Museo Nacional de Antropología
1964年オープン。
年間200万人以上が訪れる人気の博物館。
メソアメリカ遺跡の貴重な発掘品が展示されているので必見です。
日曜日はメキシコ人が無料なので、一般観光客は日曜日を外すほうが賢明ということで、
訪れたのは平日でしたが、午後からは見学者が増えてきたので、
ゆっくり見たい人は平日の午前中に訪れたほうが良いでしょう。
博物館内の表記はスペイン語のみです。
音声ガイドは英語のみで、もちろん英語聞いても分からないから、
展示物を見ているだけでしたが、それでもかなり時間を費やしました。
旅の中盤はマヤ遺跡を何か所か巡っていたのですが、
まったく博物館系を見ていなかったことに後悔しました。
エントランスの天井部分から流れている高さ約8メートルの「水の壁」と呼ばれている滝。
古代メキシコ文明にとって、水は生命の源であり、神聖なものと考えられていました。
人類学入門 introduccionintroduccion a la antropologia
アメリカ先住民の歴史と文化に関連した展示室。この展示室では、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカの様々な先住民族の遺産や文化が紹介されています。
中央高原の前古典期 Preclásico Altiplano Centra
ティオティワカン文明
一昨日、訪れたティオティワカン文明。
紀元前2世紀から7世紀頃までメキシコ高原で栄えた最初の文明。
文字が残っていないため、多くの謎に包まれています。
誰がどのようにこの都市を築き、どのように滅亡したのか..
ケツァルパパロトル神殿
ティオティワカン遺跡で3番目の大きさの6層のピラミッド。
ケツァルコアトルと雨神トラロックを象った彫刻やレリーフが復元されています。
チャルチウトリクエ女神
月のピラミッド前から発掘された3mの高さがあります。
アステカ神話に登場する水の女神。名前は「翡翠のスカート」という意味
生命の源である水を与え、豊作をもたらす女神として信仰されていました。
夫は雨を司る雨神トラロックと言われています。
死のディスク石彫
太陽のピラミッドから発掘されたもので、地平線に沈んだ後の太陽を表したとされています。
マスクと壁画
神聖な儀式や宗教的な儀式に使用されることが一般的であり、特に死者の埋葬儀式において重要な役割を果たしていました。これらのマスクは、死者の顔を覆うために使用され、死者の霊魂を守る役割を果たすと信じられていました。
ケツァルコアトル
テオティワカン遺跡で見られる壁画は、遺跡の内部に残されていることが多く、神話的なシンボルが描かれています。ティオティワカン遺跡には壁画だけを扱う博物館があるほど多く発掘されています。当日、存在に気付かず足を運べなかったのは、本当に残念でなりません。
トルテカ文明
メキシコ中央高原で9世紀から12世紀にかけて栄えた文明。
トルテカ文明は戦士の文化でもあり、神話には戦士や軍事行為に関する要素が多く含まれており、戦争や征服が彼らの歴史や文化において重要な役割を果たしていました。
ティオティワカン文明とアステカ文明の間で知名度は高くありませんが、
マヤの後期に強い影響を与えているようです。
トゥーラ遺跡で発見された戦士像
高さ約4.6メートルの石灰岩の像で、戦士が甲冑と武器を身に着けた姿が描かれています。
トルテカ文化の軍事的な側面や宗教的な信仰を反映し、神殿や建物の装飾として使用されていました。
トルテカの彫像は、一般的に力強い姿勢や筋肉質の体格を持っています。
これらの像は戦士や神々を表しており、その力強い体つきは戦闘や力強さを象徴しています。
アステカ文明
中央にあるのが、昨日見に行ったテンプロ・マヨールの模型。
メキシコシティが湖だったのも信じられないし、
ティノチティトランをぶっ壊したスペイン人も信じれない。
手前にあるのはティソック王の勝利のレリーフ。
外側に征服された国々が描かれている。
実際は生贄の祭壇として使われた石だったらしい。
太陽の石
太陽神を刻んだ巨大な円盤で、直径約3.6メートル、重さ約24トン。
1790年にソカロの近くで発見されました。
アステカの神話と宇宙観を表現し、太陽神トンティウが描かれています。
周囲には、4つの時代、20の日の神、月の女神、風神、雨神などが描かれていて、
儀式、祭礼用のカレンダーとして利用されたそうです。
コアトリクエの石像
アステカ神話における地母神、大地の女神像。
スカートはとぐろを巻いた蛇で出来ていて、心臓と手首をつないだ頭蓋骨をつった首飾りをしている。
チコメコアトル神の火鉢
高さ約80センチメートル、直径約60センチメートルの円筒形をしています。
チコメコアトル神は、豊穣、食物、生命の女神。。名前は「7つの蛇」または「7つのトウモロコシの穂」という意味で、アステカの人々がトウモロコシを神聖な食べ物と考えていたことを示しています。
ショチピリ像
アステカ神話に登場する雨、水、花、そして豊穣の神です。名前は「花と若さ」という意味。
雨と水を降らせ、植物を成長させ、豊穣をもたらす神として信仰されていました。
ショチピリ像
オアハカの文化 Culturas de Oaxaca
モンテアルバン遺跡
天空の都市といって差し支えないと思う。
周囲との標高差は400mほどなので、マチュピチュ遺跡と変わらない。
モンテ・アルバン遺跡の「躍る人々」
モンテアルバン遺跡でみた死者のピラミッドに配置されていたの躍る人々のレリーフ。
生贄を捧げる人々が儀式的な舞踏や踊りを行う場面を描いているとされているそうですが、生贄の儀式を描いているかどうかは、学者の間で議論となっているそうです。
彩色三脚壺
ミシュテカ文明の芸術は特に素晴らしく、陶芸や金細工は高い技術と美しさで知られています。彼らの陶器には、彩色された三脚壺や細密な彫刻が見られ、豊かな色彩や神話的なシーンが描かれています。
博物館めぐりにはまったきっかけのモンテアルバン遺跡の土偶。
メキシコ湾岸の文化 Colturas de la COSTA DEL GOLFO
オルメカ文明
紀元前約1500年から紀元前400年頃に栄えたオルメカ文明は、
メソアメリカ地域において最初に生まれた文明。
オルメカの巨大人頭像
メキシコのベラクルス州とタバスコ州に点在する巨大な石像。
紀元前1400年から紀元前400年の間に作られたとされ、
オルメカの王や指導者、神々、あるいは先祖の霊を表現したものと考えられています。
触ってないですよ~
アステカ神話の火の神「ウェウェテオトル」
豊穣や創造性の神として知られていますが、老人の神としても知られています。古代メソアメリカの文化では、老いは知識や経験の象徴として尊重され、老人は時に神聖視されることもあったそうです。
ウワステカ文明
現在のメキシコのベラクルス州とサン・ルイス・ポトシ州に位置していた文明。
ウワステカ文明が栄えた紀元前1200年から紀元後800年の間に作られたと考えられています。
ウワステカ地域で発掘された微笑む土偶
土偶を神や祖先を表すものとして素焼きでできています。この微笑む土偶は、豊穣や子孫繁栄を願って作られたと考えられています。
ベラクルス州のトラロック神像
19世紀後半にベラクルス州のラス・ピラミデス遺跡で発掘。古典期ベラクルス文化の代表的な芸術作品の一つと考えられています。
マヤ(ユカタン)
現在のメキシコ、グアテマラ、ベリーズ、ホンジュラス、エルサルバドルの地域に広がっていました。彼らは紀元前2000年頃から後古典期(紀元900年頃)まで繁栄し、その間に多くの都市国家を建設し、社会的、経済的、宗教的な複雑な構造を持ちました。マヤ人は、広大な都市を建設し、精巧なピラミッド、寺院、宮殿を建設しました。また、絵文字と象形文字の両方を組み合わせたマヤ文字を残しています。
古代マヤ都市サイユルにある宮殿を模しています。
実際の建物の約3分の2の大きさです。
左:メキシコのチアパス州に位置するヤシラ(Yaxchilán)という遺跡の第58番目の門扉(dintel)。
ヤシラは古代マヤ文明の都市遺跡の一つで、紀元前3世紀から9世紀にかけて栄えた都市。豊かな彫刻やレリーフで知られており、特に門扉(dintel)や石碑(estelas)には、古代マヤの歴史や神話、王家の物語などが描かれています。
雨の神チャック
カバー遺跡のプウク様式の神殿の壁一面にチャックの装飾が施されている。
プウク様式の建物は、旧チェチェンイッツァエリアでみられた様式。
チャック・モール
名前 “Chac Mool” は、マヤ文化の神話に登場する雨の神 “Chaac”(チャック)と “mool”(トカゲやワニ)という言葉の組み合わせから来ています。
横たわる姿勢をとった人間は、戦死した戦死を表しています。人身御供の儀式がおこなわれたり、チャクモールの中央の窪んだ皿には人間の心臓が生贄として置かれたといわれています。
Jerarquía Maya(マヤの階級制度)
マヤ社会における人々の地位や役割を定義する階層的なシステムを指します。この階級制度は、経済的、社会的、政治的な地位に基づいて人々を分類し、特定の権力や特権を持つ者と持たない者を区別しました。
メキシコ西部の文化 Las Culturas Del Occidente De Mexico
バハカリフォルニア半島のシエラサンフランシスコ山脈にある先史時代の岩絵の複製。狩猟採集民だったコチミ人やグアチミ人によって何千年もかけて作成されとされています。
見学時間はおおよそ3時間でした。
人の少ない時間にさらっと見ているので、思ったより時間がかからなかったけど、
本当に遺跡や博物館の好きな人だったら、1日あっても足りないと思う。
博物館にいる時間は古代メキシコにタイムスリップしてたような気分でしたから、
いきなり高層ビルが目の前にある景色に違和感を感じます。
合計13車線の道路は、なかなか日本では見かけませんね。
メキシコシティーはほんと都会。
都会なんだけど、どこか古めかしさを感じる建物も多いのが、
メキシコシティーの興味深いところです。
宿に戻ってから、帰国便を予約しました。
メキシコシティーからロサンゼルスへ飛ぶつもりだったのですが、
一昨日まで2万円ちょっとだった航空運賃が跳ね上がって3万5千円近くになってました。
周辺の空港を、メキシコ第2の都市グアダラハラからだと2万円ちょっとだったので、
7月14日の21時のアメリカン航空を予約。
日本への帰国便は7月15日の14時発なので、空港泊確定です。
ロサンゼルスからの帰国便はマイルで予約していたので、変更は無料でできます。
滞在を延長することや別の場所へ行くことも可能だったのですが、
そのまま予約している便で帰国することにしました。
今回の旅行で当初行きたいと思っていた場所には行ったし、
今から行きたい場所を無理に探しても、それはもともと自分が行きたい場所ではなかったわけで、
それほど楽しめないんじゃないかなと…
日本に帰って、夏の山や沖縄の海にも行きたいなという思いもありましたしね。
同じドミに宿泊してる人と近くのウォルマートに買い出しに行きました。最短ルートで歩いていきましたが、大通りでないと人通りが少なくて、怖い感じがしました。ひとりだったら、なるべく大通りを歩いた方が良さそうです。
寿司ばかり売っているコーナーがあったので、美味しそうなサーモンロールを買ってきました。しかし、これが美味しくなかった…。しゃりがぎゅうぎゅう詰めなのに乾燥してるし、まわりのまぶしてるのもパサパサ…。ウォルマートで売るぐらいだから、メキシコの人は美味しいと感じてるんでしょうか?じゃなかったら、日本料理屋の営業妨害だよ!と思ったぐらいです。さすがに、全部食べ切れずに美味しくないと前置きした上でみんなに食べてもらいました。
いっしょにプロレスを見に行ったご夫婦がキッチンで自炊してて、サーモンロールのお礼にガパオライスをご馳走してくれました。パクチーたっぷりで美味しかったです。あの不味いサーモンロールのお礼だなんて申し訳ないです…
サンフェルナルド館にて。