昼食は、アンコールワット前に並ぶ露天のレストランで昼食をとった。
観光客価格で、ドライバーが契約しているところなので、
現地価格から比べるとかなり高い。
しかし、いちいち市内へ戻るのも時間の無駄だし、
ドライバーも無料で食事がとれるので、今後気持ちよく行動してくれると思った。



遺跡の入り口には必ずといって、物売りの子供たちが待ち構えている。
ただ物を売ることに関してはそれほど熱心ではない。
おそらく物が売れても、自分たちには実入りがないからだと思う。
そのためか、物が売れないとわかると、「1ダラー」とお金をねだってくる。
単にお金をねだってくる子供もたまにいるが、
いづれにしても、お金をあげる気にはなれない。

アンコール遺跡を観光する場合、この物売りにどういう気持ちで接するかで、
大きく印象が変わってくると思うし、しいて言えば疲労度も変わってくると思う。

今回はそんな対策として、キャンディーを用意。
だいたいの子供は、キャンディーをあげれば喜んでくれる。
観光客慣れしてそうだが、カンボジアの子供はまだまだ純粋なものだ。



バイヨンのすぐ北側にあるパプーオン。
ウダヤーディチャヴァルマン2世が、11世紀中ごろに建立した寺院。



200mの参道は、石柱の上に敷石が並べられて作られている。
アンコール遺跡では、他では見かけないめずらしい空中参道。



階段を登り、第1回廊に入ると、ここにも子供が待ち構えていた。
しかし、遊んでいた最中のようで、一声かけられただけ。



鬼ごっこらしき遊びの最中だったようで、第1回廊内を走り回っていた。
世界にほこる遺跡が遊び場というのも贅沢な話だ。



パプーオンは1950年ごろから、修復作業をしているが、
いまだに中には入ることはできない。
※2011年には修復作業が完了し、入場できるようになっている。



第1回廊内より内側には盛り土がされていて、そこに寺院が建てられている。
パプーオンは、想像していたよりも大きな寺院で、東西120m、南北100mもあり、
バイヨンに勝るとも劣らない規模の寺院。



寺院の裏側にまわると、長さ70mの巨大な涅槃仏像が寺院に取り込まれているらしいが、
実際には取り込まれたのではなく、後から寺院の一部を壊し、作ったとされている。
涅槃仏像が作られる前には、寺院に大きな塔があり、
バイヨンをしのぐ50mの高さがあったとされている。

これは、15世紀にヒンドゥー教寺院から、仏教寺院にあらためた時に作られたもので、
バイヨンとは逆の運命をたどっている。



パプーオン寺院からそのまま北へいくと、王宮だった敷地に入ることができる。

その内部にある天上の宮殿とも呼ばれているピミアナカス寺院。
三層構造のピラミッド型で、そのうえに祠堂が作られていて、
王が儀式を行うために作られた寺院。



階段はもろい石で作られ、かなり急な斜度になっている。
両脇にはシンハの像が立ち並ぶ。

王はこの場所で、9つの頭を持つ蛇神ナーガが宿った女性と毎晩交わらなければ、
災いが起こるとされていたという伝説も残っているそうです。

王の儀式とは、そういうことだったのですね。



ピミアナカスから東にすすむと、王宮の入口、象のテラスにでてきます。
目の前には、王宮広場があり、とても広々としています。

高さ3m、南北に300mに伸びる象のテラスでは、
王族の閲兵が行われていたそうです。



象のテラスを支えているように刻まれたガジャシンハ。
ライオンとガルーダが一体化したのがガジャシンハ。



もちろん象のテラスの名前の由来になっている、象のレリーフもあります。



横からみた象のレリーフは、ちょっとね・・・
それにしても風化が激しいし、銃のような穴があいているのは内戦のせい?



王宮前の広場にあるラテライトで造られたプラサット・スゥル・プラット。




プラサット・スゥル・プラットは、日本政府によって調査・修復が行われたと記されている。



象のテラスの北側にあるもうひとつのテラス、ライ王のテラス。
高さは6mと象のテラスに比べると2倍。



阿修羅や神々のレリーフ。
ライ王のテラスに刻まれたレリーフは、繊細で見ごたえがあります。



ライ王のテラスの外壁の内側には、もうひとつ外壁があり、通路のようになっている。
その通路の壁に刻まれた彫刻が保存状態がよくとても美しい。
アンコール遺跡が発見された時、土が埋まっていたため風化がさけられたらしい。



ライ王のテラスは12世紀末の時点で、一度崩壊したものを修復していたようで、
ブロックごとにレリーフの石質や彫り方がまったく違うものがある。



保存状態の良いデバターの表情はとても豊かで、
その微笑に惹きこまれそうになります。



あまりにもレリーフが美しく残っているので、じっくり見入っていました。
ライ王のテラス自体は大きくありませんが、レリーフが綺麗なので見ごたえ十分。



ライ王のテラスから西にすすむと王宮内の奥にあるプリア・パリライ寺院。
周囲は木々に覆われ神秘的な雰囲気が漂う。



プリア・パリライの中央祠堂は、
樹木に侵食されていて土台の侵食が激しい。

アンコールトムの遺跡は、これでほぼ走破。
じっくりと時間をかけたので3時間ほどかかりました。
でも、もっと遺跡好きな人だったら時間かかるかもしれませんが。

休憩せずにこれからアンコールワットへ向かいます。
通常は、日中は暑いため、ホテルへ戻って休憩するんですけどね。