沼津駅まで来ているので、そのまま、帰路につけば、6時間半ほどで家に着く。まあ根っからの貧乏性なので、そのまま帰路に着くのはもったいない。
昨日、鳩サブレを購入したかったが、運良く沼津行きの列車があったので、降りることが面倒でそのまま来てしまった。鳩サブレは東京都・神奈川県以外では販売していないので、静岡県では購入できない。まあネタだと思って、鳩サブレを販売している豊島屋の鎌倉本店にいくことにした。
そしてルートを変えて、今年1月に御殿場線からの富士山がとても綺麗に見えたので、今回もまた御殿場線から富士山を眺めがら帰ることにした。本日も快晴予報なので、富士山はきっと見えるだろう。
ホテル朝食のアジの干物が最高でした
もう一軒北側にホテルがあったのだが、自分の部屋からはぎりぎり富士山が見えた。
駅前ロータリーからでも、富士山のてっぺん部分だけは良く見える。
右の建物が、宿泊しているくれたけイン。北改札口のからは、徒歩1分もかからない距離にある。
無料の朝食バイキングがついている。実質はその分の料金が含まれているのだろうが。待ちかねた宿泊客が多かったようで、6時半スタート前にはオープンしていた。
大好きなアジの干物が食べ放題。食べ放題だから、クオリティが低いものを想像していたけど、これは美味しそうなです。
アジの干物以外にも、三島コロッケやしらす、わさび漬けなどの静岡らしい名産品が並ぶ。フレンチトーストやパンなどもあり、和食と洋食どちらでも選べます。あと、長旅だと野菜が不足しがちになるので、サラダがあるのは嬉しいですね。
アジの干物が予想以上に美味しかった。小降りなのですが、身はふっくらとしていて、ご飯が止まらない美味しさ。結局、4枚も食べてしまいました。塩分過多かもしれませんね。
ネコマンマですかね?生卵にアジの干物をいれて、醤油をいれて、ご飯にかけたら最高の味です。この旅で色々食べたけど、これが一番脳に突き刺さる美味しさだったかもしれません。日本人で良かったと思える朝食でした。
簡素な沼津駅の北口。ただそれなりに利用者は多く、特に学生さんの姿を良く見かけます。沼津駅周辺には学校が多いんでしょうか。
駅のコンコースもラブライブ押しです。
ごめんなさい、これがラブライブなのか、わかりません。
沼津駅→大船駅 東海道本線・普通 小金井行き
沼津駅発の首都圏まで直通する列車に間に合いました。
熱海駅で乗り換える手間も減りますし、車両は長いので通勤時間帯でも着席できます。
JR東海で完結する車両だと長くて6両。
沼津駅まで乗り入れているJR東日本の車両は短くて10両です。
また一部にはクロスシートもあるので、車窓見るにも向いてます。
相模湾が眺められる熱海から早川の区間は東海道線のなかでも絶景区間なのですが、逆光でかなり眩しかったです。
まだまだ東京まで遠いのですが、大船駅ですでにこの混雑です。
鎌倉まで行くので横須賀線に乗ります。
つり革広告がなくて、変わりにモニターが埋め込まれています。スタイリッシュですね。荷物置かれたら広告効果激減ですが…
鎌倉駅。
まだ平日の早めの時間だったので、人が少ないですが、週末だとすごい混雑になります。
鶴岡八幡宮から海岸まで伸びる参道、若宮大路沿いに豊島屋の本店があります。看板が鳩サブレー。サブレではなくサブレーだったんですね。母が好きなので、関東方面に来るときはいつもお土産に買って帰ります。
鶴岡八幡宮。春に宇佐神宮に行ったときに八幡宮の意味を知ったときに、初めて武士が行政を行った鎌倉幕府のある鶴岡八幡宮に興味を持ちました。過去にプライベートでも仕事でもきたことあったけど、その当時はただの観光名所の一部でした。歴史を知ると今まで見たものが新しい視点で見ることができるので、これから少しずつ新しい知識を入れていきたいと思いました。
鎌倉幕府の行政が行われたのは、鶴岡八幡宮の右(北)隣にあった大倉幕府。いまは小学校になっていてその姿はありません。
この石の階段は鎌倉三代将軍の源実朝が殺害された場所。源頼朝が平家を滅ぼし武家社会を1192年に鎌倉幕府のを開いたものの、源の家系はわずか三代で終わったんですよね。
八幡宮とは、戦いの神・武神である八幡神を祀っている神社。八幡神として祀られているのは、第15代応神天皇ですが、今年春に行った全国八幡宮の総本山宇佐神宮での出来事が八幡神始まりなのです。
はじめて武家社会を開いた鎌倉幕府が、武運の神である八幡宮を崇敬しているのは当然のことなのでしょう。もともと源頼朝の先祖が京都の石清水八幡宮を崇敬していて、鎌倉に勧請(分霊して移すこと)したものが鶴岡八幡宮だそうです。
高い場所にある鶴岡八幡宮の拝殿前からは、若宮大路が海岸まで伸びるようすが分かります。
若宮大路の西にある小町通り。観光客向けの飲食店や土産物の店舗が立ち並び、週末になるとかなり賑わう場所です。
前にきたのは2015年ですが、鎌倉駅はリニューアルされていたようです。社寺の多い鎌倉を連想させる駅舎は、落ち着いた雰囲気で良いですね。
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大船駅で崎陽軒のシュウマイを購入し、ホームへ行くと茅ヶ崎行きの列車が来たのですが空いていたので一旦乗車。そして再び、茅ヶ崎駅から乗車しました。
富士山を遠くに眺められるので、席が空いていても、運転席にかぶりつきです。
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国府津駅で御殿場線に乗り換えです。前回はボックスシートタイプでしたが、今回はロングシートでした。前回と違ってかなり空席がありましたので、左右座席に移れそうです。
国府津駅からは相模湾が眺められますが、御殿場線は内陸部に向けて進んでいきます。
御殿場線の松田駅まで、前半に富士山が見えるのは左側です。
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このあたりは東西の大動脈、東名高速道路が走っています。御殿場線も開業当時は東海道線として、東西の大動脈を担っていました。函南トンネルが開通すると熱海駅経由の新線が東海道線となり、旧線は御殿場線となりました。
昔の機関車は非力だったので、山越えの区間は苦労したんでしょう。遠くのほうに富士山がチラチラと顔を出すようになってきます。このあたりからは右側の車窓にかぶりつきです。
新東名高速道路の高架の下から富士山。松田駅から乗車してきた訪日外国人観光客のみなさんは大喜びで写真撮っていました。
御殿場駅。アウトレットぐらいしかイメージがないんですよね。
ちょうど手前にお茶畑がきたので、静岡らしい風景写真が撮れました。
御殿場駅を過ぎてからは、しばらくは富士山をゆっくりと眺められます。観光列車でも走れば外国人が集まりそうではありますね。JR東海の管轄なので、やることはなさそうですが、日本を楽しんでもらうという観点ではありかと思うんですよね。
富士岡駅。名前の通り富士山を眺められる絶好の駅です。
南下してくると、富士山がだいぶスリムになってきた気がします。気のせいかな。
だいぶ遠ざかってきましたが、まだまだ見えます。
沼津駅で下車して、昨晩宿泊していたホテルの前を通り、あやみ屋さんへ。駅から徒歩3分程度です。もうすぐ13時ですがまだ待ちのお客さんがいました。この30分後に沼津発の豊橋行き列車があるので、乗りたいのですが…
美味しそうなメニューが並びます。そして観光地でもない場所だから、どれもお手頃で、税込み価格なのが嬉しい。
魚がこれでもかと言うぐらいにのっかってます。アジ、塩漬けの秋刀魚、カツオ、ブリ、メダイ。メダイは分からなかったので、店主さんに聞きました。
まじでご飯より魚のほうが量が多いです。生臭さもまったくなく美味しかったです。あら汁も魚がたくさん入ってました。これで税込み1,000円はオススメ。
夜は居酒屋として営業してるようです。静岡の地酒もたくさんあるし、海鮮は鮮度も抜群なので、良いですね。
自分が入ったあとも、続々とお客さんがやってかて、逆に行列が増えてました。
静岡県の東から、いっきに愛知県まで行けるのはありがたいです。
発車間際に乗車してきたアジア人の女の子がこの電車で合ってるか迷ってたので声をかけたら、吉原駅へいくので、この電車で合ってるよと教えると隣の座席に座りました。
私、香港人です。と日本語で話しかけられたので少し面食らいました。日本語を覚えた理由を聞いてみると、アニメが好きで覚えたそうです。日本のアニメ力凄いな…。犬夜叉が一番好きだそうです、見たことないけど。
香港といえば、中国の逃亡犯条例に対して3年ほど前に暴動に発展したデモがあったばかりで、その事が頭をよぎりました。おそらく20歳前半の雰囲気なので、デモにも参加してそうな世代です。結果的に死者も出て、逮捕者が続出し、最終的には鎮圧されてしまいました。どこか自分の中に香港に暗いイメージが植え付けられていました。
でも彼女は楽しそうに鎌倉へ行ったときの写真を見せてくれたり、鎌倉で買ったお菓子まで頂いたりと…香港人でも海外旅行ができて普通に楽しめてるようで良かったです。あと、自分で香港人です。って、言ってたのが印象的でした。中国人と言わないところは、香港人であることのプライドの証なんでしょうね。
彼女は富士市のゲストハウスに宿泊するそうで、バスではなく岳南電車に乗ったほうが分かりやすいよと経路案内をして、吉原駅で降りていきました。
若い女の子と近距離で話すことなんてそうそうないから、おじさんは緊張しました。
一息ついて、次の富士駅からも中国人の年配者のグループが乗車してきて、隣に座りました。心配そうに行程の書いた紙を眺めていたので、訪ねると清水に行きたいのだとそうです。あと20分程ですよと教えてあげると、みんなに伝えて安堵してるようでした。
地方にいくと英語の表記も少ないし、案内も少ないんですよね。そもそも、この列車の車内アナウンスは音量が小さくてほとんど聞こえてないし。知らない土地での移動は不安ですよね。
せっかく地方まで足を運んでくれているので、不安なく楽しめるようにできるだけ声掛けしたいなと感じた次第です。
新蒲原駅からの興津駅までの区間では背後に富士山を眺められます。
静岡県内を長距離を走る列車は、青春18切符シーズンは混雑します。しかし、車内は空いて、特に島田を過ぎるとガラガラ状態。秋の乗り放題シーズンは、それほど混まないので快適に移動が出来ました。
浜松駅を過ぎました。普通列車しかないので鬼門と言われる静岡県内ももうすぐ終わりです。車内が空いているとそれほど苦にはならなかったです。
愛知県豊橋駅。ここからは名鉄との並走区間になり、新快速や快速している区間です。日中は大垣止まりになるのですが、この時間帯からは通勤客への配慮でそのまま米原駅までいく列車が設定されます。ラッシュアワーになって車内は名古屋付近で混雑しますが、座ったままで滋賀県までいける安心感は大きいです。
やっぱり転換クロスシートはいいね。
車内が混みあう前にサクッと。JR東海のベルマークキオスクでプレモル買ったら、新幹線デザインでした。
海の見える最後の区間です。ラグナシアの観覧車の背後には三河湾。
今日も良い一日でした。ワケわからない行動してましたけどね。
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米原駅で、JR西日本の新快速に乗り換えです。ここまで来たらもう家に帰ったも同然。5日間に乗ったどの列車よりも早い時速130kmで滋賀の田んぼの真ん中を快走していき、あっという間に山科駅に到着です。
7月にコロナに感染し、しばらく自宅待機。その後続いて、父の病気が発覚、手術、退院後の療養としばらくつきっきりだったこともあり、ひとりで自由になれた解放感もあってか、今回の旅はかなり満足感のあるものでした。無茶な移動をし、ほとんど休養していないにも関わらずぜんぜん疲れを感じていない。
そして、自宅について部屋で荷物をおろしたら、思わず「たのしかった」と呟いていました。やっぱり旅は楽しいですね。
秋の乗り放題切符は明日まで使えますが、父の通院があり、車での送迎が必要なので、1日分はパーになりました。でも、5日間楽しかったし、父が回復してくれたお陰で旅行に出掛けられたので、まったく苦に感じることはありませんでした。
交通費 | 秋の乗り放題パス1日分 | 3,925円 | 7,850円/2日にて計算 |
飲食費 | 沼津・くれたけイン | 0円 | バイキング 宿泊に含む |
飲食費 | 沼津・あみ屋 | 1,000円 | 近海海鮮丼SP |
飲食費 | 豊橋・キオスク | 278円 | 缶ビール |
飲食費 | 近所・ローソン | 299円 | から揚げ弁当 値引品 |
合計 | 5,502円 |