本当にいいですね!
北方向は、瀬戸内海に浮かぶ島々が望めます。右に見えるのは本島(ほんじま)、そして左に見えるのは広島(ひろしま)。また、港には今治造船丸亀工場の巨大な施設が見え、大きなクレーンが林立し、ピンク色のタンカーが停泊していました。ピンク色のタンカーを瀬戸内海でよく見かける(よく目立つ)ようになりましたが、2018年に日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社の定期コンテナ船事業を統合して誕生した新しい会社です。

ここから見る夜景も良さそうだなあ。昨日の夜に来ておけば良かったと少し後悔する。でも夜中の城って怖いかも…

二の丸井戸。丸亀城3つめの日本一です。深さ65mあり日本一深い井戸らしいです。落ちたらシャレにならん。
朝の空気感は清々しくて、青空も出てきて、景色もよくて、最高の朝の散歩になりました。丸亀城訪れて良かったです。降りてきたら、もう空が曇っていました。早起きは三文の徳?得?

南北約300mも長さのある丸亀市通町商店街。この様子だと早朝だからじゃなくて、昼間もけっこうシャッターしまったままの予感がしますね。

大正末期から昭和初期頃に建立された鉄を取り扱う「秋山寅吉商店」の本社跡。観光客や訪れた人達との交流の場として開放しているとのこと。

大都市じゃない限り、駅前商店街はどこも苦戦しているよね。

明るい時間帯の丸亀駅。瀬戸大橋の開通前年に高架化、電化されました。毎時1本、特急列車で乗り換えなしで岡山駅、高松駅、松山駅、高知駅へ行けるので、高松駅よりも利便性は高いかもしれないです。

丸亀駅から高松駅の間は、坂出駅を覗いて無人駅です。何度かこの区間乗車しましたが、今回初めて車掌さんが乗車していて、途中駅ではホーム上で集札してました。週末はキセルが多いとふんだのかな?
丸亀駅→高松駅 630円

肉ぶっかけといえば「麺処綿谷」
高松市の商店街もまだオープンしてません。以前より活気は戻っているらしいけど、そんなに賑わっているとまでは?

丸亀駅からわりと近くの麵処綿谷の本店があるのですが、オープンまで宿でじっとしてられなかったので、高松店までやってきてしまいました。だらだらしてるぐらいなら、歩いていたい回遊魚体質です。

お店はかなり広いですね。土曜日の朝。観光客の割合が多いように見受けられました。

ほかにもメニューはありますが、圧倒的にぶっかけを注文する人が多いようです。

麺は太めの平打ちです。麺1本、1本が太くて食べ応えがあります。今回はひやにしましたが、前回食べたあつあつの時のコシと柔らかさのバランスのほうが好みでした。麺が太いので、ひやだとちょっとコシが強すぎるかなと感じました。
高松オルネで時間つぶし

さんざん昨日高松市内を歩きまわったので、最後に高松オルネをゆっくりと見学?土曜日ということもあり、ファミリー層を中心にけっこう賑わっていました。駅隣接ですが、駐車場が確保されています。このあたりは高松商店街の教訓が活かされているようです。

改札近くにお土産屋はありますが、ほかに四国内の物産を扱うセレクトショップがあり、見ているだけで楽しい。店内にレストランもありました。

丸亀駅構内にもあったスーパーマーケットが併設されています。朝早くから比較的夜遅くまで営業しているのでこれは便利そうです。惣菜パン100円と種類が多く安かったので、思わず買ってしまいました。ジャンボフェリーでうどん食べるつもりだったんですが…
格差感じるジャンボフェリーの旅

高松駅前のロータリーから出発する、ジャンボフェリー専用の無料送迎バス。
JR利用者向けに、駅と港を結ぶ形で運行されている。13:00発に乗車したが、13:30発の便もある。

高松駅から10分ほどで、ジャンボフェリーが発着する東ターミナルへ到着。窓側の座席を確保したかったので、少し早めに来て乗船口に並ぶ。
高松東港14:00発→神戸港18:40着
運賃は1,890円に土日料金500円が加わり、合計2,390円。ネットで事前に購入してある。

2022年10月22日に就航した「あおい」。1年半経っているとは思えないくらい、まだ新しくてきれい。

2等自由席には6人がけのボックス席が10ほどあるが、窓に面しているのは5テーブルと限られていた。
ひとりだが、やはり窓側がいいので、早めに並んで乗船し、少し急ぎ足で席を取りに向かって正解だった。

ほかの2等席は雑魚寝スペース。同じブロックがもう一つあって、ボックス席よりかなり広い。景色にこだわらないなら、こっちのほうが快適かも。横になれるし。

ジャンボフェリー「あおい」の定員は620人。しかし、基本料金で利用できる2等自由席はわずか96席しかない。さらに、あのボックス席に6人座るのは現実的ではなく、実質的には80席以下といったところだろう。船内の大半は追加料金が必要な指定席エリアで、そちらには立ち入ることもできないため、どうしても肩身の狭さを感じる。


スタッフさんは受付、売店、スナックやうどん調理となかなか忙しそうでした。

売店コーナー。

売店横にある、コンビニ型の本格コーヒーが100円と安い。コンビニコーヒーも値上がりしている中で、この価格はありがたい。高松の喫茶店からこだわりの豆を仕入れているようです。

船内ではうどんも提供されている。メニューは地元食材のPRと、SNSに投稿したくなる見た目に力を入れているらしい。食欲がなくても、写真目的で注文する人もいそうで、今の時代らしい戦略だと感じる。

うどんコーナーは高松〜小豆島間は比較的空いていたが、小豆島からは常ににぎわっていた。

船内は明確に区画が分けられており、有料席では大浴場や足湯も利用可能。ここまで差がはっきりしているフェリーも珍しい気がする。
指定席は最安で+500円。大浴場や足湯、前方の展望デッキも使えることを考えると高くはないのだが、もともとの運賃が2,380円と安いだけに、少し躊躇してしまう金額でもある。
後述するが、途中の小豆島から多くの観光客が乗船してきて、自由席はかなり混雑した。のんびり過ごしたい人や、小豆島から乗船する場合は、この500円を払う価値は十分にあると思う。
高松から神戸へ、昼間のフェリー旅。

定刻どおり14時に高松港を出航。フェリーに乗ること自体がイベントみたいなものなので、4日間いた香川県を離れる寂しさはあまり感じない。

窓側の席を確保しておきながら、結局屋上デッキに出て景色を楽しむ。

前方右側のデッキは、プレミア席専用の「光のテラス」。風よけが効いていて、ほとんど風を感じないらしい。同じ屋外でも、ここでもしっかり差がある。

今回の旅で何度も近くを通った屋島とも、これでお別れです。

地図で見ると、想像していたよりも四国と小豆島は近い。特に半島同士は、思っていた以上に距離が近く感じる。

屋上甲板より一段高い「空のテラス」には、瀬戸内国際芸術祭2025の作品「SHIP’S CAT(Boarding)」が鎮座している。

帆やロープなどをかじり、積み荷や食料を荒らすネズミから船を守ってきた存在で、乗組員にとっては猫は欠かせない相棒だったそうだ。

今日も穏やかな瀬戸内海。海でありながら、湖のような静けさがある。琵琶湖よりも穏やかに感じる。

坂手港に入る前、姉妹船の「りつりん2」とすれ違う。昨日までドックに入っていて、ちょうど今日から復帰したらしい。
2021年に一度乗ったことがあるが、深夜便で個室に入ってそのまま爆睡。あまり記憶がない。当時は雑魚寝中心だった印象だけど、ホームページを見ると「あおい」と同じような等級分けになっていて、かなりきれいに改装されているようだ。

坂手港に入港前に急に青空が広がってきました。坂手港は、小豆島の中では便数が少ないのに、3階建ての立派なフェリーターミナル。見た感じも新しく、かなり豪華な造りだ。瀬戸内国際芸術祭にあわせて2013年に整備されたもの。

坂手港の堤防に、光る球体のオブジェがある。これも瀬戸内国際芸術祭2025の作品「Star Anger」。球体の中には、水の神である龍が描かれているが、瀬戸内海の自然や海との関わりをテーマにした作品で、龍は水を司る存在として表現されているとのこと。

坂手港フェリーターミナルの屋上には、「SHIP’S CAT(Jumping)」が設置されている。船内にいる「Boarding」と対になる作品で、2体でひとつの『Journey of SHIP’S CAT』として構成。瀬戸内国際芸術祭の公式作品「sd63」にあたるものらしい。

船内に戻ると、自由席はかなり混雑していた。雰囲気からすると、関西方面から小豆島へ遊びに来ていた観光客が多いようだ。日曜日なら納得だが、土曜日でこの混み具合は少し意外だった。これが翌日の日曜日となると、さらに混みそうだ。体感では、高松から乗船してきた人の3~4倍くらいはいたのではないだろうか。
家族連れと相席になったが、やはり窮屈に感じたようで、受付でアップグレードして席を移っていった。ほかにも同じように移動していく人が何組か見られた。

一方で、土曜日の昼便ということもあり、荷物甲板はがらがら。旅客スペースとの落差がはっきりしている。

それにしても、ほんと穏やかな瀬戸内海。こんな凪の状態で、沖縄の海を泳いでみたい。

まるで秋のような細かく波打つような雲の下、SHIP’S CATが、空を見上げるように佇んでいる。ペロッ。

陸地の上のあたりに茶色っぽいエリアがあるのですが、光化学スモッグですかね。加古川の工場地帯がありますからね。

明石海峡大橋の上空は神戸空港の着陸コースで、航路と被ります。時折上空を航空機が通過していきます。

見てて飽きないなあ~。自由席は混雑しているし、ずっと甲板に居てた。カンカン照りじゃないのでちょうど良い。
明石海峡大橋の下をくぐる

明石海峡大橋が近づいてくると船内アナウンスがあり、徐々に甲板に人が集まってきました。

あおいって結構早いんですね。前方の船を明石海峡をくぐる前に追い抜きました。

この航路で一番のイベントといっていいでしょう。明石海峡大橋の真下を通過します。橋の海面からの高さは約65m。この「あおい」の展望デッキはおよそ15mほどなので、単純に考えれば40m前後の距離があるはずだ。それでも、実際にはもっと近くを通っているように感じる。

真下から見上げると、想像していたよりも鉄骨が多く、かなり抜けのある構造になっている。強い風を受け流すための設計なのかもしれない。

雲が増えてきて夕陽は無理かと思っていたが、明石海峡大橋の方向に日差しが出てきた。なんともグッドタイミング。船旅のフィナーレ、いや今回の旅のフィナーレを飾ってくれているのか。

神戸港入港とほぼ同時に太陽は沈んでいきました。ふと隣を見ると、「ジーライオンアリーナ」という新しいホールができている。しばらく神戸に来ていなかったせいか、まったく知らなかった。

三ノ宮駅まではシャトルバスが出ていますが、高松と違って有料なので歩いていきます。そんなに距離もないですしね。フェリーあるあるだと思うのですが、船内で流れていた音楽がしばらくの間、頭から離れませんでした。

梅雨入り前の6月って、もっと快適なイメージがあったのですが、いや暑かったですね…。身体が慣れていないのかもしれませんが、晴れているとほんと暑かった。しかしtabiwaフリーパスはいいですね。動き回りたいタイプの人にはこれは刺さりますね。



