やまなみハイウェイ全走
04:27
2泊した宿をチェックアウト。行動開始します。
トライアル別府店で朝食、昼食、お土産類のお買い物。
24時間営業のお店で、食料品その他全般的に安いです。
自分の住んでいる大津市に1店舗ありますが、
九州には店舗が多いようです。
04:57
トライアル別府店は高台にあるので、別府湾を見下ろせます。
スマホカメラのホワイトバランスを調整。
実際の色に近づきました。
05:24
狭霧台(さぎりだい)から由布岳。
狭霧台(標高680m)から、由布院の町並み。
今日は雲海はないようですが、うっすらと霧がかっています。
手前にある大きな合掌造り風の建物は、
「ゆふいん七色の風」というホテルのようです。
トライアルで購入したいなりを食べながらのドライブ。
8個で220円は安いですね。
05:53
昨日も立ち寄った「蛇越展望台」からの由布院方面の眺め。
持っている一眼レフが古いので、
逆光時はスマホのHDRに頼ったほうが綺麗に撮れる。
新しい一眼というか、ミラーレス欲しいなあ。
06:18
長者原のサインボードで、昨日に引き続き停車。
昨日登ったので、くじゅう連山の山の名前も今日は分かる。
左が三俣山、右が星生山。
やまなみハイウェイの最高地点、牧ノ戸峠を通過。
今日も登山日和ですね。
やまなみハイウェイ展望台より
赤い屋根の建物から熊本県側になります。
今日の阿蘇山は薄っすらと見える感じですね…
阿蘇カルデラの外輪山の上は、
火砕流堆積物からなる台地、丘陵、波状地形で形成されている。
カルデラより遠くはなだらかな高原地帯。
カルデラの内部に近づくにつれ、独特の丘陵・波状地形になっていく。
緑に覆われた草原地帯を走っていくのは、とても気持ちが良い。
このような草原風景は阿蘇山の外輪山北側一帯に広がっていて、
ミルクロードと呼ばれる県道12号線を走ると約45kmにわたって、
草原風景のドライブを楽しむことができる。
ようやく外輪山の縁に近づいてきた。
07:05
やまなみハイウェイ沿いの城山展望所(標高748m)からの眺め。
阿蘇カルデラの内部にある町並みとその奥に阿蘇五岳。
これから阿蘇山ではなくそれぞれの名前で覚えようと思う。
左のギザギザが根子岳、右が火口のある最高峰の高岳。
阿蘇カルデラの内部は真っ平。
噴火直後のカルデラ湖の底は、現在より300m以上も深かったようで、
長い年月をかけて砂や火山灰が堆積して今の高さになったそうです。
この先、国道57号線に合流し、JR豊肥本線の宮地駅に突き当たったところで、
やまなみハイウェイは終了です。
再び阿蘇山を登っていきます。
ん~、正確には阿蘇山ではないのけど、どう表現したら良いのか。
阿蘇火口丘陵?
木立の中を抜けてからは、草原地帯の絶景ドライブです。
ほとんどの場所は牛の放牧地になっています。
阿蘇カルデラを見下ろしながら、その奥に薄っすらとくじゅう連山が見えます。
これだけ眺めの良い道が無料なのはありがたいです。
黒っぽいところは、熊本地震で崩れ落ちたところです。
阿蘇の代表的な観光地、草千里ケ浜。
過去に来たのは秋と冬だったので、緑に覆われた草千里ケ浜を見るのは初めて。
この草千里ヶ浜は直径約1キロのカルデラ。
周囲に外輪山があり、その一番高い場所が正面の烏帽子岳です。
遠くに中岳火口から噴煙が当たる様子を見ることもできます。
烏帽子岳登山
草千里ヶ浜の駐車料金は500円。
上の展望テラス前の無料駐車場に停めることができたので、
このまま阿蘇五岳のひとつ烏帽子岳に登ることにしました。
08:00スタート
ピンクのような、紫のような花は、ミヤマキリシマです。
烏帽子岳のミヤマキリシマの開花状況が良いとのことで、楽しみです。
観光客向け乗馬用の馬が放し飼いにされてました。
牧歌的な風景に癒されます。
平和だな…
空気がかすみ気味なのでわかりずらいですが、
山頂付近もミヤマキリシマは咲いているようです。
事前の情報通り、ミヤマキリシマが綺麗に咲いています。
下山時に通った反対側の登山道のほうが群生してたのですが、
この時は分からなかったので、嬉しくて写真撮りまくってました。
西方面のカルデラを見下ろすことができます。
ちょうど外輪山が途切れている部分で、この奥に熊本市があります。
カルデラ湖だった湖の水が無くなったのは、
この部分が崩れ落ちて、水が流れてしまったからだそうです。
おおよそ7万年前の出来事だそう。
もし現代に起こったらものすごい被害になりそうです。
ミヤマキリシマは鮮やかな色ですね。
この後、山頂までご夫婦と話をしながら登りました。
昨日、雲仙のミヤマキリシマを見に行ったそうですが、
ポツポツと咲いているだけだったそうです。
情報では雲仙のミヤマキリシマが見頃ということでしたが、
行かなくて正解だったようです。
この西斜面のミヤマキリシマに夕陽があたったら綺麗だろうな。
後半はちょっとした急登があります。
今日はどこか空気が霞んでいるんですね。
暑いし、風もないから、スモッグなんでしょうか。
鮮やかなミヤマキリシマも、少し離れるとくすんだ色に見えます。
草千里ヶ浜が火口だったことが分かりやすい。
右にも池ができたら、顔に見えるんじゃ?
09:07
鳥帽子岳1,337m。のんびり登って約1時間でした。
東側のカルデラを降りていきますが、
眼下に阿蘇中岳の火口がドーン!
中央の駐車場が阿蘇山上広場で、その先は有料道路区間。
過去2回とも火山ガスの影響で、山上広場より先にいったことはありません。
現在、火山ガスはおとなしいようで、火口近くまで入ることができるようです。
中央の尾根が西側外輪山の下山ルートです。
一面、ミヤマキリシマじゃないですか?
登山ルートはこの順番で正解でした。
西側は一面ミヤマキリシマで覆われてました。
一面ではないかもしれないですが、
紫ピンクのミヤマキリシマはかなり見た目に印象強いので、
一面に見えてしまいます。
延々と続くミヤマキリシマロード。
ほぼ満開だと思うのですが、それほど混雑していないのが良い。
烏帽子岳はあまりミヤマキリシマの名所のイメージないですね。
阿蘇山域だと仙酔峡のイメージがあります。
ミヤマキリシマのピンクと新緑の緑と青い空と…
見ることができて良かった。
ちょっと降りては1枚…
結構似た写真がたくさんありましたw
09:47
この先、もうしばらくミヤマキリシマの群生地が続くのですが、
メインの阿蘇中岳に登らないといけないので離脱。
草千里ヶ浜方面へ降りていきます。
自然とは思えないほど多彩な色に覆われた烏帽子岳の北斜面。
南斜面はまったく違う荒々しい姿をしています。
ミヤマキリシマのピンクで疲れた目を、
草千里ヶ浜の新緑が癒してくれます…
10:08
草千里ヶ浜の駐車場は平日ということもあり、空いていますね。
ここの様子はYouTubeのライブカメラで見れるのですが、
GW中は展望テラスの裏側まで駐車待ちの車列が伸びていました。
下りのほうがミヤマキリシマが綺麗すぎて、時間かかりました。
車で山上広場へ移動します。
軽い山とはいえ、1日に2回、山に登るのは記憶にないな…
この先の広場には、観光ヘリの発着場があります。
阿蘇山上広場へ到着。
この先は、阿蘇山公園有料道路になります。
以前は阿蘇山ロープウェイがあったのですが、
噴火活動で入山規制が多く、また熊本地震で被害を受けたため、
そのまま廃業、解体されてしまいました。
中岳火口
10:30
はい、ケチなので、この先歩きます。
有料道路は1.5km程度なので、歩いても知れてますしね。
自家用車800円。
阿蘇山全体が800円なら払うんですが、この距離で800円は払いずらい。
おそらく火口付近の整備費用も含まれてるんでしょう。
日差しを遮るものがなくて、暑いです。
アスファルトの照り返しって本当にきついですよね。
烏帽子岳の裏側は荒々しいですね。
地震で崩れた斜面も多いようです。
おおよそ20分で、800円分歩きました。
今年3月23日から噴火警戒レベルが1になったことから、
火口見学ができるようになっています。
近い日だと2021年10月20日に噴火しています。
死者・負傷者はいなかったようですが、映像を見ると結構すごいです。
あれ、火口湖は見えないんですね…
以前はエメラルドの火口湖があったそうですが、
今は枯れてしまっているそうです。
左奥が一番大きな中岳第1火口、
右の真っ白な煙があがっているのが第2火口。
現地では気づかなかったですが、写真を見て噴煙の色の違いに気づきました。
遊歩道のアスファルトが新しいのですが、
1週間前の5月8日にこのエリアの遊歩道が復旧したばかり。
思ったより火口が遠くて、迫力に欠けるな…
個人的にエメラルドの火口湖を期待してたんですよね。
こちらは阿蘇中岳第3火口です。
現在活動しているのは、第1と第2だけのようです。
阿蘇中岳第4火口、第6火口、第7火口。
3つの火口がひとつになったようです。
復旧したばかりの遊歩道からは、間近に眺めることができます。
第7火口あたりには、少し水が残っています。
奥の縁が崩れ落ちていて、この火口には出口があります。
その先が、登山道近くの砂千里が浜へ続いています。
中岳登山
11:11
砂千里ケ浜の案内図を見てから、中岳登山へスタート。
こんな遅い時間から登山開始、周囲には誰もいない。
日差しを遮るものなし。
第4・6・7火口の出口。
出口という表現はあっているのでしょうか。
この手前あたりも火口だったようです。第5火口。
中岳火口周辺は、植物にとってはとても過酷な成育環境で、
土壌は酸性、強い日差しで乾燥し、また雨ですぐに土が流れるそう。
そんな中でも、4種類の植物が生育しているそうです。
砂千里ケ浜は、火星のような風景。
進入禁止になってるんですが、ショートカットになるようで、
たまに歩いている人がいました。
正式な登山道は草千里ヶ浜の南側の丘を歩きます。
どうやら、中岳へは正面の山を登るようですね…
どこに登山道があるんだろう…
そしてすごい急登な予感がするんです。
ちょうど登山者がいない時間だったので、まったくルートわからず。
近づいてみると、それほど急な登りでもなかった。
良かった…。
黄色いペンキの矢印に従って、登っていきます。
せっかくストックを持ってきたので、久しぶりに使用してみました。
あれ、ものすごい楽になったぞ…。
振り返って、砂千里ヶ浜を一望。
徐々に烏帽子岳も見えてきました。
てくてく…
様々な色の地層がむき出しになってます。
これだけで何年の地球の歴史があるんだろうか…
尾根までたどり着いたら、
阿蘇カルデラの南側の高森の町が見えてきました。
終わりかと思ったら、まだ登りがありました…。
エベレストの山頂直下には黄色の地層帯がありイエローバンドと呼ばれています。
これは阿蘇山のイエローバンドか。
水に濡れている部分があるけど、雨降ったのは2日前。
触ってみたけどかなり脆そうな砂岩でした。
グランドキャニオンを彷彿とさせる地層むき出しの風景。
登山道はこの縁を歩くことになりそうですね。
登り切った後は、先ほどのグランドキャニオンの上を歩きます。
多少アップダウンはあるものの中岳まではもうすぐ。
阿蘇中岳の火口群を上から見下ろせます。
凄いな…
語彙力ゼロ。
ずっと左側は切れ落ちているので、中岳火口が見下ろせます。
登ってきてほんと良かった。
観光遊歩道で見える景色とはほんと段違いです。
12:29
阿蘇中岳登頂。
ゆっくり登ったのに1時間20分しかかかってない。
阿蘇最高峰の高岳まではもう少しだったけど、
空気もクリアじゃないし、あまり景色が変わりそうもなかったので、
またの機会に…
もともトピークハントに興味ない派です。
中岳から下に降りれる登山道があるようです。
もっと凄そうな景色が見れそう。
調べると仙酔峡方面に下ってしまうので断念。
たった1時間半弱でこの風景。
緑に覆われた場所が多い日本では、異質のような場所です。
13:00下山開始します。
同じ道を下るのって退屈になるんですが、ここは楽しそう。
歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まり。
ここはグランドキャニオンっぽい。
南岳から砂千里ケ浜方面へ下ります。
空気がもやっているのが残念です。
下り終わりました。
ほんとうに砂浜みたい。
少しだけ登り返しがあります。
やっぱり右の進入禁止の砂千里ケ浜を歩く人がいるんですよね…
この登り返しを歩きたくないのは気持ちは分からなくもないけど。
14:11
同じ道を戻らずに、火山ガス規制時でも阿蘇中岳へ登れるように
2021年に作られた皿山迂回ルートで帰ろうと思います。
歩いてきたルートを振り返ります。
迂回ルートの一番高い場所から、中岳方面を望みます。
風が抜けてとても気持ち良かった。
尾根を歩くと思ったのですが、
阿蘇山上公園までなだらかに下っていくルートでした。
風がなくなって、とても暑かった…
ミヤマキリシマの株はたくさんあるけど、あまり咲いてないです。
遠く有料道路近くは咲いてそうな雰囲気はありますね。
普通に川の中が登山道になっていました。
雨の後だと歩くの大変そう。
阿蘇山上公園の周辺はミヤマキリシマが綺麗に咲いてました。
ただ暑くてゆっくり花を見ている気持ちにならなかったです。
窪地になっているので暑い空気でも溜まっているのでしょうか?
14:58阿蘇山上公園に戻ってきました。
皿山の迂回ルートが意外と時間がかかりました。
阿蘇カルデラの宮地行きのバス待ちの行列。
外国人観光客が多いですね。
登山後の炭酸飲料は本当に美味しいんですよね。
少しプレミアム感でご褒美。
平日とはいえ天気が良いわりには人が少ない。
だいぶ汗かいて気持ち悪いので、今日の宿で汗を流したいと思います。
この時は、夕方に烏帽子岳でミヤマキリシマ見ようと思ってた。
あまり高い山に見えないけど、阿蘇五岳のひとつ杵島岳。
明日の天気は曇り予報だったのですが、日中も晴れそうなので、明日登ってみよかな。
阿蘇の南斜面に特徴的な円錐形の山は米塚。
名前からして古墳かと思ったけど、これも3300年前に噴火した火山跡とのこと。
現在は斜面崩壊の危険があるので登山は禁止になっています。
今日の宿泊地は、阿蘇北側の内牧エリア。
同じ道を下っていますが、登りより下りのほうが眺めいいですね。
奥にはギザギザ斜面の根子岳。
ここが無料で走れるって、ほんと贅沢。
御宿あそ兵衛
15:46
国道57号線、内牧方面への交差点近くにあるお宿。
建物が綺麗でちょっと驚き。
あか牛を食べれるお宿になっていますが、基本的に1名は不可のようです。
こちらはレストランと本館施設。
実際に宿泊するのは別館のこっちでした。
安いですからね…と思って少しがっかりしたけど…
部屋が凄い綺麗でびっくりしました。
冷蔵庫、浴衣、タオルセットなどなど…
大浴場はなくすべて貸切対応。
本館に事前予約必要なのが2つ、不要なのが2つ、別館に2つ、
合計で6つもあります。
早めにチェックインしてまだ空いてそうだったので、
本館予約制の「もみじの湯」。
無料で利用できるとは思えないほどのクオリティです。
窓を模した3つのモニターには、映像が流れています。
イタリアかどこかの町並みでしょうかね。
人が歩いていくのでちょっと落ち着かないかもw
窓も開けることができるので、半露天風呂の雰囲気。
もう1つの本館予約制の「椿の湯」。
こちらのほうが広いですね。
普通の宿だったら、貸切料金取られそうなレベルです。
いづれも温泉ではないですが、とても満足できるレベルです。
もう1泊すれば良かった…
別館の2階からは少し阿蘇山が見えますね。
もう1度、烏帽子岳登って、夕焼けのミヤマキリシマを思ってたのですが、
お風呂が気持ちよすぎて、ゆっくりしたい気分になったので、
この後はのんびりと過ごすことにしました。
17:37
宿の人におすすめしていただいた「ごはん屋 OKAGE」。
コスパ抜群の宿のスタッフおすすめなら間違いないでしょう。
夕方にオープンして間もない早い時間だったから、貸切でした。
とても綺麗な店内です。
朝からいなり寿司と菓子パンしか食べてないので、
名物とか関係なくがっつり食べたい気分なので、
ホルモン鉄板焼き定食にしました。
ホルモン鉄板焼き定食980円
キャベツに隠れてるけど、中にホルモンがたっぷり。
生臭さは一切なく、歯ごたえのある美味しいホルモンでした。
ご飯のおかわりは1回無料なので、もちろんおかわり。
汁ものは特製みそちゃんこだそうで、
野菜たっぷりでこれだけでご飯がすすみます。
ボリューム満点で登山後の食事にぴったりでした。
ほんと美味しかった。
城山展望所
夕陽見るなら大観峰が有名ですが、明日の朝に行こうと思ってたので、
朝通った城山展望台からだと、水が張った田んぼが綺麗かなと思い、
そっちに向かうことにしました。
カルデラの内部にいるということを実感。
城山展望所まではまた坂道を登らなくてはいけない。
18:31
城山展望所到着。
暑かった日中の空気が涼しくなって、とても心地よい。
18:58
思っていたよりもだいぶ北側に沈みましたね…
阿蘇山側から夕陽を見るという発想がまったく思い浮かばなかった。
美味しい夕食で満腹になって、思考停止に陥ってましたw
城山展望所はたまに観光客がポツリと来る程度でした。
やっぱり大観峰にいきますよね。
おかげでのんびりと過ごすことができて良かった。
最後にひとっぷろ。
貸切温泉「岳」です。
この宿、本当に最高です。
真横にコンビニもあるし、阿蘇山にも近いし、
宿泊代金考えたら、秘密にしておきたいお宿です。