今度は草原地帯から、元来からある知床の原生林の中へ入っていきます。
足元は固められていない場所に入っていくので、
本来のスノーシューに近いかたちで歩けますが、
なんといっても北海道の雪は軽いので、
ぜんぜん苦にならず歩いていけます。
ここ何日かは雪が降っていなかったこともあり、
深さもそれほどではありません。



一番前を歩くとゆっくり撮れないので、
後ろを歩いているとある程度、足元は固められていますけど。


ヒグマの爪あと

山葡萄の木には、熊の爪あとがついていました。
知床に生息するヒグマの好物のようです。
冬場は冬眠しているので、出会うことはないようですが、
昨年は暖冬の影響で2月ぐらいに出没していたようで、
温暖化の影響は意外なところでも出てくるようです。

あとヒグマは木登りを得意としていますので、
ばったりであっても、木に登って逃げても無駄なようです。
であった場合は、背中を見せずに徐々に下がっていくのが、よいようです。
背中を見せると、追いかけてくるようです。
念のためにとガイドさんが持っていたのが熊撃退スプレー。
その正体は唐辛子で、一番効果があるんだそうです。

もうひとつ温暖化の影響として、
雪が少ないために、冬場でも鹿が草を取ることができるために、
鹿にとっては嬉しい影響だそうです。
以前では深い雪のため熊笹を食べることが出来ずに
越冬できない鹿が多数死んでいたようです。


鹿の糞ですw

その証拠にあちこちに、鹿の糞が落ちていました。
寝床になっている場所にかたまっているので、かなりの量ですが、
糞を手にとって、匂いをかぎ始めました。

「とてもいい匂いがするんですよ」

冗談なのかと思い、匂いでみますが、結構無臭でしたが、
かすかに「芳香剤」の香りがします。
これは鹿の主食の熊笹が、芳香剤の森林浴の主成分だからだそうです。
食べ物がいいと、糞の香りもいいようです。

あと鹿の糞がすごく固いのに驚きました。
かなり力を入れても割れなかった。



そんな感じで原生林の中を歩いていくと、
海が望める場所までやってきました。
急に視界が開けたので、すごい海の広がりを感じました。
海といってもほとんどが流氷で、
多少、海が見えているものの、延々と流氷が続きます。

あえて原生林の中をとおってから、
この景色を見せるあたりがなんか心憎い演出な感じがします。
そして再び原生林の中を歩き、
草原地帯に出てくると、雪をかぶった知床連山を望めます。



本当にため息の出る景色の連続です。

残念ながら山は少し雲をかぶっていましたが、
補って余りあるほどの空は一面の青空です。
この景色だけ見てても世界自然遺産に納得させられます。