1日目 ピュアマリンクラブ|八重山2008

沖縄

体育の日を利用しての沖縄の旅。
ここ3年間、沖縄への旅はいつも台風絡みで、
ハラハラさせられてました。
先月には台風直撃で欠航・・・

しかし、今回はフィリピン東部には、
まとまった雲ができていたものの、
台風はまったく発生せず、
ひさしぶりに台風を気にせずに沖縄へと向かうことができました。

できるだけ早く石垣に着きたいということで、
関西空港7時10分発をチョイス。
しかし、公共交通機関では間に合うわけもなく、
車でいくことになります。
しかし今回は3人でいく予定が2人になってしまったので、
関西空港の駐車場がとてもわり高。
前回にも利用したケチケチ作戦を実行。

りんくうタウンという手前の駅で、
駐車場にとめて、電車で向かいます。
30分近くロスタイムが生まれますが、
実際かなり安いです。
3泊4日の場合。

通常は、
駐車料金10,000円と通行料1,500円で、
合計11,500円となり、一人当たり5,750円。

ケチケチ作戦の場合、
駐車料金2,000円と電車賃がひとり700円。
一人当たり、2,00円となり、
3,000円以上安くなります。
こうなってくると関空までのガソリン代と高速代を含めても、
車のほうが安くなってきます。

朝4時00分には家を出発して、
ゆうゆうと6時頃には関西空港に到着。
チェックインカウンターが6時からなので、
当初は手荷物預けがかなり混雑していました。

ようやく東の空が赤くなってきました。
東京行きの便が数本出るだけなので、
閑散としています。

まだ午前6時30分。
いきなり生ビールを飲んじゃいます・・・。
さすがに、こんな早くからビールを飲んだ記憶はあまりありませんw

JAL2571便、那覇行き。
ちょうどベトナムホーチミンからのVN便が到着。
5月と8月にこの便を利用しただけに、
ちょっと嬉しいです。

ボーイング737-400。
沖縄を中心とするJTA(日本トランスオーシャン航空)の主力便。
3列+3列なのだが、
異様に前の席との間が狭くてかなり窮屈。
新聞もゆったりと読めないほど・・・。
これで那覇までの2時間は結構つらかった。

関空は晴れていたのだが、
飛び始めてすぐに暑い雲の上を飛ぶ。
天気予報では沖縄、石垣地方ともに曇りがちの天気。
このまま雲が続いているんだろうか。
この後与論島付近までずっと雲の上だった。

ようやく沖縄本島に差し掛かったときに、
雲が切れてきた。
良い兆候かもしれない。

座席は左側にとっていたので、
南風だと北側から滑走路に入るので、
沖縄本島がよく見えるのだが、
このときは北風で南側から進入するため、
まったく沖縄本島を見ることができないまま着陸。
北風が吹いているということは、
湿気のない涼しい風が吹き始め、
沖縄にも秋が近づいてきたのだろう。

次の乗り継ぎまでちょうど1時間ある。
真っ先に「沖縄そば」を朝食代わりに食べる。
これは当初より計画済み。

沖縄そば650円。
空港のJALの売店で、食べる簡易的な物だが、
いつも美味しく感じてしまう。
結構味付けは濃い目。
実際ソーキと三枚肉がはいっているので、
沖縄そばとソーキそばとの合体版。

あとはすることがないので、
初オリオンビールを飲みながら、
空港の景色を見ながら時間をつぶす。

JTA605便石垣行き。
東京からの修学旅行生がのっていたため機内は満席。
ターミナルから離れ、滑走路に向かうが、
誘導路の手前で停止したまま動かない。

「風向きが変わりましたので、滑走路と空の整理をしております。」
というアナウンスがあり、
結局出発は15分ほど遅れた。
急に風向きって反対側に変わるものなのか・・・

少し雲が目立つものの晴天の那覇市内。
今年は那覇には行けずじまいに終わりそう。
関西から那覇までと同じ737-400便なのだが、
今度は座席は広い。
広いというよりは先ほどが狭すぎただけ。

那覇から離陸して30分ほどで宮古島へ差し掛かる。
宮古島随一の景勝地「東平安名崎」。
あれほど長く感じた岬がほんと短く見える。

宮古島の南西側と来間島。
ため息が出るほどの美しい海が広がる。
7月に行ったばかりなのに、
また行きたくなってしまうほど綺麗。

そして石垣島へ。
やっぱり北風なので、南西側から着陸するようだ。
石垣島の南側をとおり過ぎて、
西側に広がる石西礁湖の上空で旋回する。

ちょうど干潮の時間帯なのだろうか。
結構干上がっていているが、
これがすべて珊瑚だと思うとワクワクしてくる。

石垣市街を眺めながら着陸。
曇りだった天気予報は大はずれ。
すばらしい青空が広がっている。

石垣空港はブリッジがないため、
一度地上に降りてバスで移動する。
降りたとたん、湿気はそれほどないものの、
やっぱり暑い空気が体を包む。

「暑い!」

ピュアマリンクラブ

石垣空港のロビーにて、
スノーケルツアーをお願いしている
「ピュアマリンクラブ」さんと合流する。

本来であれば13時スタートなのだが、
夕方は日が暮れるのが早いので1時間早めにスタートしてはどうか、
との事で空港まで迎えに来てくれた。



途中コンビニでおにぎりを買い、
友人はトイレで海パンに履き替え、すぐに港へ向かう。

ほとんどゆっくりする間もなく、
準備を終えて、船に乗船。
飛行機が到着して、まだ1時間もたっていないのに、
すでに船に乗船しているというハードスケジュール。



それにしてもいい天気。
最近は曇り勝ちだったので、ひさしぶりに晴れているらしい。
スノーケリングは曇ってしまうと、
光が水の中に届かないので、かなり印象が変わってくるので、
ほんと良かった良かった。

プール東



竹富島の北西のポイントに到着。
海の色がとても綺麗で、
船の上からでも珊瑚が良く見える。

去年も来ていることを分かっているので、
山崎さん(キャプテン)は、

「珊瑚が谷になっているが見えると思うけど、
そこまで行ったら折り返してね。」

と告げるだけ。
あ~なんかこの気楽さがこのショップの良さ。
かといって、スノーケル中はちゃんと見張っています。



一面にスギノキミドリイシが広がる。
海に入ったときに、視野いっぱいに広がる珊瑚。
この瞬間がほんとたまらない。



ここのポイントは珊瑚の谷の間が、
砂地になっていて、晴れていたら綺麗なのだが、
ちょうどこの時だけ、太陽の下に雲があって海の中は暗かった。



まるでお花畑にいるかのように、
色とりどりの珊瑚が広がる。
スギノキミドリイシ珊瑚は色の種類も多い。



ビーチスノーケルと比べ物にならないぐらい、
透明度は高い。



よく雑誌とかに載っている海の中と青い空の写真。
これが難しい・・・
かろうじて両方映っていますが、微妙・・・
やっぱりレンズの大きい一眼レフじゃないと厳しいでしょう。
これでも結構がんばったほうですが・・・



それにしてもデバスズメダイが多いです。
あまりの多さに他の魚にぜんぜん目がいきませんでした・・・

後日ポイント名を教えてもらいましたが、
「プール東」だそうです。
ちなみに無理やりつけた可能性がありますw

ポイント名は、

テーブル珊瑚いっぱいポイント

そのままの名前だな…

さっきのポイントから少しだけ移動し、
キャプテンが念入りにポイントを探す。
そしてあたりの海は
船の上からでもサンゴが見えるほどの美しい海。

のんびり休憩などしていられない。
「この珊瑚のあたりと、あっちのほうをまわってきてください。
 あと、あのあたりにニモがいますよ。」

「え、カクレですか?」と聞くと「カクレです…」と。

で、友人が「ニモってなに?」と一言。

さすがにキャプテンも驚きの様子で、
「アニメでも見たことないですか?」との問いかけに、

「見たことないです」と友人。

スノーケリングしててニモ知らない人は、
海の珍しい魚よりも希少価値が高いかもしれないぞw

さて、ここから新しく買った水中用ワイコンを装着。
すっごい透明度高い海。
そしてすごいワイドに写真が撮れる!

「テーブル珊瑚いっぱいポイント」の名前は伊達じゃない!
テーブル珊瑚の群生地。
これはちょっと驚きです…

さっきのポイントでもお花畑と表現したけど、
ここもまたお花畑のようです。
色彩豊かな珊瑚が目を楽しませてくれます。

みごとなテーブル珊瑚。
魚にはぜんぜん目が行かずに、
ただ、ただ、珊瑚に見とれるばかり…

素晴らしいポイントに案内してくれたキャプテンに感謝。

セグロチョウチョウウオ。
海が綺麗だからはっきりと見えますね。
結局、サンゴが綺麗すぎてあまり魚の写真は撮っていませんでした。

そして最後にカクレポイントへ…

今まであまりに深い場所にいたので、
これほど間近で見れたのは初めて。
といっても、水深3mぐらいの場所にいたのと、
ちょうど珊瑚の影になっていたので、撮影は困難。
なかなかブレ写真が多くなり、
あとウエイトがないので、すぐに足から体が浮いてくるんです…

なんとか感度をあげまくって、ようやく合格の1枚写真。
ちょっとノイズが多いけど。
なんせちょこまかよく動きます。
クマノミやハマクマノミに比べても性格はとっても穏やか。
海のアイドルなのも納得ですね。

前回はスノーケリングにあまり関心を示さなかった友人も、
今回は慣れてきたせいもあるのか、
「なかなかおもしろいなあ~」
と一言。
寒そうということでウエットを着ていたので、
楽に体が浮いていることも、その一因かもしれません。

船はまた少しだけの移動で停船します。
時間的には5分もたっていませんから、
さすがにカクレクマノミとの格闘で疲れてしまい、
ちょっとランチタイムにさせて頂きました。

コンビニで買ったおにぎりです。
中身がタコライスというのも沖縄らしいですが、
味もなかなか美味しいです。
本土でも売れそうな気がしますけどね…

プール外根

ポイント名はプール外根。
その名のとおり環礁のリーフエッジ。

落ち込んでいく斜面に色とりどりの珊瑚。
でもあまり恐怖は感じたりしません。
なんとなく底は見えていたので、それほど深いわけじゃないけど、
宮古の経験からすると20m以上はあるはずです。

多種多様な珊瑚が密集しています。
珊瑚の種類もわかると楽しいかもしれませんね。
今度本でも買ってみようと思います。

まるで火山のように円錐状に盛り上がった珊瑚。
ここまで大きくなるのに何年かかったのかなあ。

ゴマチョウチョウウオ。

スミツキトノサマダイ。

ヒフキアイゴ。

マジリアイゴ。

黄色い魚4連発でした。
結構どれも似てたりするけど、覚えました。

さすがにリーフ際だけあって、
北風の影響をもろに受けて波が高く、
スノーケルからもろに水が入ってくることもしばし。
体もよく波に揺られるので、
昼食をおにぎり1個にしておいて良かった。
2個だったら危険だったかもw

しかしその分、水もとても綺麗だったし、
地形的に落ち込んでいて楽しかった。
水が少し冷たかったんですけどね。

ようやくポイントを大幅に移動しました。
とはいっても5分も船に乗っていませんが、
今までが近すぎたので。

竹富島北西水路

「潮がこっちから流れてますので、
 珊瑚の切れているまで流れてきてください。
 ただ潮が浜から来てるので、透明度は悪いと思いますが・・・」

楽しいドリフトスノーケリングです。
潮が流れているので、
潮に身を任せてすすんでいくだけなので、
浮いているだけでいいのです。

実際、船の上から見ていても、
潮が流れているのが分かるので、結構流れは速いです。
陸地から泳いできて、
知らずにこんな状況になったら、ほんと危ないとは思います。

言ってたとおり透明度は落ちていますが、
光が差し込んでくる雰囲気はとっても幻想的。
透明度が落ちていることもあるでしょうが、
差し込む光の力が弱くなってきてるんでしょうね。

どんどん身体は流されていきます。

長いヒゲが~~~!
水中なので大きく見えているとは思いますが、
ヒゲだけでゆうに50cm以上はあります。
ちらっと体が見えたのですが、
ゴシキエビっぽい。
念入りに見たかったのですが、
潮に流されてるので、その場に居続けるだけで精一杯です。

その横を色鮮やかなニシキヤッコがちらっと通りました。
しかしかなり警戒心が強くて、
ぜんぜん現れてくれません。
あたりを探したくても、潮にどんどん流されます・・・

珊瑚をかじりまくるブダイ。
あっちこっちにいますが、かなり強靭なアゴなんでしょうね。
近寄るとすぐに逃げていきます。

それにしてもここのポイントは、
デバスズメが半端なく多い。
魚が作ったミルキーウェイ状態です。

光のあたる角度によって、
デバスズメダイの色が違って見えます。

いやいや圧巻です。
10年分のデバスズメを見たといっても過言じゃ・・・

もうお腹いっぱい。

船は竹富島の港近くまで戻ってきました。

竹富島港東

「ここが最後のポイントです。
 この周辺で自由に泳いでください・・・」

ほんと移動時間が短いせいか、
だいぶバテ気味・・・。

まだまだ太陽は高いんですけど、
だいぶ涼しい風が吹いてきます。
最後の気力を振り絞って・・・

ここのポイントも珊瑚綺麗です。
大きなショップと違い、船も小さいので、
わりとポイントを変えてピンポイントに案内していると思います。

去年の話をキャプテンとしていると、

「去年のポイントは、台風でほとんどやられてしまったから、
今年はぜんぜん案内してないよ。
5年ぐらいは駄目だろうね・・・」

なんかショックでした。
簡単になぎ倒されちゃうんですね。
去年、竹富島南でみたイソバナなんて結構浅い場所にあったから、
台風だとすぐにやられそうだったけど。
綺麗だったんだけどね・・・

だいぶ時間的にあまりそうだったので、
ちょっと潜りながら泳ぎました。
横から見ると珊瑚もまた違う雰囲気でいいですね。

ここのポイントも珊瑚がほんと元気でした。
竹富島港が近いから期待してなかったんだけど、
最後まで期待を裏切らない珊瑚たち。

まだ4時過ぎで明るかったのですが、
秋の日差しはやっぱり弱いですね。
海の中にいると薄暗く感じます。

ちょこまか動くかわいい魚。
テングカワハギ。

淡い水色のデバスズメダイと、
濃い青色のルリスズメダイの競演。

ペアで泳ぐヒメアイゴ。

まだ時間があったのですが、一度船にあがると、
さすがにもう水の中に入る元気がありませんでした。
まだ20分ほど泳げる時間があったのですが・・・

早めに切り上げて港に戻りました。
やっぱり今年もピュアマリンクラブでお願いして良かったです。
人によっては賛否両論かもしれませんが、
自分はこのほったらかし状態がとても心地良いです。

変に海にはいって案内してもらうと、
見たいところで時間がなかったりするし、
ぞろぞろついて行かないといけなかったり・・・
あれ旅のスタイルも同じかw

チサンリゾート石垣

1泊目のホテルは、
航空券を安く手配するためにセットした一番安いホテル。
チサンリゾート石垣。
一番安いといっても、以降の宿泊先は民宿になるので、
設備的には一番豪華なホテルになる。

5時ごろにチェックインすると、
ジュニアスイートにグレードアップと嬉しいお知らせ。
男二人で泊まる時に限って、こんなものであるw

 

セミダブルサイズのベッドがふたつに、
応接セットもあって、バストイレは完全セパレート。
中央には液晶テレビもある。

ここのホテルは地下にサウナと大浴場があるのが嬉しい。
ラッシュガードのままホテルに入ったら、
ロビーと部屋のエアコンで体が冷えてしまったので、
さっそく温かいお湯で癒されて夕食を食べに向かう。

とすぐに食べに行こうとしたのだが、
平日ということもあって二人してお客さんからの電話に、
対応しなければならず、結局出遅れてしまい、あたりは真っ暗。

明日の天気も上々のようかな。

チサンリゾート石垣。
離島ターミナル、あやぱにモール、繁華街の美崎町も近く、
場所的には申し分ない。

今日の食事は「石垣牛」とココロに決めていた。
明日からは民宿の食事になるので、自由に食べることもできないし、
おそらく質素な感じになるのだろう。
やっぱり石垣にきたのなら、石垣牛を食べたい。
しかし、何軒かの店に入ったのだが、どこも満席。

結局、去年もいった「金城」へ。
少しだけ待って入店。
座席数は多いので、他の店に比べて回転は早いと思います。

まずは、ユッケとオリオンビールで乾杯。
実際、ホテルの部屋で飲んでしまってたんですが、
ん~~うまいっす。

去年は質より量をとって、あんまりいい思い出なかったので、
今年は奮発して食べることに・・・。

うわお~~すべて石垣牛。
見るからに違います。

最初に牛タンを食べたんですが、
すごい分厚くて、ジューシーでめちゃくちゃうまかった。

決して綺麗な霜降りじゃないんですけど、
肉汁というか、脂がほどよくしつこくなく、美味しい。

さすが全国の黒牛の元になってるだけあります。
有名な但馬、近江、神戸・・・などなどのブランド牛。
生まれは八重山なんです。
子牛の時に売買され、その地で何ヶ月間か育つと、
そこのブランド牛として取り扱われるわけなのです。

肉を食べるためにビールは2杯で我慢・・・
なぜか最後に気になっていた、石垣牛ハンバーグも食べました。

予想に反して焼いてから出てきたんですが、
まわりはほどよく固く焼かれてて、中はふんわり。
これもかなり美味しかったです。

かなり早朝から行動して、ほんと充実した1日でした。
不思議と疲れはぜんぜんありません。
ほんと最近は疲れが2日後にやってくるんです。

そして繁華街へ消えていったのでした・・・w