セコイヤ・キングスキャニオンvol.2(2012US05)

セコイア国立公園 General Sherman Tree
2012 ヨセミテ

クレッセント・メドウ・ロードのもうひとつのポイント、Moro Rock(モロ・ロック)。
岩の上に360度眺望が開ける展望台があります。
長さ400m、標高差100mのトレッキング。

右側(東側)を眺めると、
登ってきたジェネラルズハイウェイの九十九折りの道がよく見える。

岩の上というから、すぐに展望台に到達すると思っていたが、
ちょっとしたトレッキングほどの距離があり、15分ほどかかった。
岩というよりは、岩山です。

日陰になる場所がないので、夏だったら相当暑いでしょう。
そして雷がなったら逃げる場所がないし、岩なのでかなり危険。
もちろん雷注意の看板は出ていました。

展望台に到達。
最高の景色に、最高の天気です!

4,000m級の山がつらなるシェラネバダ山脈。
まだまだ冠雪しています。

アメリカ本土最高峰のマウントホイットニー(4,418m)は、
この方角にあるのですが、残念ながら見ることができません。

登りはルートが見渡せないのですが、
下りはルートがよく見渡せます。

このたくさんの人が登ってきました。
12時の交通規制解除で通ってきた人ですね。

ジェネラルズハイウェイとの分岐点に戻ってきました。

Big Tree Trailという魅力的な名前の
約1kmのトレッキングルートがありますが、
空腹の為パスします。

すでに13時半で、朝食をとってから7時間経過、空腹でたまりません。
しかし、セコイヤ国立公園内には、レストランや売店のある場所が少なく、
地図で見ている限りでは、この周辺にはないようです。

ルート的には行ったりきたりすると時間の無駄になるので、
この公園内で一番行かなければいけないシャーマン将軍の木だけは先に見にいくことにしました。

シャーマン将軍の木へのトレイルヘッドです。
ここにくるまでの間に、もっと近い駐車場があったのですが、
それは身体障害者用の駐車場でした。
日本と違い、罰金になりますし、健康な人が駐車する行為は、
アメリカではまずみません。
日本では、障害者用の駐車場を我が物顔で使う輩もいますので、
同様に罰金などの刑罰を課したほうがよいかもしれません。

こんなおばあちゃんだって、杖を突いて、
階段の多いトレイルをゆっくり歩いているわけです。

ペアルックのおばあちゃん。
兄弟なんでしょうかね、とても微笑ましかった。

行きは階段のあるトレイルをどんどん下りました。

世界最大の木、シャーマン将軍の木。

高さ83.8m、根元の直径11.1m、根元の周囲31.3m。
体積1,487平方メートル、樹齢2,200~2,700年。

体積が世界最大という点で、世界最大の木なのだそうです。
高さという点でとらえると、
同じカリフォルニア州にあるレッドウッド海岸にあるセコイヤの木が、
115mで世界で一番高い木となります。

16mmの広角レンズでぎりぎり全体をとらえたので、
大きさが伝わりにくいのですが・・・
普通のレンズだと、この距離で全体が写ることは無理です。

大きさが伝わるという点では、この写真が一番伝わると思います。
根元の周囲が31mありますので、
仮に人が手をつないだとして、20人必要なようです。

なんとか写真を撮ろうとしてますが、見上げて写真撮影。
こうなると縦のパノラマ写真が必要ですね。

シャーマン将軍の木を全体に見渡せる場所がありました。
人間が小人になったようです。

シャーマン将軍という名前は、南北戦争で北軍を勝利に導いた英雄の名前。
将軍に敬意を払って名前をつけたそうです。

しかし、南北戦争よりはるか昔、紀元前から存在していると思うと、
この木のたくましさや強さに、敬意を表したくなりますね。

セコイヤ国立公園内の唯一の売店のあるLODGEPOLE。
1軒しかないことを考えると、グランドキャニオンやヨセミテに比べれば、
かなり観光客が少ないのかもしれない。
確かに感動度、絶景度からしても差はあったとは思うが。

レスストランコーナーは営業していなかったが、
マーケットが営業していたので、助かった。
空いていないとなると、隣のキングスキャニオン国立公園まで、行く必要がある。

空腹は最大の調味料とはいったものです。
午後2時30分にようやくの昼食で、とっても美味しかった。

ポカポカ陽気のデッキでサンドイッチを食べていると、
ステラカーケスという青い鳥が結構集まってきました。
人間慣れしてるところをみると、餌をあげている人が多いのでしょう。

セコイヤ国立公園から、キングスキャニオン国立公園へ移動中に、
道路わきに落ちているのを見つけて、思わず車を停めてしまいました。

めっちゃでかい!

この松ぼっくりはセコイヤのものではなく、シュガーパインの松ぼっくりだそうです。

iphone4の長さが、11.5cm。
3倍ぐらいありそうなので、ゆうゆう30cmオーバーですね。

ジェネラルズ・ハイウェイを通り、北西方向へ移動します。

だんだんとセコイヤの木は見かけなくなりました。
密集した針葉樹林の間を通っていきます。

ジェネラルズ・ハイウェイのオーバールックポイントに停車。
シェラネバダ山脈が見えると書いてありましたが、
午前中にいったモロ・ロックからのほうが綺麗に見えました。

この先、キングスキャニオン国立公園に入りますが、
チケットはセコイヤ国立公園と共通です。

車を停めて、General Grant Groveを散策します。
Groveは小さな森のことです。

セコイヤの木が駐車場のすぐ近くから乱立しています。
車が小さく見えます。

General Grant Tree Trailを歩きます。

名もなきセコイヤの木の根ですが、近づいてみるとかなり大きいです。

GENERAL GRANT TREE、グラント将軍の木。

高さ81.5m、胴回り32.8m、平方メートル
体積1,1320立方メートル、樹齢2,000年。

世界一の大きさを誇るシャーマン将軍の木が、
高さ83.8m、胴回り31.1mと高さでは負けるが、
胴回りはこちらのほうが大きく、
公園内でも3番目の大きさを誇ります。

グラント将軍の木の名前の由来は、シャーマン将軍の木と同じく、
南北戦争で勝利した北軍の将軍の名前です。

レンズの標準距離、焦点距離35mmだと、
これしか撮れませんが、このほうが大きさが伝わるのかも。

「この木がクリスマスツリーだったらステキなのに!」

と、少女がつぶやいたことがきっかけで、
クリスマスの時にはイベントが行われているようです。

そしてこの木は、Nations Christmas Treeとして、
アメリカのクリスマスツリーとしても登録されているとともに、
戦争でなくなった慰霊の場所として登録されています。

ぱっと見ただけでは、どれがグラント将軍の木かわからないほど、
General Grant Groveの森には、大きなセコイヤの木が密集していました。

午後5時すぎ。
おおまかなポイントは見ることができましたので、そろそろ帰路につきます。

往路とは違う、イースト・キングス・キャニオン・ロードと呼ばれる180号線を西へ。
急なカーブも少なく、坂道も緩やかに下っていきます。
スピードを出し過ぎないように注意が必要です。

州道180号線から、州道63号線に入り南下していきます。
Orange Coveという街を過ぎましたが、名のとおり周囲はオレンジの木だらけ。

それが何キロと続きますから、日本のみかん畑のように斜面で作っているのと比べたら、
ぜんぜんスケールが違います。
Tulareへ向かうときも同じようなことを書きましたが、
味の違いは別として、値段的なこと考えたらとても太刀打ちできないでしょうね。

平坦な一直線の道が延々と続きますが、高速道路でもないので、
時々信号があります。
またところどころ小さな町があるので、学校の近くになると、
制限速度が落とされるので、注意して走る必要があります。

19時すぎ、Tulareの街に戻ってきました。

去年は、TACO BELLというタコスのチェーン店に2回行きましたので、
今回は、DEL TACOという店に行きました。

ASADA TACO。
このタコスめっちゃうまかったです。
店頭に、NEW ASADA TACOと書かれていたので、注文しましたが最高です。

チキンを炒めて、カットしたトマト・オニオンと絡めて、トルティーヤにはさみ、
ライムをしぼります。

夕食向けに2個食べたのですが、ビーフバージョンもあったので、
すぐにビーフバージョンで、2個追加しにいきました。

また同じの注文したので、店員に「美味しかった?」と聞かれた。

http://www.deltaco.com/menu.html#/TACOS

まだ外が明るかったので、目の前の99セントショップにいきました。
日本で言う100円均一ショップですが、円高の為替の影響で85円ぐらいです。
いまだと税金入ったら、100円超えてます。

ダイソーなんか目じゃないほど、豊富な品揃えです。
マックスバリューの大きさぐらいの店舗においてある商品がすべて99セント。

日本だと100円だと見破られそうな最近の100円ショップですが、
100円だと気づかれないものがたくさんあります。
帰国後に削るタイプの岩塩のテーブルソルトが、
安いと定評のある、ぷらら天満のプロマートで380円で売ってました。

99セントショップに夢中になってて、
外にでると綺麗な夕暮れ空になってました。

ASADA TACOS のビーフバージョンに、スーパーで買ったコロナビール。
本来なら今回の旅で、本場のメキシコで食べられるはずだったのですが・・・

自分で地雷を踏んだ気持ちです。