![5-180](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/8/78ab006f9aa5f0470520-L.jpg)
ホテルでチェックインだけ済ませて、すぐに出発。
ブライスキャニオン国立公園のゲートです。
アニュアルパスを購入済みなので、提示するだけですぐに入れます。
![5-181](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/6/a/6a987807ecc8abb72eb2-L.jpg)
野生の鹿が、道路際まで草を食べにきていました。
ブライスキャニオンには、何箇所か展望ポイントがありますが、
最初にサンセットポイントを目指します。
名前のとおりだと夕暮れ時が良さそうだが、
地球の歩き方には別の場所が良いとのことで、先にいってみます。
![5-183](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/b/6/b63a4e08bb9dc5ba5d9e-L.jpg)
道路からは眺望がないので、
展望ポイントにきて始めて見えてるブライスキャニオン。
いくつものフードゥーと呼ばれる尖塔群が立ち並ぶ風景は、圧巻。
渓谷から見下げるように眺めるので、
数多くの尖塔群、遠くの景色まで綺麗に見えるから美しい。
右下のほうに雷神のハンマーと呼ばれる岩がある。
![5-182](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/a/8adaf972e7f2f650b1f5-L.jpg)
地層によって色は変化している。
色は地層と一致しているから、渓谷が侵食されできた事は容易に想像できる。
渓谷内はフードゥーが立ち並び、まるで迷路のようになっているが、
いくつかのトレイルが整備され歩くことができる。
![5-184](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/9/f915d89e24cde1ce4408-L.jpg)
サンセットポイントからは、一番人気のナバホループトレイルへいけますが、
1ヶ月ほど前にトレイルが崩れたため、立ち入り禁止になっています。
九十九折りの道が右下に見えています。
![5-185](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/e/2/e2dceb18d8d4542388ff-L.jpg)
アメリカにきてから見るだけではなく、無性に歩きたくなっている。
クィーンズガーデンという別のトレイルを歩くことにした。
ここはゲート側に少し戻ったサンライズポイント近くからトレイルがのびる。
![5-186](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/6/568c1b63f125778c8cf5-L.jpg)
標高は2,400mもあるので、 かなり寒くダウンジャケットを羽織って出発。
しかし空気が澄んでいて気持ちが良いし、眺めも良い。
尾根をつたって歩くが、行きはくだりなので楽。
帰りは標高差100mを登り帰すが必要があるので、しんどそうだ。
![5-187](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/0/d/0d40f0325b01ec7494b3-L.jpg)
言葉は必要ないかも。
自然の創造性にはただ脱帽するばかり。
![5-188](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/5/253ea961097ec946585e-L.jpg)
ブライスキャニオン版のスリーシスターズってとこでしょうか。
特徴的な形をしていますが、名前はつけられていません。
![5-189](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/d/3d6be5c8f9b3463215f0-L.jpg)
尖塔の間は、だいたいがこのように谷になっています。
侵食された砂が流れていってできたのでしょう。
![5-191](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/7/77cff54ebc9f6afdb14d-L.jpg)
2つの穴が開いていますが、縦に広がって、
いずれは2つのフードゥーになるのでしょう。
ブライスキャニオンのできるまで。
グランドステアケースの中でも、ブライスキャニオンの地層は新しい。
4~5千万年前にあった巨大湖に堆積した石灰を含んだ砂や泥が、
1千万年前からコロラド大地が隆起したときに、
特にこのあたりだけが最上部になった。
川が浸食しはじめると、弱い部分が崩れ始め、
さらに雨がどんどん削っていって、フィンとよばれる崖になる。
土の中の水分が、標高2,500mの冷え込み、また寒暖の差で膨張し、
岩を割れ目を広げ始め、やがてフードゥーとよばれる尖塔になるようです。
<大きな写真>
薄っぺらいフィンとよばれる崖の壁の横をとおります。
これが尖塔ができる前の姿です。
ちょうど上の2枚の写真が、
その侵食の成り行きを写し出しています。
![5-193](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/a/1/a10db456c0cc224b1e1f-L.jpg)
僧侶のような形をした 白色のフードゥー。
青い空とのコントラストが綺麗ですが、
太陽の光をあびて、眩しいほど輝いています。
![5-192](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/e/4efc6243b4e85f994e2d-L.jpg)
実際にはこのぐらい大きいです。
様々な尖塔が現れるので、まるで岩の美術館を歩いているようです。
![5-194](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/a/8a3260f1764191ec1510-L.jpg)
迷宮に迷い込んでいくように、
いくつものカーブを越え、下へ下へとトレイルは続いています。
![5-195](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/5/45ef5ccf317e6ad3d0f5-L.jpg)
まるで高層ビル群のようです。
間近でみていた尖塔の先端部も、だいぶ見上げるようになってきました。
中央部分に整備されたトレイルがあります。
![5-196](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/5/35989fc1683c40452772-L.jpg)
トンネルも2箇所ありました。
岩肌の様子をみていると、
人工的に作ったのではなく、自然にできた穴に、
トレイルを整備したようです。
![5-197](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/2/420d453842a84ef68237-L.jpg)
クィーンズトレイルの最深部で、
奥に見ているのがクィーンズキャッスル。
高さは、20m近くありあそうです。
樹木もその間を縫うように、天に向かって伸びています。
侵食で崩れつつあるフードゥーの脆さ、
わずかな空間で天に伸びていく樹木のたくましさ。
いい対比です。
![5-198](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/d/dd87307a454252baf9f9-L.jpg)
再び同じ道を引き返します。
季節的にはまだオフシーズンなのか、
歩いている人もまばらでした。
![5-199](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/a/da60a840f6d609ee520a-L.jpg)
同じ道を戻るだけでしたが、まったく風景が違って見えました。
それにしても気持ちいいほどに空が青く、澄み渡っています。
標高の高さが影響しているのか。
![5-200](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/d/7d3a9c734ac34d8702f6-L.jpg)
尖塔群を眺めながらなので、
帰りの登りもそれほど苦になりませんでした。
展望台から眺めているだけとは、まったく違う世界。
ブライスキャニオンに来たのなら、歩くことをお勧めします。
旅行日:2011年04月30日
記載日:2012年02月01日
![5-201](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/5/2513716fd15c6b95db7b-L.jpg)
夕陽を見るのにガイドブックですすめられていたインスピレーションポイント。
駐車場に車を停めてから、少し歩いて上らなければなりません。
18時30分。
標高は8100feet(2,469m)なので相当冷え込んできてます。
気温は計っていませんが、氷点下になっていることは間違いなさそうです。
周辺にはほとんど人はもういません。
![5-203](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/c/9/c98cef156e39e054327c-L.jpg)
展望ポイントは少しせり出していて、
サンセットポイントよりも標高が高く、見下ろすように見ることができます。
尖塔(フードゥー)の並び方が、さっきよりも整然としていました。
![5-205](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/c/4c9017945107bb338239-L.jpg)
反対側(南側)は、ローマ時代の円形劇場のように放射状になっています。
中央の左側の尖塔が、並び方が特にきれいです。
まるで尖塔を作り出している工場のようです。
![5-206](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/9/292b2fbb97ad5b8a46d0-L.jpg)
崖の斜面が東側で、西日は高台に邪魔されているので、
尖塔が夕陽で照らされることはなさそう。
少し残念だが、この風景を目の前に贅沢は言えない。
![5-207](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/8/78a1e6996d081cffe9d7-L.jpg)
中国人グループが賑やかにやってきましたが、あっという間にさっていきました。
さすがに寒かったのでしょう。
写真に写っているのは日本人のご夫婦です。
ほとんどの時間貸しきり状態でした。
みんなサンセットポイントから見ているのかもしれません。
![5-208](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/1/e/1e617e9fe1c1898e5870-L.jpg)
西の稜線に太陽が沈んでいきます。
実際には高台に沈んでいて、地平線に沈んでいるわけではないので、
空もなかなか染まりません。
![5-209](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/7/370d6975340b286ecb82-L.jpg)
ようやく遠くの山が染まりだしました。
しかし、眼下の尖塔たちは、すでに暗闇に包まれ始めています。
![5-210](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/9/7/97afee3722965dc9f35b-L.jpg)
20時20分。
1時間弱、氷点下の中がんばったが、さすがに打ち切り。
期待していたサンセットショーは見ることができませんでした。
オレンジ色に染まる・・・と書かれていましたが、
地形的に考えても染まることはなさそうですね。
![5-220](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/6/f646a66a875f77df40ae-L.jpg)
恐ろしいほどに空気が澄み渡っています。
標高も高く、空気が澄んでいるので星空が綺麗なようですが、
本当に寒くて、もう見る気が起こらない・・・。
![5-224](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/f/2/f25da900840528066962-L.jpg)
一度ホテルに戻って、熱いシャワーを浴びて体を温めます。
今回の旅で、一番安かったブライスビューロッジ。
ロッジという名前から、あまり期待していなかったのですが、
部屋も広くて綺麗でびっくり。
シャワールームも結構広かった。
国立公園近くで、1部屋5,700円はかなりお得。
標高が高いブライスキャニオンだけは、
寒いのでまだオフシーズン料金だったのかも。
公園内にも1つホテルがありますが、車で10分ほどの距離なので、
あまりメリットはなさそうです。
![5-221](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/8/58c2c1f3983298c89da6-L.jpg)
近くにベストウエゥタン・ルビーズインというホテルがあり、
お土産店とスーパーが併設されています。
キャンプゾーンもあることから、食料品の揃えも充実していました。
レストランもありますが、閉店時間が間際だったので、
部屋で食べることにしました。
体が冷えてしまって、暖房きかせた部屋でゆっくり食べたい・・・
![5-222](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/d/4d765ef13266c915298f-L.jpg)
ふるさとの味・・・
懐かしい味に、日本食を食べてるかのような思いです。
あと体は冷えていても、ビールはやっぱり美味しい。
少し外に出てみて夜空を眺めてみましたが、
ホテル周辺の明かりがあるので、それほどという感じでした。
さすがに寒くて車を動かす気にはなれません。
それよりも、明日の朝日鑑賞が相当気合いりそうです。
最大限の防寒をして、朝6時前には出発したいと思います。
旅行日:2011年04月30日
記載日:2012年03月07日