地球の裏側にある日本の街(南米44)

2009 南米



焼けるような朝日で目が覚めました。
寒かったからあんまり熟睡できなかったけど。

ブラジル側の道はかなり快適です。
都市間は高速道路でつながれていて、
すでにETCも実用化されてるようです。

高層ビルが見えてきました。
車の量もかなり多い。
もうすぐサンパウロ到着のようです。

サンパウロの長距離用の
チエテバスターミナルに8時ごろ到着。

さすが東京以上の大都市。
バスターミナルでも空港並みの規模はあります。

地下鉄で宿まで移動します。
通勤ラッシュの時間で、すごい混雑でした。
普通に並んでても、1回では乗れない状態。
車内はギュウギュウです。

朝食は揚げパンとコーヒー。
揚げんパンは1個1.5レアル(約70円)。
中にソーセージやハムがはいっていて、
もっちりした感じは日本のパンにそっくり。

宿はリベルタージと呼ばれる東洋人街にとります。
もともとは日本人街だったらしいですが、
最近は華僑も多くなったようです。

ホテル一成というシングル部屋にしました。
一度、日本人宿のドミトリーにしたんですが、
3泊するので値引き交渉したら、
朝食付きで300円も変わらなくなったので…

それにしてもリベルタージはすごい。
サンパウロには日本人がたくさん住んでいるとは聞いていましたが、
これほど日本が浸透してるとは思いませんでした。

銀行も日本の神社風。
ちょっと赤色は派手ですが、赤はこの銀行のカラーだと。

マクドナルドまでが和風になっています。
売っているものは、和風ではありません。

鳥居まであります。
ちなみに今たっている場所は大阪橋と呼ばれています。
これは商業都市のサンパウロが、
日本の商業都市大阪と姉妹提携する記念に作られたようです。

ほんとサンパウロは都会。
人口は1500万人で、東京の人口を上回り、
南米一の大都市となっています。
郊外にもビルやマンションだらけ。

日本の看板と変わらないなあ。

ブラジルにも楽天が進出してますw
円天じゃなくて良かったw

スーパーの入り口でたこ焼きを売ってます。
ここまで来るとほんと怖いです。

落書きも日本や中国にちなんだものが多い。
ということは東洋人が書いたのか?

日本といえば、忍者にイメージが強いのかな。

日本の雑誌も売ってます。
しかし、「危機」ですか…
日本に帰って仕事するのが怖くなるなw

KAREYA。
カレー屋の意味でしょうね。
しかし軒先でブラジル人が寿司握ってますけど。
不思議な光景。

一番すごいのは普通に日本食のスーパーがたくさんあること。
それも値段が日本とそんなに変わらないし、
品揃えがかなり豊富で驚きです。

ネタの種類は少ないですが、
お弁当コーナーもあり、寿司も売られています。
大好物サーモンがいっぱい。
でも、サーモンは結構高いんですよね。

ってことで、昼食はお好み焼きです。
やっぱり関西人ですから。
専門店の味には負けますが、
普通に日本のお好み焼きでした。
まさかブラジルで日本のお好み焼きが食べられるとは…

ちゃんとふわっと焼かれてて、
美味しいです。
9レアル(約400円)なので、
外食する日本食も、ブラジル人が食べる外食と値段は変わりません。
普通、海外で食べる場合、日本食は高くなるんですけど。

午後はちょっといろいろと手続きをしたりで、
疲れたので、久しぶりに宿でダラダラ。
天気が曇りなのですが、かえって晴天続きだったので落ち着きます。

夕方、日本人移民博物館へいってみました。
すいません、全部撮影禁止だったのですがw

昨年でブラジルへの日本人移民100周年を迎えています。
この船は第一号でブラジルへ渡った笠戸丸。
当時、パナマ運河経由で45日、マゼラン経由で60日もかかったようです。

最初の頃は、コーヒー農園の従業員として、
働かされていたようですが、
お金を得るようになると、次第に自分たちで事業を始め、
いろいろな作物をブラジルで作るようになったようです。
そして次第にブラジルの中でも、
日本人が次第に認められ、社会に進出していったようです。
その頃には日本語の新聞や日本語学校もできていました。

その転機が第二次世界大戦。
日独伊の連合により、ブラジルから外交断絶。
日本語新聞の廃刊や日本語学校も廃止。
日本との連絡もすることができなくなり、
ブラジルに残っていた日本人はつらい思いをしたようです。

そんな数々の苦難を得て、
ブラジル人に認められるようになり、
ブラジルの中に日本人社会はかなり浸透しています。
その証拠が今のリベルタージを訪れるブラジル人の多さだと思います。
普通にヤキソバを食べて、醤油をかけたりする光景は、
100年前に移住してきた人たちの偉業の一端だと思います。

4月10~12日まで秋祭りがあるようです。
南米では3月だともう秋に入ってるようですね。
そういえば、サンパウロも朝晩は長袖でいいぐらい涼しい。

でかけついでに、
そのまま韓国料理屋にはいりました。

ブラジル初のビールです。
スペイン語でビールの意味のセルベッサが
セルベージャになりました。
アルゼンチンに比べてもビールうまい。

石焼ビビンパ。
ご飯の量がかなり多かったです。
韓国は残す文化というのを忘れて、意地になって食べました。
ん~味は、ボリビアのラパスのほうがうまかったかな。

しかし、かなりの量を食べきったことで、
胃が消化不良気味に・・・。