あらすじ・・・
成田空港からシアトルを経由して、フェニックスへ到着。
レンタカーを借りて、スピリチュアルスポットのセドナへ。
レッドロック周辺を散策し、エアポート近くのホテルで宿泊。
目覚まし時計でセットした時刻よりも、若干早く目が覚めた。
相変わらず便利な体をしている。
さすがに朝早く、ホテルも高台にあるため結構冷え込んでいる。
まだあたりは薄暗いが、エアポートメサへ車を走らせる。
さすがに、朝早いだけあって、他にとまっている車は1台だけ。
昨日のサンセットの時とは大違い。
小高い丘になっているエアポートメサは5分ほどで登りきれる。
05時30分。
まだ街の明かりすらほとんどついていないセドナの町並み。
写真を撮るならもっと早くきて、空に浮かび上がる稜線を撮りたかったかな。
05時35分。
思っていた以上に風が強く吹いているため、
体感的にかなり寒く感じられる。
ここにいるのは日本人カップルと日本人男性3人組だけで、日本人のみ。
「御来光」や「初日の出」というイベントがあるので、
日の入り以上に、日の出というのは、
日本人にとっては思い入れが深いイベントなのかもしれない。
男性三人組としばらく話を交わした。
彼らはグランドキャニオンから、モニュメントバレーを経由して、
きたらしいのだが、すでに2回目の訪問らしい。
外国で2回目を訪れるというのは、時間的にも予算的にもかなり費やすので、
それだけ素晴らしかったといことだろう。
この先、その景色を見ることができると思うと、テンションがあがってくる。
05時53分。
遠くの山から朝日があたり始める。
セドナの東には、岩山が存在しているので、実際に太陽が見えるのはまだ。
手前の山もそうだが、遠くの山も似たような赤茶けた色をしている。
朝日を見にくる観光客もようやく増えてきましたが、
それでもぽつぽつといった感じで、とても静かです。
寒い風に耐えながらも、朝日を見るという行為は、
本来のリゾートからはかけ離れているかもしれません。
05時56分。
セドナ近くの岩山にも朝日があたりはじめ、赤い岩肌がさらに赤く染め上げられる。
刻一刻と変わりゆく色の変化を楽しみます。
赤い岩盤の地層が、とっても綺麗に染まっています。
06時01分。
ようやく太陽が顔を出しました。
寒い風に耐えながらだったので、太陽の暖かさが体に染み渡ります。
太陽のありがたみを実感。
太陽が顔を出し始めると、気球がぽつぽつとあがり始めました。
風が強いように感じますが、上空は穏やかなのかな。
06時35分。
エアポートメサに太陽があたり始めてから、
30分以上が経過してようやく街の全体に日が届き始めました。
見渡す限りの建物は、目だった建造物はなく、
緑の中に溶け込んでいるようで、できる限り自然に配慮しているようです。
このあたりもセドナの人気の要因だと思います。
ベルロックのある南側の眺めです。
遠くからもベルロックの形はよくわかりますが、
左側にあるCourthouse Butteは、比べてみるとかなりの大きさがあります。
昨日、感じた存在感の大きさは間違いではなかったことが一目瞭然。
「Red Rock Country」のサンライズショーを楽しみ、
エアポートメサを後にして、ホテルへ戻ります。
昨日、チェックインしたのが日暮れ直後だったので、
部屋の中から、明るい景色を見るのは初めて。
景色が見えるには、見えるのだが、木が視界を遮っている。
景色を見たくて、リムビューの部屋に泊まっている人が多いはずだが、
ホテル側として、この木は意味があるのか疑問に思ってしまう。
昨日、コンビニで買ったサンドイッチとサラダを食べる。
何層にも重なったハム入りサンドイッチはかなりボリューム感があった。
日本だと1,2枚入ってるぐらい。
さすがアメリカというよりか、海外ではこうなのか・・・
こういうハムの積み重なりを見ると、
サンパウロの市場で食べたモルタデーラを思い出すが、
あれは尋常ではなかった。
肉を食べる前に鉄板で熱しているので、なかなかジューシーだったけど、
最後、胃もたれ・・・。
12レアルで、520円でした。
少々寒いが、外の空気が気持ちよかったので、
ダウンセーターを着込んで、テラスに出て食べる。
コンビニの朝ごはんが優雅に感じる。
アメリカのホテルはどこも、コーヒーや紅茶セットがおいてあったので、
コーヒーに不自由することはなかった。
しかも、ちゃんと粉コーヒー。
部屋の場所によっては、リム沿いなのだが、
自分の部屋は一番リムから遠かった。
セドナはもともと静かな場所だけれど、こんな立地だからさらに静か。
昼間は空港が裏にあるので、飛行機の離発着がうるさいかも?
部屋の前からセドナの景色が一望できます。
バルコニーがプライベートではないので、独り占めとはいかないけど、
少し奮発して、リムビューの部屋を予約して良かったと思いました。
受付のある棟です。
手作り感があって、暖かみがあります。
奥には、お土産を売るコーナーがありますが、
かわいらしいアクセサリーがたくさん売っていて、女性なら喜びそう。
無料でコーヒーを持ち帰ることができます。
リム沿いに面していない部屋は、中庭に面しています。
とても手入れが行き届いていて、ちょっとした公園のような雰囲気。
昼だったらここでピクニックするのも悪くなさそうです。
規模や雰囲気は、ホテルとペンションの間のような感じでした。
でも、部屋は広かったし、なんといっても眺望が抜群です。
難点といえば、レストランがないこと。
昼間は近くに空港のレストランがあるようですが、
朝と晩は山を降りていかないといけないので、車がないと不便です。
アメリカだと車社会だから、あんまり関係なのかも。
Sky Ranch Lodge
http://www.skyranchlodge.com/
次の目的地への移動が4時間30分ほどあるけど、
せっかくなのでと、セドナをもう少し観光することにしました。
4大ボルテックスをもうひとつだけ。
セドナのシンボル的存在「Cathedral Rock」へ向かいます。
地図らしい地図も手にしてないけど、
地球の歩き方の簡略図を参考にして、いくとあっさり到着。
あまりとりえのない自分だけど、方向感覚だけは優れていると思う。
まあ、高いとこに見えているので、
おおよその見当はつきますが。
思っていたよりも駐車場が狭く、
ラスト1台の駐車スペースに運よく駐車でき、気分上々。
景色を見るだけでもと考えていたけど、
天気もよく暖かくなってきたので、
09時30分、カセドラルロックのトレッキングスタート。
ガイドブックによると1時間半ほどのトレイルらしいが、
岩山を登っていく様子が見えて、なかなか楽しそう。
鉄ワイヤーで固められた石標をたよりに、岩肌を登り始めて、約10分。
たった10分登るだけで絶景。
天気は本当にスカッとした快晴で、雲ひとつありません。
本音いうと絵的には、ちょっと雲ぐらい欲しいけど、贅沢はいえません。
日陰で老夫婦が景色をずっと眺めていたのが印象的でした。
このトレイルの一番の難所です。
手を使わないと登れないほどなので、さっきの老夫婦はあきらめたのかな。
狭いので下ってくる人とすれ違いに気をつけて。
急斜面を登り終えて、見える景色が変ってきました。
地面にはサボテンも生えていて、まさにアメリカの原風景的なイメージ。
右に見えている角ばったビュートは、昨日間近で見たコートハウス・ビュート。
裁判所に見えるかな?
最後に急斜面の坂をもうひと登りします。
頂上付近の尖峰が間近に見えてきました。
登ってきているトレイルの柔らかそうな地質とは違う、
かなり硬そうな岩質をしてそう。
でなければ、あんな残り方はしませんね。
この坂を登りきれば、ゴールです。
土の斜面が崩れやすく登りずらい。
両サイドから岩山がせまってくる。
登ってくることで初めて、南側の風景が目に飛び込んできました。
両サイドの岩山がまるで額縁のようになって、
さらに演出効果を高めてくれています。
ここをピークにして、反対側はかなり落ち込んでいます。
ここにはトレイルはありません。
トレッキング的にはゴール。
のんびり登って、かかった時間は40分。
この先は、ロッククライミングの世界です。
右に見えていた崖のところまでいってみました。
おそるおそるでしたけど・・・
落ちたら終わりですね。
観光地なのに、柵を作らず、できるだけ自然のままで見せようとしている。
日本だったら、ここに柵があったでしょう。
実際、ここに柵があったら、
さっきの写真の良さは半減したでしょう。
ただしこういう行為は自己責任。
どこで落ちたかは分かりませんが、
今年にはいっても、日本人の観光客がセドナで滑落して亡くなっています。
20分ほど景色を堪能して、ようやく下り始めます。
意外と下りは苦労しました。
明確なルートがないので、右に見えている出っ張りのほうへ行ったのですが、
これはまったく違うルートでした。
下りの方が迷いやすいのは確かですね。
あとサボテンにも要注意。
立派な棘が待ち構えているので、
安易にルート開拓していくと痛い目にあいそうです。
この旅は今後北上してくので、
サボテンをみたのはここが最後でした。
もとのトレイルに戻ってきました。
あれ、みんなタンクトップですか・・・欧米人はやっぱり暑がりなのか。
太陽があたって暖かい程度で、結構涼しいんですけどね。
難所を下っていきます。
この時間帯になるとあがってくる人も多くなってきました。
「Cathedral Rock」
ガイドブックに書かれていた通り、1時間30分で到着。
なかなか楽しいトレイルでした。
ほど良い運動もした充足感も加わって大満足。
4大ボルテックスのひとつで、
女性的なエネルギーを発していると言われています。
セドナにある4大ボルテックスの3つを訪れましたが、
悲しいかな、何も感じませんでした。
たった1泊しかせず、駆け抜けていくような旅行者には、
感じる余裕さえなかったのかもしれませんが。
セドナの中にはいたるところにトレイルがあるので、
数日間のんびりと歩いたりして、のんびりするのが良いのでしょうね。
街自体ものんびりした感じなので、
パワースポットとより、ヒーリングスポットとして訪れると良いかも。
わずか18時間のセドナ滞在。
震災の影響で欠航となった飛行機の影響で、
日があまったので立ち寄ったのですが、わりと満足。
もう午前11時。
そろそろ次の目的地へ出発しなければ・・・。
セドナの中心部「Y」というところから、
AZ-89Aを北上していくと、
商業施設の集まったエリアがあって、賑わっていました。
昨日の晩御飯の時に、ここにきていれば良かった。
ガイドブックにはセドナの情報がないので仕方がない。
昼食にはまだ早いし、みやげ物には興味はないので、そのまま北上。
しかし、景色には弱い。
それほど走っていないのに、再び車を止めてしまった。
鉄橋の横に駐車スペースがあって、賑わっていたのでついつい。
渓谷にかかるVista Bridge。
ちょうどセドナのほうを振り返っている方角で南方向。
この周辺にもトレイルがあり、川まで降りていくことができる。
暖かいので、水辺で遊んでいる家族の様子も見える。
地層の違いが見事に現れている。
左側(南側)に傾いているのだが、長時間かけてずれ落ちていきそう。
左にスライドロック州立公園をみながら、徐々に標高をあげていきます。
さっきみた地層の色が違うライン上に、近づいていきます。
渓谷沿いの道路の終わりは、急カーブの連続。
坂をのぼりきって、渓谷をみわたせるビューポイントがあったのですが、
駐車スペースが満車の為、通り過ぎました。
休日でもなかったのですが、家族ずれで賑わっていました。
景色ががらっと変り、かなりひんやりとしてきました。
平坦な道になったので、高原の真ん中を走っているようです。
しばらく走ると、昨日フェニックスから、セドナ付近まで北上したI-17に合流。
少しだけ走って、フラッグスタッフの町で下ります。
フラッグスタッフの街にはいると交通量が増えました。
アメリカ南部を東西に走るI-40、北西はグランドキャニオン、南はフェニックス、
交通の要所的な街です。
案内表示に「Los Angeles」。
知っている地名の文字がみえただけで嬉しくなりました。
フラッグスタッフの街は、標高2,300mにある高原の町で、
日本のマラソン選手はここでトレーニングをしたりもするそうです。
フラッグスタッフの街をとおりすぎ、US-89を北上していきます。
この先に大きな町はないため、交通量がかなり少なくなりました。
高原地帯をまっすぐに道路のびています。
延々とゆるやかな下りなのですが、その先のみえる道は地平線まで。
これぞ思い描いていたアメリカの道です。
前述しましたが、
クルーズコントロールでアクセル踏まずに一定の速度で走るので、
ぜんぜん苦にもならないし、
みんな同じ様に、制限速度で設定して走っているようなので、
それほど前の車に追いついたりすることもありませんし、
追い抜かれることもそれほど多くはありません。
片側一車線の道に入ってからで、
注意する点は、前の車においついて追い抜きたいとき。
対向車がかなり遠くに見えていても、
お互いに70マイル(約112km)で走っているので、
あっという間にすれ違います。
そして70マイル近くで走っている車を追い抜くのは結構大変。
アメリカのドライバーは、よっぽど見通しの良い場所で、
対向車がない時にしか追い抜いてきません。
そして遅い車をあおったりもしない。
当然道は綺麗で、景色も良いのですが、
いろんな意味で、アメリカの道は終始、気持ちよく走ることができました。
AZ-64との分岐をすぎると、1本の川を渡りました。
左(西)川にくだっていくと、コロラド川と合流します。
1時間も少し走れば、グランドキャニオンです。
今回の旅で一番と思われる場所なので、一番最後にとっておくことにしました。
最初に見てしまうと、他の雄大さが失われるかなとの思いでした。
今回のグランドサークルの旅は、グランドキャニオンを除いては、
このあたりから、反時計周りにまわってきて、再びここに帰ってきます。
北上していたUS-89号線から、US-160号線に入り、北東方向へ。
少し起伏のある場所を通るようになり、周囲の土の色が変わり始めました。
フラッグスタッフを過ぎてからは、まったく町がありません。
いやお店自体みあたりませんでした。
アメリカの広さは、日本人の想像以上です。
昼時にフラッグスタッフで、もうちょっとお昼は後でも良いかなと思って、
次の町、Tuba Cityに到着したのが、1時間半も経過していました。
とりあえず気軽に入れるマクドナルドにしようかと思ったら、
なぜか大混雑していたので、近くのKFCに。
日本でもおなじみのファーストフード店ばかりで店選びは楽です。
もう14時でお腹ががすいてたので、チキン3つのセットにしました。
日本であまりファーストフードは食べないので、分からないのですが、
かなりボリュームありますね。
レギュラーかクリスピーのチキンをチョイスして、
コールスロー、マッシュポテト、そしてパイです。
そしてビッグサイズのドリンク。
これでは、安い。
お腹すいていたせいかもしれないけど、結構美味しかったので、
すべて食べきりました。
ファーストフードは本場で食べると美味しく感じるのか。
最初、間違ってチキンが2つしか入って出てこなかったので、
店員に伝えに行ったら、かなり無愛想な雰囲気で応対されて、
後から正社員っぽい人がでてきてから、ようやく対応してくれました。
サービス的に劣っているようで、
そのあたりがマクドナルドとの客足の違いにつながってるのかな。
もしかすると日本でも同様のような気が・・・