上海観光(2012US14)

上海 外灘(バンド)
2012 ヨセミテ

深夜1時すぎに寝たというのに、5時半に目が覚めた。
カーテンを開けるとまた太陽が出ていない。
急いでカメラを持って出かける準備をする。

ホテル玄関から出て、2ブロック先は、外灘という便利な場所にある。
しかし、中国人は朝が早いというイメージだったが、人通りはかなり少ない。

最後の横断歩道を渡ろうとした時、ビル群の間から太陽が昇ってきた。
グッドタイミング、そして太陽の形がはっきりとわかるいい日の出。

上海の近代発展を象徴する浦東地区のビル群。
ひときわ奇抜な形をしているのが、東方明珠電視塔467m。
東京スカイツリーが完成するまでは、アジア第1位を誇ったタワー。

オレンジ色に染まる上海を流れる黄浦江は、美しい風景だった。
早起きは三文の徳。

日が昇ってからは、外灘に人が急に増えてきた。
都会のど真ん中で、凧揚げとは、なかなか風流ですな。

さすが健康志向の国、ランニングしている人も増えてきました。
しかし5月なのですが、日本の夏のようにどんどん気温が上昇してきました。
走っている人はみんな汗だくです。

ナイス2ショットです。

外灘エリアは、1900年代前半にフランスなどが建築した歴史ある建物が並ぶ。
それに対し、黄浦江をはさんだ対岸は、
近年に発展した高層ビル群が立ち並ぶ浦東地区。

このように対照的な場所が近くに存在するのは、
急激に発展した上海ならではの景色かもしれません。

ガイドブックを見ていると、
ホテルの近くに、生煎という焼き小龍包を扱うお店があったので、いってみました。
朝6時から営業しています。

店頭に生煎がありました。
この様子だと、焼きたては出てこないかな・・・

生煎(焼き小龍包)は、4つで1人前、4人民元(約50円)。
2人前注文しました。

店頭にあった状態からしたら、冷えてる感じがしたのですが、
いきおいよくかじったら、中は熱々、たっぷりの肉汁が飛び出てきました。
面食らった・・・

小龍包の上品な味と違って、かなりパンチのきいた肉肉しい味でした。
最初、麺類を追加注文しようかと迷っていたのですが、杞憂に終わりました。

お腹がいっぱいになったので、もう少し散歩を続けます。

外灘と反対側に少し歩くと、市場のような商店街がありました。
歩道、路上関係なしに、生鮮食品が軒を並べています。
東南アジアでよく見たような風景です。

日本では見たことないような魚も売られています。
見た感じ下がヤツメウナギ、右上が雷魚かな。

蛙。

この通りは、ほかのエリアと違って歩いていて楽しい。
やっぱり現地の生活感が感じられるところが良いですね。

観光客としては発展しても、このような場所は残っててほしい。

宿泊した新城飯店(メトロポールホテル)です。
外灘エリアの建物と同様時期の1930年に建築された歴史あるホテル。
もちろん内部は改装されています。 

1泊1部屋4,000円。
お金はないけど、便利な場所に泊まりたいという人にはお勧めです。 

新城飯店
http://www.metropolehotel-sh.com/l-en.htm

上海はそんな暑い南国とういイメージがなかったのですが、
早朝は良かったのですが、どんどん気温があがってきてまるで夏のようです。
とりあえず暑くなる前に、豫園までいってみることにしました。

豫園までは、地下鉄で1駅ぐらいの距離なので、ぶらぶら歩いていきました。
朝8時すぎだったので、まだ人はまばらで、太極拳している人もちらほら。

1500年中期の明時代に建築された庭園で、豫園は楽しい園という意味。
豫園の前にある池の上には、九曲橋というクネクネした橋がかけれていて、
象徴的な場所ともなっています。

この近くに南翔饅頭店という有名な小龍包の店があるのですが、
入口で注文するのに、中国語しかわからないおばちゃんで、
掲示されたほとんどどメニューが朝なのまだ用意できないみたいで、辞めました。
上海はガイドブックは持ってこず、地図があるだけなので、
詳しいことがわからない・・・

ぶらり歩いていると、老舗っぽいくはないんですが、
カフェテリア方式で点心がのセイロが並んでいた「老隣居小吃世界」に入りました。

漢字だからだいたいニュアンスはわかりますが、
実際に見て選べるのは、嬉しいですね。
どれもこれもうまそうです。

ほかに色々なメニューがありますが、すべて料金が掲示されているので明瞭会計。
1つのお店なのですが、フードコート的な感じのお店です。

小龍包、焼売おこわ、高菜入りの汁麺。
美味しかったのですが、感動するほどの味ではなかったのが残念。
点心はどうしても置いてあるから、熱々ではなかったですね。

麺類や炒め物は注文してから作ってくれます。
日本のこってりしたラーメンも美味しいですが、
中華風のあっさりした細麺のそばも、さっぱりしてて結構美味しいですね。

2回目の朝食を終えて店の前にでてきたら、
観光客がいっきに増えててびっくり。
1時間前まで、パラパラとしか人が歩いていなかったのに。

豫園の周辺には、豫園商城という商店街があり、無数のお店が並びます。
もともと買い物自体には興味ないですし、しかも中国製品買うのはちょっとね。
お土産に買っていっても喜ばれないです。

うちの親父が中国に行ったときに買って帰ってきた食べ物も、
ほとんど手をつけずに食べてません。
食べたフカヒレスープも、ほとんどフカヒレ入っていないようなものでしたし。

雰囲的には、浅草寺の仲見世を歩いているような感じかな・・・

豫園の庭園を見るには、入園料を払って入る必要があるのですが、
入口の様子をみるだけで、すごい混雑しているのがわかりました。
入りたくない・・・

最後に、九曲橋で記念写真を撮って、さっさと撤収です。

しかし、中国人ってのはマナーが悪いもんですね。
大都会上海でも、どうどうと家族で赤信号を渡りますよ。
交通量が多いので、危ないんですが。

一度、ホテルに戻って、チェックアウトの12時ぎりぎりまで休憩。
荷物を預けて、上海一の繁華街の南京路へでかけてみます。

Appleの大きな店がありました。
さすがに本物でしょうね。
混雑をさけるために、入場制限をしているほどの人気ぶりでした。

とにかく暑いです。
日本の夏のように湿気もあり、風もないので、もわっとしてます。
みんな日陰を歩いています。

吉野家の牛丼のお店がありましたが、ここも繁盛してました。
日本バッシングとか、すぐ忘れちゃうものなんですかね。

南京路は、ショッピングストリートなので、買い物しなければ歩いているだけ。
適当な場所までいって、戻ることにしました。

暑すぎて、どんどん体力が奪われていきます・・・

これ、本物なのか。
くくるの「く」の当て字が、酷って、イメージはよくないですよね。

早朝にいっただけなので、昼の風景を見たかったので、もう一度、外灘へ。

朝は綺麗に見えたのですが、この風景単に高層ビルが集まってるだけですよね。
感動するわけでもないし、無機質な風景にしか見えないなあ。

この浦東地区の高層ビル群は、中国発展した象徴ともいえるから、
また中国人から見ると違うように見えるのでしょうね。

すかっ晴れてるとよいのですが、湿気のせいなのか、空気が悪いのか、
遠くのほうは霞んで見えています。

とにかく暑くて、日陰がないものだから、日傘差している人も多い。
こんな場所でのんびりしているのは無理。

エアコンの効いた涼しいレストランで、
ビールでも飲みながら、最後の中華料理を食べるべく、
外灘に近く、ホテルの近所の「上海姥姥」へ。

目的は、姥姥紅焼肉という豚バラ肉の醤油煮。
48人民元(約600円)。
高級店でもないですが、きちんとしたレストランなのでそれなりに値段はします。

ボリュームはあります。
甘ったるくなく、さっぱりとした醤油味の角煮。
しっかり煮込まれて、ご飯にぴったり。思わず小ライスを頼んでしまいました。
個人的には、圧力鍋で作ったふわふわした感じの角煮は好きではないので、
この角煮はあたりでした。

しかし、シンガポールのホーカーズという屋台で食べた梅で煮た角煮は、
本当にさっぱりしてて美味しかった。
ちょっとそれをイメージしてただけに、期待通りではなかったかも。

ホテル預けていた荷物を引取って、空港へ向かいますが、
いったん地下鉄で龍陽路駅へ向かいます。
日曜日ということもあって、駅構内、地下鉄とも混雑していました。

とにかく習慣というか、列車待ちでは、並びません。
地下鉄が入ってきても、降りる人、乗る人、ごちゃごちゃです。
非効率すぎます。
誰か教えてあげて下さい・・・。

龍陽路という駅で、地下鉄からリニアに乗り換えます。
初のリニアなので、ちょっとワクワクします。

龍陽路駅から上海浦東空港まで、約30kmを7分で結びます。
普通席で片道50人民元(625円)ですが、
航空券のEチケットを提示すると、40人民元(500円)になります。

スタートしてどんどん加速していきます。
新幹線では味わえないような加速感は、気持ちよいですが、
浮いているわりには、結構揺れるんですね。

JR東海の社長さんが話してましたが、
上海のリニアはおもちゃだそうです。
日本のリニアは10cm浮くのに対して、上海は1cmだそうです。

室内には速度が表示されています。
昔の新幹線も確か表示されてましたよね。

出発してから、3分弱で最高速度の431kmに到達しました。
ただ、最高時速で走っている時間帯は1分ぐらいです。

空港近くになると、田舎的な風景です。
そして高速道路と併走して単調な景色。
どっちにしても早すぎて、あまり楽しめませんが。

7分後、上海浦東空港到着です。
あっという間ですした。
世界に先駆け、リニアをいち早く営業運転にこぎつけたのは、すごいですね。

上海浦東空港のターミナルは広々としていました。
北京の首都国際空港の騒々しさから比べると、かなり閑散としています。

早めに来たのですが、チェックインもスムーズに終わりました。
日本語の案内表示もありましたし、
北京に比べると上海のほうが進んでいると感じました。

CA163便
上海浦東17時30分発、大阪関西20時30分着。

出発する機材があるだけでホッとします。
中国系の飛行機を利用するのは心臓に悪い・・・

誘導路に入ってから、出発する飛行機が集中しすぎて、1時間近く飛びませんでした。
飛行機の長い行列ができてました。

予定時刻より1時間遅れで、18時30分にようやくテイクオフ。

今回の旅で、6回目の機内食。

ヌードルに、肉あんかけと野菜を絡めて食べました。
美味しいの基準がわからないのですが、嫌いな味じゃなかったです。
中途半端な日本食を出されるよりかは、良い。

和歌山海南付近。

これほど月の明かりが眩しいと思ったときはありません。
水面を煌々と照らしています。

予定より1時間弱遅れて21時25分、関西空港に到着。
結局、最後の最後まで中国国際航空は遅れました。

自分は最終のはるか号になりましたが、終電で帰宅することができました。
1時間遅れで、家に帰れない人もでてきたんでしょうね・・・。

4月27日~5月6日にわたる10日間の旅行。
当初予定していたメキシコへは、中国国際航空の度重なる遅延のためいけず。
ロストバゲージやスタッフの悪い対応で、だいぶ精神的にも疲れました。
結局、アメリカでの5日間ぐらいしか、良い思い出が残っていません。
ほんと10日間も旅行に行っていたのか?と思えるほど、内容が薄かった。

航空代金の安さにつられて、中国系の航空会社を選んだことがはじまり。
時は金成りとは、まさにこのケース。

しかし、ヨセミテが想像以上に良かったことは、本当に救いでした。
アメリカの国立公園はほんとにスケールがでかいし、感動しました。
またアメリカの国立公園に行きたいな。