早朝からメキシコシティ国際空港にきています。
先日、骨折した同宿者が帰国することになったのですが、ひとりで深夜にタクシーで空港にいって手続きするのも大変だろうと、思って空港まで同行しました。骨折しているのにプロレスに連れていってくれた恩もありますし。タクシーを降りて空港スタッフに車椅子を貸して欲しいとお願いしたら、車椅子を押してくれるスタッフさんを呼んでくれて、搭乗手続きもやってくれてました。このまま搭乗ゲートまで案内してくれるそうです。あんまり付いてきた意味なかったような…。まさかメキシコの空港スタッフがそこまでやってくれるとは。
早めに来ていたけど、スタッフさんが居てくれるので早めに見送って別れました。一ヶ月ほどで足は完治するそうです。
BRTのメトロブスで宿に戻ります。
こんな時間でもバスが動いてるのはさすがに大都市。
帰りに余っていたバスカードをもらったので、それを利用して帰りました。
2日後のグアダラハラからの航空券を予約したので、
メキシコシティ滞在は残り2日間です。
両親から頼まれていたメキシコのお皿を探すために、お土産にもなる民芸品が売っているというシウダデラ市場まで歩いてきました。
メキシコから東に行くとプエブラという焼き物で有名な町があるのですが、
そこまで行かずともシウダデラ市場でプエブラの焼き物は手に入りそうでした。しかしお観賞用の皿って普段買わないので、何が良いかわからず…何を買うか決まらなかったので、また明日ゆっくりと買い物することにしました。
メキシコシティーの全体図を見ていると、メルセー市場という文字が目に入りました。
主な観光名所に並んで、市場が書いてあるということは、大きな市場だろう。ガイドブックには詳しく書かれていないけど、足を延ばしてみることにしました。
メルセー市場 Mercado de Merced
シウダデラ市場最寄りのBALDERAS駅から、メルセー市場最寄りのMERCED駅までは地下鉄1号線で数駅で到着。
MERCED駅からそのまま上がると、メルセー市場へ直接入れました。市場の名前が地下鉄の駅名になっていましたね。
スペイン植民地支配下の1526年に設立されたメキシコシティ最大の小売食品市場。
市場の名前「La Merced」は、スペイン語で「恵み」を意味するそうです。
この名前は、市場が聖母マリア(Nuestra Señora de la Merced)に捧げられた礼拝堂の近くに位置していたことに由来しているとのこと。
メルセー市場は、予想通り広かった。小さなお店がたくさん集まっていて、見ごたえありました。パッと見た感じでは野菜類を販売しているお店が多かったかな。どのお店もいろんな種類を売るのではなく、一店舗一種類の野菜というのがほとんどでした。
唐辛子売り場。
右下の高めの唐辛子で1kg 76ペソ 608円だそうです。
乾燥した唐辛子は軽いから、1kgは大変な量になりそう。
あとよく目にしたのが、生卵です。
基本的に生卵で食べないのなら、賞味期限は数か月大丈夫らしいです。
1kg 22ペソ 176円。
だいたいMサイズで50gだから、20個で176円とは安い!
サボテンを売る店。
うちわサボテン。食べれるんだね。
6枚で5ペソ 40円、25枚で20ペソ 160円。
香辛料を売る店。
いくつかはMOLEと書かれているので、カカオの入ったスパイスですね。
これだけあるのだから、モーレは日常的に食べられているようです。
中には緑色したモーレのスパイスもありますね。
カンクンの苦い思い出があるから食べたくならないな。
苦いというかモーレソースが甘くて食べててつらかったんですがね。
ニンジンばかり売ってるけど、需要あるんですね。
1kg 5ペソ 40円。安いけど、日本だとそんなにいらないよね。
ライム 1kg 8ペソ 64円。
国民食タコスにはかかせないから、需要はありそうですね。
日本だと安くても1個100円以上しますから、ライムを使ったモヒートもなかなか作れません。
これを輸入して日本で販売したら儲かりそう。
トマティーヨ 1kg 8ペソ 64円
右につまれている緑色の野菜が、トマティーヨでサルサソースを作るときに必要だそう。
トマトっぽい名前ですが、ホオズキの仲間のようです。
うかつにぶつかったら、商品が崩れそうで怖い。
大きく値札が書いてあるので、スペイン語が分からなくても購入することはできそうです。
長期間滞在して自炊するなら大活躍しそうなメルセー市場でした。
市場の外へ出てきましたが、日曜日ということもあって、多くの人で大混雑。
メルセー市場周辺はあまり治安が良くなく、売春エリアも含まれているそうです。
この人の多さだと大丈夫そうです。
反対に人が多いのでスリには注意したほうが良さそうではあります。
ソカロまで歩いて行けそうなので、そのままお店を見ながらぶらぶらと。
一昨日来た時と違って、この周辺も多くの人で賑わっています。
ソカロの手前までやってきました。
左にある建物は国立宮殿で、バリケードで守られていますが、
パスポートを提示して預けると無料で中に入ることができました。
国立宮殿
国立宮殿は、アステカ帝国の皇帝モクテスマ2世の宮殿があった場所に建てられました。1521年にスペイン人によって征服された後、宮殿はスペインの植民地政府の所在地となりました。メキシコが独立した後、宮殿はメキシコ政府の所在地となりました。
なかには入るとメキシコからヨーロッパにワープしたみたいで景色が一変。外の賑わいが嘘のように静かです。
国立宮殿はさまざまな建築様式が混在した建物です。ソカロに面した正面はルネッサンス様式、内部はバロック様式、中庭はネオクラシック様式とのこと。
ディエゴ・リベラの壁画「メキシコの歴史」
ディエゴ・リベラによって1929年から1935年にかけて制作されました。
階段ホールである「グラン・エスカリンタ」に設置されています。
壁画には、アステカ帝国の滅亡、スペインの征服、メキシコの独立、革命時代の指導者たちなど、メキシコの歴史の重要な出来事や人物が豊富に描かれています。また、リベラの壁画は、彼の独自の芸術的スタイルと政治的メッセージが見事に融合されており、メキシコの文化的アイデンティティや社会的問題に対する彼の見解を反映しています。
2 階の壁にもディエゴ・リベラの壁画が描かれています。
19 世紀に政府の本拠地だった華やかな半円形の国会議事堂も公開されてます。
広角レンズがないので(アメリカで壊した)、全てが写真に収まらない。
国立宮殿のソカロ側。
9月15日メキシコ独立記念日になると、大統領が国立宮殿のバルコニーに立ち、独立宣言書を読み上げます。
群衆は「ビバ メキシコ!」と唱和し、大統領はメキシコの国旗を振ります。
いったい何輪車だろう。
こういうの日本だと厳しくて許可下りないんだろうね。
相変わらずソカロではデジフェスのようなイベントが開催してます。
それにしても天気が怪しくなってきた。
16:10
雨が降ってきそうだったので、
セビッチェを扱う店を探して、5月5日通りのレストランに入りました。
昨晩、宿で御夫婦がガパオライスだけでなく、セビッチェも御馳走してくれてたのです。
その時、久しぶりに食べたセビッチェが美味しくて、今日も食べたいと思っていました。
セビッチェはペルー発祥の魚介類のマリネです。
生の魚介類を柑橘類の果汁、塩、コショウ、玉ねぎなどの野菜でマリネします。
南米だけでなく、中米でも人気のある料理で、メキシコシティでもよく見かけました。
セビッチェの歴史は古く、インカ帝国時代から食べられていたと言われています。
当時は、魚介類を塩水で漬けて保存していましたが、
スペイン人がペルーに征服した後、柑橘類が持ち込まれ、セビッチェの現在の形になったようです。
セビッチェ 95ペソ 760円、ビール 40ペソ 320円
ここのお店のセビッチェは軽く火が通した魚を細切りにしてありました。
魚の旨味に柑橘の酸味、そしてパクチーと最高の組み合わせです。
もちろんビールにも相性抜群でとても美味しかった。
雨が上がるのを待ってから、宿に戻りました。
セビッチェ 95ペソ、ビール40ペソ、チップ8ペソ 合計150ペソ 1,200円