アンコール・トムの中心にあるバイヨン寺院。
12世紀末ごろにチャンパ王国に対する戦勝を記念して、
ジャヤヴァルマン7世が作らせたもの。
アンコール・ワットと並んで人気のある遺跡で多くの人が訪れている。



遺跡の正面側が東に面しているため、写真が綺麗に撮れる午前中に観光客が集中する。

高さ43mの中央祠堂を中心にした三層構造となっていて、
外の回廊を含めた大きさは東西160m、南北140mにもなる大きな遺跡。



カンボジアの伝統舞踊アプサラダンスの語源ともなっている、
古代インド神話に登場する天女アプサラスのレリーフが出迎えてくれる。

第1回廊のレリーフも見所なのだが、中心部へ進んでいく。



内回廊の柱の多くには、アプサラスのレリーフがいくつも刻まれているが、
保存状態が良かったのか、わりと細かい彫刻部分も残されている。



階段をあがり2階部分へくると、無数の観音菩薩を模した人面像が出迎えてくれる。
一瞬、誰かに見られてるような不思議な気分にる。



デバターと呼ばれる女神の像。
このデバターはきりっとした表情がかっこよかった。



長さ2m近くある観音菩薩を模した人面像は、
それぞれ表情が違っていて、しかも微妙にリアリティがある。



像の正面にくると本当に見られているような錯覚におちいる。

どの表情も微笑んでいるように見えることから、
「クメールの微笑み」とも呼ばれている。



2階(第二回廊)部分は、とにかく顔だらけ。
バイヨン寺院をつくったジャヤヴァルマン7世の信仰心の厚さが伺える。



観音菩薩に見張られてるカップル。
暑いので日陰で休憩しているんでしょうけど、気になってのんびりできそうもない?



内回廊からみたバイヨン寺院の塔堂。
第1回廊の外側から見るより重厚な雰囲気があり、まるで要塞のよう。



北側の内回廊には、仏像が祀られています。
黄色の袈裟が良いアクセントになって、写真映えしてくれます。



仏様に後ろには、アプサラスのレリーフ。
バイヨン寺院は、仏教とヒンドゥー教が混在しています。

最初、バイヨン寺院が作られたときは仏教だったのだが、
次代の王がインドゥー教に改宗したことによるもの。



神話に登場するアプサラスは、魅力的で美しい踊り手だったらしい。



第一回廊は10mほどの高さがあり、レリーフは3段に分けて描かれている。
上段が遠景、下段が近景になっている。



前回訪れた時は、さらっと流し見の程度でほとんど記憶になかったが、
今回はガイドブックを見ながら、じっくりとレリーフを眺めていった。

チャンパ軍との戦いに向かうクメールの行進が見事に描かれている。



これもチャンパ軍との戦いに向かうクメール軍の行進。
象の上にのって行進している者もいる。



チャンパ族との戦い。



戦いのシーンだけではなく人々の生活も描かれている。
未完成の場所もあり、写真上部の中央はまったく未完成、左はうっすらと下書きされている。



第1回廊の門から見た、第2回廊および塔堂。
第2回廊にもレリーフは描かれているのだが、保存状態が悪いようだ。



裏側にあたる西側は、柱や石材が放置されたままになっている。
発見された時は、全体的にこのような状態だったのではと推測される。



まだ回廊に描かれたレリーフは見きれていなかったのだが、
朝から何も食べていなかったので空腹ががまんできずにドライバーと合流し、
レストランへ向かった。

バイヨン寺院を見始めてから、すでに1時間30分が経過していた。