ここ 大分駅 から、一気に滋賀県の自宅まで帰ります。移動距離は765km。
昨日、達成感を味わった長崎駅〜大分駅間が約370kmだったので、その倍以上を1日で移動することになります。
そのため、大分駅始発の05:12発に乗車。

やってきたのは予想外に短い2両編成。発車時点で座席は3割ほど埋まっていました。

大分市街地を抜けると、左手から山が迫り、右手には海。列車は別府湾沿いをしばらく進み、大分駅からわずか12分で 別府駅 に到着しました。
この2都市、本当に近いんですよね。県内1位と2位の都市が隣接している例は珍しくありませんが、ここまで中心駅同士が近いケースはなかなかない気がします。

3日ぶりの別府。通過するだけなのに、なんだか不思議な感覚でした。
別府駅では半分ほどの乗客が下車。その後は乗降こそあるものの、大きな変化はありません。

海自体は見えない区間も多いですが、線路は日出まで別府湾をぐるっと回り込むように敷かれており、実はかなり大回りしています。
大分空港はさらに東、国東半島の先端側に位置するため、大分市との陸路アクセスは意外と不便。そこで現在、船で直接結ぶホバークラフト構想が進んでいるそうです。
子どもの頃、宇高連絡船にホバークラフト便があり、乗ったことがあります。浮き上がるような独特の感覚が面白かった記憶がなんとなく残っているので、再開したらぜひ乗ってみたいですね。
別府湾と別れた後は、しばらく山あいを進行。 宇佐駅 を過ぎると平野部へ入り、やがて終点の 柳ケ浦駅 に到着しました。

ホーム反対側には、1分後発車の小倉行き8両編成が待機中。急いで乗り換えます。

転換クロスシート車なのですが、窓割りと座席配置の相性が微妙な席が多いんですよね。景色を見るには当たり外れがあります。今回は始発だったので、しっかり窓側の良席を確保しました。
この列車、小倉まで直通ということは混雑必至。案の定、途中からかなり人が増えていきます。
柳ケ浦から先は、ほぼ平野部。線形も良くなりました。ただ、景色は「田んぼ→駅前だけ住宅街→また田んぼ」の繰り返しで、正直かなり単調です。

中津駅 は、このあたりでは比較的大きな街。 福澤諭吉 の出身地としても知られています。

一瞬だけ瀬戸内海が見え、豊前松江駅を過ぎると福岡県へ。
ただ感覚的には、柳ケ浦を過ぎたあたりからすでに「福岡県側」の空気感でした。
大分駅からは2両編成で山を越え、その先の宇佐以東は8両編成が平野部を小倉まで一直線。輸送体系も街の雰囲気も、完全に北九州都市圏寄りです。
実際、中津周辺は大分市よりも北九州市との結び付きが強いらしいですね。
その後は市街地が連続するようになり、車内も常に混雑状態。小倉までこのままかと思いきや、 城野駅 でかなりの乗客が下車しました。おそらく北九州モノレールへの乗り換え利用が多いのでしょう。

小倉駅 では下関行きへ乗り換えます。いよいよ九州ともお別れです。
この列車、たった2駅だけの運転ですが、関門トンネル手前に「デッドセクション」と呼ばれる電流切替区間があります。そのため、交流・直流両対応の特殊な車両が必要。
両対応車はコストが高く、数も多くありません。その結果、いまだに昭和生まれの415系が現役で使われています。
関門トンネルを抜け、 下関駅 からはJR西日本エリアへ。

ここから自宅までずっとJR西日本だと思うと、JR西日本のエリアの広さを実感しますし、正直かなり嬉しい。なぜ嬉しいかというと、JR西日本は転換クロスシート車が多いからです。今回乗車する列車も、すべて転換クロスシート確定。長距離移動では本当にありがたい存在です。
ここから先は、昨年逆方向に乗車したことありますし、さらに今年5月にも宮島口〜福山間を乗車して記事にしている区間です。なのでさらっと。


山陽本線にも随時新型車両が導入されていますが、まだ下関から岩国の間は旧車両が活躍している区間。来年にはこの区間にも新型車両が導入が予定されているので、この黄色い山陽本線カラーを堪能できるのもあとわずか。まあ新型車両が導入されても、JR西日本の場合は転換クロスシートがメインなので、車窓を楽しむには問題なしですが。


西から山陽本線で乗車して、最初に海を間近に走る区間は防府駅から戸田駅。下関駅を出てから1時間30分後です。車内はエアコンで冷えているので、こっそり窓を開けるために車両で一番後ろの席に座っていました。外の空気を浴びながらの鉄道旅はやっぱり気持ちいいですね。新型車両が入る予定なので、こういう楽しみ方も近いうちにできなくなりそうです。


徳山駅で20分以上の長時間停車があったので、改札を出てセブンイレブンで購入し、朝食代わりの三種チーズのミートソースドリア378円。暑かったけど、車内で匂いが充満しないようにホームのベンチで頂きます。今回は乗り継ぎがあまりに良すぎて、主要駅でもほとんど滞在時間ないので、食事は駅併設のセブンイレブンで済ませました。


柳井港から南岩国間は瀬戸内海沿いを走る区間が連続します。6駅間、時間にしておおよそ30分間。大阪方面への上り線は下り線より少し海から遠いのが惜しいところです。


岩国駅からは新型車両レッドウイング。広島都市圏までは15分毎ですが、その先の三原方面まで行くのは1時間に1本。糸崎駅では、兵庫県の姫路行きに乗り換えるので、糸崎駅行きまでの待ち時間で再びセブンイレブンで食事を済ませました。


糸崎駅からは姫路駅までの約3時間のロングラン。岡山県内はまさかのノンストップです。この区間にも大半が新型車両URARAに置き換わっているので、転換クロスシートで快適です。
JR西日本、在来線でも接続をかなり意識してダイヤを組んでいる気がします。車両も新型中心で乗り心地が良く、本当にあっという間でした。これがJR東日本の硬めロングシート中心だったら、かなりしんどかったかもしれません。
旅の締めは、関西のエース・新快速。朝夕は網干発や播州赤穂発などもあるので、姫路駅始発を狙うかどうかは事前確認必須です。今回は網干駅始発に乗車しました。
それにしても新快速は本当に速い。私鉄との競争が激しいからこその恩恵ですね。もちろん快適な転換クロスシート。
大きな遅延もなく、自宅最寄りの 比叡山坂本駅 には21時前に到着しました。
……とはいえ、時刻表を見れば、ここからさらに3時間近く移動できるんですよね。
調べてみると、最遠到達は豊橋駅23:40着。運賃12870円。すごい世界です。
改定後の青春18きっぷを今回初めて利用しましたが、まだまだ十分使い道はあると感じました。
ただ、一番のネックは「連続利用必須」になったこと。旧制度なら長崎に数泊したかったんですよね。
さすがにデータはありませんが、制度変更後は青春18きっぷ利用者の宿泊費消費って、かなり減ったのではないでしょうか。地方創生という意味でも、多少値上げしてでも、以前のような柔軟な使い方ができる制度に戻ってくれたら嬉しいなと思いました。
今回の旅とは直接関係ないですが、今年は沖縄のような南国へ行かなかったので、「夏を満喫した!」という感覚が少し薄かったんですよね。
毎年のように沖縄へ行っていたせいか、もはや習慣になっていたのかもしれません。ふとした時に、「あれ、今年って夏旅行したっけ?」と感じる瞬間がありました。
