![6-140](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/8/286d2a8d93c94a64ee4c-L.jpg)
国道89号線を1時間ほど南下し、マウントカーメルジャンクションからは、
右に折れ、ユタ州道9線へはいります。
天気がよくて車内がぽかぽかして気持ち良いです。
この先は国立公園なので、車も少ない。
![6-141](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/4/549b0503d271e906b680-L.jpg)
道路自体がザイオン国立公園の中を通っています。
この先は車1台あたり25ドルが必要となります。
大きな岩山が近づいてきたら、ザイオン国立公園のサインがでていました。
![6-142](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/e/4e0c39fcc507696efab1-L.jpg)
アニュアルパスを購入しているので、提示して、ニュースをもらいます。
日本語のニュースはありませんでした。
しかし、このニュースには、シャトルバスやポイントなど説明されているので、
結構役に立ちます。
事前にWEB上でダウンロードすることもできます。
http://www.nps.gov/zion/parknews/newspaper.htm
東側の料金所の背景に、白い巨大な岩肌の山がみえてきました。
![6-143](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/e/6/e60da196a1f0d7233189-L.jpg)
公園に入るとすぐに驚きの絶景。
網目模様の岩肌が特徴的な、標高2,033mのチェッカーボードメサが正面に。
滑らかな斜面に刻まれた網目は、綺麗なマス目をしています。
![6-145](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/7/37755407c86455599b02-L.jpg)
道はチェッカーボードメサのすぐ近くをとおっていきます。
登ってみたくなりますね。
![6-146](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/4/d428d17fbde21a83807b-L.jpg)
車との対比だと、
周囲の岩の大きさがわかると思います。
東ゲートから中心部までは、
ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイと呼ばれる道が続く。
台形の巨大の間を道がとおっているので、どこを見ても圧倒される。
![6-148](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/b/3b072144dda53fa06483-L.jpg)
ちなみに上の写真はチェッカーボードメサではないです。
そのクラスの岩山がごろごろとあります。
![6-147](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/5/556c28af22d80aff4626-L.jpg)
ちょっと車を止められるスペースがあったので降りて岩肌をのぼってみました。
注意されないか心配でしたが・・・。
![6-150](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/d/5d172e13be3ecf79976b-L.jpg)
おーーーい!
見えますか?
![6-152](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/e/3ed43b3187a72b837c2c-L.jpg)
様々な方向に岩の層があらわれています。
大きな岩も、何層もの地層から作られているのですね。
![6-153](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/c/8/c805811287156f372a32-L.jpg)
この部分は岩の層がとても綺麗にあらわれています。
この写真に写っている範囲だと、何千万年かはありそうです。
![6-151](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/3/33236217fdda09b730d0-L.jpg)
岩肌のちょっとした隙間に砂がたまっている部分に、
植物が生育しています。
たくましいですね。
![6-154](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/e/7e95dc6463f28348b48d-L.jpg)
ザイオンもコロラド高原の隆起によってできたグランドステアケースの一部。
このザイオン・マウントカーメル・ハイウェイは、
おおよそ約1億年前に出来た砂漠地帯の砂が固まってできた砂岩の層。
ザイオンの渓谷の上の地層の部分を走っています。
![6-156](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/2/7269c472941fe7a98fdf-L.jpg)
白い地層の下は、バーミリオン層と呼ばれる赤い地層で、
約2億年前に火山活動が活発だったときにできたもの。
ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイは、東ゲートから入ると、
徐々にくだっていくので、最初は丈夫の白色が多く、
だんだんと赤色の比率が大きくなっていく。
![6-157](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/1/4/14d4557e12151ca66ba7-L.jpg)
トンネルを抜けると・・・
白い砂岩の台形の山が減ってきました。
このあたりの地層の模様は、全体的に左に下がっています。
岩肌にもしっかり樹木が生えていて、ちょっとした箱庭にもみえます。
![6-158](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/2/c/2c27b10af565064ad917-L.jpg)
大きなバイクでツーリングは、気持ち良さそう。
![6-159](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/0/80306ebb708f5dcde0d6-L.jpg)
1930年に開通した当時はアメリカ最長だった1.7kmのトンネル。
交互通行になっているため、 しばらく停車。
このトンネルを抜けると、いよいよザイオンの核心部だ。
旅行日:2011年05月01日
記載日:2012年03月14日
マウントカーメロ・ハイウェイから1.7kmのトンネル。
ところどころに四角い窓があり、そこから見えてくる景色がすごかった。
そしてトンネルを出ると・・・
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/a/c/ac1cf9a157641c833fbf-L.jpg)
正面に見えてきた岩山の圧倒感が半端ない。
トンネルを出ると・・・という演出も相成って、鳥肌がたつほどの感動。
この先、スイッチバックのような急カーブの道を下っていきます。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/0/d/0dc048863c3464a45892-L.jpg)
最初に180度カーブをこえると、
大きな穴をあけたグレートアーチがみえてきました。
完全にアーチにはなっていないものの、大きさはかなりのもの。
トンネルは写真右側の岩盤を中をくり貫いてつくられたもので、
この景色の裏側からやってきたことになる。
トンネルの反対側からこのアーチの上までのトレイルも作られ、
壮大な景色を見ることもできる。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/c/0/c0a61110d400671fcca6-L.jpg)
そして再び180度のカーブをまがると、正面に巨大な岩山。
ほぼ垂直にたつ岩壁は、少なくみても1,000mはありそう。
東京タワー3つ分の高さと考えると、平然としてはいられない。
知名度も低く、旅行前に訪れた人のブログをみていても、
それほど感動した話は聞かなかったのですが、
まさに百聞は一見にしかずですね。
素晴らしい景色で、1,000mもの岩壁を見上げる迫力は凄いものがあります。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/0/3/039aa8f1ea34ffd7c35a-L.jpg)
マウントカーメロ・ハイウェイではみられなかった
下層の土っぽい泥岩の茶色の地層がでてきました。
ザイオン国立公園の成り立ちを考えると、
もともとあった台地を、川の浸食で削っていったものなので、
川底に下りていっているという表現が正しいのしょう。
標高差にすると1,000m近く下ってきたわけですね。
ちなみにザイオンの最下層の地層では、
グランドキャニオンでは一番高いリムの部分になるそうです。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/7/d70bb51ad96297eda6ef-L.jpg)
いくつものカーブを越えて、標高がさがるごとに見える景色も変わり、
幾度となく車を止め景色にみとれてしまいます。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/b/a/bade04d3cbee5c3aaae2-L.jpg)
ようやく下まで降りてきました。
南側には2,380mのWest Templesの岩山。
この先の渓谷内はマイカー規制があるので、
あの山の麓にある博物館に車を置いて、
シャトルバスへ乗り換える必要があります。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/d/0/d076fcc597ca974d8445-L.jpg)
南北に伸びるバージン川と、
東からの道が合流するキャニオンジャンクション。
北側のこの奥がザイオン国立公園の中心部です。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/6/8/68ada143e49050f52584-L.jpg)
南側の風景。
とんがった先鋒は、1,995mのThe Watchman。
思っていたよりもバージン川の流れが強い。
しかし、このザイオン渓谷を作り上げた頃と比べれば、
本当にかわいいものなのでしょうが。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/c/a/ca1ec81dfe9767edcf6c-L.jpg)
The Watchmanを眺めながら、もう少しUT-9を南下していきます。
道は綺麗に舗装されてきてますが、道路の色が茶色なのは、
風景とマッチさせるためだったのでしょうか。
![ビジターセンター(ザイオン国立公園)](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/6/86996612871e92d7f655-L.jpg)
ザイオン博物館に到着。
思ったよりも駐車している車は少なかった。
星条旗が誇らしげになびいています。
そしてその裏にもかっこいい岩山がみえています。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/9/7/975a44f30903489fb924-L.jpg)
博物館の裏手にそびえるのは、
左の台形の山がWest Temples。右側の先鋒群がTowers of Virgin。
West Temples(2,380m)で、ここからの標高差は、なんと1,161m。
東京タワー3.5個分の高さに匹敵。
![ザイオン国立公園](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/1/6/163d75da5a09fac35d98-L.jpg)
作ったパンにハムとチーズを挟んだだけのランチも、
この景色を見ながらなら、とっても贅沢というものですね。
![6-181](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/4/8/48291fac1a0c2eccf7ef-L.jpg)
マイカー規制のため無料のシャトルバスに乗り、渓谷内を目指します。
規制するぐらいなので、混雑していると思っていましたが、すいていました。
窓が広くとられているので、車内からでも景色を堪能することができます。
![6-180](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/0/701f70fd5933d5307fc0-L.jpg)
天井部分もあいているので、そびえたつ岩山も見えます。
上部もガラスだったらいうことなしですね。
![6-182](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/8/c/8c6ad0fabb3286a744d5-L.jpg)
5分ほどで最初のポイント、Court of the Patriarchesへ到着。
シャトルバスは2両編成、すべてのスポットをとまりながら、
5~10分毎に運行されているので、とても便利でした。
公園入園料を払っても、アクセスが無料でしっかり整備されているのは、
素晴らしいと思います。
![6-183](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/3/7/374a9c91800d8a9f4bc9-L.jpg)
目の前にそびえる鋭い岩山がすごい迫力。
国立公園内にはいくつかのトレイルが整備されています。
もう少し奥にいけるようなので、歩いてみることにしました。
![6-187](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/7/a/7ad9d12e127add591f6c-L.jpg)
バージン川を渡り、少し登ってきますが、メジャーコースではないので、
歩いている人も見当たりません。
半信半疑で歩いていきます。
ふと振り返っても絶景です。
正面の山がMountain of the Sun。その右側が、Twin Brothers.
![6-184](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/6/c/6c258b0b27a72d6913fc-L.jpg)
同じような高さと形の3つの岩山はCourt of the Patriarchs。
司教の宮殿という意味だそうです。
左からアブラハム(Abraham)、イサク(Isaac)、ヤコブ(Jacob)の名がつけられ、
すべて旧約聖書で登場する人物の名前。
![6-185](https://livedoor.blogimg.jp/rekusan/imgs/5/3/53950c28e6747ad5af5c-L.jpg)
ザイオンという言葉は、
古代ヘブライ語で「聖地」「隠れ家」を意味する。
その言葉どおりの雰囲気を感じ取れる場所です。
旅行日:2011年05月01日
記載日:2012年04月10日