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ZZZZ・・・
午前5時30分。
目覚ましをかけた時間よりは、目が覚めました。
気になって景色を見に行くと。
この景色を見て、思わず鳥肌がたちました。
寒いからではありません。
幻想的。
そんな言葉がぴったりの絶景。
メリックビュート。
いいタイミングで、月も出ていました。
早く目が覚めてくれてよかった。
そう思わずにはいられない絶景にめぐり合えました。
午前6時。
目覚ましをかけていた時刻になりました。
だいぶ空は明るくなり、東の地平線が赤く染まり始めます。
午前6時20分。
レストラン前の展望台にも、人が集まりだしました。
思ったよりも雲が出ています。
もう空は白んでいます。
日の出は見られるのか少し心配になってきました。
午前6時30分。
雲間から、太陽が顔を出し始めました。
East Mitten Butte.
赤く染まる雲に、浮かび上がるビュートが素晴らしいの一言。
いい場所から太陽が昇ってくるものですね。
いや、ホテルがいい場所に建てられているのですね。
名前に偽りなしです、The View Hotel。
Monument Valley の一日が始まります。
今日も快晴。
Valley Driveの続きが楽しみです。
1時間ほど、ベッドの中で仮眠。
もう少し寝ていてもよかったのだが、いてもたっても・・・
ホテルのバレー側のテラス。
景観的に配慮されているので、モニュメントバレーと同じ茶褐色をしている。
規模はそれほど大きくはないので、
シーズンはすぐに満室になるのだろう。
1階の手前(フロント側)だと、地面があるので眺望は悪いかもしれない。
3階はバルコニーの天井部分が開けているのがよくわかる。
フロントのあるロビールームは、2階まで吹き抜けになっていて明るい。
中心にレンガ造りの暖炉があり、ナバホ族の人形が飾られている。
ホテル従業員の大半はナバホ族の人らしく、
かなりの雇用創出を生んでいるらしい。
客室へと続く廊下。
ところどころに、モニュメントバレーの写真が飾られている。
同じ風景が、扉をあけた部屋から眺められるのだけれど。
客室への廊下にある窓からの景色。
ホテル裏側にも、ビュートは存在していて、簡単な展望デッキも設置されている。
ルームキーまでも・・・。
モニュメントバレー三昧なThe View Hotel。
明るい時間帯には、行かなかったので、見てはいませんが、
レストランからの景色もまた素晴らしいようです。
とにかく泊まって後悔はしないと思います。
眺望的には世界有数のホテルなのは、間違いないはず。
後ろ髪惹かれるような思いで、チェックアウトしました・・・。
ホテル横にはビジターセンターがあり、お土産コーナーをのぞいてみました。
ここからの景色もまたすごい!
昨日まわりきれなかった、バレードライブの続きです。
9番目のビューポイントの「ARTIST POINT」。
今までのビューポイントと違い、壮大な原風景を見渡すポイントです。
写真で伝わりきらないこの壮大な風景。
なにもない原野に、高さ300m級のビュートやメサが点在しています。
昨日見てきた以上に、特徴のあるビュートがありますが、
しかしナバホの自治区内にあり、観光客は立ち入ることができません。
10番目のポイント「NORTH WINDOW」。
両サイドの岩が、窓枠のようになっているのでこの名前。
たまたま、いい木があったのでそっちを窓枠として使わせてもらった。
NORTH WINDOWのポイントより、少し奥に歩いてきました。
眺望的には、さっきのARTIST POINTとほぼ同じです。
景色を眺めながら、ボーっとしていたい場所。
観光地なのに、人と出会うことはそれほどないのが良かったです。
ナバホ族のツアーで参加してた人は、
写真撮って、はい、移動みたいな感じで忙しそうでした。
11番目のビューポイント「THE THUMB」
大きな親指です。
写真ではわかりませんが、独立して立っています。
大きさはこんな感じです。
地震が起きたら、倒れるんじゃないかな・・・
http://www.youtube.com/embed/r2LG-qX6kNY?rel=0&hd=1
The Thumbからの景色。
少し登るだけで、眺望がよくなります。
アーティストポイントから見た風景に比べると、
バレードライブで走ってきたエリアは、まるで中庭のようです。
ひとまわり終えたころには、もう11時になってしまいました。
焦らなくてはいけなかったのですが、せっかくなのでゆっくりしたのが原因。
バレードライブから脱出します。
時間がないにも関わらず、車を止めてしまいました。
ビジターセンター横の展望台からのモニュメントバレー。
この風景もこれで、見納めです。
十分に堪能しましたけど。
ナバホ族主催のツアーご一行様。
砂埃は覚悟の上ですが、景色はいいでしょうね。
そして、今日の目的地モアブに向けて、
US-163を北上していきます。
ビジターセンターを出て10分ほど。
このポイントは有名な場所なのですが、
大きな地図もないので、ガイドブックの写真とバックミラーの景色を確認しながら。
映画「フォレストガンプ」で、恋に破れたトム・ハンクスが、
アメリカ大陸を走り続ける中、
この景色を見て走るのを止めた場所。
まっすぐに続く道の先に、そびえるモニュメントたち。
思わず立ち止まった事にも納得の風景です。
この風景を目に焼き付けて、
モニュメントバレーとはお別れです。
旅行日:2011年04月29日
記載日:2011年12月08日
モニュメントバレーを後にして、
US-163号線を北上していきます。
昨日、カイエンタという街からは、US-163号線を走っていますが、
ここは景色がよい道ということで、SCENIC BYWAYに登録されています。
さっきまでモニュメントバレーの景色に圧倒されていたので、
それも納得ですが、この先の景色もとっても良かった。
メキシカンハットの街が近づくと、下り道が続いていきます。
街中に流れるサンファン川が、長年の侵食で大地を削り、
川沿いの今の高さになったのです。
以前は前方に見える岩ほどの高さだったようです。
このサンファン川は、レイクパウエルへと続き、
いずれはグランドキャニオンへと続いていきます。
メキシカンハットの街自体は、人口100人程度の小さな町なので、
あっという間に過ぎて、再び上り坂に入ります。
標識には道路番号の上には、方角も書かれてとても親切です。
間違いにも早めに気づくことができます。
その下に青い看板が出ていますが、
これが「SCENIC BYWAY」の目印となります。
景色がいいなあと思ったら、ついていることが多かったように思います。
道路の右側に、奇妙な形をした岩が見えてきました。
さきほど通過したMexican Hutの街の名前の由来となった岩です。
メキシコ人がかぶるつばの長くて丸い帽子に似ているから、
つけられた「Mexican Hut」という岩。
どうやったらこんな形になるかが、不思議でならない。
しかし、この岩が崩れてしまったら、
メキシカンハットの街の名前はどうなるのかも心配だ。
後ろに見える岩肌もなかなかのもの。
その真下にサンファン川が流れていています。
しばらく高原地帯を走ってくると、
前方にComb Ridgeといわれる岩山帯が立ちはだかってきた。
見た感じで数十キロは続いている。
でこぼことした岩山が続いていて、
この後どのルートを通っていくのだろうか、興味津々。
さすがに超えることはできそうもないので、
Comb Ridgeを迂回しながら走っていくとは思っていたのだが・・・
地層の隆起で起きたのか、それとも川の浸食がつくったものか。
Comb Ridge自体は、麓からみるとかなりの高さがあります。
地層もきれいに現れていますね。
一度下って、再び上り返します。
Comb Ridge南端の少し低い岩の間に、道路が通っています。
ちょうど上り返すときに、右側にみえた岩肌。
色の違う地層が、綺麗に崩れてできたアート。
長い地球の歴史が作り出した模様に、見とれてしまいます。
Comb Ridgeをすぎると、Bluffという小さなの街にはいる。
その先にみえてくる白い岩肌の絶壁。
ここBluffも、メキシカンハット同様に、
川の浸食でできた平野にできた町。
この絶壁(Bluff)から、近くの街の名前がつけられている。
左側の崖には、大きな岩が転げ落ちたままになっているのが少し怖い。
Scenic BywayのUS-163号線はBluffまで。
ここからは分岐して、US-191号線を北上、高原地帯を走る。
さっきまで岩山が目立った風景とはがらりと変わり、
草が生い茂るのどかな風景。
遠くには冠雪した山もみえてきた。
高い山に湿った空気がぶつかり、雲が生まれる。
フラッグスタッフを過ぎてから久しぶりに見た雲らしい雲。
正面の山は、Abajo Mountains。
それほど高い山とは感じないが、今走っている場所が1800m近い場所なので、
3,463mも標高があり、雪積もっているのも納得できる。
このエリアで一番人口の多いBlandingの街も通り過ぎた。
昼食をとりたかったのだが、一番大きいといっても人口3,000人の街で、
それほど入り安そうなレストランがなかった。
こうなれば昼食は、Moabまで我慢。
Abajo Moutainsの東側をまわりこみ北上していく。
高原地帯という言葉がぴったりのような風景で、
標高も高いので空気がとても冷たい。
高原地帯をしばらく走り、Monticelloの街をすぎると、
ゆるやかなカーブの続く長いくだり坂になった。
正面に、La Sal Mountainsがみえてくる。
南北に伸びている山脈なので、見えているのは山脈の南端のみ。
Abajo Mountainsよりも高く、標高3,877mと富士山よりも高い。
長いくだり坂を終えて、遠くにぽつんとした岩が見えていた。
変わった岩だなあとずっと眺めていても、近づいてこない。
それもそのはず、このChurch Rockと呼ばれている岩は、61mもあるのだ。
周囲に似たような岩も見当たらないし、
どこからか飛んできて落ちたのかとしか思えないほど異様な存在。
教会というよりかは、雪だるまのような・・・土偶のようにも見える。
La Sal Mountainsの山なみが綺麗です。
なだらかな丘陵地帯にひかれた直線道路。
急なカーブもなく、信号もないので、
クルーズコントロールを使ってのドライブは、疲れ知らず。
水平方向に綺麗な地層がでています。
色が同系色のみで構成されているので、色合いも綺麗に感じる。
HOLE N”THE ROCK
岩に直接ペイントされている・・・
自然を大事にしているアメリカにあっては、この風景はかなり珍しい。
そしてこの正体は動物園。
確かに写真の右端にも、ZOOの三文字があります。
La Sal Mountainsが近づいてきました。
Moab(モアブ)も近いようで、交通量が徐々に増えてきました。
左側に断崖がせり出してきましたが、
モアブの街中まで続いていました。
14時20分。
モニュメントバレーを出発して約260km走行し、モアブへ到着。
景色が良かったので、とくに退屈することもなく、
また眠くなることもなく3時間走り続けました。
フラッグスタッフの以来の賑やかな町といえるモアブ。
人口は5,000人程度だが、いくつかの国立公園観光の拠点となっていて、
国道沿いにモーテルやレストランが立ち並び、賑わっています。