![5-90](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/e/d/ed4c745c725c26f9f92d-L.jpg)
モアブの宿、Inca Innは朝食つき。
受付の横にあるスペースで、パンやフレークなど軽食が提供されている。
軽食なので、Wendy’sで買ったチキンサラダといっしょに食べた。
チェックアウトを済ませ、08時40分モアブを出発。
ひさしぶりにゆったりとした朝だった。
![5-91](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/9/291d935750c274988601-L.jpg)
モアブの街を出て、US-191号線を北上する。
アーチーズ国立公園へ分岐点をすぎると、道は長い登り坂になる。
登り坂が終わりに差し掛かると、
街の南から続いていた、街の西側にある断崖は切れ目が見えてきた。
ずっと水平に近かった地層が、道路と同様に登り始め、
最後には、空にせり出している。
これも地殻変動で起こったものだろうね。
![5-92](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/2/52c9dccca8c6f63c12eb-L.jpg)
平坦でまっすぐな道がしばらく続く。
![5-93](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/9/b/9b06cc06b1cd5c5c0332-L.jpg)
クレセント・ジャンクションからI-70にのり、西の方角を目指す。
国道と高速道路のジャンクションだというのに、
お店らしきものがないのが不思議。
![5-94](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/a/da86eb9b805e6a2d0eca-L.jpg)
無料の高速道路、インターステイト。
I-70は東海岸まで続く東西に伸びる長いインターステイト。
ただこの周辺は大きな都市もないためか、かなり交通量が少ない。
フラッグスタッフを出てからは、大きな都市を走っていないので、
一般道路でもほぼ高速道路のような状態だったが、
やはりインターステイトだと、道路が平坦だし、
二車線なので、追い越すのも追い越されるのも楽だ。
![5-95](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/0/2/024779751f918f0f5998-L.jpg)
まだガソリンは半分は入っていたが、この先大きな町がなさそうなので、
グリーンリバーという町でインターステイトから降りて、
ガソリンスタンドで給油した。
ガソリンスタンドは出口からすぐの場所にあり、
日本のサービスエリアのようなもので、
お土産も扱う売店、レストランなどが併設されている。
インターステイトの出口標識に、次の出口を降りると、
何の施設があるかを掲示しているので便利。
ここでもクレジットカードは機会では受け付けてくれず、
店内での申告、精算となった。
![5-96](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/0/805c827de6f05a3f32c3-L.jpg)
再び、インターステイトにのり、EXIT149で降りる。
地図にも降りる出口番号が書かれているので、わかりやすい。
今日の最終目的地、ブライスキャニオンまでは、
このままインターステイトでいったほうが、時間的には早いのだが、
一般道を走ったほうが景色が良いということで、降りることにした。
![5-97](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/c/0/c0e233bd3a6eba9dd600-L.jpg)
UT-24。ユタの州立道路を南に目指す。
あまりにも交通量が少なく、国道とのランクの違いを感じてしまう。
見えてくるものも少なく、道も緩やかで、
眠くなりそうなほど単調な道が続く。
正面に見えてきた雪をかぶった山は、Henry Moutains(ヘンリー山脈)。
最高峰のMount Ellenは、21,522feet(3,512m)。
![5-100](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/6/26008caa90c89c6ce43d-L.jpg)
数キロは見渡せる相当な距離の直線道路。
しかし、対向車はまったく見当たらず。
![5-140](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/e/2/e2d85dd50b8990586b1c-L.jpg)
何もなかったUT-24で、大きな岩山が道路沿いにあったので、
リフレッシュがてら、車を停めてみる。
特に名前も書かれてはいなかったけど、かなり大きな岩だ。
![5-103](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/3/83d16419c67cb87116fb-L.jpg)
View Pointの標識があり、近づいてみると、
ビュート名の書いてある鉄棒が何本かたっていた。
名前とビュートが一致するわけない思って、
近づいてみると上に筒があって、
その筒を覗いてみると、見事にビュートがみえた。
原始的なやり方だけど、お金もかからないし、
案外利口なやり方かもしれない。
![5-102](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/a/fa7547d06027ff6cf878-L.jpg)
異様な形をしたビュートを発見。
覗き穴で確認すると、名前はFactory Butte.
幾何学的な特徴のあるビュートなので、
この先、車窓からついつい探してしまうほど気になってしまった。
![5-105](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/9/a/9ac1b666c824912f68b6-L.jpg)
Hanksvilleという小さな町を超えたあたり。
景色ががらりと変わった。
町がある時は、川沿いに緑があるときが多い。
この川もレイクパウエルへ、そしてグランドキャニオンへ続いていく。
![5-104](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/8/58a3c13a8797989df38a-L.jpg)
柔らかい岩だけが崩れて、硬い柱のようなものが残ったのか。
綺麗に円錐形をしているので、なにかの神殿のようにも見えてくる。
写真の岩山だけではなく、似たような状態のものが多かった。
![5-106](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/7/37ebf4ac119be53e207a-L.jpg)
しばらくするとまた岩山の形が変わってくる。
色も赤味がなくなり、垂直の絶壁が続いている。
そしてUT-24の標識の下には、「Secnic Byway」。
Hanksvilleの町を越えて、その区間に入ったらしい。
![5-107](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/0/8/08196a7b4b75dee9ae3e-L.jpg)
Factory Butte.
近づけそうな道があったので、
UT-24からそれて、オフロードの道を走って近づいてみた。
周囲は平地になっていて、Factory Butteだけがそびえたっている。
その姿、形からしてかなり異様な雰囲気をかもし出している。
ナショナルジオグラフィックスでも紹介されている。
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/feature/0505/f_5_zoom4.shtml
![5-143](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/a/5a9c6c0a5ac933dc2b7c-L.jpg)
人工的に岩を削ったような岩山。
雰囲気的には、採掘場の砂山っぽい。
さっき見たFactory Butteと似たような形をしています。
![5-141](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/4/74bac7afa167094f199d-L.jpg)
続いて、右に砂山、左にそそり立つ壁。
アップダウン、カーブを繰り返して道路が通っています。
Moabの町を出てから、Hanksvilleまでが単調な景色が多かったので、
このあたりからドライブが楽しくなってきました。
![5-144](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/0/40778bc65cec7dcd3ccf-L.jpg)
前方に奇妙なモコモコとした岩が見えてきた。
Secnic Byway になってからは、景色が著しく変わります。
![5-109](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/e/1/e1a041f0741e6110f049-L.jpg)
岩が大地に根を生やしているかのよう・・・
象の足にも見えないこともないですが。
とにかく色のグラデーションがとっても綺麗で、
車窓の風景に見とれてしまいます。
![5-110](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/a/1/a17ba98adb63352984be-L.jpg)
とうとう車を停めてしまいました。
遠回りになりましたが、
やっぱり景色のいいルートを選択して良かった。
![5-111](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/c/4c98a5837c25712f39d0-L.jpg)
だんだんと周囲の岩山が、すごい迫力でせまってきた。
前方に大きなキャンピングカーが走っているが、
比べても分かるとおり、岩壁の高さはかなりのもの。
![5-112](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/e/5e143ffd1f1abc437b80-L.jpg)
白いドーム状の岩が目立つようになってきたが、
この白い岩自体が、キャピトルリーフ国立公園のシンボル。
すでに国立公園に入っていたようだ。
7千年前から5千年前におきた近く変動で出現した、
ウォーターポケット褶曲と呼ばれる大地のひずみは、
南北に160kmにわたり、キャピトルリーフ国立公園になっている。
その褶曲した大地が交通の往来を拒み、まるで屋根のようだったこと。
また白いドームが、国会議事堂のように見えたことから、
キャピトル(首都)リーフ(屋根)と呼ばれるようになったそうです。
キャピトルリーフ国立公園は、それほど知名度は高くはないのですが、
地層学的にはかなり重要な場所のようです。
![](https://www.nps.gov/common/uploads/banner_image/imr/homepage/4278897C-E561-2333-807608024BC97BFB.jpg)
![5-113](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/4/d49cbeb32e4a0cbd361a-L.jpg)
正面に見えてきたとんがり帽子が、ナバホドーム。
これが国会議事堂に見えたのか?
ナバホ砂岩と呼ばれる地質でできているだけで、
ナバホ族とは特に関係はないらしい。
![5-114](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/4/24b58b3316a384fe72d8-L.jpg)
お約束の感じですね・・・
後から写真みて失笑。
![5-115](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/d/2dd26076bc8f2dcdffa3-L.jpg)
続いて先住民の絵が残っているという場所で車を停める。
西暦1,000年頃にはインディアンがすんでいたらしい。
探してみるが、なかなか見つからず、
岩の一番下のほうに書かれていた。
![5-116](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/7/d7b82993f0cd0547d2b0-L.jpg)
細い線でうっすらと描かれていました。
動物なのはわかりますが、中央の動物の尻尾に変なものがついいる。
![5-117](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/c/2c985d38ed9eed215064-L.jpg)
宇宙人かな。
子供のいたずら書きのようにさえ、見えてきます。
いや子供が暇つぶしに書いたんじゃないでしょうかね。
![5-118](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/b/7/b75124635dc7443b085d-L.jpg)
フレモント川と呼ばれる川沿いに、まわりが開けてきました。
このあたりはインディアンを追い出して、
この地を開拓したモルモン教徒の果樹園が広がっています。
お金を払うと果物狩りをできるようですが、季節的に早すぎました。
![5-119](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/7/f736aca1eba0d4e915e5-L.jpg)
キャピトルリーフ国立公園のビジターセンター。
The Castle と呼ばれる岩山が、背景にそびえ立っていますが、
地上からの地層の移り変わりの激しさに感動。
国立公園の入場料を払う場所がなかったので、
中で確認すると、パスをもっているとそのまま入って良いとのことでした。
無断進入とかアメリカは結構厳しいですから、一安心。
当初は素通りするつもりだったキャピトルリーフ国立公園でしたが、
地質の美しさに魅せられ、寄り道をすることにしました。
シーニック・ドライブと呼ばれる唯一の舗装路がとおっていて、
景色を眺めることができるます。
片道10マイル(約16km)なので、1時間もあれば往復できそうです。
![5-120](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/f/5ffb189dd311b6850d50-L.jpg)
ウォーターポケット褶曲でせり上がった岩が、むき出しになっています。
制限速度は、15マイル(約24km)。なので、
ゆっくりと車窓から眺めることができます。
ナバホドームらしきものもみえます。
![5-121](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/9/6/96df3f95dadba88cc6f2-L.jpg)
晴れていたので、地層の色が綺麗にみえます。
これでいったい何年分の地層なのでしょうか。
地球の歴史を垣間見るような気分です。
![5-123](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/2/3260f614eff2fb6e1d8e-L.jpg)
この褶曲が南北に160kmも続いてるのだから、驚きです。
右側も緩やかですが傾いていて、全体的に斜めになっています。
走っては、止まっての繰り返し。
前の車も同様の行動をしていました。
![5-130](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/f/7f4954ac6b7b0886a1e9-L.jpg)
天気が良いのがなにより。
同じような写真を何枚も撮ってしまいますが、気にしてはいけません。
![5-122](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/1/f1bffa18bfb40c8e9914-L.jpg)
シーニック・ドライブの終点近くまでくると、
岩の内部に入り込んでいきます。
この先は未舗装です。
![5-124](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/c/9/c990c6fde6a221526f72-L.jpg)
川の水が浸食してつくった道。
ひとたび雨が降れば、水の逃げ道がないので、大変らしい。
両側のきりたった岩壁の迫力がすごい。
![5-125](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/f/ff38ce378ffe6126128a-L.jpg)
再びナバホ砂岩が見えてきました。
突き出た岩は、Golden Throneと呼ばれる黄金の玉座。
未舗装道路は2マイル(約3.2km)ほど続きますが、
ただ周囲の風景に魅せられるばかりです。
![5-126](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/6/0/60536d6ce1b4ecce1e2c-L.jpg)
車が通れるのはここまで。
この先はキャピトルゴージと呼ばれる
両側がきりたった岩にはさまれたトレイルになっています。
1時間ほどトレイルですが、時間がないのでこのまま引き返します。
![5-127](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/2/2212a02cded91f094f6e-L.jpg)
周囲を少し歩いてみますが、
車から降りると、まわりの岩の大きさに改めて圧倒されます。
写真の中央に、青い点が写っていますが、自分です。
ほんと米粒みたい。
![5-128](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/4/347983b34fad9b654f0b-L.jpg)
再びシーニック・ドライブを走り、戻りますが、
方向変われば、また岩の見え方も、景色も変わります。
Egyptian Temple。
茶褐色のひだ状の模様が、まさに神殿の柱を想像させてくれます。
![5-131](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/1/a/1a51655c8bfb25b2f609-L.jpg)
なかなか大きさが写真では伝わりませんが、
車との対比で、少し伝わったと思います。
![5-129](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/5/750dc0bada0afd35d73c-L.jpg)
延々と続くウォーターポケット褶曲でできた岩壁。
キャピトルリーフ国立公園は、広大だが未開拓の場所が多く、
実際に観光客が見れる部分はほんの一部だけだが、
その雄大さが十分に伝わってきた。
なんといっても、期待していなかっただけに、
実際見たものとのギャップの差がすごかった。
![5-133](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/9/1/914babc4723ed0559da2-L.jpg)
ビジターセンター周辺は、キャンプ場にもなっていてます。
キャピトルリーフ国立公園は、期待していなかっただけに、
かなり感動しまいました。
![5-134](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/d/2d763a47c3a6743c1fe7-L.jpg)
写真はビジターセンター内に掲示されていたものですが、
一番上の写真はFactory Butteかな?
国立公園では19層もの地層を見ることができるようです。
何層、何色にもなる地層の変化を実際に見ることができ、
地球の歴史を見たというのが実感でした。
実施日:2011年04月30日
記載日:2012年01月13日