昨日の夜に宿でちょっとした出来事があった。本人には大変なことだったと思うが、一階の通りに面した女子ドミトリーに宿泊している宿泊者が、窓の外から知らない人に驚かされて、驚いてベッドから落ちて、過呼吸になった。過呼吸はビニール袋を被せて落ち着いたが、宿のスタッフが病院につれていくと、足を骨折していて、ギブスをはめて松葉杖で宿に戻ってきた。完治するには一ヶ月以上はかかるらしい。旅の途中だったから、ほんと災難だ。たまたまカーテンが開いてたのかな?男子ドミトリーも一階で通りに面しているので、注意しないといけない。
宿には簡単な朝食も含まれている。一階の共用スペースの大きなテーブルの上に、食パンとバター、ジャム、そして卵サンドの中身みたいな卵とマヨネーズをあえたものが置かれる。その卵は美味しく真っ先になくなる。残念ながら追加されないので、いつも早めに朝食をとるようにしていた。
そして、今日は今回の旅のゴール地点と決めていたソカロのメキシコの大きなフラッグを見に行く。宿からソカロまでは歩いても約2km、歩いて向かう。
メキシコシティ最古のアラメダ・セントラルという公園。
中央を横切って東へまっすぐ進む。
雨季ということで緑が生き生きとしている。
奥に見えているのは182m42階建てのラテンアメリカタワー。
開業が約60年前の1956年と古いことに驚きです。
ここはメキシコの中央高原、地震が多いですからね。
大理石でできているベジャス・アルテス宮殿。1905年に建築が開始され、完成までに30年の歳月を要したそうです。現在は劇場として利用されています。
横断歩道を渡ると5月5日通り。歩行者天国の道がソカロまで約700m続きます。
ここはメキシコシティの目抜き通りで、ショップやレストランなどが立ち並び、多くの人で賑わっています。このエリアは落ちているゴミもなく綺麗で、治安はとても良さそうです。
ソカロ(中央広場)
えっ?
まさかのソカロで大々的なイベント。今回の旅のゴールが…。しかも、今日からみたいなんですよ。まあ、これだけの規模だから数日前から準備してそうだから、昨日来たとしてもダメだったでしょうね。2週間開催してるようなので出発までに見ることは無理なようです。
メキシコフラッグ前で記念写真撮りたかったけど、背後がこんな感じでは…
ソカロは中央広場のことで、正式名称はPlaza de la Constitucion(憲法広場)。ソカロの周囲には中心にスペイン植民地時代の建築物が立ち並び、カテドラル、国立宮殿も含まれています。16世紀にスペインが侵略するまでは、ここにアステカ帝国の神殿もあったそうです。
ソカロのこの広さは57,600㎡(一辺の長さ240m)で、天安門広場、赤の広場についで世界三番目の広さだそう。ティオティワカンの太陽のピラミッドも三番だったなぁ。日本人だと東京ドームと比べたくなりますが、東京ドームは46,755㎡なので、余裕で一個入るといった程度です。
建築に250年、アメリカ大陸最大のキリスト教施設
メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂
ソカロに面したメキシコシティ・メトロポリタン大聖堂、通称カテドラル。
高さ67m、幅59m、奥行きは幅の倍以上の128m。
1573年に建築をはじめ、完成したのは1818年と250年の歳月を要しています。
建物は何人もの建築家が長年入れ替わりたずさわったことから、ゴシック、ルネサンス、バロック、ネオクラシックなど様々な様式が混在しているそうです。
観光客もわりと多く見かけたので、気軽に中に入ることができました。天井の高さに圧倒されます。
司教さんがお話しされていました。右に貼り付けにされている黒い人がキリストです。
毒に侵された信者の毒をキリストがすいとったので、身体が黒くなったそうです。
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カテドラルから東へ続く道も歩行者天国。左には宮殿があり、ソカロ含めて旧市街地の見所が集まっています。そして右の建物の裏側にテンプロ・マヨールがあります。
メキシコシティに眠るアステカ帝国の神殿
スペイン人が作ったメキシコシティの前にはアステカ人がつくったテノチティトランがありました。テノチティトランは16世紀にスペイン人の侵略によって破壊されつくし、その上を埋め立て町が建てられました。それが現在のメキシコシティです。1978年にソカロの地下工事の際に神殿らしきものがみつかり、その後大規模な発掘が行われ、現在テンプロ・マヨール遺跡として発掘されたものが展示されている。
1978年とはまだ50年前のことで、それまでスペインは黙ってたのでしょうか?都市を破壊して、人々を殺戮して、文明を滅ぼしたのですから、罪深いことですからね…
テンプロ・マヨール
この地は南北65㎞の大きな湖、テスココ湖でした。アステカ人が干拓して、中央に島を作り、テノチティトランの都市を作ったそうです。その後スペインが残りの湖も干拓して、今の姿になったとのこと。
この湖に浮かぶ形で遺跡が残っていたら、さぞ綺麗だっただろう。マチュピチュと並ぶ人気遺跡だったに違いない。ほんとスペイン、なにしてんだよ….
入場料 64ペソ 512円
中心部ソカロに近い場所なので、小規模なものかと思ってましたが、想像していたより広い。発掘現場だけで建物は残ってないので注目されずらいのか、あまりガイドブックなどでも取り上げられてないのが実情です。でもティオティワカンがアステカ文明のものではなかったので、ここテンプロ・マヨールがアステカ文明を見る唯一の場所ということになるので、見る価値は十分にあると思いました。
カテドラルのすぐ裏側にあります。
屋根の下にある部分を現在発掘しているようです。
テンプロ・マヨールの上段部分はスペインによって破壊され、
残っているのは基壇部分と地下のみ。
壊された石材はほかの建物に流用されたそうで、修復するのはほぼ不可能。
アステカ時代のものではなく、1900年代に作られた下水管施設。レンガで作られて趣きがありますが、作るときに遺跡を壊してますよね。
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マヤ遺跡でも見たチャック・モール。
生贄の心臓を置くための像です。
神殿の壁の一部でしょうか。壁がいくつもありますが、どれも神殿の壁。王が変わる度に元の神殿を覆う形で作り替えられたそうです。間には土を埋めて作っていたと思われます。じゃないとさすがに強度が保てないはずです。
風雨にさらされるより、土の中のほうが保存状態は良いということでしょう。
ドクロが並ぶツォンパントリの祭壇。メキシコ一体のメソアメリカ文明に生け贄は欠かせないものでしたが、アステカ文明ではほかの文明以上に生け贄を必要としてたようです。
ピラミッドの上にカテドラルを計画的に作ったみたいですね。
スペインもやることがえげつないね。
どのような形でテンブロ・マヨールが建っていたのでしょうか。
博物館に入るとツォンパントリの祭壇が出迎えてくれます。
アステカ帝国では、新しい王が誕生する度に、元あった神殿を覆って新しい神殿を作っていたそうで、最終的に神殿は7層になったようです。
左の青が雨神トラロック、右の赤が軍神ウィツロポチトリを祀っていました。
実物かな…
かわいい顔してますが、これで生贄の心臓をえぐっていたそうです。
トラルテクトリの石板
アステカ神話の大地の神「トラルテクトリ」は「大地の主」を意味します。
2006年に発見された石板で重さは12トン。
死の神ミクテランテクトリ
「鷲の戦士」鷲の姿をしたアステカ戦士の像。
雨神トラロック。ティオティワカン文明でも登場していた神様です。ティオティワカン人は突然歴史から消えたのに、どうやって継承されたのでしょうか。気になります。
チャックモールだ。ここに何人の心臓が捧げられたのでしょうか。
トラルテクトリの石板
吹き抜け部分を使って贅沢に展示されています。
アステカ戦士の像
博物館の3階から。まだまだ発掘されているので、新たな発見とかありそうで楽しみな場所です。とても博物館がとても良くて見ごたえありました。
テンプロ・マヨールは地球の歩き方で半ページでさらっと紹介されてるだけですが、アステカ文明を知るには必須の観光スポットです。
EL KIOSKITO
EL KIOSKITO
https://kioskito.mx/
COLIMA 63ペソ 504円
チップ 7ペソ 56円
近くのRBTでいけるということで駅に向かう。いきなり間違って逆方向のバスに乗車するハプニング。事情を話して、次の駅で無料で降車させてもらい、目的の方向のバスへ乗車した。
観戦する会場は、アレナメヒコ。英語だとメキシコアリーナ。入り口近くの窓口で慣れた感じでチケットを手に入れてくれた。観光客用の座席があるらしい。
本場のプロレス観戦
カメラの持ち込みは不可だが、スマホなら撮影OKということで、事前にカメラは宿に置いてきてある。
入口の係員にチケットを提示すると席まで案内してくれた。周囲には外国人観光客のみなので、それほど騒がしくはない。会場内は満席に近く、熱気に包まれている。国内でも格闘技を見たことは一度もない。
ARENA MEXICO
入場してくる花道?
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エンターテイメントとしては、女子プロの方が面白かった。レフリーもやりずらいだろうね。
生ビールの販売がありました。アルコールOKだと、盛り上がります♪
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決着すると、試合内容に評価されるシステムのようです。なんか勝ったのに、可愛そうな感じがしました。
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団体戦になると入場だけで時間がかかりますね…
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会場近くの屋台でタコスを頂きました。さすがプロレス会場の近くだけあって、肉のボリューム満点でした。関係ないかな?