くじゅう連山登山(九州遠征登山vol.3)

九州
九州
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04:35
東の空は晴れています。
予報通り晴れのようなので、トレッキングの準備をします。

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04:56
ホテルを5時前に出発。

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別府は山の裾野に開かれた町です。
海岸から国道10号線、JR日豊本線あたりまでは約2キロは平面ですが、
あとは斜面に市街地が形成しているので、景観的には良いのですが、
徒歩や自転車で生活するにはかなり苦労すると思います。

西(由布方面)に抜けるには、その斜面を海抜0m付近から、
いっきに標高700mあたりまで登らないといけないのです。
高速道路も中腹に通っているので、別府から大分に行く以外は、
とにかく坂の昇り降りは必要になるような形になります。

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その山越えの途中で、阿蘇くじゅう国立公園に入ります。
ただし、ここは飛び地で、鶴見岳と由布岳周辺だけが国立公園。

今走っている道は、やまなみハイウェイと呼ばれたる絶景ロード。
別府市の別府観光港から、くじゅう連山、阿蘇山ろくに至ります。
今日は、くじゅう連山までやまなみハイウェイを走ります。

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車窓の右側に突然緑の草原が広がります。
とても気持ちの良い景色です。
背後の山は、豊後富士と呼ばれる由布岳です。

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05:29
やまなみハイウェイから少しだけ逸れて、由布シルキーロードへ。
離合するのも難しい細い道ですが、ここから見える景色が最高でした。

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雲の中には、由布院の町があります。
盆地になっているので水蒸気が溜まりやすいのでしょう。

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朝の冷たい空気がとても心地よいです。
山麓部は山焼き後に生まれ変わった草の新緑が美しいタイミングでした。

由布岳もかつては活火山だったため山頂付近はすり鉢状の噴火口になっており、
西側(主峰、左側)と東側が高く残っているので、
場所によっては双耳峰にも見えます。

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この景色を見ているだけでも、九州に来て良かったと思いました。
コーヒーでも飲んでゆっくり過ごしたいところです。

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シルキーロードはなかなかの絶景ロードですが、
離合ポイント以外では車のすれ違いは不可能かと思います。

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やまなみハイウェイに戻って、
由布院の町、雲海に向かって下っていきます。
まさに絶景ロード!

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狭霧台。
標高680mから、由布院の町が一望できるスポットです。
やまなみハイウェイ沿いに駐車場がありました。
さっきの景色見た後では、ふーんという気持ちにしか…

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由布院の町は、もちろん霧の中でした。

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登山中の食糧を買いにセブンイレブンへ。
シルキーロードで外に出てたら身体が冷えたので、温かいカップラーメンの朝食。

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由布院の町を抜けたあたりから、
やまなみハイウェイ周辺のみが阿蘇くじゅう国立公園内に入ります。
日田方面へ向かう幹線道路からも逸れたので、
やまなみハイウェイは観光道路の要素が強くなります。

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蛇越展望台
やまなみハイウェイ沿いにある展望台です。
由布院に広がる雲海、その奥には由布岳がそびえています。
朝なのでもろに逆光になりますが…

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飯田高原

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同じサインボードですが、こちらは長者原。
くじゅう連山を背景に記念撮影できるので、
日中になると列ができるほど人気の場所です。
ここで標高1,018m。

写真撮ろうとしたら、
この前に車停めて風景撮影を始めた年配の女性がいたんですが、
「邪魔ですか?」
と聞かれたら、
「はい邪魔です」
とは答えづらいじゃないですか。

結局10分ほど待ちぼうけ食らいました。
フォトグラファーのマナーがどんどん悪くなってる気がします。
同じ部類に見られたくないので、
自分が本格的に写真撮るのを辞めた原因のひとつです。

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新緑目当てにこの季節に訪れたのですが、
このあたりはちょうどよい標高でした。

この先に今回立ち寄りませんでしたが、長者原のビジターセンターがあり、
自然研究路、タデ湿原への入口、
またくじゅう連山の登山口のひとつとなっています。
背後に見えるのは、くじゅう連山の大船山です。

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やまなみハイウェイで一番標高の高い場所にあるにある牧ノ戸峠。
標高は1,330mです。
7年ほど前に観光で来たことがあるんですが、
その時はガスでまったく視界がない状態で、9月だったのに寒かったのを覚えています。

広い駐車場もありますが、シーズンの週末になると、
早い時間に来ないと満車になることもあるそうです。
トイレはあります。

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07:30 牧の戸登山口からスタート。

くじゅう連山は連山というだけあって、いくつかの山の総称です。
一応テント泊装備も持ってきたのですが、
ミヤマキリシマがまだぜんぜん咲いていないようなので、
代表的な久住山に日帰りで登ることにしました。
往復で4時間程度の行程です。

10月に立山に登って以来の半年ぶりの登山で、
九州の山は初めてなので、少し緊張感ありました。

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最初は舗装された道を進みます。
意外と斜度があるので、変に疲れます。

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10分ほどで展望台に出てきます。
ここまでは舗装されてるので、登山者以外でも気軽に来れます。

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展望台からは長者原、飯田高原が見渡せます。
双児峰の由布岳は見た目にもわかりやすいですね。

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まずは沓掛山を目指して登ります。
しばらく舗装された道が続きます。

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徐々に視界が開ける感覚、久しぶりだなあ。
眼下に牧ノ戸峠の駐車場。

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沓掛山展望所までは、足元が整備されているので、
一般の人でも歩きやすくなっていました。

沓掛山より手前には展望所と呼ばれる広めの平地があり、
阿蘇方面の展望が開けます。

遠くに見えるのは2つの山が阿蘇山、
眼下の久住高原は阿蘇カルデラ内ではなく外です。

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20分ほどで、沓掛山1,503mに到着です。
沓掛山付近は岩がゴロゴロしています。
たまたま年配者のグループで少し渋滞してました。

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初めての山なので、まだ山の名前がぜんぜんわかりません。
この時点で、久住山はまだ見えていないようです。
登山道が見えているのですが、しばらくは緩い尾根歩きのようです。
尾根歩きは眺望が良いので楽しみです。

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ピンク色のツクシシャクナゲが満開。
沓掛山付近で群生していました。
ミヤマキリシマといい、九州の山は派手目な色が多いのかな。

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沓掛山直下は梯子もあるような少しだけ難ルート。
久住山へのコース全般的には初心者向けのコースで、
危険な場所はありませんでした。

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トレッキングというより、散歩的な平坦な道が続きます。
すでに景色もいいですし、人気の山なのが分かってきた気がする。

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新緑ゾーンに入ってきました。
ほんと目がまぶしいほどの緑に包まれます。

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少しだけぬかるんでいました。
ほんと散歩ですね。
九州(離島除く)で一番標高の高い山域を歩いているとは思えないです。

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星生山(ほっしょうざん)の北斜面。
紅葉の時期にはここ一面が赤く染まるようです。

地図を見てると、くじゅう連山自体が火山のようですね。
星生山の南(右)側はカルデラ内部なのかな。

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久住高原からの登山ルートと合流。
たくさん登山ルートがあって、いろいろ楽しめそうな山域です。

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ほんと登山道が広くて歩きやすい。
駐車場は混雑しても、山で渋滞することはなさそうです。

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星生山への分岐点。
「ほっしょうざん」と呼ぶようです。
かっこいい名前の山ですね。

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星生山と反対側の肥前ケ城という山の北斜面は、ミヤマキリシマっぽい群落。
これ咲いたら綺麗だろうな…

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西千里ケ浜。
星生山の南側に広がる平坦な場所。
これだけ平な場所ということは、火口湖でもあったのかな…

右の山が久住山、ここでようやくご対面です。
左の切れ落ちる崖は星生山の東端の星生崎。

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平らな西千里ケ浜を歩いた後は、星生崎の南側を少し登ります。

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星生崎は、かっこいいですね。
黒っぽい色をしているので溶岩だと思います。

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星生崎近く通過の後は少し下ります。
久住山避難小屋が見えてきました。
久住山の全体がようやく見えてきました。

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久住山避難小屋。
とても綺麗ですね。トイレもあります。

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久住分かれ。
名前のとおり、くじゅう連山では重要な分岐点です。
そのまま登っていく久住山方面。

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左に降りていくと、北千里ケ浜を経由して、
法華院温泉、坊がつる、大船山、平治岳へ行くことができます。

正面に見える山は、三俣山(みまたやま)1,744m、
左の色彩豊かな尾根は、硫黄山(いおうざん)1580m。
硫黄山は今でも活動続ける活火山で、
1995年に水蒸気爆発を起こしています。
この写真の時は、たまたま水蒸気が出ていませんでした。

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ようやく本格的な登りになりました。
それでも斜度はだいぶ緩いです。

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稜線に出ると、南東方面の視界が開けました。
眼下の高原は久住高原。
奥の山あたりが、百名山の祖母山(そぼさん)あたりかな。
大分、宮崎、熊本の3県の県境があります。
となると、左奥の尖った山は?
九州の山は知識がなさ過ぎて、分からないことだらけ…

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久住の山頂が見えてきました。
岩がゴロゴロして歩きづらい。

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09:29
久住山1,756m。

のんびり歩いて2時間でした。
南の端にあって、一番高くない山が、なぜ久住山なんだろう。
とても不思議に思います。

くじゅう連山近くには、
久住(くじゅう)、九重(くじゅう)という2つの似た地名があるのです。
さらに九重(ここのえ)と呼ぶものもあります。

遡ること1200年ほど前に、
「九重山白水寺」と「久住山猪鹿寺」という2つの寺院があったことに、
起源があるようです。
山の北側に「九重町」、南側に「久住町」という町が誕生します。
まあ、あとは想像どおり、山の名前をどうするか揉めたようです。

だから、この山域をくじゅう連山と平仮名を使っているそうです。
ただ、連山でなく単独の山を表すときは、久住山を使っています。

ちなみに、日本百名山で有名な深田久弥は、
「九重山」として選定しているので、一層話はややこしくなります。

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ややこしいことはさておき、景色だけは最高ですね。

阿蘇方面です。
阿蘇山も実際は連山ですので、山域を指します。
お釈迦様が寝ているように見えることから、
「阿蘇の涅槃像」と呼ばれるそうですか、分かりますか?

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北方面は三俣山、硫黄山。

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めったにこれない九州の山なので、写真撮ってもらいました。

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09:48
しばらく景色を眺めて下山開始です。
硫黄山の山肌の色がとても綺麗で気になります。

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このまま帰るにはもったいないので、
九州本土最高峰の中岳へ行ってみることにしました。

徐々に雲が固まってきたけど、まだ春だし大丈夫でしょう。

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振り返ると久住山から下ってきたルートが見えます。

眼下のすり鉢状の場所は、空池と呼ぶそうです。
名前からしても、形状からしても、火口の後ですね。

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御池。
読み方は「みいけ」。
登った後に、池があるとか不思議ですよね。
ここは紛れもなく火山湖。

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御池の南側を歩いていきます。
どうやら、正面の山が、中岳のようです。
湖の北側には天狗ケ城を通るルートがありますが、
とりあえず最短ルートで中岳へ。
ちなみに冬になると結氷してスケートリンクのようになるようです。

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ほとんど急登なしで、中岳まで登れそうです。

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10:37
九州本土の最高峰、中岳(1,791m)。

久住山に比べて、訪れる人がぜんぜん少ないです。
九州最高峰より、百名山のブランドが強いようですね。

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歩いてきたルートを振り返ります。
御池が火山湖だったということがわかります。
くじゅう連山はいくつもの火口から形成されているようです。

★後日調べましたが、くじゅう連山は、
約20個のドーム状の火山から形成されているとのことでした。

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北方面は、少し標高が低いのか新緑が綺麗ですね。
最盛期はもっと一面が緑になるようです。

左の平らな場所が坊ガツルと呼ばれる草原で、
テント泊できる場所なのですが、かなり居心地が良いようです。
近くにある法華院温泉(ほっけいんおんせん)で入浴可。
ここから見てるだけで泊まりたくなるロケーション。

その裏手にある山がミヤマキリシマで有名な平治岳(ひいじだけ)。
右の大きな山塊が紅葉で有名な大船山(たいせいざん)。
四季楽しめる山ですね…

くじゅう連山の山の名前読みづらくないですか?

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山域によって色が違うのが面白い。
一面の緑を期待していたのですが、
季節の移り変わりを感じられるのもいいですね。

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遠くからでも見える四角い岩が気になったので、
天狗ケ城ではなく、再び御池の南側ルートで下山します。

いつも間にか雲が湧いてて、夏のようになってきました。
実際に、かなり暑いですけど…

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池ノ小屋避難小屋。
さきほどの久住山避難小屋に比べると、中に入りずらい雰囲気。
屋根の上に登ることもできます。

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遭難慰霊碑
昭和5年の夏に、台風に遭遇して2名の若者が命を落とした時の慰霊碑。
昔は気象予報がなかったので、山で同様の遭難事故も多かったようです。
安らかに眠りください。

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週間予報でも、ずっと晴れマークだったのに、
ほんと登山者が少ない。
静かな山歩きできて、ほんと幸せです。

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気持ちいいな。

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細かく登山道が作られているので、ショートカット道も多い。
同じ道を歩かなくて良いのはいいですね。

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硫黄山
周囲の緑がもっと濃くなったら、もっとこの山肌が映えそう。

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少しだけ、水蒸気が上がっています。
水蒸気の裏の尖がっている部分が、硫黄山の山頂のようですね。

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久住山避難小屋から、少しだけ登り返し。

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星生崎。
地震が今起きないことを祈りながら通りました。
最近、震度5を超える地震が多いですからね…

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「ボーナスステージ」

登りも緩やかだったので、もちろん帰り緩やか。
人も少なくて、気持ちいいんです。
頭の中で何度も「ボーナスステージ」というワードが思い浮かびました。

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振り返って、久住山にお別れです。
午前中より、雲が湧いているので、写真映えしますね。

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あれ、こんなに登り返しかと思ったけど、
左の山(扇ヶ鼻)はルート外でした。

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星生山の北斜面。
行きに比べて日差しが当たって、新緑が綺麗。
蛍光色が混ざってるかのようです。

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景色を楽しみつつも、同じルートなので、
頭の中は「サバ」のことでいっぱいでした。
やっぱり食べたい。

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沓掛山が見えてきました。
あれを下れば、牧ノ戸登山口です。

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沓掛山の手前はこの赤い新芽の植物が多かった。
google lensで調べると、馬酔木(アセビ)のようです。
馬が食べたら酔っぱらうんでしょうか?

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沓掛山は岩場で形成されています。
ずっと穏やかな道だったので、変化があるのは嬉しい。

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かわいいツクシシャクナゲと難所である梯子の対比が面白い。
高度感もないし、難所でもないですけどね…

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沓掛山展望所から、歩いてきた尾根を振り返ります。
新緑が綺麗ということは、紅葉するんですよね。
ぜひ、紅葉の時にも訪れてみたい。

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展望所からは木道です。
牧ノ戸峠の駐車場も見えてきました。

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このコンクリートの登山道、下りはかなり足にきますね。
土のありがたみを感じます。

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12:34

牧ノ戸峠到着!
でも、気分的に終わった気がしないのは、サバのせいでしょう。

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関さば、関あじを食べられるお店は、
別府にもありますし、水揚げされる佐賀関にもあります。
別府へ戻って食べるか、原尻の滝を経由して佐賀関で食べるか…

お腹空いてるので、早い時間に食べられる、
別府に戻ることにしました。

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明日も同じくやまなみハイウェイを通るので、
「ぐるっとくじゅう周遊道路」という道を通り、
由布市を経由して別府に戻ることにしました。
google mapでは、ほぼ同じ到着時間だったので。

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右手に、くじゅう連山を眺めながらのドライブ。
窓を全開して気持ちよく走行してたのですが、
この後、離合するのが難しいほどの谷あいの道を通って、
対向車が来ないか心配でひやひやしながらのドライブに。
素直にやまなみハイウェイ通ったほうが正解でした。

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由布市中心部から別府の間は、県道52号線。
それほど細い道はなかったけど、カーブとアップダウンが多い。
正面に別府市街地を見下ろす鶴見岳が見えてきました。

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やまなみハイウェイと合流して、別府へ標高を落としていきます。
別府ロープウェイのゴンドラがあがってきました。

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別府湾が見えてきました。
もうすぐ…

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別府公園の北側にあるグローバルタワー。
地上100mの高さから、別府市街地を眺められるようです。

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別府市内の北に位置する亀川エリアにある亀川マリーナテラス。
この建物にある佐賀関食堂が、佐賀の関にある関あじ関さば店の支店。
昼過ぎに電話で確認したとき、関あじ関さばは入荷しているけど、
集中した場合は品切れになる可能性はありますとのことでした。

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02:43
おしゃふぇれカフェのような雰囲気で、別府湾が眺められます。
ラストオーダーまであと17分なので、店内はガラガラです。
入口の受付名簿に名前があったのと、アジフライが売り切れてたので、
日中は満席だったんでしょう。

食事をオーダーするとソフトドリンクが無料です。
水も自分で汲むことになるので、人件費が意外と削減できるのかも。

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関あじ関さば御膳 2,750円
高いけどこれ1択でしょう。
入店時に品切れじゃないことを確認しています。
品切れだったら、佐賀関まで車を走らせることを覚悟してました。

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九州の甘口醤油、嫌いじゃないですよ。
でも、こういう配慮は良いですね。

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切り身が小さすぎてコスパは良くないですね。
あと、なんでもう1種類の刺身がなんでマグロ?

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しかし、めちゃくちゃ旨かった。
関サバは身がブリブリしてて、口の中で旨味が~~。
旬を過ぎているとは思えない。
関アジも身が小さいのに、こちらもブリっとした食感。
昨日食べた豊後アジより、味が濃かったですね。

2,000円ぐらいだったら、大満足だったかな。
ボリューム的には不満点があるが、
念願だった関サバが食べられたので、満足です。
もともと旬じゃないので、食べれないと思ってた。

肩の荷が降りたように身がふわっと軽くなりました。
ほんと昨日のスーパーからサバの霊に憑りつかれてましたw

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いったん部屋に戻ってシャワーを浴びました。
昨日以上に暑くて、温泉でゆっくりという気分にはならない。
この日の近くの大分市の最高気温は25.8℃。
内陸部の日田市はなんと31.3℃。

博多からの特急は本数が多いですね。
30分に1本ぐらいは知ってるのかな?
博多と別府・大分間を移動すると、ほぼJR特急一択みたいですね。
利用者が少なくて、高速バスは撤退したようです。

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明治12年に創業した「竹瓦温泉」。
とても趣のある建物で、写真撮影だけして帰る観光客もちらほら。

1か所ぐらいちゃんとした温泉に入ろうかと思います。
アソビューの期限切れ間近のポイントがあったので実質無料。
入浴料は300円と安いけど、大浴場のみです。

半地下になっていて、脱衣所から湯舟を眺めると、
すごい歴史を感じられる風景でした。
しかし温泉が激熱で数秒しか入れないほどでした…
入浴マナーのポスターに「加水するときは常連客に確認を」
「浴室の縁に座らないこと」など・・・・
もう雰囲気を味わうだけで終わりました。

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くつろぎスペースは浴場の大きさに比べて、広いです。
大浴場の反対側には、砂湯もあります(1,500円)。

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ドライヤーは脱衣所じゃなくて、広間にありました。
使うのは、なかなか勇気がいりますね。

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温泉で火照った身体を冷やしに、別府冷麺「六盛」へ。
竹瓦温泉から歩いて10分ほどです。

別府温泉の名物のひとつに冷麺があります。
メニュー表に以下のように書かれていました。

別府冷麺のルーツ

六盛メニュー表より

別府冷麺のルーツは、昭和二十五年頃、
かつて満州に住んでいた日本人が、
日本に引き揚げて来て開いたお店が
始まりとされています。

冷麺は朝鮮料理の一つで、朝鮮との国境が近い
満州には、朝鮮系の民族も多く、朝鮮の食文化も
広がっていたため、朝鮮冷麺もそのひとつとして
存在していました。
その味を和風にアレンジしたものが
別府冷麺と言われています。

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冷麺(並盛)890円。

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想像していたよりも、麺のコシが3倍ぐらい強かった。
コシがあるけど、もちもちもしてるので、韓国冷麺とも違う。
結構好きかも…大盛にすればよかった。
スープもさっぱりとしていて、美味しい。

温泉の後に食べるには最高ですね。

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竹瓦温泉は、夜になると良い雰囲気が増してきますね。

山登りして、関さば関あじ食べて、別府温泉入って、冷麺食べて
あとは別府の町を散歩します。
まだ歩くのかって感じですけど、歩くの好きなんですよね。

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旅館の入口にマスコットのようにいる猫。
別府の町は猫が多かったですね。
海の近くにある街には猫がたくさんいるイメージがあります。

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別府の町は、再開発が進んでいないので、
レトロな雰囲気が残っていて、散歩して楽しい街です。
町の規模感とかちょうどよくて、人も多すぎず少なすぎず。

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八坂レンガ通り
チェーン店皆無の小規模な居酒屋が立ち並ぶ通り。
月曜日ということで人も少なかったけど、廃れてる感はなかった。

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こちらも、八坂レンガ通り。

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ピンクにライトアップされた別府タワー。
怪しげな雰囲気を漂わせています。

ピンクといえば、わりと駅近くに風俗街なんかもあったりもします。
この規模の町にしては、わりと店舗数もあったような…

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別府市を見下ろすようにそびえる鶴見岳1,375m。
阿蘇くじゅう国立公園の東の端です。

やまなみハイウェイは鶴見岳の左側を通っているので、
別府市街地からはかなり登らないといけないことがわかります。

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結局、20時前まで、別府の町をウロウロしていました。
歩数計は32,000歩を超えてました。
下山後も、1万歩以上歩いてる気がする…

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昨日の鳥のタタキが美味しかったので、また買ってきました。
普通にスーパーで売っているのは嬉しい。
ただ昨日のネッカリッチ味鶏に比べると、味はたんぱくでした。

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最後にホテルの温泉でのんびり。
お湯はやっぱり適温に限りますね(竹瓦温泉が暑すぎた)。

さて、天気予報で晴れなのは明日までなので、
早めに阿蘇方面に移動して、阿蘇山に登りたいと思います。