宿に戻って、
屋上で暮れゆくジョードプルの街を眺めていた。
日中があまりにも暑かったので、
涼しくなる夕暮れはいつも以上に落ち着く。

横の建物の屋上にいた男たちから招待の声がかかったので、
壁をよじ登るようにして、彼らの建物へ移動した。

「チャイはどう?」

うんとうなづくと、
3人いた一番下っ端の男が階段をおりると、
すぐにチャイをもってきた。
それから旅行者に対して、ありきたりの質問が続いた。

「どこの国からきた?」
「インドは何回目?」
「ジョードプルはどう?」
「ひとりで旅行にきているのか?」

「そのカメラを写真を撮ってくれないか?」

彼らは僕が一眼レフで写真を撮っていたのを見て、
自分たちも撮って欲しかったようだ。
それから彼らの撮影会が始まった。

となりの宿の屋上にて(ジョードプル)
<大きな写真>

「何歳に見える?」

この質問には正直困った。
本当に、何歳なのか見当もつかない。
とりあえず、若く言っておこう。

「25歳ぐらいかな(30歳ぐらいだと思ったが)」

すると赤い服をきた男は、

「19歳だよ」と答えた。

「え?本当に19歳?」

「彼も(黒い着た男)21歳だよ」

「そんなに若いのか!30歳ぐらいに見えたよ」

見た目より若いことに驚いた以上に、
二人とも年齢が上にみられたことに喜んでいるようだった。
インド人は年齢が上にみえると喜ぶのだろうか。
ただ彼らが単に若いから、上に見られたかっただけなのか。

「その写真データをコピーさせてくれないか?」
「いいけど、どうやって?」
「自分のパソコンがある」

といって、建物の内部にはいっていった。
なんとなく、普通の民家ではない。

「うちもゲストハウスなんだよ。次にジョードプルにきたときは泊ってきなよ」

彼らは単に仲良しで遊んでいたのではなく、
ゲストハウスの従業員だったのだ。
パソコンルームで写真をコピーしてあげると、
彼の写真を何枚も見せられたのだが、
やっぱりどう見ても19歳に見えない格好をした写真ばかりだった。
大人へのあこがれなのかな・・・

となりの宿の屋上にて(ジョードプル)

屋上に戻ると再びチャイ飲んでいると、
周辺はあっという間に暗闇につつまれてきた。
しばらく話を続けていたが、昼食を食べていなかったためか、
あまりにもお腹がすいてきた。

となりの宿の屋上にて(ジョードプル)
<大きな写真>

最後に再び写真をとったので、
今度は写真をメールで送って欲しいとアドレスをもらい、
自分の宿に再び壁をつたい降りて戻った。

翌日も屋上にあがると彼らはいつもそこにいた。

ウメイド・バワン宮殿(ウメイド・バワン宮殿)
<大きな写真>

遠くにウメイドバハン宮殿が見え、
満ちた月が西の空に浮かびあがってくると、
砂漠の街にイメージがしっくりくる。

外へでかけるのも面倒だったので、
ゲストハウス内のレストランで夕食をとった。

タンドリーチキンとナン

ちょっと焦げすぎのタンドリーチキンに、
固めのチャパティーのようなチーズナン。

キングフィッシャービール

そしてキングフィッシャービールで喉を潤した。

夜になっても日中の気温が高すぎるだけに、
それほど涼しくはならない。
少しエアコンの機械の音がうるさいが、
やっぱりエアコンつきの部屋にして正解だった。

一日を振り返ると、ジョードプルに来てから、
旅の内容が急に濃くなったように感じた。
自分の選んだ場所に間違いがなかったことの、
満足感に浸りながら、眠りについた。

メヘランガル城(ジョードプル)
<大きな写真>

【旅行実施日:2007年04月30日】
【日記記載日:2007年12月12日】