2009|立山の「雪の大谷」を見に行く

中部地方

ETC休日1,000円乗り放題の旅は
シリーズ化しそうな予感。

ということで、今週も出かけてまいりました。
目的地は「富山」です。
仕事では何度も行ってるけど、プライベートはあんまりないかな・・・
子供のときに2回ぐらい行った記憶がある。

朝5時に滋賀を出発。
竜王ICより名神高速、北陸道を走ります。
朝5時でも、もう空は明るかったなあ。
もう少し出発早くても良さそうだ。

高速道路から見えた白山は日本三名山のひとつ。これから行く立山も日本三名山。もうひとつはもちろん富士山です。

北陸道の富山付近。
正面に3,000m級の立山連峰が見えてきました。
立山ICで高速道路を降りました。
ETC休日割引適用で1,000円です。
これを普通に払うと、6,250円・・・5,000円も税金を使ってしまいました。
個人的には得した気がしますが、
この解釈で正解なんですよね。

今回の目的はこれです。
ちょうど前日に開通したばかりの「雪の大谷」。

立山駅から室室までの往復チケットを4,190円で購入。
立山黒部アルペンルートの中間地点までの折り返しです。
帰ってから気づいたのですが、
JAFの割引券と会員証をもっていくと、500円引きだった。

立山駅から美女平駅まではケーブルです。
思っていたよりは混雑していませんでした。
標高差502m、平均勾配24度の坂上っていきます。
約7分間。
美女平からは高原バスに乗車して、室室を目指します。

バスの車窓から見える落差350mの日本一の大滝。
しっかり見たい人はバスの左側の座席に座りましょう。
ちなみに世界一はベネズエラのエンジェルフォールで1km。

美女平は標高が977m。
そして室堂は2,450mあり、標高差1,500mを50分かけて走ります。
美女平付近は雪は少なかったのですが、どんどん雪深くなっていきます。

室堂に到着。
ちょうど雪の大谷は10時からの開通で、バスが到着したのが10時。
すごいタイミングが良すぎて、開通待ちの人で混雑。
先に周辺を散策することにしました。

室堂バスターミナルはまだ白と青の世界です。
さすが標高2,450m。
まだ一面が銀世界。
浄土山方面の風景。

眩しすぎて、本当に目をあけてられません。
サングラスは必須なのに、忘れてしまいました・・・。

スキーやボーダーがたくさんいました。
みんな歩いて山を登っていくんですよね・・・大変だ。
思っていたよりも雪が固くなっていて、
ほとんどの場所で普通の靴でも沈まずに歩けます。

調子乗って山登ろうかと、一の越を目指して歩いてきました。
途中までは良かったのですが、斜面がきつくなってくると、
ほんとに怖いです・・・
なんせ普通の靴なので、靴裏の凹凸がなくてすべるすべる。
で、横に転ぼうものなら、雪質が固いので止まる気配がない。

ということで、約20分ほど歩いたところで引き返す勇断。
勇断というより、最初に辞めておけよって感じだけど。

室堂まで戻ってきました。
なかなか優秀な時計だなあ。
2,450mに対して、2,440mを指しています。

これは雪の大谷ではなくて、
自然保護センター近くにあった雪の回廊。
人が少ないので、ゆっくり見れます。

ちょうど写真の真ん中に、左右に伸びる割れ目がありますが、
そこが「雪の大谷」です。

高い雪の壁が続く「雪の大谷」。
室堂から天狗平までのあたりが吹き溜まりになっていて、
ほかの場所よりも深い雪が積もります。
約500mの区間が歩行者にも解放され、
「雪の大谷ウォーク」として楽しむことができます。
ちなみに歩くのは期間限定で5月いっぱいまで。

一番高い雪の壁で約15mあります。
なんか15mといわれても、ぴんときませんよね・・・
だいたいビルの高さで5~6階はあると思います。

見上げちゃいますね・・・

中央はロープで仕切られていて、
反対側はバスが交互通行しています。
雪の壁の写真だけだと、なかなか壁の高さが伝わらないけど、
バスなどがあると分かりやすい。

実際のところ15mってもっと高く感じると思ってたので、
まあこんなものかという感じかなあ。
天気も良くて、雪景色が綺麗なので良かったですが、
天気が悪かったら本当最悪かも・・・
ちなみに前日は天気が悪かったようで、
歩ける区間も半分ぐらいだったようです。

帰りはパノラマロードという周りの景色がよく見えるルートで。
雪の大谷の下り500mはあっという間でしたが、
雪上を歩く上り500mは意外と長い・・・。

バスの車窓から・・・車窓ではないですねw
カメラだけ窓から出して撮りました。

帰りのバスもほとんど待たずに乗ることができました。
個人客は本当に少なく、9割以上が団体ツアー客。
ツアーだともちろん全員がそろわないと出発できません。
「あと2名様いらっしゃいませんので、名前を点呼します!」
という添乗員の声が響いてました。
1時間ぐらいの散策時間しかないのに、
時間通りに集まったら、人が揃わずにその場で待ちぼうけ。
ほんとツアーでは行きたくないです。
自分が言うのもなんなんですがw

山から降りてきて、時計はすでに14時前。
朝食も食べていないので空腹です。

春の富山は名物がたくさんあります。
その代表格が「ほたるいか」です。
ということで、滑川を目指します。

先週i phoneに変えたのですが、
Google Mapの地図機能がかなり優秀です。
ナビ機能のように現在地をリアルタイムに更新し、
地図をスクロールさせていきます。
いやあこれがほんとに便利便利。
ほかに1,000円ほど払ってダウンロードすれば、
ちゃんとしたナビのソフトもある。

レストラン光彩

昼食は滑川の「ほたるいかミュージアム」の
2階にある「レストラン光彩」にて。
富山地鉄ホテル直営。
目の前には富山湾の景色が広がります。

期間限定の「ほたるいか御膳(1,900円)」です。

・ほたるいかの刺身
・茹でほたるいかの酢味噌がけ
・ほたるいかの天ぷら
・ほたるいかの沖漬け
・ごはん
・味噌汁
・抹茶わらびもち

ほたるいかの刺身が抜群に美味しかった。
小さいほたるいかを丁寧に、内臓を取り出して刺身にしてあります。
新鮮でまったく癖のない味。
烏賊独特のぬるぬる感もぜんぜんありません。
水揚げが3~5月なので、今しか食べられない味。

茹でほたるいかも、やわらかくて甘みがあって美味しかったなあ。

売店でほたるいかが生きたまま売られていました。
もう少し青っぽいものを想像してましたが、
あれは光ったときだけですね。

ほたるいかミュージアムでは、この時期だけ、
生きたほたるいかを使った発行ショーをが見られるようです。
が、素通りして、魚津の海岸へやってきました。
目的は「蜃気楼」。
簡単には見えるわけないですよね・・・
写真家の人たちはたくさんいましたが。

魚津市内を流れる早月川。
立山連峰の景色がとても綺麗に見えます。
橋の上には三脚をたてたカメラマンがいっぱい・・・

と、思ったらみんな鉄道カメラマンでしたw
電車が通る間だけ撮影してました。
この橋のところを、JRと富山地方鉄道の電車が走ります。

この時期の富山はチューリップ収穫の最盛期。
いたるところにチューリップ畑が広がります。
県道1号線沿いの畑です。
立山連峰の白い山並みに、色鮮やかなチューリップの花が映えます。

また車を走らせて別のチューリップ畑へ・・・

雪の大谷も4月中旬から5月まで。
ほたるいかの収穫時期も3~5月。
それを狙って富山に来ましたが、
普通にあちこちにチューリップが栽培されているとは思いませんでした。
砺波という場所までいけばチューリップ公園があるのですが、
少し距離があったのと、また1週間ほど早い様子だったので、
これは本当に嬉しい誤算でした。
富山に来るならこの時期が一番ですよ。
あと魚津の蜃気楼が見えたら言うことなしでしたけどね・・・

近年、富山でもっとも注目を浴びているのが
「富山ライトレール」という乗り物。
もともとJRのローカル線だった後に、第3セクターとして開業。

なぜ注目かというと「黒字」。
同じようなケースだと、
第3セクターに移行後も赤字を自治体が補って
経営を続ける場合が多いのが実情。

まずは車両がかっこいい。
これは関係ないだろうが、
ローカル線だったわりには、1時間に4本もの本数があり便利。
あと乗車賃が200円の均一で、
ICカードをもっていれば160円なので結構安い。
これなら利便性も高いと思う。
当初の予定よりも、大幅に利用人数が多いらしい。

となると乗ってみたくなってくる。
電車は2両編成で、運転手が車掌も兼任するワンマン運転。
電車の加速もなかなか良かったし、
乗り心地も悪くない。
座席数は少ないなりにも、立たなければいけないほど人がのってきた。
始発駅の岩瀬浜駅から終着駅の富山北駅までは24分で到着した。

白えび亭

富山駅の駅ビルにはいっている「白えび亭」。
当初はここで食事をとる予定ではなかったのだが、
やっぱり名物ということで食べたくなった。

これは「白えび天丼定食(1,150円)」で、
白えびの天ぷらと、白えびの刺身が少しついている。

白えびの刺身はなかなかうまい。
小さい白えびの殻を1匹ずつとっているのだから、
かなりの手間だとは思う。
繊細な味なのだが、甘エビほどのくどさがなく、
ほんのりとした甘みが美味しい。
ただがばっと味わうほどの量があればよかった・・・。

甘さという点では、天ぷらのほうが甘み増していた。
素上げに近いので、さくさくとした食感も良い。

中途半端な時間だった。
食事をしたばかりだが、まだなんとなく満足感がない。
でもすぐに食べるには・・・
ん~温泉でも入ってから?
しかし帰りが遅くなるな・・・とか考えながら、
富山ライトレールの駅につくと、なんと列車が出発した後。

次の電車は15分後。
この15分間が欲しかった。
しばらくは道路の路面を走っていくので、追いつけるだろうと思った。
必死に走った・・・
というよりも、一度はあきらめたけど、
意外と駅が近くて、わりと余裕で間に合った。
「勝った」・・・鉄腕ダッシュの気分だ。

再び、車で移動して、早めの夕食へ向かった。
本当は温泉にいきたかったのだが、
このあたりの回転すしの閉店時間は早く、
風呂後は間に合わないと判断。

氷見きときと寿し 大門町店

氷見に本店のある「氷見きときと寿し」の大門町店へ。
氷見きときと寿し http://kitokito.jp/ 

北陸沿岸にある回転寿司はレベルが違います。
もちろん値段も違いますが・・・
せっかくなので、回転すしなのにすべて写真撮ってきましたw

しまあじ(240円)。
身がしまってて美味しい。
脂もほどよくのってる。

氷見産のかわはぎ(240円)。
白身の中ではだんぜん好きな魚。
ふぐに勝るとも劣らない張りのある身が好きですねえ。

氷見産のあじ(240円)。
新鮮な生はうまいですね。

がすえび(240円)だったような。
甘くて味がしっかりしていました。
一貫に3匹ぐらいのっているのでお徳な感じ。

こぼれイクラ(440円)。
イクラ大好物なんですよね・・・

春の軍艦(330円)
ほたるいか、白えび、白魚が楽しめます。
白えびは2貫で440円でしたから、お徳ですね。
白えびは本当に繊細な味なので、
海苔の味にやや負けてました。

最後は三陸産のとろあなご(330円)。
さっき白えび天丼食べたばかりなのに、
7皿が余裕で美味しく食べられました。
逆に天丼食べてなかったら、えらいことになってたかも。

後半は食べてばかりの旅になってしまいましたが、
富山の春をかなり満喫してしまいました。
これもETC休日割引のおかげですね・・・
なかなか高速代片道6,000円も払ってきませんから。

午後8時半頃にでましたが、日付が変わるまでに十分帰ってこれました。
あと2年間割引期間はあるようですから、
急がなくてもいいんですが、ついつい出かけたくなってしまいそうw