2008 宮古島1

沖縄

関西から宮古島への直行便はない。
いったん那覇空港での乗り継ぎが必要となるのだが、
できるだけ早く宮古島で遊びたいということで、
無謀にも朝7時10分に
関西空港を出発する飛行機を予約。

しかし、これに間に合う公共交通機関がない。
仕方がないので、友人の友達の家に前泊して、
車で関西空港へ向かうのだが、
それでもかなりの早起き。

しかし、この便を利用して、乗り継ぐと、
11時前には宮古島へ到着しているので、
かなり有意義に1日目を使うことができる。

JAL2571便 関西→那覇

週はじめに台風7号が発生していて、
進路次第ではかなりの影響を受けそうだった。
しかし思ったよりも西よりの進路をとっているため、
直撃は避けられたようだが、
それでも波の影響は残っているだろうし、
泳ぐことは少し厳しいかもしれない。

しかし、好材料だったのは、
週間天気予報が雨だったのだが、
台風が前線を吹き飛ばしたおかげで、
晴れマークが増えてきたこと。

金曜日の朝早い便にもかかわらず、
満席とはいかないまでも、8割以上の搭乗率だった。

奄美大島上空

伊平屋島、伊江島、沖縄本島を左手に眺めながら、
那覇空港へ到着。

那覇空港周辺は、とても台風がきているとは思えないほどの青い空。
宮古島でもこんな天気であって欲しい。

宮古行きへのトランジットのため、
那覇空港で1時間弱。
平日の朝なので、空港ロビーは比較的閑散としている。
那覇空港での恒例行事、
ブルーシールアイスクリームを食べる。

JTA557便 那覇→宮古

10時10分発のJTA557便にて宮古島へ向かう。
那覇空港を離陸

那覇から宮古島まではわずか40分間。
那覇を出発してしばらくすると、
すぐに高度を下げ始める。

宮古島に近づくにつれ、
強い風をうけて、機体がよく揺れるようになってきた。
そして宮古島の美しい東海岸線を眺めながら、
機体を左右に揺らしながら、着陸。

とりえあずは心配していた天気のほうは、
風の影響は別としても、なかなか良さそうだ。

宮古空港は思っていたよりも、
小さい空港だった。
搭乗ゲートはわずか3つしかない。

今回は4日間レンタカーを借りることにしている。
日産レンタカーの青色のノート。
宮古島の青い海に勝るとも劣らない鮮やかな青色だ。

宮古そばのお昼ご飯

まずは昼食をとりに市内中心部へ。
無料のガイドブックをみていると、
近くに「古謝そば屋」というお店がある。
駐車場がいっぱいだったので、
裏手にまわると製麺所らしき建物。
お昼前の11時30分頃だったが、空席はあとわずか。
タクシーの運転手も食べていたので、結構あたりかも。

宮古そば(小)、ジューシー、小さなハンバーグ、
もずく、漬物、アイスコーヒーがついて、
700円のランチセットを注文。

沖縄そばにしては細い麺に豚骨スープ。
麺が固すぎず結構食べやすい。
豚骨スープも今までに比べてやわらかい味だ。
ジューシーという炊き込みご飯が、
なかなか美味しかった。

沖縄そばとどこが違うのかといえば、
地名がかわっただけのような気もするなあ。
それにしてもカフェのようなおしゃれな店内で、
すぐに料理が出てくるあたりはすごい関心。
宮古島最初の食事としては、あたり。

当初の予定ではこの後、
すぐに伊良部島・下地島へフェリーで渡る予定だった。
一応、フェリーは通常通り運航しているらしい。
この日の宿は伊良部島に予約してあるので、
とりあえずは渡らなくてはならないのだが。

何度も台風に遭遇しているおかげで、
風や波、また海岸の形状を計算すれば、
泳げるビーチと泳げないビーチがわかるようになってきた。
伊良部島・下地島のビーチは南と西部にあり、
今回の台風は南西の風が強いため泳げないだろう。

その逆で、宮古島の東海岸は
ほとんど波の影響をうけづに泳げるはず。
これから干潮時間帯にはいるので、
リーフになっている場所はおそらく泳げるだろう。

とりあえず東海岸を目指すことにしてみた。
サトウキビ畑に囲まれた道路をすすむと、
海岸線沿いの道路にでてくる。

波の状況を確かめるべく、
比嘉ロードパークに車をとめて、海の状況をみてみた。
ちょうど大潮の干潮時間帯にさしかかっているらしく、
リーフが防波堤の役目をして、
外からの波を遮断しているようだ。

よし、これなら泳げる!
これだけ綺麗な海を目の前にしては、
泳ぎたい気持ちを抑えきれない。

新城海岸でスノーケリング

一番近くにある新城(あらぐすく)海岸へは、
東側を周遊している道路から左に曲がり、
細い道をいっきに坂を下っていく。

海岸への入り口では、レンタル屋や売店が営業していて、
泳いだ帰りの人などの姿も見られる。
遊泳禁止の状態ではないようだし、
この様子だとちゃんと泳げるようだ。

さっそく着替えて、海岸へいざ出陣!

透明度もなかなかのようだし、
綺麗な水のおかげで、上からもよく珊瑚が見える。

大潮の干潮時、
海岸線のリーフ付近は完全に干上がっているし、
そのほかの場所も水面近くまで珊瑚がせまっていて、
とても自由に泳げる状態ではなく、
珊瑚の合間をぬって、探検していくような感じで泳ぐしかない。

水際からすぐの場所でも珊瑚が発達している。
水のうえからも珊瑚が良く見える。

プール状態になっているので、
透明度はいまいちかな・・・
でも、海水はとてもぬるく泳ぎ疲れない。

デバスズメダイの群れ。

強い日差しが差し込んでいるので、
とても水面までクリアにみえます。

ミスジリュウキュウスズメダイ。
小さな魚なんですが、デバスズメダイが小さいから、巨大にみえる・・・

ヒレナガハギ。
目と模様の区別ってどうなってるんだ?

もちろん地味な魚もいます。
トラギス。
てんぷらにしたら美味しそうな感じだな・・・

お、クマノミがたくさんいる!
そのまわりにいるのは、
クラカオスズメダイかな?

ハマクマノミ。
クマノミの中でも鮮やかなオレンジ色が美しい。
それにしても多いなあ。

リーフ近くは珊瑚の密集度があがってくるので、
泳げない部分が多く、
ほんとうに迷路を中をさまようように泳ぐしかない。
ちょっと自由度は低いのが難点だが、
このような地形のおかげで、
波や風の影響をうけずに泳ぐことができる。

陸にあがって無料休憩所で休憩。
普通だと何か注文しなければいけなかったり、
そういう雰囲気になるのだが、
新城海岸はほんとうに商売気がなく、
店の売り子さんたちもいい人ばかりで、
違う意味でもとても気持ちのいいビーチ。

2つのお店が、2つの休憩所を出している。

ほんとに南国っぽいいい天気。
スノーケリングしていない人は、
結構めずらしいですw

なんじゃこの威圧感のある魚は!
角々しい。。。

だいぶ潮が満ちてきた。
冷たい海水が流れ込んできている場所が、
徐々に増えてきた。

たって泳ぐ変な魚「ヘコアユ」

ケムリヤシというイソギンチャクの仲間。
手を近づけると引っ込みます。

全体的に淡い色が綺麗なミスジチョウチョウウオ 。
結構ペアで見かけることが多い。

おとなしいハマクマノミもいます。
なんか物悲しい表情だな・・・

同じくハマクマノミ。
イソギンチャクに埋もれて気持ち良さそう・・・

もう一度陸にあがると時計はすでに16時。
2時間半以上も夢中で泳ぎ続けていた。

ただ宮古島は日本標準時よりもかなり西に位置するため、
日没時間は19時半。
16時でも太陽はかなり高い場所にあるが、
今日の宿は、伊良部島。
宮古島から船で渡らなくてはならない。

雲が覆っている西や北の空に比べ、
新城海岸のある東の空は青々としている。
西にある伊良部島に向かっても天気は期待できない。
この調子だと宿に到着するのが遅くなりそうだったが、
せっかくの青空なので、
宮古島の一番東にある「東平安名崎」という景勝地を目指すことにした。

東平安名崎

東平安名崎・・・
「ひがしへんなみざき」

沖縄らしくなかなか読みにくい地名。
雑誌などで宮古島を紹介されると
間違いなくここの写真がでてきます。
ちなみに日本百景のひとつにも数えられています。

名前から想像できるとおり、
宮古島の一番東の端にあります。

後からわかったのですが、
この岬を一望できる展望スポットがあったようで、
そこからの写真がよく掲載されているようです。
残念・・・

その展望スポットにはかなわないけど、
似たような感じの写真。

思わず自分の写真も撮りたくなります。

約2kmにわたる岬で、
最後まで車でいくことはできません。
駐車場からはだいたい500mぐらい歩いていくことになります。
日中だと日差しをさえぎるものがないので、
とてもつらいでしょう・・・

東シナ海側はリーフになっていて、
波も穏やかで海がとても綺麗。

先端には25mの灯台があります。
登ることができますが、ぎりぎり閉館時間をすぎていました。
無理をいえば登らせてくれそうな感じでしたが、
自力であがるのはちょっと辛そうだった・・・

岬より左(北)側が、東シナ海。
右(南)側が、太平洋となります。

太平洋側は台風の影響で、
強い波が打ち付けています。
岬を挟んで左右まったく違う海の顔です。

岩にあたった波しぶきが、強い風にあおられて、
海水のシャワーが全身にうちつけてきます。
カメラのレンズがすぐに潮まみれに・・・。

うちつける強い波の中にも、
綺麗な海をみせてつけてきます。

知床の観光ガイドが、似たような色をさして、
アイスの「がりがり君」と言っていたのを思い出しました。

伊良部島へのフェリーで乗れそうなのは、
17:50・・・。その次が18:30・・・

まあ夕陽が見れそうな天気ではないのだが、
せっかく夕陽を見える宿をとったので、ぜひとも17:50には戻りたい。
夕陽を見るには18:30でも間に合うのだろうけど。

宮古島の一番東から、平良港まで距離はそこそこあります。
島民の車やホリデードライバーっぽいレンタカーが
とろとろ走っていますので、同じように走っていると船には間に合わない。

景色がいいのとは別に、小さな島なので、
急ぐ必要はないのでしょうね・・・
しかし、こっちは急いでいます。
のきなみ追い越ししまくり。
とはいっても、市街地以外はかなり交通量は少ないので、
安易に追い越しできます。

伊良部島へ

結構ぎりぎりでしたが、なんとか17:50の船に間に合いました。
車を誘導しているおっちゃんから、
乗船券を購入します。
乗用車1台で往復3,000円。ドライバー1名分も含みます。

フェリーの車の乗降口は前方のみなので、
バックで乗船・・・
本州では考えられないほどの車間距離で、
ぎりぎりで駐車させられます。

車から降りて、デッキにあがろうとしたら、
車間が狭すぎて、人間がとおれないぐらいですw

ちなみに港のすぐ横にある
大きなホテルが3泊目のホテルです。
小さなホテルだったんですが、
オーバーブッキングでいいホテルになったようです。

おそいフェリーで25分ですから、
目的の伊良部島は目の前に見えています。
ちなみに高速船だとわずか10分。

伊良部島は宮古島と似たような平べったい島のようです。

伊良部島へ上陸。
フェリーからはみんなせっかちに、
順番を守らず車を下船させるほどなのに、
道を走るのはかなりとろとろ・・・。
島民の心はよくわからんw

さすがにどこも観光してる時間もなさそうなので、
一直線に今日の宿泊場所「てぃだの郷」を目指す。
伊良部・下地島ではぜひ夕日の名所でもある
「佐和田の浜」が見えるところで泊まりたかったので、
てぃだの郷にしたのだが…

てぃだの郷

「あれ、営業してるんか?」
と不安になるほど、電気がついていない・・・
つうか駐車場に車が1台も駐車していない。
「あれ、予約してると思うんだけど・・・」
と一瞬不安になる。

フロント周辺はかろうじて電気がついていた。
「すいませ~~ん」
すると女性従業員がでてきて、
「え、泳いできたんですか?」
とびっくりされた。
「宮古の東のほうは大丈夫でしたよ。」というと、

「昨年こんな日に泳いでた女性が、
中の島ビーチでなくなってますからね。
うねりがあるから気をつけてくださいね」

あそこはリーフがなく、南西から直接波がはいってくる。
早く伊良部島に渡らなくて正解だったようだ。

と、鍵を渡されて、3階の部屋にいく。

部屋は綺麗で、掃除も行き届いている。

テラスに景色を出てみるが、
やっぱりこの雲の様子では、夕日は完全に無理だ。
せっかく佐和田の浜できるのに・・・

本当は美味しそうな創作琉球料理の店を発見して、
いきたかったのだが、
予約しようとすると、交通事故で怪我をしたらしく、
8月まで休業するとのことだった。
とういことで、今晩はてぃだの郷で。

夕日はみえなけいけど、オリオンビールで乾杯!

やっぱりほかの客は誰もいない。
そして、食事会場も異様なほど広い。
部屋は10室しかないのに、無駄にスペースがある。
「総合交流ターミナル」という別名がかかげられていたので、
公共のパーティーなども開催されているのかもしれない。

夕食は普通に定食などがでてくると思いきや、
創作風の料理。
・もずく
・かぼちゃの冷製スープ
・まぐろのカルパッチョ、海ぶどうのせ

・ミーバイ(魚の名前)のソテー
・ライス
・ゴーヤーのつけもの

ちょっと肉っ気がほしいかなと思ったりもしたけど、
見た目も味もよかったので、
これで夕食代1,500円はなかなかお得。

しかし、ほかに客がいないのって、
ちょっと変に気を使ってしまうなあ。

食事が終わるとお酒を飲んでいない友人にお願いして夜の買出しに。
車を走らせ島内唯一のコンビ二である「ファミリーマート」へ。
実はこのファミマが沖縄でも、一、二を争うほどの売り上げらしい。
確かに客の出入りが頻繁だった。
ん~ナンバー1より、やっぱりオンリー1だなあ。

宿に戻ると、
さっきの夕食場所で、4人の従業員たちが食事をとっていた。
窓際だったので外から丸見えだけど、
なんかそれが沖縄というか、離島っぽくて笑えた。

さすがに昨晩もあまり寝ていないし、
今日は5時おきだったので、テレビを見ながらうたた寝するほど眠たく、
10時ごろには眠りについた。