2日目 ホエールウオッチング|2008高知

中国・四国地方

外はどんよりとしているが、
昨日の雨はあがっている。
なんとかこのまま・・・

高知県から車で30分ほどの場所に、
宇佐という漁港の町があり、ホエールウオッチングを実施している。
1日を有意義に使える朝8時スタートを予約済み。
高知市内はわずか24時間の滞在であとにする。

するとちょうど日曜日は、
高知の中心部で日曜市という路上市場が開催されている。
文字通り日曜市は日曜日のみで、
日本でも一番長い距離の市場としても知られている。

7時前だったので、準備中のお店が多かったのだが、
それでも思っていたよりは人通りも多かった。
地元の人向けのお店が多いなか、
観光客向けか分からないが、焼き鳥の屋台も発見。
朝7時前からいい匂いを放ちながら煙をたてて焼き上げている。
思わず、牛串を1本購入してしまった。

高知には今も路面電車が走っている。
ごめん・・・

朝も早かったこともあり道はすいていたので、
宇佐にはわずか20分ほどで到着した。
港は綺麗に整備されていて、
ホエールウオッチング客用の公園として護岸整備されているようだ。

一人5,000円。
安いか高いかは、鯨がどれだけ見えるかだと思うが、
4時間ほどの乗船時間を考えればまあ妥当なほうだろうか。
ガソリン代もあがっているわけだし。

そんな横で酔い止めを薬を販売している。
それにしてもいろいろなコースがあるもんだあ。
サロンパスをおへその周りに貼ると、酔いにくいらしいというのは、
初耳だった。
自分は酔わないので、もちろん何も飲まず・・・

受付時に渡された番号札の番号を呼ばれ、
船にいよいよ乗船。
外見は本当に漁船そのものだが、
椅子席を中央と後部に設置して、日よけも設置されている。
後部にはトイレもある。

いざ出発。
もっと揺れるかと思っていたけど、
意外と海は穏やかだった。

ここからが長かった・・・まわりには海しかないし、
天気もどんよりとしている。
漁船はひたすら何もない方向へ船を走らせていく。
ほとんどは寝ていたと思うけど、
ふと目が覚めたときに、
左前方になにかがジャンプしているのが見えた。

お!
すると船はその方向へ近づいていく。
館内スピーカーで前方のほうへ行ってくださいとアナウンス。
出航してから1時間が経過していた。

おとなしいタイプのオキゴンドウ。
クジラというよりイルカに近いのかな・・・
よく水族館のショーなどでも登場するのだが、
性格は大人しく、船を警戒するらしい。
ゆえにあまり近寄ってこないし、ときおり背びれを見せるだけ。

一度だけ、もぐるときに背びれを見せてくれました。
ちょっとピンボケだったんですけど。

写真で見ると地味なんですけど、
実際に目の前で見ていると思っているより楽しい。

20分ぐらいはとまっていたのかな。
船頭さんが別のクジラを探しにいきましょう!
と再び別の場所へ船を走らせていく。
もちろん見えるかわ分かりませんがと、注釈されたのだが。

正直これで終わりだったら、ちょっときついかな・・・と思いながら、
再び船は大海原を走っていく。

オキゴンドウを見終わってから、
延々と大海原を走り続けています。
それにしてもこんなに太平洋は穏やかだったのだろうか。
はるか西には台風もあるというのに。

船頭さんは随時無線をとりながら、
ずっと操縦しています。

突然、船のスピードがあがりました。
「ニタリクジラがいたようです。ここから40分ほどかかります。」

仲間や漁船からの連絡があったのでしょう。
それにしても40分もまだ移動するのかと、
ちょっと嬉しい反面、あと40分も退屈なのかと・・・

そろそろ到着しますよ!
すでに何隻かの漁船が到着していました。
クジラを目の前にすると
一瞬にしてテンションがあがりました。

お~でっかい。
さっきのオキゴンドウとはスケールが違います。
ニタリクジラという名前で平均して約12mの大きさ。

クジラといえば潮吹きですね。

おおきな鼻の穴。
盛り上がった部位は、呼吸時に波が来ないようにするための、
波よけらしいです。

呼吸をし終えると、深い海の中にもぐっていきます。
一匹しかいなかったので、
どの船もどこに上がってくるかと、
またどこにいるかと必死に探します!

さあ~浮上してきますよ!
いち早く察知して、船を移動させます。
ほかの船に比べて比較的早く
クジラを発見していてくれたと思います。

船頭さんはサングラスをしていて、
高い場所から眺めているので水中の様子も比較的見えるようです。

天気も少し回復してきて、日が差すようになってきました。
レンズにPLフィルターをつけたら、
比較的海の中も見えるようになりました。
海の水もとっても綺麗なんでしょうね。

そして何度か船の真下を通っていき、
そのときにクジラの全体の姿を見ることができました。
あまりにもその大きさに驚かずにはいられません。
12mといえば船の大きさに匹敵するほどですから・・・

そして深い海の色に覆われた
クジラの姿はとても神秘的な姿です。

クジラにとっては迷惑は話なのでしょうが、
浮上する度に猛スピードで漁船で近づいていきます。
これだけ間近で見られるとは思いませんでした。
強いて言えば、ジャンプしたりして欲しかったけど、
このクジラはそんなことしないんでしょうかね。

乗客みんなほとんど言葉を発せずに、
ただ夢中にニタリクジラの姿を追い続けていました。
時計はすでに12時半を過ぎていました。

帰港予定って確か12~13時じゃなかったかな・・・
経費や時間のことを惜しまずに、
ここまでクジラを追いかけてくれた船頭さんにほんと感謝です。

当然再び同じ距離を戻らなければならず、
1時間半ほどの船は走り続けました。
天気も回復してきて、カンカン照りでもなく、
ほんと気持ちの良いホエールウオッチング日和でした。

思わず長いびいたホエールウオッチング。

当初より昼食に食べたいと思っていたものがある。
鍋焼きラーメン・・・
聞きなれない食べ物だが、
意外と美味しそうな感じがする。

高知から1時間ほどの須崎という町に、
鍋焼きラーメンのお店が多いのだが、
これは名物料理の部類になるのか、
ご当地ラーメンの部類に入るのかは定かではない。

とりあえずガイドブックに掲載されていた中で、
有名どころのお店を探してみた。

まゆみの店・・・

思っていた以上にローカルっぽいお店だ。
ガイドブックにのっていなければ、
ちょっと入りずらいかもしれない。
っていうよりお好み焼きも食べられるのか?

漫画がおいてあったりして、
よくある学生食堂っぽい雰囲気。
みんな無言・・・
まあラーメン屋ってわりと静かだったような。

醤油味、塩味、カレー味があったが、
無難に醤油味をオーダー。
しばらくするとグツグツと音を立てた、
小さい一人用の土鍋が運ばれてくる。

お~まるで鍋焼きうどん。
かなり熱そうです。

シコシコした固めの麺は好みだし、
鶏がらスープもさっぱりとしていて、意外といけます!
具はねぎとちくわ、そして玉子がのせられて、
玉子をつぶすとまた味がまろやかになります。
あと見えていませんが、小さい鶏肉がはいっていて、
少し硬いんですが、噛むほどに味がでて美味しい。

あ~麺を大にしておけばよかった。
意外とペロッといけてしまいます。
残ったスープでおじやをすることもできるらしいですが、
時間的に夕食までそれほど時間がかからないと思い、
これはパスしておきました。

ん~須崎名物の鍋焼きラーメン。
意外といけますね。

この後知ったのですが、
まゆみの店のインスタントラーメンなども売ってたりするほど、
有名なお店のようですね。
最近ラーメン熱がすっかり冷めてましたから、知らなかったです。

ここから足摺までが想像以上に長かった。
高速道路も須崎までしかないので、
必然的に国道を走る。
途中海の見える眺めのよい場所も走るのだが、
大半は山の中、退屈な道のり。

須崎から四万十市(旧中村)までが2時間かかり、
国道から左折し、南下し足摺岬を目指す。
細かく地図を見ていなかったせいか、
もうすぐかなと思っていたが、ここからがさらに長かった。

足摺岬はまだか~~~

土佐清水市まで1時間かかり、
最後山道を縦走してようやくの到着。
結局、須崎を3時に出発して、足摺に到着したのは6半前だった。

 

と、前日予約していた民宿福田。
建物は斜面にたっている小さな民宿だった。
外見は普通の家といっしょや!っていう感じです。

中は綺麗に掃除されていて、なぜか部屋がめちゃくちゃ広かった。
12畳ぐらいあったはず。
窓からは大海原が見えますが、
あいにくの天気でどんよりとしています。

一応、浴室はあるようですが、
近くにテルメ足摺という温泉施設があるので、
そちらをすすめてくれます。

宿泊施設もあり、結構おおきな施設です。
風がびゅうびゅうと吹いていましたが、
露天風呂は気持ちよかった。
すると腕のあたりがヒリヒリ・・・
やっぱりホエールウオッチングで焼けてしまったようです。

お風呂からあがってきて、
休憩室のテレビを見ていると・・・
高知の宿毛沖で国籍不明の潜水艦が領海侵入していたとのこと。
これにはほんとびっくり。
ホエールウオッチングの最中に、
不審船がいたので注意してください・・・
と無線が入っていたのを、覚えていましたので。

民宿に帰るとさっそく食事が始まります。

海が近いからもっと海の幸をど~~んというのを
期待していた分、ちょっと落胆。
ここの民宿の売りは海の幸と、家庭的な田舎料理です。

・鰹のタタキ
・ビンチョウマグロの刺身
・イイダコの煮付け
・野菜の煮物
・酢の物
・そうめん
・魚の炊き込みご飯

鰹のタタキ
今回の旅行で唯一ポン酢で食べました。
ショウガや葱、ゴマがたっぷりかかっていて、
ご飯が進みます。

ビンチョウマグロの刺身
肉厚で、身がぴんとしまってました。
まったく生臭くなく新鮮なのがよく分かります。
でも、あと2種類ぐらい刺身が欲しかったな・・・

あと炊き込みご飯が美味しかった。
ちょっと濃い目の味付けで、焼き魚がほぐしてあります。
おかずがやさしい味だっただけに、
妙に炊き込みご飯とマッチします。

全体的にとてもやさしい味でした。
いかに普段の食事が化学調味料に助けられているかが、
よくわかります。
田舎に帰っておばあちゃんが作ってくれた食事みたいな感じです。
自分には田舎もばあちゃんも居ませんがw

すっかりお腹がいっぱいになりました。
これといってすることもないし、
なんとなく疲れていたので、
食べた後布団に包まっていたら、そのまま寝てしまいました。
就寝時間9時・・・ちょっと早すぎたかw