外が明るいと自然と目が覚めてしまう。
睡眠時間はわずか3時間。
このまま寝ていたい気分だが、
朝食の時間も決まっているし、
西表島への移動もある。
かなり眠たいのだが、
長時間だらだらと飲んでいたせいか、
ほとんどアルコールは体に残っていないのが救い。
あらためて自分の泊まっていた部屋を見ると、
シンプル・・・質素すぎる。
これが真夏だったら、かなり暑そうだ。
各棟の中心にある憩いの場です。
これがあるかないかで、
宿の雰囲気がだいぶ変ってくると思います。
日中は誰かしら座っているので、
話し相手には事欠かないでしょう。
朝食も同様にみんなで準備します。
家では配膳もしないのに、
旅先でするなんて、申し訳ない気もする。
本気で目玉焼きでも後からのせにくると思ってました。
ハムは分厚かったんですが、
ちょっとおかずとしては寂しい。
漬物が大活躍しました。
荷物をまとめて、
憩いの場で宿のひとたちと話をしたり、
アドレスを交換したりしました。
しかし、携帯の赤外線機能の使い方が、
まったく分からない・・・。
海外だと携帯なんて使えないから、
アドレス帳もってたりして、書いたりするからな・・・
船の時間が近づいてきたので、
港へいくと、こんなにも島に人が居たのかとびっくり。
午前の唯一の便だし、
昨日帰れなかった人もいたから、余計に多かったとは思います。
のんびりしすぎて宿代を払うのを忘れてて、
おばちゃんが港まで集金に来てくれました。
ごめんなさい。
船に乗れるのかと心配にもなりましたが、
実際は帰る人より、見送る人のほうが多かった。
宿のみんなに別れを告げて、
船に乗り込むとあっという間に、鳩間島の島影が遠くなっていきました。
手を振りにデッキに出る余裕もなく・・・
たった1泊しかしなかったけど、
いや見るだけなら1泊だけで十分な気もするけど、
旅人がいっぱいいるなら、もうちょっとのんびりと泊まりたかったなあ。
鳩間島を出発して約10分で西表島の上原港に到着。
10分だと、もうちょっと船に乗っていたいぐらい。
この船は石垣行きなので、
上原港で降りた人は3分の1ぐらい。
5分ほど待つと宿の人が迎えにきてくれた。
当たり前のことなのに、車に乗って道路を走ることが、
とても新鮮に感じてしまった。
鳩間島では車は必要ないし、走っている車も見ていない。
今回、宿泊する「さわやか荘」の住吉地区では、
収穫祭という祭りがある。
どっちかというと地元の人向けの祭りのよう。
夕食つきでお願いしていたのだが、
宿の都合上外で食べることになった。
無事に宿にチェックインして、
その場でレンタカーも借りたのだが、
どうも友人の風邪がひどくなってきたらしいが、
何となく喉が痛いといっている時点で、
まあ大丈夫かと、さっそく出かけることにした。
昼前だったので上原地区で昼食を食べようと思ったが、
意外と食べるところが少ないというか、
島の大きさのわりには、意外と人が住んでいないようである。
あっさりと上原地区を過ぎてしまうと、
次は大原地区という島の反対側まで集落はないようである。
どっちみち行くつもりだったので、
そのままドライブを続ける。
昨日の午後はどんよりとしていただけに、
心配だったが、今日も青空だ。
西表島といえば、イリオモテヤマネコ。
島内に100匹ほどしか生息していない、
国の天然記念物。
夜行性で車などに引かれることから、
道路脇には標識やイリオモテヤマネコ注意の看板などがよく目につく。
よく東洋のガラパゴスと称されるが、
西表島の大半は樹木に覆われている。
上空は青空が広がっているのだが、
島の上空だけは雲が広がっている。
これは水蒸気を含んだ大気が、西表の高い山にあたって、
雲になるためで、その影響からか雨が多いのだという。
今日の空もまさに、そんな天気だった。
さすがに雨は降っていないようだが、
いつ振り出してもおかしくない空色をしている。
よく雨が降るとなれば、当然川も多い。
西表を外周を走る道路には、たくさんの橋がかかっていて、
そこからは見事なマングローブの林が一望できる。
これこそ西表島の景色!
車をとめて、橋の下に下りると、
なにやら動くものがたくさんあります。
カニだったり、ハゼだったり、魚だったり。
思わず楽しくなって、童心に返って、
大の大人が小さい動物にちょっかい出したり。
ハクセンシオマネキ。
片方のハサミだけが大きいです。
食べるところを探しながらのドライブでしたが、
結局、西表島の最も西に位置する大原までも過ぎてしまい、
1時間以上走ったところで、ようやくカフェを見つけました。
これを逃すとほんとに食べるところがなかった。
島の大きさのわりには、意外とすんでいる人が少ないです。
カフェの名前は「レストラン&バー字南風見」なので、
夜はバーとして営業しているようです。
女性のスタッフが一人で切り盛りされてました。
なので、客が重なると忙しくなります。
ちょうどカウンターで食べていた男性が食べ終わった後に、
片づけを自分でしたりしてました。
店と客といい関係ができているようで、こういう店は期待できます。
タコライス・・・・大(600円)です。
挽肉の上にチーズがのせられているのですが、
チーズが温められとけています。
軽くレンジに入れたのでしょうが、こういうのは初めてでしたが、
いつものタコライスが美味しく感じられました。
車をさらに進めていくと行き止まりになりました。
ここから先には道がありません。
西表島の北側と東側には道がありますが、
西側の大半と南側には道がないのです。
そして車を止めて歩くと南風見田の浜にでてきます。
全長2km以上も続く綺麗な浜ですが、
ちょうど干潮時間帯に来てしまったので、海が干上がってます。
かなり遠浅なので、泳ぐには適していないっぽいです。
それにしても人が少ない。
少ないといえば、西表島に住んでいる人口も少ない。
鳩間島の人口は70人だったが、面積は1k?もない。
大して西表島は、290k?もあるのに、2,200人・・・
ということは、西表島は1k?あたり7.5人しかいない。
ざっと人口密度は鳩間島の10分の1だ。
西表島一番の大原の町を通り過ぎてもこのとおり・・・
信号が本当に必要なのだろうか。
この島の一番の観光名所は、由布島。
島といっても、西表島との距離は400mほどで、対岸に見えている。
かなり遠浅になっているため、水牛車で渡ることができる。
が、由布島自体にあまり自分には魅力がない。
植物園のあるだけで、
どちらかというと水牛車で渡るほうがメインになっているようである。
昨年の竹富島でも水牛車にのっていたし、
また友達の体調もあまり優れないようなので、いくのは断念。
しかし、写真は撮りたかったので、
水牛車が通っている場所まで歩いていくことに。
ほんとうに、かなり浅い場所にあります。
しかし歩いていくと、スタッフの人に注意されました。
由布島に入るには入園料が必要だからだと思います。
「写真撮ってるだけです!」と言うと、
「牛のうんちに気をつけて」と返事が返ってきました。
よく見るとあちこちに落ちてますね・・・w
しかし、水牛車に乗っているよりも写真的にはいい絵が撮れます。
水深は20cmもない状態だし、
のんびり歩いていくのも悪くないなあ。
とにかく入園料込みで、1,300円のはちょっと高いと思いますよ。
歩いている人は他にはいませんから、
水牛車に乗っている人からは、かなり注目の的でしたけどw