国道9号線走破?(九州遠征登山vol.8)

九州
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本日、自宅のある滋賀県まで戻ります。
車で移動するにはいくつか方法があります。

高速道路
もちろんだダントツで早く約6時間、
だけどETC休日割引を適用しても高速代金だけで9,000円弱。
当然のように却下ですw

国道2号線
下道で距離的には最短で約580km。
ただし、広島や岡山などの大都市圏を週末の昼間に通るので、渋滞覚悟。
通常なら11時間30分~17時間とgoogle先生が…。

国道9号線
距離は690kmと国道2号に比べて100km以上長いですが、
大都市がないので渋滞はほぼないでしょう。
また島根県、鳥取県は高速道路の無料区間がとても多いのですし、
google先生は13時間~16時間とのお答えですが、
ほぼ渋滞個所はないと思うので最短の13時間で行けると判断。

コスパ的に良いのは国道9号線なので、
日本海を眺めながら、途中で海鮮のお昼ご飯を食べて、
のんびりと帰ることにしました。
あと個人的な問題ですが、高速道路は景色が退屈すぎて、
すぐに眠たくなるので結構危険なのです。

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唐戸市場の駐車場に車を停めたタイミングで、
関門海峡の向こうから朝陽が!
天気予報が雨だったので、嬉しいサプライズ。
そして大阪と釜山を結ぶパンスタークルーズが通過。

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急いで唐戸市場前のシーサイドデッキに降りてきました。

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あれあれ、唐戸市場は閑散としています。
早朝だからセリとかやってるんじゃないんですか?

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ウロウロしていると、近くの食堂の人が呼び込みをしていたので、
たずねてみると、唐戸市場では深夜2時ごろにセリが行われるそうです。
マジですか…
食堂は市場外の近くにあり、市場内で朝に仕入れた魚が食べられるそうです。
興味が湧きましたが、ホームページを調べてみると刺身定食2,300円となかなか高い。

こういう時って、ほんとは食べておいたほうが良いですよね。
いつも旅行に帰ってきてから、あの時食べておけば良かったと後悔します。
でも、その時は旅行中でお金使ってるから、躊躇してしまいます。

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一番活気があるはずの時間なのに、人が少ないのは寂しい。
その代わりというか、普通の一般観光客も中に入るのは自由です。

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購入することもできるようです。
アジは黄色がかって光ってる。
こういうアジは瀬付きで脂のってて美味しいんだよね。

日本にもキッチン付きのコンドミニアムタイプのホテルがあると
市場で買って魚をさばいて食べられるのにな。

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06:30から無料朝食が提供されるのでホテルに戻ってきました。
部屋やフロントは新しくないのに、
朝食会場だけリニューアルされてて綺麗。

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無料とはいっても、トーストとコーヒーのみです。
しかもパンがパサパサ…
無料だけど、もうちょっと何とかなりませんか?
まあここで我慢した分、お昼に日本海沿いで美味しいもの食いましょう。

ホテルをチェックアウト

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下関駅の西口交差点が、国道9号線のスタート地点(西側の端)です。
東の端は京都市の五条烏丸交差点。
距離にして695km(国交省関連サイト調べ)だそうです。

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関門海峡の下を通ります。
週末ということで、朝の時間帯でもそれほど車は多くありません。

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江戸時代の城下町が残る長府付近は、多少交通量が増えましたが、
片側2車線のバイパスなので、スイスイ~~。
まだ下関市内です。

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厚狭市を過ぎると、バイパスは終わり。
少し山あいの中を通るようになり、少し流れが悪くなりました。
山陽新幹線と並走したり、交差するようになります。

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東に進むにつれて、石州瓦という赤い屋根の家が目立つようになりました。

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小郡市が近づくと、急に都会っぽくなりました。
ほぼ高速道路といってよいほどのバイパスです。
県庁所在地の山口市は10kmほど北にありますが、
山に囲まれているので、新幹線の駅はこの小郡市にあります。

山口県の地域共通クーポン2,000円分をガソリンスタンドで使用。
熊本県に比べて、ガソリン代高かった。

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山口市を過ぎると、いっきに田舎になりました。
右の線路は、週末にはSLも運航されるJR山口線です。
山口県小郡市から島根県益田市まではJR山口線とほぼ並走していきます。
鉄道の非電化のローカル線なので、道路も急に交通量が減りました。

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このあたりまで来ると、ほとんどが石州瓦の家です。
石州瓦は島根県石見地方で採れる粘土を使い、
来待(きまち)という耐火性の高い釉薬を使用し、
1200度以上の高温で焼き上げた防水性の高い瓦です。
冬の凍結や塩害にも強く、また変色もしないことから、
石見地方中心に利用されているそうです。

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先ほどは少し晴れ間もあったのですが、どんよりとしてきましたが、
緑の中に石州瓦の赤い屋根が映えて、とても美しい風景です。
こういう落ち着いた景色を外国の人にも見てほしいですね。

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こんな風景を眺めながらの鉄道の旅いいな…
週末だとSLやまぐち号という蒸気機関車が走ってるんですよね。
山口線に乗ってみたくなりました。

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山口県から県境を越えて、島根県最初の町が山陰の小京都「津和野」。
町より高いところを走る国道9号線に最近展望台ができたようです。
石州瓦の赤い屋根が目立ちます。

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山に囲まれ、町中を川を流れ、とても静かでいい雰囲気ですね。
江戸時代に鯉の養殖が盛んだったようで、現在でも町中の堀に鯉が泳いでいるようです。

ここまで来たなら、ぜひ寄ってみたいところですが、
JR山口線でもいけるので、次に行きたい場所を残しておくために、
高台から眺めて終わりにしました。

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いくつかの川と合流し、川幅がだいぶ広くなってきました。
もうすぐ日本海です。

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山口県新山口駅と鳥取駅、378kmを5時間27分で結ぶ、特急スーパーおき。
2両編成と寂しいですが、ディーゼル特急では日本一の走行時間です。

ちなみに最近まで2位だったんですが、
札幌駅と網走駅、374kmを結ぶ特急オホーツクの車両が新しくなったので、
5時26分と特急スーパーおきを1分早く上回ったそうです。

遅いのがいいのか、早いのがいいのか、よくわからないけどね。
去年の7月に網走から札幌まで特急オホーツク乗ったけど、
何も考えずに乗ってました。

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益田市で国道9号線は日本海側を走るようになります。
とはいっても、ほとんど海沿いを走ることなく内陸部を走ります。
最初で触れましたが、日本海側では高速道路の無料区間が多く存在します。
現在は途切れ途切れですが、がんばって建設中のようです。

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早速、石見三隅ICから山陰道へ入ります。

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高速道路が無料なのは最高ですね。
財源は税金から出てるはずなので、遠回しには通行料払ってるようなものですけど。

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山陰道のほとんどが国道9号線より、さらに山側の高台にあります。
海からは距離は離れますが、日本海が見えるようになりました。

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浜田でお昼ご飯を食べるために、浜田港ICで山陰道を降ります。
スーパーの干物で、ときどき浜田港産というのを見かけていたので、
浜田なら間違いないと判断。

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google評価の良かった「石州まる姫食堂」へ。
Puri Cafeとは?居ぬき物件なのかな?
開店11時前に到着したのですが、すでに15人ほどが待っていました。
人気店のようです。

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朝ごはんは無料だったので、奮発してお刺身フライ定食。
目の前が漁港だから新鮮なのを期待してしまいます。

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他のお客さんが頼んでいたのものは、ダントツでとり唐揚げ定食!
唐揚げの数も9個まで増やせるそうです。
運ばれてきた唐揚げを見かけましたが大きいので、欲張るのは禁物のようです。
観光客というよりは、地元の方が大半を占めていました。

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なんとこちらのそうざいバイキングが無料でついてきます。
太っ腹ですね。

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刺身フライ定食1,980円(税込)
左から、ブリ、ひらめ(縁がわ付)、鯵、烏賊、ホタテ
ヒラメは今朝〆たばかりということで、コリコリしてました。
春から夏にかけて浜田で水揚げされる鯵は脂がのっていて、
一定の基準を満たすと、ドンチッチ鯵としてブランド魚として出荷されるそうです。
ブリも身が立っているし、すべておいて美味しかった。

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フライはこれも浜田の名物、ばとうと呼ばれるマトウダイのフライ。
白身の魚でさっぱりとして美味しかったので、もう少し量が欲しかったな。

刺身が美味しかったので、白ご飯を2回もお替りしてしまった。
寿司や海鮮丼よりも、刺身定食が好きな理由がこれなんですよね。

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ちかくに「はまだお魚市場」という公設市場があったので、のぞいてみました。
2階にはさっき食事をしたお店の2号店もありました。

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あれあれ、ほとんどお店が閉まってます。
まだ12時前なんですが、土曜日は定休日ではないのですが。

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これがさっきフライで食べた「ばとう」ですね。
中央に黒い丸があり、これが的に見えたことから、
的鯛→マトウダイになったものと推測されます。

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山陰といえば、高級魚「甘鯛」も有名です。
アジが脂がのってて、とっても美味しそうなんですが、
クーラーボックスはあるものの、さすがに生魚を買って帰るのは厳しい。

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JR山陰本線、浜田駅近く。
浜田ICから、次の江津市まで山陰道はありますが、
有料区間なので国道9号線を走ります。
江津市内は少し車の流れが悪かったですね。

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江津を過ぎて、石見福光IC-仁摩・石見銀山ICは無料区間。
世界遺産にも登録されている石見銀山が近いけど、今回はスルーですね。
この先の行程が長すぎて、立ち寄ってる気分にならないのです。

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JR山陰本線 石見福光駅前の集落

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琴ヶ浜海水浴場(JR山陰本線 馬路駅付近)

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逢浜海岸(JR山陰本線 五十猛駅付近)
近くて遠かった日本海。
夏は穏やかですが、冬は荒れるので海沿いを走るのは大変かも。

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大田中央・三瓶山IC-出雲多岐IC
再び山陰道の無料区間ですが、島根県で最後の無料区間。

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この先、出雲市、松江市、安来市、米子市と街が続きます。
山陰道もありますが、この区間は有料です。
国道9号線も週末の昼時ということで、わりと混雑するはずなので、
出雲ロマン街道という抜け道を使います。

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名前こそかっこいいですが、山あいを走る広域農道なので、
アップダウンとカーブ多数。
その代わり交通量は少ないです。

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安来市に入って、ようやく平坦な道になりました。
1時間以上、カーブとアップダウンの道ばかりで疲れました。

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米子西ICから山陰道へ入るために、国道9号線へ出ます。
やっぱり混んでますよね。

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鳥取県に入りました。
これだけ走って、まだ山口県と島根県しか終わってないという…

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しかし、ボーナスステージの鳥取県です。
というのは山陰道はほぼ繋がっていて、無料区間なのです。
すごい太っ腹な県ですね。
力のある国会議員がいるからなんでしょうか。

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中国道方面へと向かう米子道は有料区間です。
大阪は米子道へ誘導されてますが、
鳥取市から中国道の合流地点までの鳥取道も無料区間なので、
このまま山陰道でいったほうが良いと思います。
米子道や中国道はカーブやアップダウン多いけど、
山陰道や鳥取道は1車線になるけど新しいので走りやすい。

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残念ながら大山は見えませんね。

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大山ICから琴浦東までは、
大山噴火による火山麓扇状地堆積物の尾根と谷との繰り返し。
国東半島を思い出します。

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大栄東伯IC付近で、日本海側へ。
快適だった山陰道はいったんここで終了です。

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東西12kmの広大な北条砂丘の上に風力発電の風車が並びます。
信号やコンビニ、道の駅があったりしますが、
ほぼ山陰道のような高規格の国道9号線。

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はわいICから再び山陰道。
中国道へ続く鳥取道へ続いているので、
鳥取西ICで降りて、国道9号線へ向かいます。

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少しだけ鳥取の市街地を通りましたが、
国道9号線に合流し、鳥取市内を流れる千代川を渡ると、
山陰近畿道の無料区間(国道9号線と併用)になります。

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山陰近畿道は日本海側を通るので遠回り、
まだ途切れ途切れになっていて時間かかるので、
岩美ICで降りて、国道9号線で内陸部を通ります。
山陰近畿道が全通したら、どっちが早くなるんでしょうね。

写真は湯村温泉郷。
鳥取県を超えて兵庫県に入りました。ようやく関西圏です。

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間宮ループ。
高低差のある場所で、急こう配を解消するために作られた橋。
1桁の国道でループ橋って珍しくないですかね?ほかにあるのかな。

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八鹿氷ノ山ICから再び山陰近畿道の無料区間です。
この先終点の舞鶴若狭道まで続いていますが、
国道9号線と離れてしまうので、山東ICで降りました。

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ようやく京都府です。
とはいってもまだ京都府の西です。
京都縦貫道もありますが、全線有料です。
あとはのんびりと国道9号線を走っていくしかないですね。

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21:12
五条烏丸交差点、国道9号線の終点です。
長かった。

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10:22
ようやく自宅到着。
大津市内で給油して、荷物整理してたら時間かかりました。

走行距離は1,577km。